SEO検定公式テキスト3級 2018年度版




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SEO検定試験3級とは

SEOをするうえで最も重要なプロセスの「目標キーワードの設定」は、自社サイトに見込客を集客するための技術です。また、「サイト内部改善」は、SEOを活用して集客しようとする際の要と言え、その技術は年々重要性を増しています。SEO検定3級は、Googleがどのようにサイトの中身を評価しているのかを知り、検索順位をアップさせるための基礎的な技術を養うカリキュラムです。

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4級「SEOの基礎知識」
SEOの全体像をつかむ初心者向け入門書。わかり易い図解入りでスピード合格を目指す。

3級「キーワード調査と内部要因最適化」
SEOの2大要素、目標キーワード設定とデータに基づいたサイト内部改善スキルを身に付ける。

2級「コンテンツSEOと外部要因最適化」
集客できるウェブサイトを目指し、コンテンツSEOの重要性と、ソーシャルメディアの活用を徹底習得。

1級「モバイルSEOとペナルティー復旧」
即実践可能な応用技術を解説。最高峰SEO技術の習得を目指しプロフェッショナルとしての確実なSEO実務を学ぶ。

一般社団法人全日本SEO協会 (著), 鈴木 将司 (著, 編集)
出版社: 全日本SEO協会出版局; 2版 (2018/3/16)、出典:出版社HP

 

目次 – SEO検定試験3級公式テキスト

はじめに
第1章 検索キーワードの需要調査
1、SEO技術の3大要素

2、検索キーワードの需要を調べる
2-1 コンテンツの供給状況を知る方法
2-2 検索ユーザーが検索するキーワードを知 る方法

3、Googleキーワードプランナー
3-1 最も広く使われているキーワード調査ツール
3-2 関連キーワード
3-3 各関連キーワードの平均月間検索数
3-4 各関連キーワードの競合性(競争率)
3-5 各関連キーワードのGoogleアドワーズ広告の推奨入札金額

4、Google検索キーワード予測
4-1 キーワード予測とは?
4-2 キーワード予測データを一括取得するソフト

5、その他デジタルツール
5-1 ヤフーキーワードアドバイスツール
5-2 質問掲示板
5-3 過去のメールによるお問合せ内容
5-4 ポータルサイト・人気サイトのカテゴリ名称
5-5_類義語辞典」
5-6 共起語ツール
5-7 検索結果ページの自然検索欄・広告欄
5-8 競合サイトのソース
5-9 アクセス解析ログ
5-10 サーチコンソールの検索アナリティクス
5-11 競合調査ツール

6、アナログツール
6-1 電話による聞き込み・顧客への問いかけ
6-2 チラシ広告・カタログ
6-3 新聞・雑誌広告

第2章 検索キーワードのパターンと目標設定

1、 成約率の高いキーワード
1-1 指名検索キーワード
1-2 購入検索キーワード

2、 訪問者数を増やすキーワード
2-1 情報検索キーワード
2-2 情報検索をする訪問者数を増やすことにより購入検索をする訪問者が増える

3、 シングルキーワード
3-1 単語のシングルキーワード
3-2 連語・複合語のシングルキーワード

4、 複合キーワード
4-1 2つのキーワード
4-2 3つ以上のキーワード
4-3 複合キーワードの重要性
4-4 複合キーワードでのアクセスが増えると シングルキーワードで上位表示しやすくなる

5、 長文検索
5-1 ハミングバードアップデート
5-2 スマートフォンユーザーによる音声検索 に対応

6、キーワードのバリエーション
6-1 短縮形
6-2 打ち間違い
6-3 ひらがな、カタカナ、漢字
6-4 外国語

7、目標キーワードの設定
7-1 目標キーワードとは?
7-2 上位表示の難易度によるランク付け

8、大目標=ビッグキーワード
8-1 ビッグキーワードとは?
8-2 ビッグキーワードで上位表示しやすいページ

9、中目標=ミドルキーワード
9-1 ミドルキーワードとは? 9-2 ミドルキーワードで上位表示しやすいページ

10、小目標=スモールキーワード
10-1 スモールキーワードとは?
10-2 スモールキーワードで上位表示しやす いページ
10-3スモールキーワードによるロングテールSEO

