Cisco試験対策 Cisco CCNA問題集 [200-301 CCNA]対応




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はじめに

2020年2月にCCNAをはじめとするCisco認定資格が改訂されました。本書は改訂されたCCNA試験に対応した問題集です。


現在のネットワークは、本来の役割であるアプリケーションデータの転送ができることに加えて、より効率的であること、よりセキュアであることが求められています。そして、ネットワークもどんどん仮想化されるようになってきています。こうしたネットワーク技術のトレンドを反映して、今回の改訂では、CCNA試験で問われる技術の範囲が広がっています。

試験の出題範囲が広がることで、難易度が上がったと思われるかもしれませんが、難易度としてはこれまでの試験と変わらないか、むしろ少し下がっています。なぜなら範囲が広がった分、それぞれの問題はあまり複雑なものではなくなりシンプルになっているからです。これからのネットワークに求められる幅広い技術についてのスキルを確認できるCCNAは入門用の資格として、より適切になっているといえるでしょう。

さまざまな技術が問われる新しいCCNA試験において、最も重要な技術が「ルーティング」です。CCNA試験の問題では、ルーティングに関するウェイトがとても高くなっています。ルーティングは、ネットワークの通信においての最も基本的でかつ重要な技術だからでしょう。CCNA取得を目指すにあたって、最初にルーティングの仕組みをしっかりと押さえてください。

本書は、ルーティングをはじめとして新しいCCNA試験に問われる技術を網羅した問題とできる限り詳しい解説を掲載しています。問題に回答して、解説を読むことで、CCNA合格に必要な技術の理解を深めることができるように構成しています。本書が読者の皆さんのCCNA合格とこれからのスキルアップのお役に立てることを願っています。

最後に、タイトなスケジュールの中、本書の制作をしてくださったSBクリエイティブ荻原様はじめ関係者の方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

2020年8月 著者一同

Gene (著), 松田 千賀 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2020/9/19) 、出典:出版社HP

目次

Cisco CCNA[200-301] 試験概要と本書の活用法
1 Cisco技術認定の概要
2 CCNA[200-301] 3 本書の構成
4 本書を活用した学習法
5 CCNA[200-301]受験に向けて

第1章 ネットワークの基本的な仕組み
問題
解説

第2章 TCP/IPプロトコル
問題
解説

第3章 Ciscoデバイス管理
問題
解説

第4章 イーサネットと無線LAN
問題
解説

第5章 レイヤ2スイッチング
問題
解説

第6章 VLANとVTP
問題
解説

第7章 スパニングツリープロトコル
問題
解説

第8章 IPアドレッシング
問題
解説

第9章 IPルーティングの原理
問題
解説

第10章 OSPF
問題
解説

第11章 IPサービス
問題
解説

第12章 セキュリティの基礎
問題
解説

第13章 IPv6
問題
解説

第14章 自動化とプログマビリティ
問題
解説

索引

Gene (著), 松田 千賀 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2020/9/19) 、出典:出版社HP

Cisco CCNA 試験概要と本書の活用法

1 Cisco技術者認定の概要

Cisco技術者認定(Cisco Career Certification)の取得は、ネットワーク専門技術者やその管理者、および所属の機関・団体などさまざまな業界で大きく評価されています。
Cisco技術者認定は、エンタープライズ、コラボレーション、データセンター、セキュリティ、サービスプロバイダーといった複数の分野が用意されています。また、アソシエイトレベルから、プロフェッショナル、エキスパート(CCIE/CCDE)、最上級レベルのアーキテクトまで、4つのレベルで構成されています。そのため、それぞれの業務や業界にとって必要な分野の技術者認定を受けることで、高い能力を保持したエンジニアであることを証明できるようになっています。

表 主なCisco技術者認定資格一覧

2 CCNA[200-301]

2.1 CCNA技術者認定の概要
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、包括的なアソシエイトレベルのCisco技術者認定です。
ソフトウェア、ネットワーキング、インフラストラクチャドの接続が日々高まっている環境の中で、エンジニアとしてのキャリアを高めるためには、最新のネットワーキングテクノロジー、セキュリティ、自動化、およびプログラマビリティを習得する必要があります。そこで、これまで複数あったCCNAは1つにまとめられ、今日のネットワーキングやITインフラストラクチャを幅広く導入、管理するために必要なソリューションとテクノロジーを学習できるプログラムに再編成されました。このプログラムで、新しくなったCCNAではすべてのITキャリアに必要な幅広い基礎知識を認定します。

