この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集
衛生管理者試験のおすすめテキスト・過去問予想問題!も確認する
本書の特徴
1. 必修ポイントが マスターできる
実績十分のプロ講師が試験のツボを丁寧に解説。 だから確実に合格に近づける!
2. オールインワンで安心
わかりやすいテキストだけでなく、模擬試験と一問 一答が付属。これ1冊だけでOK。
3. 図解が豊富でわかりやすい。
数多くの図表を使って説明。複雑な専門用語も スッと理解できます。
4. 忙しくてもすぐに学べる
過去問の徹底分析から出るところだけを厳選。 時間のない社会人に最適です。
指導実績10年超のプロ講師が 最短合格をナビゲート!
本書は、10年以上にわたって衛生管理者対策を実施してきた村中一英講師が執筆しています。 社会保険労務士試験講師としても有名で、最新の法令対策も万全です。村中講師が時間のない社会人や独学者に向けて、合格レベルに必要な知識を伝授します。図解を使ったわかりやすいテキストと確認用の一問一答&模擬試験を収録して、最短で必須資格の合格が目指せます!
本書のポイント
①プロ講師が必修ポイントをわかりやすく解説
著者は 10 年以上試験を分析しており、各種セミナーで豊富な講義経験のある人気講師です。この1冊に合格ポイントをギュッと凝縮しています。
②オールインワンだから1冊だけで合格!
各テーマに十分な量の一問一答を収録するだけでなく、第6章には本試験形式の過去問による模擬試験が付属。問題演習がたくさんできて確実に得点力が UP します。
③図表が豊富。イメージで攻略!
試験ではなじみのない専門用語が多く出てきます。イメージで学んですぐに理解できるよう多くの図表で説明しています。
④YouTube で人気講義が受けられる
YouTube で本書を使用した動画講義を提供します (2020年5月公開 予定)。より深く理解したいテーマの学習や直前対策として活用できます。
3つのステップで合格をつかみとる!
STEP1 一問一答で確認しながら通読する
本書は、各テーマで必須の知識を解説した後、一問一答を解くことで確実に理解を深めることができるよう構成しています。図解でイメージを定着させ、知識を確実にしましょう。
STEP2 模擬試験で得点力を高める
テキストを一通り学習して基礎ができたら、第6章の模擬試験にチャレンジしてみましょう。試験形式に慣れて関連知識をさらに深めることができ、グッと合格に近づきます。
STEP3 不確かな知識、間違えた問題の再確認で確実に
試験直前にはざっと本書を復習して、知識にモレがないかを確認しましょう。また、これまでのステップで解けなかった問題があれば、再度問題を解くなど、該当部分の解説を精読して理解を深めましょう。
はじめに
衛生管理者は、企業で働く労働者の安全衛生のために、労働者の人数に応じて 設置義務が課されている職場に必須の資格です。企業には、労働者が安心して働けるよう職場の安全衛生に配慮する義務があり、衛生管理者は、衛生面に関するさまざまなテーマを管理する役割を担っています。
労働安全衛生法の第1条では、立法の趣旨として「労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする」とうたっています。
本書を手に取られた方の中には、異動などにより会社から衛生管理者の資格を取得するよう指示された方も多いでしょう。衛生管理者の主要業務には、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理、健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置などがあります。
最近では、うつ病に代表されるメンタル面の不調を抱える方も増加しており、社員の休職・復職などのサポートをはじめとして、企業において衛生管理者が果たすべき役割はますます大きくなっています。
また、働き方改革関連法案が成立し、長時間労働の是正や労働者の健康確保のための産業医・産業保健機能の強化が盛り込まれています。衛生管理者の資格は、職場における労働者の健康管理をより積極的に実施するためにも、重要性を増しているといえます。
本書は多忙な社会人の方に向けて、この1冊だけで資格を取得できるよう過去試験に頻出の論点に絞って構成しています。衛生管理者は出題傾向が絞られているため、独学でもしっかり学習すれば合格できる試験なのです。本書をご活用いただき、1人でも多くの方が衛生管理者試験に合格され、無事役割を果たされることを心よりお祈り申し上げます。
社会保険労務士・第1種衛生管理者
社会保険労務士法人ガーディアン 代表 村中一英
第2種衛生管理者試験とは?
