登録販売者試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




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登録販売者の概要

登録販売者とは、かぜ薬など一般医薬品の販売を行うのに必要な専門資格です。登録販売者の制度によって、ドラッグストアでは薬剤師が不在でも一般医薬品の販売ができるようになりました。受験資格は特に設けられておらず、比較的誰でも受けやすい国家試験です。セルフメディケーションが必要とされる日本で需要が高まっており、期待されている職業です。

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登録販売者試験の公式テキスト

公式テキストはありません。医薬品に関する基礎知識や主作用、薬事法関係法規などが問われる試験ですので、広い対策が必要となります。市販のテキスト・問題集も多く出版されていますので、実際に手に取って自分が学習しやすいものを選択しましょう。

登録販売者のおすすめテキスト

1.「第4版 登録販売者 合格教本」(技術評論社)

本間 克明(著)
出版社: 技術評論社; 第4版(2018/6/19)、出典:amazon.co.jp

本書は厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」(平成30年3月)に準拠しています。右ページに○×問題を配置した「テキストを読んだその場で問題が解いていける」書籍です。書籍の○×問題は1120題分掲載。付録CD-ROMには、平成29年度の試験問題を7地域840題分収録。Windows版のソフトウェアで徹底的に学習できます。

2.「登録販売者試験対策 テキスト上下巻<平成30年手引き改訂対応版>」(ネットパイロティング)

ネットパイロティング(株)登録販売者試験対策チーム(著), ネットパイロティング株式会社(イラスト)
出版社: ネットパイロティング株式会社; 第四版(2018)、出典:amazon.co.jp

累計30,000部以上の販売実績(H30.10時点)をもつ、「ココデル虎の巻」教材。その中でも登録販売者試験対策 テキスト上下巻「ココデル虎の巻」 は手引きを分かり易く完全解説。平成30年3月の試験問題作成の手引き改訂に対応。ネットパイロティング(株)試験対策チームが自信を持ってオススメする試験対策教材の決定版です。

3.「ユーキャンの登録販売者 速習テキスト&重要過去問題集 第2版」 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

ユーキャン 登録販売者試験研究会 (著, 編集)
出版社: U-CAN; 第2版 (2018/8/31)、出典:amazon.co.jp

試験は年々難易度が上がっています。「手引き」の重要項目を「31日分」に収録した本書で、コツコツ&じっくり学習をおすすめします。

4.「平成30年版 全国登録販売者試験過去問正解 手引き(平成30年3月)対応版」(薬事日報社)

平成30年3月に厚生労働省「登録販売者試験問題作成に関する手引き」が改定しました。「試験問題作成に関する手引き」とは、登録販売者試験の問題をこの手引きに沿って出題するという指標になります。なので、最新の手引きに準拠した書籍で学習しないと、改定した部分で加点ができない可能性があります。

5.「登録販売者試験対策 過去問題集(平成29年度試験)」(ネットパイロティング)

ネットパイロティング(株)登録販売者試験対策チーム (著), ネットパイロティング株式会社(イラスト)
出版社: ネットパイロティング株式会社; 初版(2018)、出典:amazon.co.jp

ココデル虎の巻「過去問題集(平成29年度試験収録版)」。ネットパイロティング(株)試験対策チームが自信を持ってお届けする、2017年度の登録販売者試験問題(全ブロック)を収載した過去問題集です。

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目次 – 第4版 登録販売者 合格教本

はじめに

登録販売者をめざして本書を手にされたあなたに敬意を表したいと思います。時代は、あなたの活躍を待っています。いまの決意を大切して、どんどん前へ進みましょう。

本書は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月版)」に準拠しつつ、全国の過去問題を詳細に分析して受験地ごとの出題傾向の偏りを標準化しました。つまり、どの都道府県で受験されても合格点をクリアできるだけの内容となっているものと確信します。また、付属のCD-ROMには、実際の試験問題が収録してあり、弱点を徹底的に分析できるようになっています。

まず、あなたが試験に合格すること、それが本書の目的ですが、それがゴールではありません。「セルフメディケーションを支える専門家」、それがライセンス取得後のあなたが背負うべき責任です。受験対策にだけにとどまらず、あなたが現場に出たときに、実践していただきたいことを随所にちりばめてあります。

一般用医薬品(大衆薬/OTC薬)のうち約95%を、第2類と第3類医薬品が占めています。第1類医薬品と要指導医薬品は薬剤師による専売品ですが、一般用医薬品の大部分を、あなたのライセンスで販売することができるのです。

ドラッグストア等で買い物をするときに、私たちは「くすり」を「相談して買う」習慣を忘れて久しくなります。「いちいち説明なんかいらない」とおっしゃるお客さまが多いと思います。習慣は変えられます。最初はわずらわしいと思われるかもしれませんが、あなたのひと声が、医薬品による健康被害からお客さまを守ることになるものと確信します。

あなたの合格を心よりお祈りいたします。私たちと一緒に、新しい時代のセルフメディケーションに貢献しましょう。

2018年6月 本間克明

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

目次

はじめに
登録販売者試験とは
本書の使い方
付属CD-ROMの使い方

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
1-1 医薬品概論
1医薬品の本質
2医薬品のリスク評価
3健康食品

1-2 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
1副作用への配慮
2不適正な使用と有害事象
3相互作用への配慮
コラム カフェインの過剰摂取
4小児への配慮
5高齢者への配慮
6妊娠・授乳中の配慮
7医療機関で治療を受けている人
8プラセボ効果
9医薬品の品質

1-3 適切な医薬品選択と受診の勧め
1一般用医薬品
2セルフメディケーション
3コミュニケーション
4販売時に確認しておきたいポイント

1-4 薬害の歴史
1サリドマイド訴訟
2スモン訴訟
3HIV訴訟
4CD訴訟
5まとめ

第2章 人体の働きと医薬品
2-1 人体の構造と働き
1消化器系
2呼吸器系
3循環器系
4泌尿器系
5感覚器官(目・鼻・耳)
6運動器官(皮膚・骨格・筋肉)
7脳・神経系