第3章 上位表示するページ構造

1、内部要素の技術要因

2、3大エリアにおけるキーワードの書き方
2-1 タイトルタグ
2-2 メタディスクリプション
2-3 H1タグ (1行目)
2-43大エリア共通の注意点

3、ページテーマの絞込
3-1 ページテーマとは?
3-2 ページテーマが複数ある場合
3-3 ページテーマを1つにすることがSEOの第一歩

4、キーワード分布
4-1 ページの上から下までキーワードを分布 させる
4-2 逆三角形型の分布が自然な文書構造

5、通常ページと一覧ページ
5-1 通常ページとは?
5-2 一覧ページとは?
5-3 一覧ページの方が上位表示しやすい理由
5-4 通常ページを一覧ページのようにする方法
5-5 一覧ページは逆三角形型のキーワード分布でなくても良い

6、ページ内の文字数
6-1 ページの文字数は何文字以上書けば良いのか?
6-2 上位表示を目指さないページの文字数
6-3 上位表示を目指すページの文字数
6-4 競争率が激しいページの文字数
6-5 文字数を簡単に数える方法
6-6 文字数が多い業界は?
6-7 文字数が多いだけではコンテンツの質は下がる

7、正味有効テキストをGoogleは評価する
7-1 正味有効テキストとは?
7-2 そのページにしか書かれていないオリジナル文章
7-3 テキストリンク以外の文章
7-4 画像のALT属性以外の文章
7-5 単語の羅列では無い助詞、助動詞、句読点等が含まれた文章
7-6 正味有効テキストを増やす工夫

8、文章構造を示すタグ
8-1 見出しを意味するタグ
8-2 段落を意味するタグ
8-3 リストを意味するタグ

9、キーワードを強めるタグ
9-1 強調タグ (1)
9-2 強調タグ (2)

第4章 上位表示するキーワード出現頻度

1、キーワード出現頻度の重要性と測定ツール
1-1 キーワード出現頻度とは?
1-2 キーワード出現頻度を調査するツール
1-3 理想的なキーワード出現頻度はページによって異なる

2、トップページのキーワード出現頻度
2-1 トップページのキーワード出現頻度は?
2-2 トップページの上位表示の黄金比率

3、サブページのキーワード出現頻度
2-1 全てのサブページのキーワード出現頻度は?
2-2 特定のサブページの目標キーワード出現頻度は?

4、カテゴリページのキーワード出現頻度
4-1 全てのカテゴリページの目標キーワード 出現頻度は?
4-2 特定のカテゴリページの目標キーワードの出現頻度は?

5、サイト全体のキーワード出現頻度=コンテンツキーワード
5-1 コンテンツキーワードとは?
5-2 コンテンツキーワードはサーチコンソールで公開されていた
5-3 コンテンツキーワードの情報を順位アップに役立てるには?

第5章 上位表示するサイト内リンク構造

1、 上位表示と成約率アップを目指すレイアウト
1-1 内部リンク構造
1-2 分かりやすいナビゲーション
1-3 アンカーテキストマッチ
1-4 画像のALT属性
1-5 関連性の高いページへのサイト内リンク
1-6 クリックを誘発してサイト滞在時間を長くする
1-7 パンくずリスト

2、スマートフォンサイトのサイト内リンク
2-1 スマートフォンページの特徴
2-2 スマートフォンサイトの典型的なレイア ウト
2-3 グローバルメニューをどこに配置するか?
2-4 リンクとリンクの距離を離す
2-5 重複リンクを避ける
2-6 リンク部分の文言はシンプルにする
2-7 Googleはモバイルファーストインデックス導入後はモバイルサイトを評価対象にする
2-8 電話番号部分のリンクは電話が発信出来るようにする

第6章 上位表示するサイト構造

1、 ドメイン構造
1-1 ドメインネームの文言
1-2 サブドメインの文言
1-2 ディレクトリ名の文言
1-3 ファイル名の文言
1-5 URLへのキーワードの詰め込みはペナルティー対象になる
1-6 並列型とツリー型
1-7 静的ページと動的ページ