■衛生管理者試験の概要
常時 50 人以上が勤務している職場では、衛生管理者免許の保有者から労働者数に応じて一定数以上の衛生管理者を選任しなければなりません。そして、衛生管理者には、安全衛生業務に関連して衛生に関わる技術的な事項を管理させることが必要です。衛生管理者の主な職務には、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理および健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置があげられます。
・衛生管理者の選任義務
事業場の労働者数 | 衛生管理者数 | 事業場の労働者数 | 衛生管理者数 |
50~200人 | 1人以上 | 1.001人~2.000人 | 4人以上 |
201~500人 | 2人以上 | 2.001人~3.000人 | 5人以上 |
501~1.000人 | 3人以上 | 3.001人~ | 6人以上 |
衛生管理者免許には、第1種と第2種があります。
①第1種衛生管理者免許
所持することで、すべての業種の事業場で衛生管理者となることができます。
②第2種衛生管理者免許
有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場においてのみ、衛生管理者となることができます。試験範囲上の違いとしては、共通の「労働生理」以外の「関係法令」「労働衛生」分野について、第1種には有害業務に関係するテーマが含まれます。
具体的な試験の申込方法については、公益財団法人安全衛生技術試験協会のウェブサイト(https://www.exam.or.jp)で確認してください。
・第2種衛生管理者試験とは
受験手数料 | 6,800円 |
対象業種 | 有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場 |
受験資格 | ・大学(短期大学を含む)または高等専門学校を卒業し、1年以上労働衛生の実務(※)に従事した者 ・高等学校または中等教育学校を卒業し、3年以上労働衛生の実務(※)に従事した者 ・10年以上労働衛生の実務(※)に従事した者(※)労働衛生の実務とは、下記のものなどをいいます。 ・健康診断実施に必要な事項または結果の処理の業務 ・作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務 ・作業条件、施設等の衛生上の改善の業務・研究の業務 ・労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務 ・衛生教育の企画、実施等に関する業務 ・労働衛生統計の作成に関する業務 |
・第2種衛生管理者試験の内容
試験科目 | 範囲 | 問題数 | 1問の配点 | 科目別合計 |
関係法令 | 有害業務に係るもの以外のもの | 10問(4問) | 10点 | 100点(40点) |
労働衛生 | 有害業務に係るもの以外のもの | 10問(4問) | 10点 | 100点(40点) |
労働生理 | 10問(4問) | 10点 | 100点(40点) | |
合計 | 30問 | 300点(180点) | ||
問題構成 | ・関係法令(有害業務に係るもの以外のもの)・・・問1〜問10 (問9、問10は労働基準法からの出題) ・労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)・・・問11〜問20 ・労働生理・・・問21〜問30 |
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合格基準点 | 各科目4割以上、かつ合計6割以上 | |||
試験時間 | 3時間 | |||
試験形式 | マークシート方式の択一式試験 | |||
受験者数 | 2018年度:32,985人、2017年度:31,537人、2016年度:29,186人 | |||
合格率 | 2018年度:52.4%、2017年度:54.9%、2016年度:55.5% |
※問題数、科目別合計のカッコ内は合格基準点を示しています。
これで攻略! 鉄板学習法
分野別の攻略ポイントはこれだ!
第2種衛生管理者試験は、各科目4割以上、かつ合計6割以上正答すれば合格できる試験です。言い換えれば、4割近く間違っても合格できるのですから、頻出箇所を確実に得点できるようになれば心配は要りません。合格するためには内容の理解も大切ですが、最後は頻出箇所をどれだけ暗記しているかが勝負の分かれ道となります。
社会人であれば、学習に十分な時間を確保できない方も多いでしょう。本書は、短時間で合格できるようにポイントを絞った構成にしています。また、初めて学ぶため衛生管理者試験の内容に慣れない方も多いことと思います。そのため、まずは「どのように学習すれば効率的に合格できるのか」を押さえておく必要があります。
ここでは、試験の攻略法として、各科目の頻出ポイントについて、関係法令、労働衛生、労働生理の各テーマごとに確認します。
関係法令分野
出題頻度が高いのは、衛生管理者・衛生推進者の選任、衛生委員会、健康診断・ 面接指導・ストレスチェック、事務室の空気環境の調整・事務室設備の定期的な点検、労働時間、年次有給休暇、就業規則、妊産婦等が中心となります。
暗記することは多いですが、出題傾向が大幅に変更されることがないので、確実な得点源にしやすい分野といえます。出題頻度の高い箇所にからんでくる数字を正確に暗記して試験に臨むのがコツです。
労働衛生分野
出題頻度が高いのは、温熱条件、採光・照度、必要換気量、メンタルヘルスケア、健康保持増進計画・健康測定、情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン、労働衛生統計、労働者の心の健康の保持増進のための指針、一次 救命処置、食中毒、出血および止血法、熱傷、脳血管障害および虚血性心疾患についてです。
新傾向の問題が出題される場合がありますが、他の受験生も同じ条件ですから、 解けなくても気にしないことが肝心です。
労働生理分野
心臓の働きと血液の循環、血液、呼吸、消化器(特に肝臓、腎臓)、神経、筋肉、視覚、内分泌等の人体のしくみや医学的な内容について問われます。内容は比較的わかりやすく、学習したことがそのまま試験に出る場合が多いので、確実に理解・暗記してこの科目で点数を稼ぎましょう。
「解きながら読む+模擬試験+チェック」で攻略!