2-2 薬が働くしくみ
1体内で薬がたどる運命
2薬の体内での働き
3医薬品の剤形
コラム PTPシートの誤飲

2-3 症状からみた主な副作用
1副作用が生じた場合の対応
2全身に現れる副作用
3精神神経系に現れる副作用
4体の局所に現れる副作用

第3章 主な医薬品とその作用
3-1 精神神経に作用する薬
3-1-1 かぜ薬
1「かぜ」とは
2かぜ薬の主な配合成分
3かぜ薬に配合される漢方処方製剤

3-1-2 解熱鎮痛薬
1解熱鎮痛薬とは
2代表的な配合成分
3鎮痛を目的とする漢方処方製剤
4相互作用
5受診勧奨

3-1-3 眠気を促す薬(催眠鎮静薬)
1代表的な配合成分
2不安・不眠の改善を目的とした漢方
3相互作用
処方製剤

3-1-4 眠気を防ぐ薬
1カフェインの働きと主な副作用

3-1-5 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
1代表的な配合成分

3-1-6 小児の旨を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)
1小児鎮静薬とは
2代表的な配合成分
3漢方処方製剤
4受診勧奨

3-2 呼吸器官に作用する薬
3-2-1 鎮咳去痰薬
1鎮咳去痰薬とは
2代表的な配合成分
3.漢方処方剤
4相互作用、受診勧奨

3-2-2 口腔咽喉薬・うがい薬
1口腔咽喉薬・含嗽薬に関する一般的な注意事項
2代表的な配合成分
3喉の痛みを鎮めることを目的とした漢方処方
4受診推奨

3-3 腸に作用する薬
3-3-1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)
1胃の不調、薬が症状を抑える仕組み
2制酸成分
3健胃成分
4消化成分
5その他成分
6胃の不調を改善する漢方処方製剤
7受診勧奨

3-3-2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)
1腸について
2整腸成分
3.止瀉薬(下痢止め)
4瀉下成分(下剤)
5腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤
6の薬に関する相互作用、受診推奨

3-3-3 胃腸鎮稿鎮痙薬
1代表的な鎮痙成分
2相互作用、受診勧奨

3-3-4 その他の消化器官用薬
1浣腸薬
2駆虫薬

3-4 心臓などの器官や血液に作用する薬
3-4-1 強心薬
1動悸、切れ等を生じる原因と強心薬の働き
2代表的な配合成分
3漢方処方製剤¥
4強心薬の相互作用、受診勧奨

3-4-2 高コレステロール改善薬
1コレステロールとは
2代表的な配合成分

3-4-3 貧血用薬(鉄製剤)
1貧血症状と鉄製剤の働き
2代表的な配合成分

3-4-4 その他の循環器用薬
1循環器用薬
2漢方処方製剤

3-5 排泄に関わる部位に作用する薬
3-5-1 痔の薬
1時の発症、痔疾用薬の働き
2外用痔疾用薬の代表的な配合成分
3内用痔疾用薬の代表的な成分
4等に用いる漢方処方製剤
5相互作用・受診勧奨

3-5-2 その他の泌尿器用薬
1代表的な配合成分
2漢方処方製剤

3-6 婦人用薬
1適用対象となる体質・症状
2婦人薬の代表的な配合成分
3婦人薬としての漢方処方製剤
4相互作用、受診勧奨

3-7 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)
1アレルギー症状が発生する仕組み
2アレルギー症状を抑える配合成分
3漢方処方製剤
4相互作用、受診勧奨

3-8 鼻炎用点鼻薬
1鼻炎とは
2鼻炎用点鼻薬
3代表的な配合成分

3-9 眼科用薬
1点眼薬とは
2点眼薬における一般的な注意
3点眼薬の副作用
4緑内障の場合
5点眼薬の配合成分

3-10 皮膚に用いる薬
1外皮用薬
2きず口の殺菌消毒成分
3皮膚の痒み、腫れ、痛みを抑える配合成分
4肌の角質化、かさつき等を改善する
5抗菌作用を有する配合成分
6抗真菌作用を有する配合成分
7みずむし・たむし
8頭皮・毛根に作用する配合成分

3-11 歯や口中に用いる薬
3-11-1 歯痛・歯槽膿漏用薬
1歯痛薬(外用)の配合成分
2歯槽膿漏薬(外用)の配合成分
3歯槽膿漏薬(内服)の配合成分

3-11-2 口内炎用薬
1口内炎や舌炎の原因
2代表的な配合成分
3漢方処方製剤
4相互作用、受診勧奨

3-12 禁煙補助剤
1喫煙習慣とニコチン、禁煙

3-13 滋養強壮保健薬
1医薬品として扱われる保健薬
2主な配合成分
3生薬成分
4漢方処方製剤

3-14 漢方処方製剤・生薬製剤
3-14-1 漢方処方製剤
1漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方
2代表的な漢方処方製剤

3-14-2 その他の生薬製剤
1生薬製剤
2代表的な生薬成分

3-15 公衆衛生用薬
3-15-1 消毒薬
1消毒薬の選択
2代表的な殺菌消毒成分・取扱い上の注意

3-15-2 殺虫剤・忌避剤
1殺虫剤・忌避剤とは
2衛生害虫
3代表的な殺虫成分
4殺虫剤の主な剤形、用法
5殺虫剤を使用する際の一般的な留意事項
6忌避剤を使用する際の一般的な留意事項

3-16 一般用検査薬
3-16-1 一般用検査薬とは
3-16-2 尿糖・尿タンパク検査薬
3-16-3 妊娠検査薬

第4章 薬事関係法規・制度
4-1 医薬品の分類・取扱い等
4-1-1 法の目的
1医薬品医療機器等法
2登録販売者

4-1-2 医薬品の定義と範囲
1医薬品の定義
2医薬品の製造販売
3一般用医薬品、要指導医薬品と医療用医薬品
4毒薬・劇薬
5生物由来製品
6一般用医薬品のリスク区分

4-1-3 容器・外箱等への記載事項、添付文書等への記載事項
1容器・外箱等への記載事項
2添付文書への記載事項
3記載禁止事項

4-1-4 医薬部外品、化粧品、保健機能食品等
1医薬部外品
2化粧品
3保健機能食品等の食品

4-2 医薬品の販売業の許可
4-2-1 許可の種類
1医薬品の販売業の許可
2薬局
3店舗販売業
4配置販売業

4-2-2 リスク区分に応じた販売従事者、情報提供および陳列等
1リスク区分に応じた販売従事者等
2要指導医薬品の情報提供
3一般用医薬品の情報提供
4リスク区分に応じた陳列等
5要指導医薬品および一般用医薬品を陳列する場合
6陳列、交付場所の閉鎖
7掲示板等について
8特定販売
9医薬品の購入等に関する記録等
10その他の遵守事項等

