2020年版 ユーキャンの福祉住環境コーディネーター2級 重要過去問&予想模試




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ユーキャンがよくわかる!その理由

●ココから出る!テーマ別合格ライン突破への161問
■各テーマごとに、的確にポイントを押さえた161問を掲載
『福祉住環境コーディネーター検定試験®︎2級公式テキスト改訂5版』を徹底的に分析。第30回~第43回試験より厳選した過去問題と各分野のポイントを押さえた予想問題で構成された、要点チェック問題を161問掲載しています。

■第30回(2013年7月7日実施)~第43回(2019年11月24日実施)試験の出題ポイントを反映
過去14回の試験出題内容を分析し、頻出度を表示しています。

■「基本」「発展」マーク付き
特に基本的・発展的な問題には、マークを付けています。

●充実解説だから出題の意図がわかる、応用力が身につく!
■すべての問題にポイントを押さえた解説を掲載
すべての問題について、出題意図を確実に押さえた解説を掲載しています。

■重点解説にPOINTを表示
解説のうち、必ず覚えておきたい数値・用語などを含むものは、POINTマークを表示してい
ます。

■プラスワンの解説も充実
その項目で出てくる重要な用語は「キーワード」、問題を解くうえで押さえておきたい知識は「ステップアップ」、合格へのポイントとなる頻出事項などは「合格エッセンス」、過去問の重要類題は「こんな問題もでた!!」として、まとめています。

●予想模擬試験(2回)を収録
■本番の試験をシミュレーション
実際の試験を想定した問題構成・体裁・解答方法で、本試験をシミュレーションすることができます。

CONTENTS

資格について
本書の使い方
出題傾向の分析と対策

要点チェック問題
第1章 福祉
1.福祉住環境の調整役
2.高齢者や障害者の生活
3.在宅介護での自立支援
4.障害のある状態とは
5.進行する日本の高齢化

6.介護保険制度の概要
7.日本の障害者の現況
8.障害者福祉施策の概要
9.住宅施策の変遷
10.住宅施策の体系

11.日本の住環境の問題
12.福祉住環境整備の流れ
13.福祉住環境整備に関連する職業
14.実践的な進め方

第2章 医療
15.心身の特性
16.高齢者の医療とケア
17.脳血管障害(脳卒中)
18.関節リウマチ
19.認知症
20.パーキンソン病

21.心筋梗塞と廃用症候群
22.糖尿病と骨折
23.肢体不自由(1)
24.肢体不自由(2)
25.内部障害

26.視覚障害
27.聴覚言語障害
28.認知・行動障害(1)
29.認知・行動障害(2)

第3章 建築
30.段差の解消・床材の選択
31.手すりの取り付け
32.生活スペースと建具
33.家具や収納とインテリア
34.非常時の対応
35.経費・メンテナンス

36.外出のための屋外整備
37.玄関
38.廊下
39.階段
40.トイレ

41.浴室
42.洗面・脱衣室
43.キッチン
44.寝室
45.建築設計と施工の流れ
46.建築図面の種類
47.建築の基礎知識

第4章 福祉用具
48.福祉用具とは何か
49.福祉用具の選択・適用
50.特殊寝台・付属品と体位変換器
51.つえ
52.歩行器・歩行車

53.車いす
54.段差を解消する福祉用具
55.リフト・吊り具
56.便器・便座の種類
57.入浴を補助する用具

58.生活動作補助用具
59.聴覚・言語・視覚関連の用具
60.義肢と装具の役割

第5章 事例問題

予想模擬試験
第1回予想模試問題
第2回予想模試問題

■別冊
「予想模擬試験」解答・解説編

資格について

①福祉住環境コーディネーターとは
(1)必要となる福祉住環境整備
わが国では平均寿命が延び、高齢化が急速に進んでいます。これに伴い、高齢者が自宅で過ごす時間が長くなっていますが、日本家屋は、段差が多い、廊下や開口部が狭いなど、高齢者にとって安全で快適な住まいとはいえません。これは障害者にとっても同じです。実際に、多くの家庭内事故が起こっています。安心して、快適に、自立して住むことのできる「福祉住環境」の整備が必要とされていている中、その中核を担う人材が「福祉住環境コーディネーター」です。

(2)福祉住環境コーディネーターの業務
福祉住環境コーディネーターの主な業務は、高齢者や障害者の身体機能や生活状況を十分に考慮し、これらに配慮した住宅改修の検討や、福祉用具等の利用についてのアドバイスなどを行う、というものです。また、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得すると、担当の介護支援専門員がいない場合は、「住宅改修についての専門性を有する者」として、介護保険で住宅改修の給付を受けるために必要な「理由書」を作成することができます(市町村によって扱いは異なります)。

