秘書検定実問題集2級 2021年度版




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秘書検定 2級
実問題集
2021年度版
第116回▷第122回
早稲田教育出版

まえがき

「秘書」は,かつては社長秘書などという言い方で代表されたように,多くは専業でしたが,最近は少し様子が変ってきました。ITの発展により会社の役員などでも情報管理を自身でできるようになりましたから,秘書は秘書だけをしていればよいという時代ではなくなりました。例えば営業部長でも秘書的な能力のある部員に秘書的なことをやってもらって,効率的な仕事の仕方をする人が多くなってきました。このような場合の秘書は兼務秘書などという言い方がされています。

考えてみれば,秘書の仕事は上司の補佐(手助け)ですが,会社などに就職すれば,初めは誰でも自分より目上の人(先輩・上役)の補佐が仕事です。しかもこの補佐は秘書的な能力(人間的能力)が求められる仕事です。
このようなことから秘書的能力は,ヒューマンスキル(ビジネスの場で必要な対人関係についての能力)」と考えられるようになってきています。

今後は、会社などで社員に求める能力は,ヒューマンスキルとしての秘書的能力が期待され,この方向で発展していくものと思われます。

●秘書検定のスペシャリティー(特色)
秘書検定には「準1級」と「1級」に面接試験があります。内容は、秘書的能力は人間的な能力であることから,対人関係を題材(応対・報告)にしたロールプレイングになっています。特に準1級は、学生さんには就職面接の面接体験的な位置づけにもなっていて、社会性を体験することから対人関係に自信が持てるようにもなります。挑戦を期待しています。

本書の利用について

1.本書の問題編には,「秘書技能検定試験」として第116回~第122回までに実施された1級試験問題を収載しています。ただし,第121回試験(2020年6月14日)は,新型コロナウイルス感染拡大防止措置により中止となりました。このため本書に収載はありません。

2.巻末の「解答・解説」は必要に応じて本編から外して利用することができます。また、解答のうち記述形式によるものは,問題の性格上,問題の掲載の解答に限定されない「解答例」です。

3.各問にある「難易度ランク」は、★の数が多いほど難しくなります。

4.本書は2021年3月から実施される「秘書検定CBT」の受講対策としても,活用できます。

5. 2級の試験時間は120分です。本書の問題を解く際の参考にしてください。選択問題は、「…適当と思われるものを選びなさい」「…不適当 れるものを選びなさい」などの違いに気を付けて読んでください。

時間は有効に使って答案は隅々まで点検し、一人でも多く合格できよう,ご健闘をお祈りしております。

<本書の過去試験問題の表記について>
第122回検定(2020年11月15日実施)より全ての問題文・選択肢「秘書A子」「新人B子」といった表記は、「秘書A」「新人B」という性差のない表記に変わりました。
編集部では,119回以前の過去問題を収載するに当たり,本書とを利用して受験準備を進める方が本番の試験で十分力を発揮できるよう,同様に表記を変更しました。ご承知おきください。

早稻田教育出版編集部

公益財団法人 実務技能検定協会 (著)
出版社 ‏ : ‎ 早稲田教育出版 (2021/3/9)、出典:出版社HP

CONTENT

第116回▷第122回
●まえがき
●本書の利用について
●秘書検定 試験案内
●秘書技能審査基準
○問題編
●第122回(2020.11.15)
●第120回(2020.2.9)
●第119回(2019.11.10)
●第118回(2019.6.16)
●第117回(2019.2.10)
●第116回(2018.11.11)
○要点整理
〇解答・解説編(別冊)
●第122回(2020.11.15)
●第120回(2020.2.9)
●第119回(2019.11.10)
●第118回(2019.6.16)
●第117回(2019.2.10)
●第116回(2018.11.11)