4-3 医薬品販売に関する法令遵守
4-3-1 適正な販売広告
1販売広告
2医薬品等適正広告基準

4-3-2 適正な販売方法
1販売方法
2不適正な販売方法

4-3-3 行政の監視指導
1薬事監視員
2罰則
3行政庁による処分

別表4-1 医薬部外品の効能効果の範囲
別表4-2 化粧品の効能効果の範囲
別表4-3 特定保健用食品:これまでに認められている主な特定の保健の用途
別表4-4 栄養機能食品:栄養機能表示と注意喚起表示

第5章 医薬品の適正使用・安全対策
5-1 医薬品の適正使用情報
5-1-1 適正使用情報とは
1適正使用情報の理解と活用
2添付文書

5-1-2 添付文書の読み方
1改訂年月
2添付文書の必読および保管に関する事項
3販売名、薬効名およびリスク区分
4製品の特徴
5使用上の注意
6効能または効果
7用法および用量
8成分および分量
9病気の予防・症状の改善につながる
10保管および取り扱い上の注意
11消費者相談窓口事項(いわゆる「養生訓」)
12製造販売業者の名称および所在地

5-1-3 使用上の注意
1使用上の注意【してはいけないこと】
2使用上の注意【相談すること】
3使用上の注意(その他の記載)

5-1-4 製品表示の読み方(外箱等)

5-1-5 安全性情報
1緊急安全性情報
2安全性速報
3医薬品・医療機器等安全性情報

5-1-6 購入者に対する情報の提供
1添付文書情報の活用
2製品の表示情報の活用
3その他の適正使用情報の活用

5-2 医薬品の安全対策
5-2-1 医薬品の副作用情報等の収集、評価および措置
1副作用情報等の収集
2副作用情報等の評価および処置
3健康危機管理体制の整備

5-2-2 医薬品による副作用を報告する方法

5-2-3 医薬品の副作用等による健康被害の救済
1医薬品副作用被害救済制度
2医薬品副作用被害救済制度の内容
3医薬品PLセンター

5-2-4 一般用医薬品に関する安全対策

5-2-5 医薬品の適正使用のための啓発活動
別表5-1 主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等「してはいけないこと」
別表5-2 主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等「相談すること」
別表5-3 医薬品安全性情報報告書

さくいん

別冊 第4版 登録販売者合格教本 確認テスト解答

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

登録販売者試験とは

1登録販売者とは
平成18年に薬事法(現・医薬品医療機器等法)が改正され、医薬品の販売制度の見直しがなされました。これにより、一般用医薬品をリスクの程度に応じて3つに区分し、リスクの低い第2類、第3類医薬品の販売等に携わることができる専門家として「登録販売者」が設けられました。登録販売者は、生活者のセルフメディケーションを支援するために生活者に対して情報を提供したり、相談に対応することが求められています。

2登録販売者になるには
医薬品は人の健康や生命に直接影響するものであり、適正に使用された場合であっても有益な効果だけをもたらすとは限らず、好ましくない反応(副作用)を生じることがあります。一般用医薬品は医療用医薬品(病院や調剤薬局でもらう薬)に比べると副作用等による健康被害のリスクは低いといわれていますが、医薬部外品や化粧品、また健康食品とは異なるものであるため、一般用医薬品を販売する専門家になるためには、各都道府県が実施する登録販売者試験に合格しなければなりません。

試験は、医薬品販売の最前線で購入者に対して情報を提供したり、相談対応をする「登録販売者」にふさわしく、実務的な内容を重視したものです。試験問題は各都道府県が作成しますが、試験の出題範囲はあらかじめ厚生労働省から示されています。

3登録販売者試験の概要
(1)試験日程
各都道府県が、試験を少なくとも年1回以上定期的に実施します。登録販売者試験では、地区別にブロックをつくり同一ブロック内では共通問題を使用し試験日を統一しています。

北海道・東北ブロック(北海道・青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島)
北関東・甲信越ブロック(茨城・栃木・群馬・山梨・長野・新潟)
南関東ブロック(埼玉・千葉・神奈川)
東京
東海・北陸ブロック(静岡・岐阜・愛知・三重・富山・石川)
近畿ブロック(福井・滋賀・京都・兵庫・和歌山)
奈良
大阪
中国ブロック(岡山・広島・山口・鳥取・島根)
四国ブロック(香川・愛媛・徳島・高知)
九州・沖縄ブロック(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)

登録販売者試験の試験区分

※住所や勤務地などにより受験地が制限されることがないため、試験実施日が異なる物の熟者な目で受験することができますが、詳細は都道府県に問合せてください。

(2)受験資格
学歴要件は廃止されたので、誰でも受験可能です。

(3)実務経験
受験に際しての実務経験要件は廃止されました。

4試験範囲と出題数および試験形式
(1)試験範囲と出題数

(2)試験形式
マークシート方式の筆記試験。

5合格基準
基準1:原則として、総出題数に対する正答率が7割以上であること。
基準2:試験項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上の正答率であること。

項目ごとの最低正答率は都道府県により異なり、3~4割です。つまり、総合得点で7割以上の正答率であっても、3~4割以下の正答率の試験項目が1つでもあった場合には不合格となります。そのため各項目全てをしっかり学ぶことが重要になります。

6提出書類など
提出書類などは次の通りです。くわしくは都道府県へお問合せください。
1登録販売者試験受験願書
2写真
3その他都道府県知事が必要と認める書類
4受験手数料

7登録販売者試験に合格後、管理者となるための要件
「登録販売者試験に合格後、管理者となるための要件」は次の通りです。

1管理者・管理代行者となるには、過去5年間のうち2年間の実務・業務経験が必要となりました。それまでの間は、管理者・管理代行者の管理・指導の下に登録販売者として販売実務に従事することは可能です。

2管理者・管理代行者要件を満たす登録販売者と、それ以外の登録販売者を名札で区分することになりました。

3薬局等に、登録販売者の勤務経験の記録・保存義務を課すとともに、求めに応じた勤務経験の証明が義務付けられました(管理者となる際に証明が必要なため)。

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

本書の使い方

1本書の構成
本書はテキストと確認テストで構成されています。本書のテキストは、厚生労働省が示した登録販売者試験の「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」に準拠しています。