②試験について
(1)主催団体・問い合わせ先
福祉住環境コーディネーター検定試験®︎は、東京商工会議所が主催しています。試験についての問い合わせは、電話または電子メールで受けつけています。また、試験についての情報は、ホームページ「東京商工会議所検定試験情報」に記載されています。

東京商工会議所検定センター03-3989-0777
(受付時間:土・日・祝休日・年末年始を除く10:00~18:00)
ホームページhttps://www.kentei.org/

(2)試験実施月
2級、3級ともに7月と11月の年2回、試験が実施されています。

(3)受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による受験資格の制限はありません。所定の手続きを済ませれば、どなたでも受験することができます。また、3級に合格していなくても、2級を受験することができます。試験は3級が午前、2級が午後に行われるため、両方の級を同日に受験することも可能です。

(4)出題内容
3級では、生活者の視点からの「福祉と住環境の関連分野の基礎的な知識についての理解度」が問われます。ここでいう住環境には、子どもから高齢者まで全世代を対象とした地域コミュニティ・まちづくりも含まれます。2級では、実務者の視点からの「幅広く確実な専門知識とその理解、各専門職との連携により具体的解決策を提案できる能力」が問われます。つまり、介護、医療、福祉、建築福祉用具に関しては、それらを適用できるまでの深い理解が必要です。そして、福祉住環境に関する問題点の抽出だけでなく、クライアントのニーズ、経済的状況、福祉制度、建築技術や福祉用具による対応等を総合的に勘案したうえでの各専門職との連携により、的確な解決策を提案できる知識・技能が求められます。

(5)出題形式
マークシート方式による選択問題です。

(6)合格基準
3級、2級ともに、100点満点中70点以上で合格となります。

(7)制限時間
試験の制限時間は、3級2級ともに2時間です。

(8)試験会場
受験エリアは各都道府県に1か所以上あります。試験会場は、試験前に東京商工会議所より送付される受験票に記載されています。
※上記は東京商工会議所のホームページの「試験要項」によっています。

③合格率
過去の試験の合格率は、次のようになっています。

・3級

試験日 受験者(人) 合格者(人) 合格率
第32回 H26.7.6 6,692 4,975 74.3%
第33回 H26.11.23 6,702 4,314 64.4%
第34回 H27.7.12 6,312 3,971 62.9%
第35回 H27.11.22 6,521 4,171 64.0%
第36回 H28.7.10 5,861 2,536 43.3%
第37回 H28.11.27 6,200 3,169 51.1%
第38回 H29.7.9 4,898 2,460 50.2%
第39回 H29.11.26 5,941 2,923 34.1%
第40回 H30.7.8 4,584 2,595 56.6%
第41回 H30.11.25 5,294 2,934 55.4%
第42回 R1.7.7 4,288 2,600 60.6%
第43回 R1.11.24 5,237 2,924 55.8%

 

・2級

試験日 受験者(人) 合格者(人) 合格率
第32回 H26.7.6 12,905 4,890 37.9%
第33回 H26.11.23 15,423 6,522 42.3%
第34回 H27.7.12 14,233 10,072 70.8%
第35回 H27.11.22 13,495 5,345 39.6%
第36回 H28.7.10 13,156 7,470 56.8%
第37回 H28.11.27 13,125 5,236 39.9%
第38回 H29.7.9 11,884 5,828 49.0%
第39回 H29.11.26 11,863 6,152 51.9%
第40回 H30.7.8 10,394 1,437 13.8%
第41回 H30.11.25 11,446 4,812 42.0%
第42回 R1.7.7 9,130 2,729 29.9%
第43回 R1.11.24 10,404 4,637 44.6%

 

本書の使い方

最新の内容に更新・アレンジされた過去問と解説で実力UP!
本書の内容は『福祉住環境コーディネーター検定試験®︎2級公式テキスト改訂5版』に準拠しています。本書『重要過去問&予想模試』は、資格試験合格へ向けた学習計画において、実力養成に最適な問題集です。本書の「要点チェック問題」で重要事項を確認し、さらに「予想模擬試験」で本試験を完全シミュレーション。合格のための応用力をつけましょう。基本事項は、本書のシリーズ『2020年版ユーキャンの福祉住環境コーディネーター2級速習レッスン』を併用して学習するとより効果的です。

■重要事項のチェック
項目別「要点チェック問題」(P.14~190)を解き、本試験に頻出の重要事項を押さえてください。その際、必ず「解説」を読んで理解を深めましょう。繰り返し学習のため、まちがえた問題、知識があやふやな問題にはマークをしておくとよいでしょう。

■予想模試にチャレンジ
「要点チェック問題」が終わったら、「予想模擬試験」(P.193~252)にチャレンジしましょう。予想模試は、制限時間など本試験と同様の条件で実施し、終了後に別冊の「解答・解説編」で採点をしましょう。

