登録販売者の男性の割合は?向いている人の特徴とは




1 はじめに−登録販売者とは?

登録販売者とは、2009年の改正薬事法により新たに誕生した、第2類医薬品、第3類医薬品を販売することができる資格のことです。
一般に、医薬品の販売というと薬剤師をイメージすると思いますが、第2類医薬品と第3類医薬品に限れば登録販売者だけで販売することができます。

登録販売者がいれば、薬局やドラッグストアのほか、コンビニやスーパーなどでも医薬品の販売ができるため、薬剤師不足という状況の中で、登録販売者はニーズの高い資格となっています。

同じく医薬品の販売に携わる薬剤師は女性の方が多いイメージがありますが、登録販売者にも男女の人数の差や性別による働きやすさの違いなど、男女間での違いはあるのでしょうか?
この記事では、登録販売者に関する男女間での違いについてみていきます。

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2 登録販売者の男女比は?

登録販売者の全体的な男女比は明らかにされていませんが、その男女比はほとんど変わらないといわれています。
もちろん勤務地により男女比は変わってきますが、特にドラッグストアなどでは、女性よりも若干男性の方が多いといわれています。

登録販売者と同様、医薬品の販売を行う職業として薬剤師があります。
薬剤師は女性の方が多いですが、登録販売者は薬剤師と異なり、男性の方が若干多いようです。

なお、2018年の統計によれば、国に届出をしている薬剤師数は、男性120,545人(38.7%)、女性190,744人(61.3%)となっており、男女比はおよそ1:2となっています。
厚労省HP:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/18/dl/kekka-3.pdf

3 登録販売者は男性にとって不利?

(1) 登録販売者に向いている人とは?

登録販売者は、お客様の相談に応じてアドバイスをしながら医薬品の販売を行うのが仕事内容となります。
正しい知識をもってアドバイスをするためには、医薬品の知識を学び続けることが必要です。そのため、勤勉な人、勉強をし続けることのできる人が、登録販売者に向いているといえます。

また、お客様に対する接客も必要なことから、コミュニケーション能力が求められます。人の話を聞いたり、会話が好きという人も登録販売者に向いています。

このように、登録販売者は、特に性別による向き、不向きはありません。

ドラッグストアなどは、従業員に女性が多いというような印象があるため、男性にとって働きづらいと感じる場合もあるかもしれませんが、性別によって働きやすさが変わるということはそれほどありません。

性別にかかわらず、医薬品、正しい知識を学び続けることのできる人や責任感の強い人、接客が好きな人などが登録販売者に向いているといえるでしょう。

(2) 男性が登録販売者として働くメリット

ドラッグストアなどでは、品出しも業務内容に含まれるため、思っているよりも力が必要となります。男性はこのような力仕事で活躍できます。

また、男性ならではの相談に応じることも、男性が登録販売者として働くメリットといえます。

登録販売者は人手不足のため、長時間労働になることも少なくありません。体力面に関しては男性の方が有利ともいえるかもしれません。

反対に、女性の登録販売者には、女性特有の相談や悩みを聞くことができるなどのメリットもあるので、男女それぞれにメリットがあるといえるでしょう。

4 まとめ

このように、登録販売者には性別による向き不向きはなく、医薬品に関して常に興味を持ち続け、新たな知識を身につけるために勉強を続けることができ、お客様や患者さんに寄り添って相談に乗ることができるというのが最も重要な資質であるといえます。

男性も女性も関係なく、興味がある方はぜひ登録販売者を目指してみてはいかがでしょうか?