基本的に左ページがテキスト、右ページが確認テストという見開き2ページで完結した構成になっています。確認テストの内容は、左ページのテキストに書いてあります。確認しながら解いてみましょう。たまに左ページのテキストに書いていない場合もありますが、そのときは問題を解きながらその場で覚えていきましょう。

確認テストは、実際に出題された登録販売者試験問題を分解して正誤問題で×問題)を作成しています。登録販売者試験は、穴埋め問題、成分名や効用の組合せ問題なども出題されますが、多くは正しいか誤っているかを判断させる正誤問題です。したがって正誤問題(○×問題)を繰り返し正解できるようになることが合格への近道になるでしょう。本書では○×問題を1114問収録しています。繰り返し、学習しましょう。また、○×問題だけではなく、試験問題をそのままの形で載せているところもあります。

さらに、本書付属CD-ROMには、平成29年度の試験問題を7地域分収録してあります。最後の仕上げ、あるいは確認テストの成果を試すためにも問題を解いてみましょう。CD-ROMの使い方については後述します。

①節のテーマ:節番号とテーマを示しています。
②図表:わかりづらい点は図示しています。
③確認テスト:左ページで学んだことの確認テストです。実際の試験問題を使用しています。
☑︎☑︎☑︎:チェック欄です。解けなかった問題にチェックを入れるなど、演習のチェックに使いましょう。
④照ページ:別冊「確認テスト解答」の参照ページを書いてあります。

2本書の使い方
前述しましたが、本書の基本構成は、見開きで左側がテキスト、右側が確認テストとなっています。確認テストは左側のテキストを読めばほぼ答えられる構成になっています。本書のテキスト部分は、非常にシンプルでコンパクトですが、登録販売者試験で問われる内容はほぼ左側のテキスト部分に書いてある内容に集約されます。繰り返し読み、学習しましょう。
本書の使い方は、3パターンあります。

1左ページのテキストを読んで、右ページの問題を解く
もっともベーシックな使い方です。テキストを読んで、覚えて、問題を解く、という学習を繰り返しましょう。繰り返すことによって、問題を解く力が養われます。

2左ページのテキスト部分を通して読む
テキストとしての使い方です。左ページのテキスト部分を読み進めます。一通りテキストを読んで理解してから、問題を解きたい方に最適です。

3問題集として使う
上級者向けです。左ページのテキスト部分をすべて読んでしまった方や、他の本で学習をした方、あるいは実務でほぼ試験に出る内容を知っている方向けです。右ページの確認テストを解いてみて復習用にお使いください。解答がわからなくても、左ページのテキスト部分を読めば、ほぼ答えはわかります。本書は復習をしたい方にも最適です。

3別冊「確認テスト解答」
巻末に別冊として「確認テスト解答」をつけました。書籍から取り外しができますので、切り離してお使いください。

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

付属CD-ROMの使い方

1付属CD-ROMについて
付属CD-ROMには試験対策・学習ソフトDEKIDAS-2(デキダス2)が収録されています。学習ソフトDEKIDAS-2は、登録販売者試験問題の本試験問題をパソコンで学習し、弱点を分析するソフトです。このソフトで登録販売者試験を7回分挑戦することができます。

収録した試験問題は、すべて平成29年の試験問題です。7地域とも午前午後に分かれ、各々の試験は120分です。DEKIDAS-2には7地域合計840問の問題が収録されています。各地域の問題をパソコンで解くだけではなく、DEKIDAS-2はジャンル別に問題を出題する機能、間違った問題だけを出題する機能、弱点がすぐわかるレーダーチャート分析機能、1問あたりの問題に時間制限をかける機能などがあります。

収録問題
平成29年北海道・東北(青森県)
平成29年近畿(滋賀県)
平成29年北関東・甲信越(群馬県)
平成29年中国(山口県)
平成29年南関東(千葉県)
平成29年九州・沖縄(鹿児島県)
平成29年東海・北陸(愛知県)

2注意事項
動作環境
対応OS:Windows10/8/8.1/7/7SP1(各32/64ビット版)
(Apple社Macでは動作しません)。
ディスプレイの解像度:1024×768ピクセル以上
CドライブがシステムドライブとなるPC

DEKIDAS-2は上記OSで動作確認をしましたが、お使いのパソコン環境(ハードウェア構成やインストールしたソフトウェア)によっては、これらOSでも動作しないこともあります。あらかじめご了承ください。

注意
・付属CD-ROMを実行した結果、万一障害などが発生しても、弊社、プログラムの開発
者および著者は一切責任を負いません。ご自身の責任においてご使用ください。
・DEKIDAS-2の使い方に関するお問い合わせにはお答えできません。

3DEKIDAS-2の起動方法

付属のCD-ROMをCD-ROM(DVD)ドライブにセットすると、トップメニューが表示されます。表示されない場合は、[コンピューター](マイコンピュータ)から、CD-ROMドライブのDEKIDAS-2のアイコンをダブルクリックするかdekidas_v2.exeをダブルクリックすれば表示されます。

メニューが表示されず、「このアプリケーションを実行するには…」のメッセージが表示された場合、右ページの「起動直後にメッセージが出た場合」をお読みください。なお動作が遅いときは、ハードディスク上の任意のフォルダに、CD-ROMの中身をそのままコピーしてDEKIDAS-2のアイコンをダブルクリックするかdekidas_v2.exeをダブルクリックすることでも起動できます。

[DEKIDAS実行]をクリックすると、初期起動時は名前入力用のダイアロクボックスが表示されるので、ユーザ名を入力してください。名前を入力すると「ようこそ○○さん」と表示され、[次へ]をクリックするとメインメニューが表示されます。

4メインメニュー
メインメニューでは、出題モードの選択や、解答分析の結果表示などができます。試験日はあらかじめ2020年1月1日に初期設定されているので、[設定]ボタンで変更してください。

5出題された問題を選ぶ「問題選択モード」
問題選択モードでは、出題時期(地域)や出題ジャンルを、自由な組み合わせで選択できます。また、未解答や不正解のものだけの出題や、時間制限の設定、出題順の設定も可能です。初期状態では、あらかじめ、最新の問題1回分[平成29年度九州・沖縄(午後)]が選択されています。一度に出題できる問題数の上限は300問です。