2、論理構造
2-1 論理的な動線のサイト
2-2 総合サイトと専門サイト
2-3 専門サイトのメリットとデメリット
2-4 複数の専門サイトを運営する際の注意点
2-5 支店サイトを運営する際の注意点
2-6 小さなサイトが大きなサイトよりも上位表示する理由
2-7 総合サイトでも上位表示をする方法

3、インデックス状況の確認
3-1 site:での検索
3-2 サーチコンソール

4、サーチコンソール
4-1 サーチコンソールとは?
4-2 インデックスステータス
4-3 クロールエラー
4-4 モバイルユーザビリティ
4-5 HTMLの改善

5、インデックスの改善方法
5-1 サイト内リンクの調整
5-2 サイト内にサイトマップページを設置する
5-3 サーチコンソールのサイトマップ機能を使う
5-4 リンク対策
5-5 ソーシャルメディア対策
6、インデックスするページのコントロール
6-1 インデックスを拒否する方法
6-2 リンクとしての評価を拒否する方法
6-3 類似性の高いページの申告と除外のリクエスト
参考文献
SEO検定試験のご案内
本書について

一般社団法人全日本SEO協会 (著), 鈴木 将司 (著, 編集)
出版社: 全日本SEO協会出版局; 2版 (2018/3/16)、出典:出版社HP

はじめに

本書はSEOを成功させるために不可欠な2つの重要ポイントについて解説しています。1つは、SEOをする上で最も重要なプロセスである目標キーワードの設定です。このことが重要である理由は、目標が間違っていたら仮に上位表示したとしても自社サイトに見込み客を集客することは出来ないからです。

2つ目の重要ポイントはサイト内部の技術的な改善方法を知る事です。サイト内部の改善方法を知る事は年々重要性を増してきています。何故なら、Googleの度重なるシステム更新により、かつてのように外部サイトからのリンクを集めるだけで順位が上がるということは無くなったからです。

この大きな変化は2012年にGoogleが実施したペンギンアップデートにより起きました。むやみにリンクを集めるとサイトの検索順位が上がるどころか、Googleにペナルティーを与えられることになり逆効果になる時代が来ました。その結果、これまで主にリンクを集めることによりSEOを成功させ検索ユーザーを集客してきた企業にSEOの実施方法の大幅な変更を強いることになりました。

しかし、リンクを集める単純なSEOではなく、サイトの内部を技術的に改善して検索順位を上げる事が出来る人材が不足しているのが現状です。そのため多くの企業がスムーズな方針の変更が困難な状況にあります。本書が解説するSEO検定3級のカリキュラムは、こうした企業からの要請に応える人材を育成するために作られました。

このカリキュラムは企業の現場において、日々実験と検証を繰り返しノウハウ化された最新技術と海外の最先端の情報に裏付けされた技術体系で今、SEOを活用して集客しようとする企業が必要としている人材はGoogleがどのようにWebサイトの中身を評価しているのかを知り、検索順位アップのために自社サイトの内部要素の改善方法を熟知したSEO担当者です。本書がこれからSEO技術を習得し社会で大きく活躍しようとする方の一助になることを祈念します。

2018年3月
一般社団法人全日本SEO協会

第1章 検索キーワードの需要調査

1、SEO技術の3大要素
Googleが持っていると言われる200以上のアルゴリズムは大きく分類すると
1、企画・人気要素
2、内部要素
3、外部要素
の3つになります。

1 企画・人気要素
これはWebサイトがどのくらいのユーザーに実際に閲覧されているかサイトのトラフィック量(アクセス数)をGoogleが直接的、間接的に測定しており人気の高いWebサイトの検索順位が上がるというメカニズムです。SEOの最終目標は、自社サイトのトラフィック量を増やして人気サイトに育て上げることです。

人気サイトを作るためには企画力を養う必要があります。良い企画が人気サイトを作る原動力になるためSEOの成功にはWebの技術だけではなく、ユーザーが求める情報を予測して提供する企画力が求められます。企画要素には3つの側面があります

(1)キーワード調査
検索ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを調査する方法を学び、定期的に調査をする必要があります。これは企業のマーケティング活動における市場調査と同等の重要性を持つものです。

