工事担任者科目別テキスト わかるAI・DD総合種「技術・理論」第3版




【電気通信設備工事担任者試験 AI・DD総合種のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)】も確認する

はしがき

本書は、工事担任者・科目別テキストシリーズ、AI・DD総合種の「端末設備の接続のための技術及び理論」科目を対象としたテキストです。

本シリーズは、科目別重点学習用テキストとして、下記のような受験者の皆様に活用していただくことを目指したものです。

・新規受験者 : 苦手科目を徹底的に克服しようとしている人
・受験科目を絞り、順次確実な合格をねらう人
・再受験者 : 前回不合格だった科目に再挑戦する人

科目を絞った重点学習テキストに求められる最大の条件は、①短期間に ②誰にでも ③容易にわかるように編集されていることです。本シリーズは、この3つの条件を実現するために、従来にない画期的な編集方法を採用しました。試験の重要テーマを、図解としてすべて見開きページの右側にまとめたことです。読者の皆さんは、この図解ページに目を通すだけで、重要な技術内容はもちろんのこと、試験のポイントとなるすべての項目を一覧することができます。

また、これまで理解しにくかった事項も、図解を通して内容の組み立てや関係がひとめでわかるため、直観的にその核心を理解することができます。まず、左ページの文章で内容を深め、さらに右ページの図解で要点の確認と総整理を行ってみて下さい。短期間で、自然に無理なく、しかも確実にテーマの内容が修得できることでしょう。

2006年3月
編者しるす

●第3版発行にあたって
工事担任者制度が改変されてから、既に7年半が経過し、15度の試験が行われております。そこで、これまでの出題実績を踏まえ、内容の再吟味を行い、改訂版よりさらに試験への対応度が高い第3版として刊行することになりました。
本書を活用し、受験者の皆様全員が合格されることをお祈りいたします。

2013年1月

リックテレコム書籍出版部 (編集)
出版社 : リックテレコム (2013/2/15)、出典:出版社HP

受験の手引き

1 試験実施の公示
工事担任者資格者試験は、一般財団法人日本データ通信協会が総務大臣の指定を受けて実施する。
試験は毎年少なくとも1回は行われることが総務省令(工事担任者規則)で定められており、通常は年2回実施されている。
試験の実施時期、場所、申請の受付期間等については、一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センターのホームページにより公示される。

一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センター
〒170-8585 東京都豊島区巣鴨2-11-1巣鴨室町ビル6階
〔URL〕 https://www.shiken.dekyo.or.jp
〔電話〕 (03)5907-6556

2 試験申請
試験申請の手続きには、書類による申請と、インターネットによる申請がある。科目免除申請のための証明書類を提出する場合および全科目免除申請の場合は、書類により申請する。申請に要する各種手数料は、申請者が負担する。

●書類による試験手続き
試験申請書(兼払込取扱票)に必要事項を記入し、郵便局等で所定の試験手数料を払い込む。
① 試験申請書(兼払込取扱票)等は、電気通信国家試験センターまたは一般財団法人日本データ通信協会の支部の窓口において無料で入手できる。郵送で取り寄せる場合は、その旨と部数を書いたメモに、宛先を明記し部数に応じた金額の切手を貼付した封筒を同封して、各事務所に郵送する
② 郵便局の窓口またはATMで必要事項記入済みの試験申請書(兼払込取扱票)を用いて所定の試験手数料を払い込む。一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センターまたは各支部の窓口で支払うこともできる。
③ 受領印が押印された試験申請書(兼払込取扱票)を一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センターに郵送する。

●インターネットによる申請手続き
① 一般財団法人日本データ通信協会のホームページから「インターネット試験申請受付」画面にアクセスできるので、そこで必要な情報を登録する。
② 申請に必要な基本情報の入力終了後、確認ボタンをクリックすると、申請受付完了画面が表示されるので、その画面をプリントアウトするか、表示された情報をメモしておく。
③ 郵便局、銀行または指定のコンビニエンスストアのうち、①で選択した払込方法により、払込期限内に試験手数料を払い込む。郵便局で払い込む場合は、郵便局備付けの払込取扱票を使用するが、この際、申請受付完了画面で指定された受付番号を通信欄に記入する。銀行で払い込む場合は、申請受付完了画面で指定された口座番号に払い込む。コンビニエンスストアで払い込む場合は、事前にスマートピットカードまたはスマートビットシートを入手しておき、申請の際にそのスマートピットカード番号を入力し、申請終了後30分以上経過後にそのスマートピットカード番号により払い込む。

