日商PC検定試験(1級)のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)

日商PC検定試験には文書作成、データ活用、プレゼン資料作成の3つの種類があり、企業で必要なパソコン業務の重要な部分をカバーしています。この資格を取得することは、会社での業務効率を高めることにつながります。




日商PC検定試験(1級)はテキストがない?

日商PC検定試験(1級)は残念ながら問題集も参考書もありません。 受けてみようと思っている方がテキストを探してみるとと公式HPにも出てきません。試験は論述式ですが、公式HPにも書かれているように、2、3級の知識を超えての問題はでないため対策としては2級と3級で使われていたテキストが中心となります。さらに問題の一部についてはサンプル問題がFOM出版者の知識科目の公式問題集にありますので活用できます。

○知識科目(共通分野)
公式テキスト「ネット社会のデジタル仕事術」から出題されます。

○知識科目(専門分野)
FOM出版の「2級公式テキスト&問題集」「3級公式テキスト&問題集」から出題されます。

○実技科目
検定ホームページ掲載のサンプル問題をご活用ください。
また、FOM出版の「2級知識科目 公式問題集」にも付録として、1級サンプル問題および解答・解説を収録しています。解答の際のポイントを整理し分かりやすく解説しているので、ぜひご活用ください。

【合格率・難易度・試験内容】日商PC検定試験

日本商工会議所 IT活用能力検定試験制度研究会(著), 富士通エフ・オー・エム株式会社(FOM出版)(編集)
出版社: 富士通オフィス機器(2016/2/19)、出典:amazon.co.jp

試験科目について(1級)

2級、3級と同じように、日商PC検定試験(1級)は知識科目と実技科目があります。しかしながら知識科目と実技科目での試験時間が分かれているわけではなく、実際の試験は知識試験と実技試験の区切りを設けず、90分間の連続した試験となるので,知識試験の方に時間が必要な場合は、そのまま30分を超えても続けることができます。(かたや、知識科目の解答に時間をとられすぎて、実技科目の時間が不足するというケースが見受けられるそうです。目安の時間はあくまで参考ですので、時間配分に十分気をつけてください)。

以下では「文書作成」、「データ活用」、「プレゼン資料作成」の要項の表となります。

「1級文書作成」日商PC検定試験時間 / 合格基準の確認

試験科目 試験時間 合格基準 程度・能力
知識 30分(論述式) 知識、実技の2科目とも70%以上 文書の全ライフサイクル(作成、伝達、保管、保存、廃棄)を考慮し、社内における文書管理方法を提案できる

文書の効率的な作成、標準化・データベース化に関する知識を身につけている

ネット社会に対応したデジタル仕事術を理解し、自社の業務に導入・活用できる

実技 60分 与えられた情報を整理・分析し、状況に応じ企業を代表して(対外的な)ビジネスネス文書を作成できる

表現技術を駆使し、説得力のある業務報告、レポート、資料等を作成できる

 

出題形式(科目)は、以下の2つです。
①知識科目(30分が目安となります)
自由記述の問題を2題解答していただきます(2題で30分が目安となります)。原則として「○○について○○字程度(以内)で記述せよ」といった形式で出題されます。
[個別分野]2・3級文書作成公式テキストから1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
[共通分野]知識問題公式テキスト「ネット社会のデジタル仕事術」から1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
基本的には、テキストの記述内容を中心に解答してください。ただし、テキストどおりの文言を暗記しておく必要はありません。テキストにある内容の主旨を踏まえていれば、自分の言葉や表現を用いて解答していただいて結構です。

②実技科目(60分が目安となります)
問題文、課題ファイルおよび参考ファイルがダウンロードされます。問題文の指示にもとづき、数ページの企画書や提案書を作成します。試験では、自ら考えて、文章を箇条書きで整理する、文言を補足する、文体を変更する、図解を完成させるなどの能力が問われます。文字の書体、サイズ、レイアウト等は、統一かつ見やすいものであることが求められますので、完成した文書のイメージを描きつつ、作業を進めることが必要となります。また、問題文をもとに自ら考えて文章を作成する部分もあり、文字通り文書作成能力が問われる試験となっています。

「1級データ活用」日商PC検定試験時間 / 合格基準の確認

試験科目 試験時間 合格基準 程度・能力
知識 30分(論述式) 知識、実技の2科目とも70%以上 業務データの全ライフサイクル(作成、利用、流通、保存)を考慮し、社内における業務データの管理方法を提案できる