(2)目標キーワードの設定
キーワード調査をして分かった検索ユーザーが検索するキーワードが分かったら、それを自社サイトのどのページがそのキーワードで検索した時に上位表示させるのかを決める必要があります。これを目標キーワードの設定と呼びます。

(3)サイトテーマの決定
自社サイトを効率的に上位表示させるためには自社サイトのテーマを目標キーワードに沿ったものにすることが効果的です。例えば、洋服を販売している会社でTシャツというキーワードで上位表示を効率的に行うならば、Tシャツだけを売っているTシャツの専門店にした方が様々な種類の洋服を売っているサイトよりも上位表示しやすい傾向があるので、サイトテーマをTシャツの専門店にしたほうが有利になります。

2 内部要素
内部要素には2つの側面があります:
(1)技術要因

技術的な要因というのはタグの使い方、タグの中にどのようにキーワードを書くか、そしてWebページの中に何回、何%キーワードを書くかなどがあります。

(2) コンテンツ要因
コンテンツ要因というはコンテンツの量と質、特にコンテンツの独自性があるかどうかという情報の品質面の要因です。

3 外部要素
外部要素には:
(1) リンク元の数と質
(2) ソーシャルメディアからの流入
(3)サイテーション
の3つがあります。本書では、これらのうち、SEO検定3級の出題範囲である企画要素における目標キーワードの選 定と内部要素における技術的要因について解説します。

2、検索キーワードの需要を調べる
企画・人気要素の1つ目の重要ポイントは検索ユ ーザーがどのようなキーワードで検索しているかを知ることです。それを知ることは人気キーワードを知ることであり、それはそのまま人気サイトを作るためのコンテンツ企画の手がかりになるからです。

2-1 コンテンツの供給状況を知る方法
インターネットのユーザーは自分が探している情報を見つけるために検索エンジンにキーワードを入力して検索をします。その検索キーワードをテーマにしたWebページがたくさんある場合は、自社サイトのWebページが上位表示する確率は低くなります。検索エンジン内に該当するWebページがたくさんあるために 競争率が高くなるからです。

反対に、該当するWebページ数が少ない場合競争率が低くなり、自社のWebページが上位表する確率は高まります。例えば、「交通事故 過失割合」という検索キーワードをGoogleで検索すると該当するWebページ数は約426,000件と表示されます。

さらに、その検索キーワードに「歩行者」という言葉を追加し「交通事故 過失割合 歩行者」という検索キーワードで検索すると該当するWebページ数は減少し約86,900件と表示されます。

これは、「交通事故 過失割合」をテーマにしたWebページの数は多く、「交通事故 過失割合 歩行者」をテーマにしたWebページの数はそれに比べると少ないということです。ということは「交通事故 過失割合」をテーマにしたWebページを作ったとしても「交通事故 過失 割合」というキーワードで上位表示するのは困難 な可能性が高く、該当ページ数が少ない「交通事故 過失割合 歩行者」をテーマにしたWebページを 作ったほうが上位表示しやすく自社のWebページ が検索ユーザーの目に触れやすくなりサイトの集客に貢献する可能性が高い事を意味します。

2-2 検索ユーザーが検索するキーワードを知る方法

しかし、いくら該当するページ数が少なく競争 率が低いとしても、「交通事故 過失割合 歩行者」 というキーワードで検索するユーザーがほとんど いなければ上位表示をしたとしてもサイトの集客 には役立ちません。 最も効率の良いのは、検索数が多いキーワード であり、該当するページ数が少ないキーワードを 見つけることです。つまり需要が高くて供給が少 ないものを見つけることです。 Googleは検索回数がどのくらいあるのか、その データを無償で公開しています。
検索回数だけではなく、その検索キーワードに関連する関連キー ワードは何かも公開しています。これらのデータ はGoogleキーワードプランナーを使うと見ることが出来ます。

3、Googleキーワードプランナー
3-1 最も広く使われているキーワード調査ツール

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一般社団法人全日本SEO協会 (著), 鈴木 将司 (著, 編集)
出版社: 全日本SEO協会出版局; 2版 (2018/3/16)、出典:出版社HP