情報処理教科書 システムアーキテクト 2020年版




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はじめに

システムアーキテクト(SA)試験は、情報処理技術者試験の一つです。

SA試験には、午前I,午前II,午後I,午後IIの時間区分があり、午前I試験は、高度試験(SAを含む)及び情報処理安全確保支援士試験に共通の問題が出され、所定の条件を満たすと申請により免除される制度があります。午前II・午後I・午後IIの試験は、SAに固有の問題が出されます。

本書は、午前Ⅱ・午後I・午後Ⅱの試験対策に特化して執筆しています。日々の忙しい業務の合間を縫って勉強している方々が短時間で効率よく受験勉強ができるように、各時間区分の試験の攻略法と過去問題の解答・解説を中心としたコンパクトな内容にしました。午前I試験の対策には『情報処理教科書 高度試験午前I・Ⅱ 2020年版』をご利用ください。

今は、通勤や旅行、銀行,ショッピング等々、仕事でもプライベートでも、コンピュータシステムが必要不可欠な世の中になっています。つまり、コンピュータシステムが存在しないことには人々の日常生活に支障を来す,水や電気などと同じような社会インフラの一つとなっているのです。

この大切な社会インフラを具体的にどのように作るかを考えるのが、システムアーキテクトの仕事だと考えています。そして、システムアーキテクト試験は、この仕事が迷行できる能力を測る唯一の試験であると考えます。

本書に記載してある各テーマにおけるポイント,過去問題の解答や論文事例などが、試験対策だけでなく、みなさまの知識の向上,ノウハウの一助となれば幸いです。みなさまの試験の合格と、IT業界でのご活躍をお祈りしています。

著者代表 松田幹子

松田 幹子 (著), 松原 敬二 (著), 満川 一彦 (著)
出版社: 翔泳社 (2020/3/17)、出典:出版社HP

目次

本書の構成・使い方
読者特典ダウンロード

第1部 午前Ⅱ対策
第1章 午前Ⅱ演習
1.1 コンピュータ構成要素
1.2 システム構成要素
1.3 データベース
1.4 ネットワーク
1.5 セキュリティ

1.6 システム開発技術
1.6.1 システム要件定義
1.6.2 システム方式設計
1.6.3 ソフトウェア要件定義
1.6.4 ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計
1.6.5 ソフトウェア構築
1.6.6 システム結合システム適格性確認テスト
1.6.7 受入れ支援
1.6.8 保守・廃棄

1.7 ソフトウェア開発管理技術
1.8 システム戦略
1.9 システム企画

第2部 午後Ⅰ対策
第1章 午後Ⅰ試験の攻略法
1.1 午後I試験攻略のポイント
1.1.1 午後I試験の出題形式
1.1.2 午後I試験の出題傾向

1.2 午後Ⅰ問題の解き方
1.2.1 問題文の構成
1.2.2 問題の解き方の例
1.2.3 IPAによる出題趣旨・採点講評・解答例・解答の要点

第2章 午後I演習(情報システム)
演習1 サービスデザイン思考による開発アプローチ
演習2 レンタル契約システムの再構築
演習3 システムの改善
演習4 情報開示システムの構築
演習5 ETCサービス管理システムの構築

演習6 生命保険会社のシステムの構築
演習7 生産管理システムの改善
演習8 ソフトウェアパッケージ導入
演習9 仕入れ納品システムの変更
演習10 問合せ管理システムの導入

演習 売上・回収業務のシステム改善
演習12 データ連携システムの構築
演習13 業務及びシステムの移行
演習14 業務委託管理システムの導入

第3章 午後Ⅰ演習
演習1 IoT、AIを活用する自動倉庫システムの開発
演習2 IoT、AIを活用する海運用コンテナターミナルシステムの開発
演習3 IoT、AIの利用を目指した農業生産システムの開発)
演習4 生活支援ロボットシステムの開発
演習5 災害監視用小型無人航空機システムの開発

