実践で困らない! 駆け出しケアマネジャーのためのお仕事マニュアル 第2版




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はじめに

本書は、「実践で困らない!駆け出しケアマネジャーのためのお仕事マニュアル(2012年初版)」を改訂した書籍です。

初版では、業務の全体像やケアマネジメントの流れを1冊の書籍としました。このため、具体的な業務の流れを一通り知りたい新人ケアマネジャーはもちろん、「今さらこんな初歩的なことを聞けない・・」と悩んでいる初級ケアマネ ジャーや、新任職員等を教育する中堅ケアマネジャー、事業所管理をする管理 者やベテランケアマネジャーまで広く活用いただいていました(「駆け出し」と いうタイトルではありましたが、経験年数や役職に関わらず活用していただけた結果となりました)。

このたびの改訂版の作業で特に意識(目指)したのは、多忙な毎日を送るケアマネジャーの業務を少しでも効率化することです。このため、ケアマネジメント過程に沿った構成や、イラストや図表により短時間で確認できる点などの初版の特徴はそのままに、現在の法令通知や最近の状況に合わせて追加修正を加えました。短い時間で知りたい部分の重要な内容とその根拠を確認できるよう、工夫しています。

ケアマネジャーさんたちには、本書の使用による効率化で生まれた時間を、ケアマネジメント業務 (利用者の自立支援の充実)につなげていただきたいと思っています。
本書が、多忙な毎日をおくるケアマネジャーの負担を減らし、高齢者支援を 充実させる一助となることができればこれ以上の喜びはありません。

2018年10月 あたご研究所 後藤佳苗

本書の使い方

紙面の説明

その節の解説内容の一番のポイントが、一読でわかります。

その節のテーマを象徴するような駆け 出しケアマネの疑問、悩みに対し、先輩ケアマネが要点をアドバイスします。

その節のテーマに関して、先輩が補足的にワンポイントアドバイス します。
<アドバイス内容の種類>
「ケアマネジメント」
「リスクマネジメント」
「コンプライアンス」

原則として「チェック」ある いは「ポイント」が入ります。「チェック」は、日々の業務で作業などに漏れがないかを確認することにご活用いただけます。

何を目的とした図版なのかがわかります。
<図版の見出しの種類>
「しくみ」:制度などのしくみ、枠組み
「決まり」: 法令等の確認など
「ながれ」 : 作業手順など
「整理」 解説テーマのポイント整理
「心がけ」:解説テーマ実行時の心がけ
「例示」 :解説テーマの事例など

本書の登場人物

ケアマネ10年目。快活で、時にはビシっと言うときも。
ケアマネ1年目、はまじめで熱いが、ややお調子者なところも。
ケアマネ10年目。包容力があり、頼れる先部。
ケアマネ2年目、探究心旺盛。一途で根詰めてしまうところも。

後藤 佳苗 (著)
出版社 ‏ : ‎ 秀和システム; 第2版 (2018/10/31)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の使い方
本書での法令通知の略称一覧

第1章 介護保険制度のキホン
1-1 介護保険制度の理念は?
1-2 介護保険給付を受けるための条件は?
1-3 法定代理受領ってどういう意味?
1-4 介護保険における法令守(コンプライアンス)とは?
1-5 動務先によって法令が異なるって本当
1-6 運営基準 (省令)の条例委任

第2章 ケアマネの仕事の流れ
2-1 ケアマネジャーって何をする人?
20101 2-2 ケアマネジメントの定義とは
2-3 ケアマネジメントの過程(プロセス)とは?
2-4 1日のスケジュールはどうやって立てる?
2-5 1か月のスケジュールはどうやって立てる?
2-6月の初めのスケジュールはどうなっている?
2-7 月の中旬~下旬のスケジュールはどうなっている?
2-8 月末およびそれ以外のスケジュールはどうなっている?
2-9 年間のスケジュールはどうやって立てる?
コラム 介護支援専門員証

第3章 こう進めよう! 受付・契約・インテーク
3-1 電話相談にはどう対応する?
3-2 相談内容を記録するコツは?
3-3 来所相談にはどう対応する
3-4 利用者に会いに行く前にすべきことは?
3-5 利用者からどのように話を聞く?
3- 6話をわかりやすくメモするには?
3-7 利用者と契約を交わすには?
3-8 利用者のプライバシーを守るには?
コラム面接に出かける前の事前準備

第4章 ここがポイント! 課題分析(アセスメント)
4-1 アセスメントの「適切な方法」とは?
4-2よりよいプランにするには?
4-3 生活環境との関わりから利用者を見るには?
4-4 「できる・している」に目を向けるには?
4-5 医療的なフォローアップはいつから必要?
4-6 利用者の主訴は何?
4-7 家族の意向を大切にするには?
4-8 利用者はどんな条件の中で暮らしている?
4-9 「課題整理総括表」をどう使う?
●様式類整理総括表
コラム家族年表の書き方

第5章
利用者とともに! ケアプラン原案の作成
5-1 プランの骨組みを作るためには?
5-2 何か欠けている点はない?
●様式と要領居宅サービス計画書の書き順
●様式と要領第1表の標準様式と記載要領
●様式と要領第2表の標準書式と記載要領
●様式と要領第3表の標準書式と記載要領
5-3 利用可能な社会資源を知るには?
コラム ケアプラン第2表に関する確認事項

第6章 チームの力を結集! サービス担当者会議
6-1 どんなタイミングで開けばよい?
6-2 どのようなときに介護報酬が減算されるの?
6-3 「担当者」とは誰を指す?
6-4 会議をどう進める?
6-5 テーマ別に順序よく記録するには?
●様式と要領第4表の標準様式と記載要領
6-6 担当者会議で注意したい点は?
●様式と要領第4表の記載例
コラム 「やむを得ない理由」の再確認

第7章 自助・互助も活用! ケアプランの実行
7-1 「このほうがよい」があったときには?
7-2 利用者の自己決定を後押しするには?
7-3 利用者と担当者への交付の証明は?
7-4 個人情報保護に注意するには?
7-5 ケアプランと個別計画を連動させるコツは?
コラム ケアプラン交付に関連する運営基準と解釈通知の対応表

第8章 PDCAサイクル! モニタリングと再アセスメント
8-1 モニタリングとは?
8-2 毎月の訪問で注意すべきことは?
8-3 ニーズは満たされている?
8-4 モニタリング記録作成のポイントは?
8-5 プランを見直すには?
8-6 「評価表」をどう使う?

後藤 佳苗 (著)
出版社 ‏ : ‎ 秀和システム; 第2版 (2018/10/31)、出典:出版社HP