特定のジャンルの問題のみが解ける「ジャンルの選択」
学習する上で重要なのは「ジャンルの選択」です。たとえば「人体の働きと医薬品」のジャンルの学習を終えたなら、「人体の働きと医薬品」のジャンルだけを選択すれば、そのジャンルだけの問題を解くことができます。

類似問題を数多く解ける「ジャンルの選択」
「出題時期の選択」で「全て選択」をチェックし、解きたいジャンル(たとえば「人体の働きと医薬品」を選択すると、7地域分のさまざまな解きたいジャンルの類似問題を解くことができます。表示される出題数が多いと感じる方は、「出題数」のボックスで出題数を減らすこともできます。

間違えた問題を解けるまで繰り返せる-「オプションの選択」
DEKIDAS-2は学習の履歴を保存していますので、解答を間違えたり、解けなかった問題を何度でも解くことができます。不正解の問題、未解答の問題を解くには、「出題時期の選択」(出題地域の選択)をしてから、「オプションの選択」で設定します。

6小テストを行う一模擬問題モード
模擬試験モードでは、本試験の半分の出題数(60問)・制限時間(120分)で、ランダムに問題を抽出し、出題します。抽出された問題は、ジャンル順に並べられます(5ジャンルすべて出題します)。

7問題解答画面
出題される問題を解きます。下部の解答状況ウィンドウで、表示されている問題以外の解答状況を確かめたり、ジャンプしたりすることができます。[答え]ボタンは、模擬試験モードでは表示されません。

一問一答の問題集のように使える一「答え」ボタン
問題を解いてみてすぐに答えが知りたい場合、「答え」ボタンをクリックすると、その問題の解答が表示されます。一問一答の問題集のようにどんどん問題を解いて、答えを確認したい方には便利な機能です。

8採点画面
問題解答画面で[試験終了]ボタンをクリックすると、採点画面が表示されます。正解率やレーダチャートの計算は、直前に解いた問題数を分母とします(未解答も計算します)。

9結果分析
[メインメニュー]で[分析]ボタンをクリックすると、学習履歴の分析が表示されます。最後に答えた問題については、太字で表示されます。水色は不正解、ピンクは正解を示します。正誤状況を印刷することもできます(「通常使っているプリンタに設定」されているプリンタから印刷します)。ここでの正解率・レーダチャートの計算には、未解答の問題は含みません。なお、分析画面が表示されるまでに、若干時間がかかることがあります。

10DEKIDAS-2の終了
[メインメニュー]で[終了]ボタンをクリックし、続けてトップメニューで[終了]ボタンをクリックします。

11よくある質問
「PDFボタンが動作しない」
Windows7上でChromeをお使いの場合、PDFボタンがうまく動かない場合があります。その場合は、CD-ROM内のPDFフォルダの中の、index.htmを直接ダブルクリックしてください。

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

目次 – ユーキャンの登録販売者 速習テキスト&重要過去問題集 第2版【オールカラー&過去問200題収録】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

登録販売者とは

2009(平成21)年6月施行の薬事法(現「医薬品、医療機器等の口の有効性及び安全性の確保等に関する法律」)の改正により、一般用医の販売方法が変わりました。
この改正により、一般用医薬品がリスクに応じて、第一類医薬品、第一酒医薬品、第三類医薬品の3つに分類され、第二類医薬品と第三類医薬品-限っては、薬剤師がいなくても登録販売者がいれば、一般用医薬品の販売を行うことが可能になりました。「登録販売者になるには、毎年各都道府県で実施される登録販売者試験に合格し、販売従事の登録をする必要があります。

●一般用医薬品の販売従事者

医薬品のリスク分類 対応する専門家
第一類医薬品(特にリスクが高い) 薬剤師
第二類医薬品(リスクが比較的高い) 薬剤師または登録販売者
第三類医薬品(リスクが比較的低い)

 

次の業務は、薬剤師にのみ認められており、登録販売者は行うことができません。
・処方箋による調剤・薬局医薬品の販売・要指導医薬品の販売・一般用医薬品のうち、第一類医薬品の販売

登録販売者試験について

受験資格
平成27年度実施の登録販売者試験から、実務経験や学歴などの受験資格は撤廃され、誰でも受験が可能となりました。

試験形式
筆記試験(マークシート方式)

実施回数と試験日
都道府県ごとに、少なくとも年に1回以上実施されます。試験日は都道府県ごとに異なります。住所や勤務地に関係なく、どの都道府県でも受験が可能です。

出題範囲
試験問題は、厚生労働省作成の「試験問題の作成に関する手引き」に準拠して出題されます。

試験項目
各試験項目の出題数と時間配分は以下のとおりです。

試験項目 出題数 試験時間
医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問 40分
人体の働きと医薬品 20問 40分
主な医薬品とその作用 40問 80分
薬事関連法規・制度 20問 40分
医薬品の適正使用・安全対策 20問 40分
合計 120問 240分

試験は、午前と午後に分かれ、午前は60問を120分、午後は60問を120分以内に解答します。

合格基準
合格には以下の基準を満たしていることが必要です。1総出題数120問に対して7割以上正答すること2試験項目ごとに都道府県が定める一定の割合を正答すること。
※上記の内容は、2018年6月現在のものです。今後変更されることも予想されるため、受験される方は各都道府県のホームページなどで最新の情報をご確認ください。

目次

登録販売者とは/登録販売者試験について
本書の使い方

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

1日目 医薬品概論、医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
2日目 適切な医薬品選択と受診勧奨、薬害の歴史

第2章 人体の働きと医薬品

3日目 人体の構造と働き1内臓器官一消化器系、呼吸器系一
4日目 人体の構造と働き2内臓器官一循環器系、泌尿器系一
5日目 人体の構造と働き3感覚器官一目、鼻、耳一
6日目 人体の構造と働きの運動器官・神経系一外皮系、骨格系、筋組織、中枢神経系、末梢神経系一
7日目 薬が働くしくみ
8日目 症状からみた主な副作用