第3部 午後Ⅱ対策
第1章 午後Ⅱ試験の攻略法
学習の前に

1.1 午後Ⅱ試験攻略のポイント
1.1.1 午後I試験の出題形式
1.1.2 論文の記述方法

1.2 過去問題分析
1.2.1 情報システムの問題
1.2.2 組込みシステムの問題

1.3 論文作成例
1.3.1 設問ア
1.3.2 設問イ
1.3.3 設問ウ
1.3.4 IPAによる出題趣旨と採点講評

第2章 午後Ⅱ演習(情報システム)
演習の前に
演習1 システム適格性確認テストの計画
演習2 業務からのニーズに応えるためのデータを活用した情報の提供
演習3 業務ソフトウェアパッケージの導入
演習4 非機能要件を定義するプロセス
演習5 柔軟性をもたせた機能の設計

演習6 業務要件の優先順位付け
演習7 情報システムの移行方法
演習8 新システム方式設計
演習9 業務の課題に対応するための業務機能の変更又は追加
演習10 出口業務プロセスの見直しにおける情報システムの活用

第3章 午後Ⅱ演習(組込みシステム)
演習の前に
演習1 組込みシステムのデバッグモニタ機能
演習2 組込みシステムのAI利用、IoT化などに伴うデータ量増加への対応
演習3 IoTの進展と組込みシステムのセキュリティ対応
演習4 組込みシステムにおけるオープンソースソフトウェアの導入
演習5 組込みシステム製品を構築する際のモジュール同インタフェースの仕様決定

付録 システムアーキテクトになるには
索引

松田 幹子 (著), 松原 敬二 (著), 満川 一彦 (著)
出版社: 翔泳社 (2020/3/17)、出典:出版社HP

本書の構成・使い方

本書は、システムアーキテクト試験の午前II問題を扱う第1部,午後I問題を扱う第2部と、午後II問題を扱う第3部の三部構成となっています。基本的には,第1部から順に学習することを想定していますが、第2部や第3部から学習することも可能です。

●第1部:午前Ⅱ対策
第1部は、午前Ⅱ試験(多肢選択式)対策にご利用ください。
第1章……午前Ⅱ問題を試験要綱の出題分野に沿って分類し、出題頻度や重要度の高いものを中心に、100問を選定して収録しています。また、分野ごとの出題数の推移と出題傾向を掲載しています。

●第2部:午後I対策
第2部は、午後I試験(記述式)対策にご利用ください。
第1章……出題形式出題傾向を分析し,過去問1問を取り上げて問題の解き方を詳しく説明しています。
第2,3章……第1章で学んだ問題の解き方を確実に身につけるための演習問題です。出題の新しいものから順に掲載しています。Web提供についての詳細は「読者特典ダウンロード」をご覧ください。

問題の分野 書籍掲載問題数 Web提供問題数 合計
第1章・第2章 情報システム 15問 18問 33問
第3章 組込システム 5問 6問 11問

 

●第3部:午後II対策
第3部は、午後II試験(論述式)対策にご利用ください。
第1章……論述式の午後II試験の出題形式と,攻略のポイントを説明しています。
続いて、「論述すべき事項は問題文に書いてある」という考えに基づき,具体的な問題を使いながら迷うことなく小論文を作成できるようになる方法を紹介します。試験対策に十分な時間を割けない読者も,この章の内容だけは理解してから試験に臨むことをおすすめします。

第2,3章……第1章で学んだ論文作成方法を確実に身につけるための演習問題です。

問題の分野 書籍掲載問題数 Web提供問題数 合計
第1章・第2章 情報システム 11問 11問 22問
第3章 組込システム 5問 6問 11問

●付録:システムアーキテクトになるには
出題範囲や出題形式などの試験概要,統計情報,受験方法などについてまとめています。

松田 幹子 (著), 松原 敬二 (著), 満川 一彦 (著)
出版社: 翔泳社 (2020/3/17)、出典:出版社HP