本書は、最短合格を可能にするため、第2種衛生管理者試験の知識体系を一から解説するのではなく、合格に必要な頻出テーマに絞って構成しています。
「会社から合格するように言われているものの、業務が忙しく試験日まで時間がない」「勉強が好きではないのでなるべく効率よく合格したい」という方も多いのではないでしょうか。
本書では、次の3ステップの学習方法を提案します。もちろん、必ずこの方法で学習する必要はありません。試験まで時間のある方は各ステップに十分な時間をかけて、より確実に合格を目指すとよいでしょう。
STEP1 問題を解きながら集中して最後まで読む
すでに知識があり、知っているテーマは読まなくてもかまいません。知識のある方は一問一答から解き始めて、わからない部分だけ本文で確認していきましょう。
時間がなく、最短合格を目指している方は、集中して解説を最初から読み、一問一答を解きながら読み進めるようにしてください。本文で解説した知識をすぐに確認・定着できるよう一問一答を豊富に配置しているため、効率的な学習が可能となっています。
STEP2 模擬試験にチャレンジして間違えたところを復習
本書の第6章には全部で30問、3時間の模擬試験を収録しています。試験の重要論点をカバーするよう厳選して出題していますので、間違いや理解不足のテーマがあれば、すぐに該当するページに戻って復習しましょう。時間のある方は試験直前にもう一度解いてみましょう。
STEP3 理解不足のテーマや間違えた問題を最終確認
最後は試験直前の最終チェックです。自分が十分に理解できていない・苦手だと思うテーマや、これまで間違えた一問一答・模擬試験の問題を確認して試験本番に臨みましょう。
目次
本書の特徴
はじめに
第2種衛生管理者試験とは?
これで攻略! 鉄板学習法
※★~★★★は重要度を3段階で示しています。
第1章 職場の安全衛生管理体制とは?
〈安全衛生管理体制〉
1 総括安全衛生管理者 ★★★
2 衛生管理者 ★★★
3 産業医 ★★★
4 安全衛生推進者・衛生推進者 ★★★
5 衛生委員会★★★
第2章 労働生理
1 〈循環器系〉心臓 ★★★
2 〈血液系〉血液の組織と機能 ★★★
3 〈呼吸器系〉肺 ★★★
4 〈運動器系〉筋とエネルギー ★★★
〈消化器系〉
5 胃・小腸・大腸・膵臓 ★
6肝臓 ★★★
7 〈腎臓・泌尿器系〉腎臓・泌尿器 ★★★
8 〈神経系〉神経系の組織 ★★
〈内分泌・代謝系〉
9 内分泌系 ★
10 代謝系 ★★
〈感覚器系〉
11 視覚 ★★★
12 聴覚・その他の感覚 ★★★
〈環境条件による人体の機能の変化〉
13 生体恒常性(ホメオスタシス) ★★★
〈疲労とその予防〉
14 疲労の分類と回復・予防 ★★★
15 睡眠 ★
第3章 労働衛生
1 〈労働衛生管理〉労働衛生管理 ★
〈作業環境要素〉
2 温熱環境 ★★★
3 視環境 ★★★
〈職業性疾病〉
4 食中毒による健康障害 ★★★
5 情報機器作業時の労働衛生管理 ★★
6 受動喫煙防止対策 ★★★
7 腰痛予防対策 ★★★
8 〈作業環境管理〉事務室等の作業環境改善 ★★
9 〈健康の保持増進対策〉健康の保持増進対策 ★★★
10 〈労働衛生管理統計〉労働衛生管理統計 ★★★
〈救急処置〉
11 心肺蘇生法 ★★
12 出血・止血 ★★★
13 骨折・脱臼 ★★★
14 熱傷(火傷)・凍傷 ★
15 脳血管障害・虚血性心疾患 ★★
第4章 労働安全衛生法および関係法令
〈安全衛生教育〉
1 雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育 ★★
〈健康診断・面接指導〉
2 一般健康診断 ★★★
3 健康診断実施後の措置 ★★★
4 面接指導 ★★★
5 ストレスチェック ★★★
6 〈報告義務〉労働基準監督署への報告義務 ★
〈労働安全衛生規則〉
7 気積・換気 ★★★
8 採光・照度 ★★★
9 休養・清掃、食堂・炊事場 ★★★
10 〈事務所衛生基準規則〉事務所衛生基準規則 ★★★
第5章 労働基準法
1 〈解雇の規制〉解雇の規制 ★★★
〈労働時間および休憩、休日・休暇〉
2 法定労働時間・時間外労働 ★★
3 休憩・休日 ★
4 割増賃金 ★★
5 変形労働時間制・みなし労働時間制 ★
6 年次有給休暇 ★★
7 〈年少者および妊産婦の保護〉年少者および妊産婦 ★
8 〈就業規則〉就業規則 ★★★
第6章 実力チェック!第2種衛生管理者模擬試験
実力チェック!第2種衛生管理者模擬試験
索引
〈Column〉YouTube 講義動画の案内と受験申請書の入手について
[凡例] 労働安全衛生法……安衛法労働安全衛生法施行令……安衛令
労働基準法……労基法
本書は、原則として2020年2月時点の情報をもとに原稿執筆・編集を行っています。試験に関する最新情報は、公益財団法人安全衛生技術試験協会のウェブサイト等でご確認ください。