第3章 主な医薬品とその作用

9日目 精神神経に作用する薬1一かぜ薬一
10日目 精神神経に作用する薬2一解熱鎮痛薬一
11日目 精神神経に作用する薬3一催眠鎮静薬、眠気防止薬、鎮暈薬、小児鎮静薬一
12日目 呼吸器官に作用する薬
13日目 胃腸に作用する薬1
14日目 胃腸に作用する薬2
15日目 心臓や血液、排泄部位に作用する薬
16日目 婦人薬、内服アレルギー用薬
17日目.鼻炎用点鼻薬、眼科用薬
18日目 皮膚に用いる薬
19日目 歯や口中に用いる薬
20日目 公衆衛生用薬、一般用検査薬
21日目 漢方処方製剤
22日目 生薬製剤

第4章 薬事関係法規・制度

23日目 医薬品医療機器等法の目的など、医薬品の分類・取扱い等1
24日目 医薬品の分類・取扱い等2、医薬品販売に関する法令遵守
25日目 医薬品の販売業の許可
26日目 医薬品の販売従事者、情報提供および陳列等
27日目 薬局または店舗の掲示等、行政庁の監視指導等

第5章 医薬品の適正使用・安全対策

28日目 医薬品の適正使用情報
29日目 医薬品の安全対策、副作用等による健康被害の救済など
30日目 「してはいけないこと」(「手引き」別表5-1).
31日目 「相談すること」(「手引き」別表5-2)

重要過去問200

さくいん

別冊重要過去問200解答・解説

本書の使い方

Step1「学習のポイント」を確認
まずは、その日に学習するポイントを読んで、全体像をざっくりつかみましょう。

Step2本文の学習
本文中の項目にざっと目を通し、全体の流れを理解しましょう。本文の赤字や囲み、図表を中心にポイントを押さえて効率的に学習しましょう。

●ちょっとずつ「31日」で学習完成!
「手引き」の重要ポイントを「31日分」に収録しました。

●学習のポイント
その日に学習するポイントをまとめています。

●補足アドバイス
ユーニャンが本文を補足。理解がより深まります。

●受験生からよくある質問
受験生が抱きやすい本文中の疑問を、Q&A形式で解説しています。

●本文だけではわかりにくいポイントも、図解やイラストなどで明確に!

●重要なポイント
重要なポイントは、鈴マークの囲みや表で、コンパクトにまとめています。

●用語
本文に出てくるわかりにくい医療用語などを解説。解説する用語には▼がついています。

重要過去問題にチャレンジ
Step3ミニテストで理解度チェック
1日の学習の終わりに○×形式のミニテストがあります。知識の定着度をチェックできます。

Step4特に重要な過去問題200問を厳選して収録しました。どれも必ず解いておきたい問題ですので、すべて正答できるまで取り組みましょう。

●「必答」問題
特に試験で取りこぼせない問題は、「必答」アイコンで示しています。

●頻出問題
試験でよく出る問題は、「頻出」アイコンで示しています。

●解答・解説は、使いやすい別冊!
重要過去問200の解答・解説は、確認しやすい別冊にまとめました。

・本書の内容は、厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月版)」に準拠しています(以下、本文中「手引き」)。

・本文中の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」については、「医薬品医療機器等法」「法」と省略して表記しています。

・本文中の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則」については、「規則」と省略して表記しています。

・「重要過去問200」において、実際の問題を一部変更して掲載しているところがあります。また、「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月版)」からの出題に対応するため、一部オリジナルの問題を掲載しています。

目次 – 【完全攻略】医薬品「登録販売者試験」合格テキスト 第8版

はじめに

近年、あちらこちらでAIという言葉を耳にするようになりました。「AIとはなんでしょうか?人工知能AIとはArtificial Intelligenceの略です。人工知能の定義は、さまざまな専門家がそれぞれの定義をしており、統一的な定義はまだないようです。

10年後には、人工知能が日本を占領して地方銀行が日本からなくなるという、極論を言う学者も出てきています。私は、AIというと鉄腕アトムやドラエモンのようなロボットを想像してしまいます。

いずれ、ドラッグストアでもロボットが接客をして、一般用医薬品を症状によって見極め、値段を表示して、お金を入れると自動販売機のように薬が出る仕組みになるのでしょうか?
人の命と健康がかかっている薬もそのような扱われ方をするのでしょうか?

日本は、人生100歳を見据えた国づくり施策に方針を切り替えています。北海道から沖縄まで、日本のどの地域に住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現が重要な課題です。2040年からの人口の減少、特に生産人口の激減を考えて、病気にならないようにして、健康寿命の進展に目標を置いています。

このような未来が近づいている中で、ロボットによる健康寿命の進展を期待できるのでしょうか?私たちは高齢者も、若者も、一般用医薬品を利用しながら、食事と栄養のバランスや、睡眠・休養、運動、禁煙等の生活習慣の改善を含め、健康維持と増進について、セルフメディケーションすなわち自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることを考えながら実行しています。

これから、皆さんが勉強をはじめる「登録販売者」の専門資格は、まさにその一般生活者の「セルフメディケーション」の担い手となる専門の仕事です。登録販売者は薬という物を売るのではなくて、薬を通して健康を売っているという、プライドと責任を持っていただきたいと思います。

忙しい仕事の合間を縫って、試験勉強を続けるためには、気力と根気が必要です。今のこの勉強が、いずれ現場での大きな自信と力になるのです。これから学ぶ薬の知識は、今後現場だけではなく、ご自分の健康を守っていくためにも、大いに役に立つこととなります。
学んだことを生かして、購入者のセルフメディケーションの良き相談相手となってください。

「薬」は、病気を診断し、病気を治し、病気を予防する、人々の健康を守るたいへん良い道具です。また、「薬」は、近年に入って、急に作られたものではありません。先輩たちのたゆまぬ研究や努力という、古い歴史の上に、今の「薬」があるのです。その時代の人々が、人の命と健康を守るために人生をかけて作り上げてきた重みが、「薬」にはあるのです。

勉強を始める前に、皆さんは歴史に支えられた薬のことを学ぶのだという誇りを持っていただきたいと思います。「もし、私が体調を崩して、一般用医薬品を買いに行ったら、どのような態度で、どのような知識を持って、どのように相談に乗ってもらいたいのか」を、考えながら勉強を進めてください。

テキストの隅々まで、きちんと地道に、理解を深めながら、勉強を始めましょう!最後まで、「あきらめないで」一緒に、頑張りましょう!