公益財団法人 実務技能検定協会 (著)
出版社 ‏ : ‎ 早稲田教育出版 (2021/3/9)、出典:出版社HP

秘書検定試験案内

◆秘書検定には1級,準1級,2級,3級があり,それぞれ程度の違いに差がついています。
3級と2級の出題数は,従来の例ですと
①「必要とされる資質」領域から5問
②「職務知識」領域から5問
③「一般知識」領域から3問
④「マナー・接遇」領域から12問
⑤「技能」領域から10問 |
計35問出題されます。
◆出題形式
3級と2級は筆記試験のみです。試験内容の約9割がマークシート方式の5肢択一(五つの選択肢から一つを選ぶ)問題で,約1割が記述解答式の問題です。1級と準1級は一次試験(筆記試験)に合格すると二次試験は、(ロールプレイング形式の面接試験)があります。
◆筆記試験合格基準
筆記試験は1級~3級とも「理論」と「実技」に領域が区分され,それぞれの得点が60%以上のとき合格となります。どちらか一方の得点が60%未満のときは合格になりません。

◆試験日 他
原則として6月,11月,2月に筆記試験が行われます。ただし2月の試験は3級と2級のみです。
〈併願受験について〉
3級と2級,2級と準1級については同時に申し込みができ、同日中に受験ができます。申し込み後の変更はできません。(1級は,他の級との併願 受験はできません)
〈受験資格について〉
学歴・年齢,その他の制限は一切ありません。どなたでも受験することが できます。
〈1級・準1級筆記試験の免除について〉
筆記試験に合格し、面接試験を受けたが不合格だった方は、1年間(次回と次々回)に限り筆記試験が免除されます。ただし,初回の面接試験を欠席された方には適用されません。
秘書検定CBT試験について
2021年3月からコンピューターを使用して秘書検定(2級・3級)を受験できるようになりました。資格のレベルや認定については従来の検定試験と同様です。
CBT試験では、年3回の試験日に限定されず都合のよい日程を選んで受験することができ,合否結果も試験終了後すぐに分かります。お近くのテストセンター(全国270カ所以上)で受験することができます。
詳細は、実務技能検定協会のホームページで確認してください。
その他ご不明点は秘書検定ホームページをご覧になるか,下記へお問い合 わせください。
公益財団法人実務技能検定協会 秘書検定部
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場一丁目4番15号
電話03(3200)6675 URLhttps://jitsumu-kentei.jp/

公益財団法人 実務技能検定協会 (著)
出版社 ‏ : ‎ 早稲田教育出版 (2021/3/9)、出典:出版社HP

schedule

試験当日の持ち物チェック
□受験票
□身分証明書」
(学生証・運転免許証.健康保険証・パスポート等)
□HBの黒鉛筆
またはシャープペンシル
(万年筆・ボールペン等不可)
□消しゴム
□腕時計
※携帯電話,スマートフォー
電子機器類を時計代わりに使用することはできません。
2021年度秘書検定試験実施日
第124回
6/13(日)
受付期間●2021年4月7日(水)~5月11日(火)
●実施級●3級,2級、準1級、1級
第125回
11/14(日)
受付期間●2021年9月1日(水)~10月12日(火)
●実施級●3級,2級、準1級、1級
第126回
2/6(日)
受付期間●2021年12月6日(月)~2022年1月11日(火)
●実施級●3級,2級のみ

申し込みから合格まで

個人の申込はインターネットで
以下の2種類の申込方法があります。
①インターネットで申し込む
パソコン,タブレット,スマートフォンで以下のアドレスにアクセスし,申込情報を入力後,コンビニエンスストアまたは,クレジットカードで受験料を支払う。
URL https://jitsumu-kentei.jp/
②郵送で申し込む
現金書留で,願書と受験料を協会へ郵送する。(願書は協会より取り寄せる)

申し込みは受付期間内に

受験願書の受付期間は、試験日のほぼ2カ月前から1カ月前までです。また、郵送の場合は消印が締切日翌日までのものが有効となります。
いよいよ試験当日!
試験当日は、受験票、身分証明書と合わせて、遅刻しないように会場までの交通機関、所要時間もしっかりチェックしましょう。20分以上遅刻すると受験できませんのでご注意を。
●受験票と身分証明書を提示
受付で試験監督者に受験票と身分証明を提示してください。
●途中退室について
試験開始80分後からできますが,よく見直書をしをしましょう。
合否通知について
3級,2級の合否は、試験日の約3週間後に通知します。準1級筆記試験の合否は、試験日の約2週間後、1級の合否は、面接試験日の約1週間前までに通知します。面接の合否は準1級・1級ともに試験日から約3週間後に通知します。希望者には合格証明書(要手数料)を発行します。
★インターネット合否速報
合否速報は試験日の約2週間後から秘書検定ホームページで確認できます!

