農業簿記1級の勉強法・対策とは? – 合格ための攻略法




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農業簿記は、農業に携わる人のための簿記検定です。農業簿記独特の帳簿の流れや勘定科目などを学ぶことができ、現在農業に関わる仕事をしている人やこれからそのような仕事につきたいと考えている人におすすめの資格です。
そんな農業簿記の1級はどのくらいの難しさなのでしょうか。1級の取得を目指す人だけでなく、2級や3級の取得を目指す人も1級のレベル感を知り、農業簿記の学習へのモチベーションを高めていきましょう。

農業簿記について

農業簿記とは、農業に従事している人やその関係者が、現代にあった農業経営を行うために必要な簿記の知識を評価する資格です。日商簿記と違い、農業に関する問題も出題範囲に含まれているので、農業組合や農業系の学校からの受験者が多いです。

1級・2級・3級があり、誰でも受験することができます。財務会計や原価計算のような簿記の基本問題から農企業の財務諸表など農業簿記ならではの問題が、マークシートで出題されます。農業に携わっている人やその予定の人に注目されており、年々受験者が増えています。

合格率は3級が60%以上、2級が35〜45%、1級が25〜40%です。3級はそれほど難しい試験ではありませんが、2級や1級に合格するためにはしっかりと学習する必要があります。

試験概要

農業簿記1級、2級、3級の試験概要です。

1級 2級 3級
受験資格 なし なし なし
合格基準 総得点の70% 総得点の70% 総得点の70%
検定料 4,400円 2,200円 1,650円
実施科目 財務会計・原価計算・管理会計 財務会計・原価計算 財務会計
解答形式 マークシート マークシート マークシート
問題形式 記述文章・計算 記述文章・計算 記述文章・計算
設問数 50問 25問 25問
試験時間 120分 120分 90分
合格率 24.2%(第14回) 44.3%(第14回) 61.2%(第14回)

2級や3級と比べると少し難しくなりますが、1級が非常に難しい試験というわけではありません。以下が直近2回の試験結果の表です。

受験者数(人) 合格率(%)
第13回 1級 62 38.7%
2級 235 37.4%
3級 658 66.9%
第14回 1級 91 24.2%
2級 359 44.3%
3級 1,046 61.2%

第14回1級の合格率は24.2%と低かったですが、第13回を見ると38.7%と2級よりも高い合格率になっています。1級の合格率が上下してしまうのは、受験者数が少なく1人不合格になっただけで数%合格率が動いてしまうことが原因だと考えられます。この2回の結果を見ても、1級は決して合格できない試験ではありません。

おすすめの参考書

公式テキスト・問題集

農業簿記を主催する日本ビジネス技能検定協会が出している公式テキストと問題集です。1級には対策講座がないため、独学での学習になります。公式テキストと問題集を完璧にしておけば合格ラインに必ず届くので、これらを繰り返し利用しましょう。

農業簿記検定 教科書1級 財務会計編 第2版

農業簿記検定 問題集1級 財務会計編 第2版

農業簿記検定 教科書1級 管理会計編 第2版

農業簿記検定 問題集1級 管理会計編 第2版

農業簿記検定 教科書1級 原価計算編 第2版

農業簿記検定 問題集1級 原価計算編 第2版

全国農業経営コンサルタント協会 (著), 大原学園大原簿記学校 (著)
出版社: 大原出版; 第2版 (2020/2/3)、出典:出版社HP

 

まとめ

農業簿記1級は難しい試験というわけではありません。しっかりと勉強をすれば合格できる試験です。しかし、2級や3級と違って対策講座がないため、独学での学習になります。参考書や問題集を利用して合格を目指しましょう。