3 試験日および実施地
① 試験は例年2回(5月、11月の実施されており、各種別の具体的日時は官報または申請書類に添付の「受験の手引き」に記載されている。
② 試験実施地は、申請時に、公示された地区のうちからいずれか1つを指定する。試験実施回ごとに変更されることがあるので、申請書類にはよく目を通しておくこと。

4 受験票
① 受験票は試験実施日の2週間前までに送付される。受験票を受け取ったら試験種別、試験科目、試験会場および試験日時を確認後、受験票に写真を貼って、氏名および生年月日を黒か青のボールペンまたは万年筆で受験者本人が記入し、試験当日必ず持参すること。
② 受験票に貼る写真は、試験前6か月以内に撮影した無帽、正面、上三分身、無背景、白枠なしの縦30ミリ、横24ミリのものとされている。裏面には必ず氏名および生年月日を記入しておくこと。

5 試験時間
試験時間は、1科目につき40分相当(AI・DD総合種の技術科目のみ80分)の時間が与えられる。3科目受験の場合は120分(AI・DD総合種は160分)の時間が与えられるが、その時間内での各科日の時間配分は自由である。

6 試験上の注意
① 受験票を必ず持参し、試験室には受験票に印字されている集合時刻までに入ること。
② 着席後、受験票を机上に置き、係員の指示により提出する。
③ 試験は、筆記(マークシート方式)により実施される。
④ 筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル、およびプラスチックの消しゴム)を持参する。ボールペン、万年筆で記入した答案は採点されないので要注意。また、試験中は鉛筆(シャープペンシル)および消しゴム以外は机上に置くことができない(時計等も不可)。
⑤ 試験会場では試験開始前に問題用紙(冊子)および解答用紙(マークシート)が配布される。問題用紙には受験番号を、解答用紙には氏名、受験番号、生年月日を記入し、それぞれの項目に該当する箇所をマークする。マークするにあたっては、問題用紙の表紙に示されている「記入例」にならって、枠内を濃く塗りつぶすこと。
⑥ 不正行為が発見された場合または係員の指示に従わない場合は、退場を命じられることがある。この場合、採点から除外され受験が無効となる。

7 合格基準
合格基準は、各科目とも、100点満点で60点以上となっている。

8 結果の通知
試験結果は、受験者全員に「試験結果通知書」にて通知される。試験結果通知書は後日必要となる場合があるので、大切に保存すること。

9 資格者証の交付
試験合格者は、「資格者証交付申請書」を入手し、必要事項を記入のうえ、所定金額の収入印紙(国の収入印紙。都道府県の収入証紙は不可。)を貼付して、受験地(全科目免除者は住所地)を管轄する地方総合通信局または沖縄総合通信事務所に提出する。
交付申請は、「試験結果通知書」に記載された合格の日から3か月以内に行うこと。

リックテレコム書籍出版部 (編集)
出版社 : リックテレコム (2013/2/15)、出典:出版社HP

contents

1 端末設備の技術
1 電話機
1-1 電話機の基本機能と基本動作
1-2 多機能電話機
1-3 アナログコードレス電話機(1)
1-4 アナログコードレス電話機(2)
1-5 デジタルコードレス電話機、留守番電話機
1-6 通話品質

2 ファクシミリ
2-1 ファクシミリ(1)
2-2 ファクシミリ(2)

3 ボタン電話装置
3-1 電子式ボタン電話装置の特徴と機能
3-2 プログラム、外線ユニット、事業所用コードレスシステム
3-3 デジタル形ボタン電話装置

4 構内交換設備(PBX)
4-1 概説
4-2 空間分割スイッチ
4-3 時間スイッチ
4-4 内線回路
4-5 交換用プログラム
4-6 交換接続サービス機能
4-7 その他のサービス機能

5 ISDNの端末機器
5-1 主なISDN端末機器

6 DSLモデム、スプリッタ
6-1 ADSLモデムおよびスプリッタの概要
6-2 従来型電話機をIP電話サービスに利用するときの接続方法
6-3 PPPoEによる接続シーケンス

7 IP電話システムにおける各種端末
7-1 IP電話機等
7-2 VoIPゲートウェイとVoIPゲートキーパー

8 LAN伝送技術
8-1 LANの概要
8-2 LANの伝送媒体
8-3 イーサネットLANの種類
8-4 LANで使用するデジタル伝送路符号
8-5 LANのレイヤ2規定
8-6 媒体アクセス制御方式とフレーム構成
8-7 MACアドレスと相互接続