2019年8月
藤澤節子

藤澤 節子 (著)
出版社: 中央法規出版; 第8版 (2019/8/30)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の構成と活用方法
登録販売者制度の概要成分名索引

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
I 医薬品概論
医薬品の本質
医薬品のリスク評価
健康食品

Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
副作用
不適正な使用と有害事象
他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ
小児への配慮
高齢者への配慮
妊婦・授乳婦への配慮
治療を受けている人への配慮
プラセボ効果
医薬品の品質

Ⅲ 適切な医薬品選択と受診勧奨
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
販売時のコミュニケーション

Ⅳ 薬害の歴史
薬害事件の内容と対応
一問一答・過去問

第2章 人体の働きと医薬品
Ⅰ 胃・腸、肝臓、肺、心臓、腎臓などの内臓器官
Ⅱ 目、鼻、耳などの感覚器官
Ⅲ 皮膚、骨・関節、筋肉などの運動器官
IV 脳や神経系の働き
V 薬が働く仕組み
Ⅵ 全身的に現れる副作用
Ⅶ 精神神経系に現れる副作用
Ⅷ 体の局所に現れる副作用
一問一答・過去問

第3章 主な医薬品とその作用
Ⅰ 精神神経に作用する薬
かぜ薬/解熱鎮痛薬/眠気を促す薬/眠気を防ぐ薬/鎮暈薬/小児鎮静薬

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬
鎮咳去痰薬/口腔咽喉薬・うがい薬

Ⅲ 胃腸に作用する薬制酸薬、健胃薬、消化薬/整腸薬、止瀉薬、瀉下薬/胃腸鎮痛鎮痙薬/その他の消化器官用薬

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬
強心薬/高コレステロール改善薬/貧血用薬(鉄製剤)/その他の循環器用薬

V 排泄に関わる部位に作用する薬
痔の薬/その他の泌尿器用薬

Ⅵ 婦人薬
Ⅶ 内服アレルギー用薬
Ⅷ 鼻に用いる薬(鼻炎用点鼻薬)
Ⅸ 眼科用薬
Ⅹ 皮膚に用いる薬
Ⅺ 歯や口中に用いる薬
歯痛歯槽膿漏薬/口内炎用薬

Ⅻ 禁煙補助剤
XⅠⅠⅠ 滋養強壮保健薬
XⅠV 漢方処方製剤・生薬製剤
XV 公衆衛生用薬
消毒薬/殺虫剤・忌避剤

XVⅠ 一般用検査薬
一般用検査薬/尿糖・尿タンパク検査薬/妊娠検査薬
一問一答・過去問

第4章 薬事関係法規・制度
Ⅰ 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の目的等

Ⅱ 医薬品の分類・取扱い等
医薬品の定義と範囲
一般用医薬品、要指導医薬品と医療用医薬品
毒薬・劇薬等
一般用医薬品のリスク区分
容器・外箱等、添付文書等への記載事項
医薬品と医薬部外品との違い
医薬品と化粧品との違い
医薬品と保健機能食品等の食品との違い

Ⅲ 医薬品の販売業の許可
医薬品販売業の許可
医薬品販売業の許可行為の範囲
リスク区分に応じた販売従事者等
リスク区分に応じた情報提供
リスク区分に応じた陳列等
薬局または店舗における掲示等

Ⅳ 医薬品販売に関する法令遵守
適正な販売広告
医薬品等適正広告基準
不適正な販売方法
行政庁の監視指導
行政庁による処分
別表
一問一答・過去問

第5章 医薬品の適正使用・安全対策
Ⅰ 医薬品の適正使用情報
添付文書の読み方
製品表示の読み方
安全性情報
購入者等に対する情報提供への活用

Ⅱ 医薬品の安全対策
副作用情報等の収集、評価および措置
副作用等が疑われる場合の報告の仕方

Ⅲ 医薬品の副作用等による健康被害の救済
副作用等による健康被害の救済

Ⅳ 一般用医薬品に関する主な安全対策
副作用事例とその対応

Ⅴ 医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品に関する啓発活動
別表
一問一答・過去問

一問一答・過去問解答

藤澤 節子 (著)
出版社: 中央法規出版; 第8版 (2019/8/30)、出典:出版社HP

本書の構成と活用方法

「登録販売者試験」は、厚生労働省が公表した「試験問題の作成に関する手引き」に基づき、出題されることとなっています。したがって、「手引き」を中心に学習することが合格への近道となるため、本書は、この「手引き」に準拠しつつ、学習しやすいよう編集しています。また、平成30年3月に「手引き」の改訂が行われ、本書はこの内容に完全対応しています。

ナビゲートバー
いま自分がその章のどこを学習しているのかが一目でわかります。

プロローグ
各単元の最初にあるプロローグを読めば、これから学習する内容がわかります。

チェックボックス
覚えたところにはチェックをつけましょう。最低2回は読んで覚えてください。

キーワード
本文中の重要と思われる語句や試験で出題された正誤のボイントになりうる部分を色つき文字で示しています。

ワンポイントアドバイス
登録販売者になってから特に気をつけなければならないことや、この単元で重要なことを著者がアドバイスします。

一問一答
この単元で学んだことは、O×問題で理解力をチェックしましょう。間違えたところは該当する単元に戻ってどこを間違えたのかもう一度確認しましょう。

過去問
登録販売者の試験は、多肢複択式の方法により行われます。実際に、どのような形式で出題されるのか確認しておきましょう。

本書の巻末には成分名索引があります。豊富な索引量ですので、重複する医薬品や生薬の成分を調べるのに便利で、学習効果も高まります。
※本書発行後に、「手引き」が改訂された場合は、弊社ホームページで本書の補正情報をご案内いたします。https://www.chuohoki.co.jp/

藤澤 節子 (著)
出版社: 中央法規出版; 第8版 (2019/8/30)、出典:出版社HP

登録販売者制度の概要

登録販売者制度とは
登録販売者制度は、一般用医薬品(大衆薬)を副作用等のリスクの程度に応じて3つに分類し、その分類ごとに、登録販売者などの専門家により、適正使用のための情報提供や相談対応がなされて医薬品の販売が行われる制度をいいます。

一般用医薬品のリスク分類のうち「リスクが特に高い」とされるものを除き、「リスクが比較的高いもの」「リスクが比較的低いもの」とされる医薬品については、薬剤師とは別の専門資格者「登録販売者」が必要な情報提供・相談対応をして販売を行うことができます。