■繰り返し学習で、効果がアップ
自分の弱い項目を中心に、改めて「要点チェック問題」に取り組み、知識を確実なものとしてください。仕上げとして「予想模擬試験」に再チャレンジすることをお勧めします。学習を繰り返すことで効果がアップします。

出題傾向の分析と対策

①各カテゴリーの出題ポイント・対策
《第1章 福祉》
■高齢者・障害者と福祉住環境整備(本書の学習項目1~4)
福祉住環境コーディネーターの役割と機能を確認し、その必要性について理解します。また、「自立」をキーワードに、介護・介助のあり方や、リハビリテーションの意義などを学習します。特に地域リハビリテーションや在宅介護、ケアマネジメントの意義と実践については、近年の注目すべきポイントです。

■高齢者を取り巻く社会状況(本書の学習項目5、6)
少子高齢化はすでに一般的な話題となっていますが、わが国の実状を把握します。その中で整備されつつある介護保険制度の目的と仕組み、福祉住環境整備とのかかわりを学びます。

■障害者を取り巻く社会状況(本書の学習項目7、8)
障害者の社会における立場と生活の状況、社会参加の可能性などを把握します。障害者総合支援法を中心に、障害者福祉施策の概要と地域社会における状況などを学びます。

■日本の福祉住環境(本書の学習項目9~11)
高齢者・障害者に関する住宅施策の変遷、現在の体系から今後の課題までを学びます。また、わが国の住宅に関する問題点を理解し、改善点を探ります。

■福祉住環境整備の進め方(本書の学習項目12~14)
ケアマネジメントの観点から、福祉住環境整備をどのようにとらえていくか、住宅改修をどのように提案・計画していくか。関連専門職との協働も含めて、実務的な進め方を学びます。
特に、相談援助の基本的視点と方法を確実に理解することが必要です。

《第2章 医療》
■高齢者・障害者の特性(本書の学習項目15、16)
高齢者・障害者の身体的・精神的特性を学び、本人や家族が持つ住宅改修に関するニーズの把握に活かします。加齢に伴う諸機能の低下、障害が生じた時期に起因する特性などがよく問われています。

■高齢者に多い疾患(本書の学習項目17~22)
脳血管障害や認知症、パーキンソン病などの症状と、それに対応する住環境整備の具体的な方法について学習します。疾患の特徴や生活上の問題点だけでなく、介護者の負担、同居家族の精神面なども考慮して住宅改造等を効果的に行う視点が大切です。

■障害をもたらす疾患(本書の学習項目23~29)
進行性疾患や脊髄損傷について多く出題されています。脊髄損傷では、損傷レベル別の到達られます。可能なADLと、それぞれのレベルに応じた場所別の住環境整備について、詳細な知識が求めれます。

《第3章 建築》
■福祉住環境整備の基本技術(本書の学習項目30~35)
段差解消の具体的な方法や手すりを設置する際の留意点、使いやすくするために必要なスペース・有効幅員などについてよく問われています。

■生活行為別福祉住環境整備の方法(本書の学習項目36~44)
日常生活をおくるうえで必要とされる住環境整備を、生活行為別にみていきます。一般論だけではなく、近年の傾向を加味した具体的な方法を学びます。

■福祉住環境整備の実践(本書の学習項目45~47)
住環境整備を行うに当たって必要な建築の制度や施工工程で必要とされる図面の見方などを学びます。図面の種類や記号の使い方、読み方なども出題されています。

《第4章 福祉用具》
■福祉用具とは(本書の学習項目48、49)
「福社用具法」による福祉用具の定義や介護保険制度の対象種目について学習します。また、利用者の条件に合った福祉用具支援のプロセスや他職種との連携は特に重要ですから、確実に理解することが必要です。

■福祉用具の使い方(本書の学習項目50~60)
車いすやリフト、段差解消機、排泄や入浴、就寝関連の福祉用具について、適用する人の状態や使用方法・環境などに関する内容が多く出題されています。福祉用具にもさまざまな種類があるので、それぞれどのような特徴があるのかを理解することで、福祉用具を採り入れるための住環境整備を考えていく力につながります。

②出題範囲について
福祉住環境コーディネーター検定試験では、福祉住環境コーディネーター検定試験公式テキストに準拠して出題されます。2級および3級に関しては、2019年1月に公式テキスト改訂5版が発行され、2019年7月実施の第42回試験からその内容が反映されています。また、東京商工会議所によると、2級の出題範囲では、2級公式テキストの本編の知識と、それを理解したうえでの応用力を問うとしています。さらに2級の基準としては、3級レベルの知識に加え、福祉と住環境等の知識を実務に活かすために、幅広く確実な知識を身につけ、各専門職と連携して具体的な解決策を提案できる能力を求める、としています。