2.2 CCNA技術者認定資格の取得方法
200-301 CCNA試験の1科目に合格するとCCNA認定資格を取得できます。
試験番号 200-301 CCNA
試験時間 120分
受験料 ¥33,600
(2020年8月19日現在)

2.3 再受験・再認定
試験を受験し、不合格となった場合には、受験後5日間、同一の試験を受験できません。また一度合格すると、同じ番号の試験を受験するためには、最低180日間待つ必要があります。CCNA技術者認定の有効期間は3年間です。有効期限内に、次のレベルの認定を受けるか、指定された再認定試験に合格して、認定資格を有効に保つようにしてください。更新を怠ると認定は無効になるため、注意してください。

2.4 受験の申込み方法
CCNA認定試験は、ピアソンVUEで運営管理されています。ピアソンVUEのテストセンターは各地にあり、随時受験することができます。そのため、各自で受験を希望するテストセンター・日時を選択し、ピアソンVUEに受験の申込みを行います。

Gene (著), 松田 千賀 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2020/9/19) 、出典:出版社HP

3 本書の構成

本書は、読者の皆さんが出題範囲全体を効率的に学習し、CCNA技術者認定に求められる総合的な技術力を身に付けたうえで、CCNA認定資格を取得していただくことを目的として、下記のように構成されています。

1. 章別問題(選択式問題・ドラッグ&ドロップ問題):645問
CCNA認定試験の範囲全体を学習できるように645問用意しました。試験での出題形式にあわせて、選択式問題(択一)・選択式問題(複数選択)・ドラッグ&ドロップ問題にしています。また読者の皆さんが効本的に学習を進められるように、下記の表示を付けました。これらの表示にあわせて学習を進めてください。

▶︎解説
試験範囲に沿って、各問題で取り上げている技術の仕組みやその技術に関連する事項を理解していただくために、問題ごとに詳細な解説を用意しました。

▶︎ここがPoint
問題ごとの復習がしやすいように、解説の最後にその問題の重要となる点を「ここがPoint」にまとめました。

▶︎チェックボックス
各問題の右上にチェックボックスを用意しました。間違えた問題にはチェックを入れて、必ず後で復習しましょう。

▶︎得点欄
各章学習時の正解問題数がわかるように、「解答と解説」の1ページ目の右上に得点欄を用意しました。受験までに100%の正解率になるように学習しましょう。

4 本書を活用した学習方法

CCNA受験に向けて、読者の皆さんには本書を活用して下記のように学習することをお勧めします。

1. 章別の問題・解説に沿って、技術を理解する
問題で取り上げられているキーワードや位を暗記することも重要ですが、それとあわせて各技術の仕組みを理解していくことも重要です。そのため、問題を解き、解答を確認したうえで、解説に記載されている内容も読み、理解するようにしてください。

2. 模擬試験問題を実施する
制限時間にあわせて模擬試験問題(3回分)を実施してください。模擬試験問題においても、問題を解き、解答を確認したうえで、解説に記載されている内容も読み、理解できているかどうかをチェックするようにしてください。正解率が90%以上になるまで繰り返し行ってください。

5 CCNA受験に向けて

CCNA受験までに、下記は必ず完了させてください。

早く問題を解けるようにする
CCNA試験に必要なスピードとして、IPアドレスなどの計算問題も含めて、1問題あたり1分で解答できるようにするとよいでしょう。

チュートリアルを確認し、試験の各出題形式にあわせた画面操作に慣れておく
Cisco社の以下のサイトでチュートリアルが用意されています。試験の各出題形式にあわせて操作方法を確認してください。
URL https://www.cisco.com/go/examtutorial (英語)

CCNA受験当日には、下記に注意してください。

試験会場には余裕を持って到着する
試験会場では、受験の受付や手荷物をロッカーに入れるなど、いくつか作業があります。慣れない会場でも落ち着いて試験を開始できるように早めに到着するようにしましょう。

試験会場で配布されるメモ用紙とペンを有効活用する
試験会場では、メモ用紙とペンが配布されます。席に着いた後、試験を開始する前に、メモ用紙に必要な事項をメモするなど、有効活用するとよいでしょう。
たとえば、IPアドレスの計算時に10進数と2進数の変換に使用する下記の表をメモしておくとよいでしょう。

試験開始前にはアンケートなどがある
席に着いた後に「開始」をクリックすると、アンケート・チュートリアル・「Cisco技術者認定に関する合意書」などが始まります(すぐに試験が開始されるわけではありません)。これらが完了すると問題が表示され、試験が開始します。なお、「Cisco技術者認定に関する合意書」に同意しない場合は、不合格となります。

試験では、前の問題に戻ることはできない
試験では次の問題に進むと、前の問題に戻ることができません。

試験中は、時間配分に注意する
試験時間が足りなくなってしまう受験者がよくいます。そのため、1間に時間をかけすぎないように、全体の時間配分に注意してください。

Gene (著), 松田 千賀 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2020/9/19) 、出典:出版社HP