ネット社会に対応したデジタル仕事術を理解し、自社の業務に導入・活用できる

情報セキュリティーやコンプライアンスに関し、社内で指導的立場となれる

実技 60分 企業実務で必要とされる表計算ソフト、文書作成ソフト、データベースソフト、プレゼンテーションソフトの機能、操作法を修得している

表計算ソフトの関数を自在に活用できるとともに、各種分析手法の特徴と活用法を理解し、目的に応じて使い分けができる

出題形式(科目)は、以下の2つです。
1. 知識科目(30分が目安となります)
自由記述の問題を2題解答していただきます(2題で30分が目安となります)。原則として「○○について○○字程度(以内)で記述せよ」といった形式で出題されます。
[個別分野]2・3級データ活用公式テキストから1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
[共通分野]知識問題公式テキスト「ネット社会のデジタル仕事術」から1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
基本的には、テキストの記述内容を中心に解答してください。ただし、テキストどおりの文言を暗記しておく必要はありません。テキストにある内容の主旨を踏まえていれば、自分の言葉や表現を用いて解答していただいて結構です。

 

2. 実技科目(60分が目安となります)
問題文および課題ファイル(データ)がダウンロードされます。試験では与えられたデータを集計・加工し、図表(グラフ等)を用いながら分析した結果を数ページのレポートや提案書として作成します。ただし、問題文では答案の作成手順についての細かい指示はありませんので、受験者自らが考えて、適切な方法を選択し答案を作成します(答案作成に関するヒントは問題文にありますが、2・3級のように答案作成を導く指示事項はないとお考えください)。2級までの学習過程で修得したデータ分析手法を実際に活用できるか、がポイントになります。
答案には、現状分析のみならず、課題設定(企画・提案も含む)を盛り込むことが必要になります。採点者(問題にある上司等)を納得させる、了解させるレポート(答案)を作成することが得点につながりますので、説得力のある内容が求められます。また、文書の体裁は人に見せることを意識した見やすいものが望まれます。なお、答案には分析の結果から導かれる自らの意見、提案を記述するように努めてください。内容によっては、大きな得点につながる場合もあります。

 

「1級プレゼン資料作成」日商PC検定試験時間 / 合格基準の確認

試験科目 試験時間 合格基準 程度・能力
知識 30分(論述式) 知識、実技の2科目とも70%以上 プレゼンの工程(企画、構成、資料作成、準備、実施)に関する知識を第三者に正確かつ分かりやすく説明できる

プレゼン資料作成、標準化・データベース化、管理等に関する実践的かつ応用的な知識を身につけている

ネット社会に対応したデジタル仕事術を理解し、自社の業務に導入・活用できる

実技 60分 的を達成するために最適なプレゼンの企画・構成を行い、これに基づきストーリーを展開し、説得力あるプレゼン資料を作成できる

図解技術、レイアウト技術、カラー表現技術等を駆使して、高度なビジュアル表現により分かりやすいプレゼン資料を作成できる

出題形式(科目)は、以下の2つです。
1. 知識科目(30分が目安となります)
自由記述の問題を2題解答していただきます(2題で30分が目安となります)。原則として「○○について○○字程度(以内)で記述せよ」といった形式で出題されます。
[個別分野]2・3級プレゼン資料作成公式テキストから1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
[共通分野]知識問題公式テキスト「ネット社会のデジタル仕事術」から1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
基本的には、テキストの記述内容を中心に解答してください。ただし、テキストどおりの文言を暗記しておく必要はありません。テキストにある内容の主旨を踏まえていれば、自分の言葉や表現を用いて解答していただいて結構です。

2. 実技科目(60分が目安となります)
問題文、課題ファイルおよび参考ファイルがダウンロードされます。ダウンロードしたファイルの中に、知識科目の解答欄スライドを設けた答案ファイル(Microsoft® PowerPoint®)が入っています。知識科目は同解答欄スライドに入力してください。実技科目は、問題文の指示に従い、知識科目解答欄スライドの前に新しいスライドを追加して解答してください(知識科目のスライドが最後のスライドになる)。試験では、自ら考えて、文章を箇条書きで整理する、内容に沿った図解を作成し挿入する、文体を変更する、などの能力が問われます。また、文字の書体、サイズ、レイアウト等は、統一かつ見やすいものであることが求められます。実際に、プレゼンを行う際のイメージを念頭に置きつつ、作業を進めることが重要です。

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