秘書検定審査基準の解説

5つの領域で問うものとは

●必要とされる資質
秘書の仕事は上司の身の回りの世話や仕事の手助けです。それを適切に実行するための感覚,判断力のようなものが秘書の資質ということです。変則的な来客をどのように取り次ぐかなどの判断,上司が何を望んでいるかなどを察して対応する気の利かせ方などが問われます。

●職務知識
上司の留守をどのように預かるか。上司の仕事をどのように手伝うかなど,秘書特有の仕事の仕方について問われます。

●一般知識
秘書はビジネスの場で仕事をします。そのためには、上司や身の回りの人が話す言葉が理解できる必要があります。とはいっても大げさなことではなく、上司の仕事を手助けするためにはこのくらいは知っていなくてはという、社会常識的な範囲で主に経済用語が問われます。

●マナー・接遇
ビジネスの場では礼儀作法をビジネスマナーといいます。マナーは対人関係では欠かすことのできないものです。上下関係のある人の集まりである職場では、ビジネスマナーを心得ていないとその一員にはなれません。目上の人(上司・先輩・来客など)にはどのように接すれば良いか。対人関係の基本となる言葉遣い、来客にはどのようにお茶を出すか、社交常識(主に弔辞,慶事)などについて問われます。

●技能
ビジネスの場で必要な,文書,ファイリング,事務用品,会議などについて初歩的な知識,用語。また,オフィスの環境整備について常識的なことが問われます。

程度 領域 内容
秘書的業務について理解ができ,準1級に準じた知識があり,技能が発揮できる。 Ⅰ必要とされる資質 (1)秘書的な仕事を
行うについて備えるべき要件
①一般的に秘書的な仕事を処理する能力がある。
②判断力、記憶力、表現力、行動力がある。
③機密を守れる、機転が利くなどの資質を備えている。
(2)要求される人柄 ①身だしなみを心得,良識がある。
②誠実,明朗,素直などの資質を備えている。
Ⅱ職務知識 (1)秘書的な仕事の機能 ①秘書的な仕事の機能を知っている。         ②上司の機能と秘書的な仕事の機能の関連を知っている。
Ⅲ一般知識 (1)社会常識 ①社会常識を備え、時事問題について知識がある。
(2)経営管理に関す
る知識
①経営管理に関する初歩的な知識がある。
Ⅳマナー・接遇 (1)人間関係 ①人間関係についての一般的な知識がある。
(2)マナー ②ビジネスマナー、一般的なマナーを心得ている。
(3)話し方、接遇 ①状況に応じた敬語,接遇用語が使える。
②短い報告,説明,簡単な説得ができる。
③真意を捉える聞き方が一般的にできる。
④忠告が受けられ、注意ができる。
(4)交際の業務 ①慶事弔事に伴う庶務、情報収集とその処理ができる。
②贈答のマナーを一般的に知っている。
③上司加入の諸会の事務を扱うことができる。
V技能 (1)会議 ①会議に関する知識および進行,手順についての知識がある。
②会議の計画,準備,事後処理ができる。
(2)文書の作成 ①文例を見て,社内外の文書が作成できる。
②会議の簡単な議事録が作成できる。
③折れ線,棒,円などのグラフを書くことができる。
(3)文書の取り扱い ①送付方法、受発信事務について知識がある。
②秘扱い文書の取り扱いについて知識がある。
(4)ファイリング ①一般的なファイルの作成、整理、保管ができる。
(5)資料管理 ①名刺,業務上必要な資料類の整理、保管が一般的にできる。
②要求された社内外の情報収集,整理,保管が一般的にできる。
(6)スケジュール管理 ①上司のスケジュール管理が一般的にできる。
(7)環境,事務用品の整備 ①オフィスの整備,管理,および事務用品の整備,管理が一般的にできる。
公益財団法人 実務技能検定協会 (著)
出版社 ‏ : ‎ 早稲田教育出版 (2021/3/9)、出典:出版社HP