医薬品のリスク分類 対応する専門家
A リスクが特に高いもの(第一類医薬品) 薬剤師
B リスクが比較的高いもの(第二類医薬品) 薬剤師または登録販売者
C リスクが比較的低いもの(第三類医薬品)

現在、ドラッグストアや薬店、コンビニエンスストアなどにおいて、登録販売者による一般用医薬品の販売が行われています。登録販売者となるには、各都道府県において実施される試験に合格しなければなりません。

登録販売者試験
登録販売者試験は、都道府県によって難易度等に格差が生じないように、また内容についても一定の水準が保たれるように、国の関与・指導の下により実施されます。

1.試験実施の方法
①試験方法・試験問題
●試験方法は筆記試験とされ、真偽(Ox)式や多肢選択式等の方法により行われます。
●試験問題は、都道府県が厚生労働省作成「試験問題の作成に関する手引き」及び「例題」に準拠し作成したもので行われます。
※本書の構成・内容は、「試験問題の作成に関する手引き」及び「例題」に対応したものとています。

②実施回数・時期
●少なくとも年1回以上、定期的に実施されます。
※試験日時、試験会場、受験願書の受付期間などについては、各都道府県にご確認ください。

③出題方針
●登録販売者が、医薬品販売の最前線において、実際に購入者に情報提供や相談対応を行うことができるよう、実務的な内容として出題されます。
2.試験項目、出題数、試験時間

試験項目 出題数 配分時間
医薬品に共通する特性と基本的な知識 20 40分
人体の働きと医薬品 20 40分
主な医薬品とその作用 40 80分
薬事関係法規・制度 20 40分
医薬品の適正使用・安全対策 20 40分
合計 120 240分

 

3.合格基準
試験の合否決定は、総出題数に対して7割程度の正答の場合で、試験項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上の正答のときに合格とされます。

登録販売者試験における実務経験等の要件の廃止
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令」(平成26年厚生労働省令第92号)により、これまで、登録販売者の受験資格として求められてきた薬局、店舗販売業または配置販売業での実務経験要件が不要となりました(平成27年4月1日以降に行われる試験より)。

改正の概要は、以下のとおりです(次頁の通知も参照してください)。
登録販売者試験の実務経験等の省令改正の概要
現行の受験資格に関する実務経験
・大卒・高卒1年、中卒4年の実務経験
・経験を積んだ地域や、実務を経験した時期の限定なし(実務経験を行った場所に限らず全国で受験可。数十年前の実務経験でも受験可)

見直しの内容○受験に際しての実務経験要件を廃止(学歴等も廃止)
・管理者・管理代行者となるには、過去5年間のうち2年間の実務・業務経験が必要。それまでの間は、管理者・管理代行者の管理・指導の下に実務に従事。(配置については、新懸けごとの管理者への報告を要件に、単独での新懸けも可)
・管理者・管理代行者要件を満たす登録販売者と、それ以外の登録販売者を名札で区分。
・薬局等に、当該登録販売者の勤務経験の記録・保存業務を課すとともに、求めに応じた勤務経験の証明を義務付け(管理者となる際に使用)。

登録販売者試験の実施状況
登録販売者試験実施状況 (受験者数合格者数単位:名)

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
受駭者数 91,024 44,788 39,116 33,913 28,050 28,527 31,362 49.864 53,369 61,126 65,433
合格者数 58,715 21,209 18,510 16,007 12,261 13,381 13,627 22,901 23,330 26,606 26,996
合格率 64.50% 47.40% 47.30% 47.20% 43.70% 46.90% 43.50% 45.90% 43.70% 43.50% 41.30%

 

【登録販売者試験関係通知】
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令の施行等について(抜粋)

1.登録販売者制度について
(1)試験の実施方法(改正省令「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令」(平成26年厚生労働省令92号)]による改正後の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則(昭和36年厚生省令第1号。以下「新施行規則」という。)第159条の3及び第159条の4第1項関係)
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号。以下「法」という。)第36条の8第1項に規定する試験(以下「登録販売者試験」という。)については、従前のとおり、筆記試験とし、次の1から5までの事項について毎年少なくとも一回行う。
①医薬品に共通する特性と基本的な知識
②人体の働きと医薬品
③主な医薬品とその作用
④薬事に関する法規と制度
⑤医薬品の適正使用と安全対策

(2)登録販売者試験の公示(新施行規則第159条の4第2項関係)
登録販売者試験を施行する期日及び場所並びに受験願書の提出期間は、従前のとおり登録販売者試験を受けようとする者の受験機会を確保できるよう、あらかじめ都道府県知事が公示する。なお、公示については、登録販売者試験を受けようとする者に広く周知できる方法で行う。具体的な方法としては、都道府県公報等のほか、都道府県の公示板への掲示やホームページへの掲載でも差し支えない。

(3)受験の申請(新施行規則第159条の5関係)
登録販売者試験の受験の申請に当たり、登録販売者試験を受けようとする者は、本籍地都道府県名(日本国籍を有していない者については、その国籍。6の1のイにおいて同じ。)、住所、連絡先、氏名、生年月日及び性別を記載した申請書に写真その他都道府県知事が必要と認める書類を添えて、登録販売者試験を受けようとする場所の都道府県知事に提出しなければならない。

登録販売者試験の受験資格としてこれまで求めてきた実務経験等については今後不要となるため、学歴や実務経験に関する書類の提出は必要ない。上記の写真については、従前のとおり、あらかじめ受験申請書に貼付する形式でも差し支えない。なお、受験申請書の様式及び受験手数料については、都道府県の条例等により規定する。

(4)合格の通知及び公示(新施行規則第159条の6関係)
従前のとおり、試験合格者には合格通知書を交付するとともに、合格者の受験番号を公示する。公示の方法については、都道府県公報等のほか、都道府県の公示板への掲示やホームページへの掲載等でも差し支えない。また、試験終了後に、試験問題及びその正答並びに合格基準について公表することが望ましい。

藤澤 節子 (著)
出版社: 中央法規出版; 第8版 (2019/8/30)、出典:出版社HP

目次 – 鷹の爪団直伝!医薬品登録販売者試験対策 完全攻略

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部 (著)
出版社: 株式会社薬ゼミ情報教育センター (2020/4/21)、出典:出版社HP

【鷹の爪団直伝!医薬品登録販売者試験対策 完全攻略】の中身も確認する

 

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