僕が司法書士試験を目指した理由




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目次

1. はじめに(なかなか受験勉強を始めない合格体験記にかえて)


2. 高校時代の僕は何でも「やればできる」と思っていた。(でも、何もやっていない。)
3. 人生が変わるかもしれないと思った瞬間(でも、何も変わらなかった。)
4. 経済学部の教授から、経済よりも法律を勉強することを勧められた。(法律に憧れたものの、それだけで終わる。)
5. 転職することを予期して選んだ新卒の就職先(やはり転職する。)

6. 司法書士に怒られた!(「実は、すごいのかも…」と見直した。)
7. 僕は、時間がありすぎると、受験勉強に専念できないことを知る。
(でも、まだ始めない。)
8. データの活用方法を知る。(でも、まだ生かし切れていない。)
9. 父が死んだ。(やっと司法書士試験を目指す。)
10. (番外編)なぜ司法書士試験だったのか?

11. 効率的受験勉強のススメ (短所を長所として考えるようになった。)
12. 司法書士試験の合格に必要な3つのこと(成功体験を身近に感じる。)
13. (番外編)今の司法書士に魅力はあるか?(合格後の心配をせずに受験勉強に専念できるだけの魅力)
14. 笑われた夢(それぐらいがちょうど良いと気づく。)
15. 司法書士試験の合格のために捨てたもの(捨てることができれば目標達成できると気づく。)

16. 勉強時間のかけ方(能力に見合っただけの時間をかければ、知識は追いつく。)
17. 根拠のない自信を持ち続ける。(むしろ、根拠は弊害となり得る。)
18. 受験勉強と仕事との両立(やるべきことはやる。やるべきことをやれば…)
19. 急激に伸びる時期(答練の際の腹痛がきっかけとなることもある。)
20. 安心して当日を迎えるために。(想定外をなくす!)

21. 何事もプラス思考に考える。(たとえ、試験前に風邪を引いたとしても。)
22. そして、合格発表(それまで、走る日々)
23. おわりに(僕が司法書士試験を目指した本当の理由)

赤松 茂 (著)
出版社: 赤松 茂; 1版 (2014/2/16)、出典:出版社HP

1.はじめに(なかなか受験勉強を始めない合格体験記にかえて)

「平成7年3月に国立大学経済学部を卒業し、いくつかの職を経つつ、平成12年5月より働きながら司法書士試験の受験勉強を開始し、平成14年7月の2度目の受験で合格。」

本書は、司法書士を目指す方、司法書士という資格に関心のある方、司法書士という資格に関心はなくとも漠然と今のままの自分に満足していない方を対象に、上記のように箇条書きにすれば、わずか2行で終わってしまう出来事について、僕が感じていたこと、考えていたことを中心に書き記したものです。

ちょっと変わった合格体験記だと思っていただいて構いません。

僕が合格した司法書士試験とは、憲法、民法、商法(会社法含む)、刑法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法から出題される70問の多肢択一式問題(いわゆる五択ですが、単純な正誤選択だけでなく、組合せ、個数選択などのバリエーションがあります。)と不動産登記と商業登記に関する記述式問題(法務局に提出する登記申請書の抜粋の記載を求める記述が多いですが、民法や商法(会社法)などの実体法の根拠の記載が求められることもあります。)からなり、その合格率は、僕が受験するずっと前から、3%前後と最難関の国家資格の一つです(平成25年度司法書士試験の出願者2万7400人のうち、最終合格者は796名であり、合格率2.9%)。

このように最難関の国家資格の一つであるにも関わらず、司法書士の業務内容は、あまりよく知られていません。後ほど述べますが、僕が良い例であったように(一部の)司法書士試験の受験生ですら、そうなのです。難易度の割には、かなりマイナーな国家資格と言ってもよいでしょう。よくテレビドラマなどの主人公になる弁護士と違って、司法書士が主人公になるものが少ないことからも、そのことが分かります。

では、なぜ、そのような得体の知れない国家資格を目指す人が年間何万人もいるのでしょうか。

ほんとうに難しい国家資格に挑戦したいのであれば、裁判官、検察官、弁護士となるための資格である司法試験を受験すればよいようにも思えます。(間違える人が多いのですが、司法試験と司法書士試験は大きく異なります。法律系の国家資格で司法試験が一番難しいと僕は評価しています。)

しかし、そうせずに、毎年、たくさんの人が司法書士試験の合格を目指しています。何故なのでしょうか。

それを考えるために、これから僕の場合を振り返ってみます。それが、きっと、司法書士の魅力について考えることにもなるのだろうと思います。本書の内容は、単なる合格体験記に留まりません。それまでの生活に満足していなかった僕は、司法書士試験の合格という人生において熱くなれる目標を設定することによって、生活のすべてを一変させることができました。まさに、司法書士試験が僕を変えたのです。このような意味において、本書は、司法書士に関心がない方にとっても、自己啓発の体験談として、お読みいただけるでしょう。

本書は、なぜ司法書士試験を目指したかという、いわば、動機づけに特化した体験談です。僕は、働きながら受験勉強をし、2回目の司法書士試験の受験で合格することができましたが、実際に受験勉強を始めるまでが、とても長かった。

本書でも、まだ始めないのか、と皆さん、いらいらされるかもしれません。でも、受験勉強を始めるまでにしたことで、無駄だったことは一つもありません。一見遠回りであれ、いろんな経験をしたからこそ、司法書士になりたいという動機づけが確固たるものになったのです。

赤松 茂 (著)
出版社: 赤松 茂; 1版 (2014/2/16)、出典:出版社HP