9 無線LAN
9-1 無線LANの概要
9-2 無線LANの規格、アクセス制御
9-3 無線LAN構築時の注意点

10 LAN構成機器
10-1 集線装置
10-2 LAN間接続装置(1)
10-3 LAN間接続装置(2)
10-4 PoE機能

11 雷サージ、電磁障害対策
11-1 雷サージ、電磁障害対策

練習問題

2 総合デジタル通信の技術
1 ISDNインタフェースの概要
1-1 ISDNインタフェース
1-2 チャネル構造および番号計画
1-3 各種チャネル、機能群の組合せ

2 ISDNインタフェース・レイヤ1
2-1 基本ユーザ・網インタフェースレイヤ1(1)
2-2 基本ユーザ・網インタフェースレイヤ1(2)
2-3 一次群速度ユーザ・網インタフェースレイヤ1

3 ISDNインタフェース・レイヤ2
3-1 ISDNインタフェースレイヤ2(1)
3-2 ISDNインタフェースレイヤ2(2)

4 ISDNインタフェース・レイヤ3
4-1 ISDNインタフェースレイヤ3(1)
4-2 ISDNインタフェースレイヤ3(2)

練習問題

3 ネットワークの技術
1 ネットワークの概要
1-1 通信方式・伝送方式

2 IPネットワークの技術
2-1 IPネットワークの概要
2-2 IPパケットとIPアドレス
2-3 MTUサイズとMSS
2-4 IPv6の概要
2-5 TCPの概要
2-6 UDP、ICMPの概要
2-7 VoIPプロトコル

3 ブロードバンドアクセスの技術
3-1 メタリックアクセス技術
3-2 光アクセス技術

4 その他の通信プロトコル
4-1 HDLC手順(1)
4-2 HDLC手順(2)
4-3 ATMサービスと接続形態
4-4 ATM交換機
4-5 ATMインタフェースとトラヒック制御

5 WANの技術
5-1 広域イーサネットサービスの構成
5-2 広域イーサネットサービスの機能
5-3 IP-VPNサービスの概要と機能

練習問題

4 トラヒック理論
1 トラヒック理論
1-1 トラヒック理論の基本事項(1)
1-2 トラヒック理論の基本事項(2)
1-3 即時式と待時式
1-4 完全群、不完全群
1-5 即時式完全群
1-6 時式完全群

練習問題

5 情報セキュリティの技術
1 情報セキュリティ概要
1-1 情報システムに対する脅威とセキュリティ

2 情報システムに対する意図的脅威
2-1 コンピュータウイルス(1)
2-2 コンピュータウイルス(2)
2-3 不正侵入のメカニズム

3 電子認証技術とデジタル署名技術
3-1 暗号化技術
3-3 PKIの概要
3-4 デジタル署名

4 端末設備とネットワークのセキュリティー
4-1 ファイアウォールとDMZ
4-2 不正侵入対策
4-3 VPN
4-4 無線LANのセキュリティ

5 情報セキュリティ管理
5-1 情報セキュリティポリシーと対策
5-2 情報セキュリティの管理と運用の概要
5-3 個人情報の管理

練習問題

6 接続工事の技術
1 加入者線路設備
1-1 加入者線路設備(1)
1-2 加入者線路設備(2)

2 アナログ端末設備・ISDN端末設備の設置工事
2-1 屋内配線用品
2-2 屋内配線工法
2-3 ボタン電話装置の設置工事
2-4 PBXの設置工事
2-5 ISDN端末設備工事

3 テスタ
3-1 アナログ式テスタ
3-2 デジタル式テスタ

4 アナログ端末設備・ISDN端末設備の確認試験
4-1 ボタン電話装置の機能確認試験(1)
4-2 ボタン電話装置の機能確認試験(2)
4-3 PBXの機能確認試験,
4-4 ISDN基本インタフェースにおける確認試験

5 LANの設計・配線工事と工事試験
5-1 平衡配線施工技術(1)
5-2 平衡配線施工技術(2)
5-3 平衡配線施工技術(3)
5-4 光配線施工技術(1)
5-5 光配線施工技術(2)
5-6 光配線施工技術(3)
5-7 ADSLの開通工事
5-8 LANの工事試験
5-9 IPボタン電話装置およびIP-PBXの設計・工事
5-10 IPボタン電話装置およびIP-PBXの工事試験

6 施工管理・安全管理
6-1 施工管理技術(1)
6-2 施工管理技術(2)
6-3 安全管理技術

練習問題

練習問題の解答・解説

索引

リックテレコム書籍出版部 (編集)
出版社 : リックテレコム (2013/2/15)、出典:出版社HP