2級建築施工管理技士 学科問題解説集




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はじめに

建築施工管理技士の資格について
建築工事の施工技術の高度化・多様化、さらに専門化にともない、建設工事の円滑な施工工事完成品の質的水準の確保を図る上で、建築施工管理技士の重要性が高まっています。

この様な状況に対応して、国土交通省では、建設工事に従事する者の技術力の向上を図るため、建設業法第27条に基づく技術検定を実施しており、国土交通大臣から指定試験機関の指定を受けている(一財)建設業振興基金が指定試験実施機関となって、「建築施工管理技術検定試験」を実施しています(平成30年度より、学科試験は、受験種別を廃止し共通の試験となりました)。

建築施工管理技術検定は、1級と2級に区分され、「建築一式工事の実施に当たり、その施工計画及び施工図の作成並びに当該工事の工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理を適確に行うために必要な技術」を対象に行われます。

建設業法施行令等の改正により、高校、専門学校、短期大学及び大学等の卒業見込者又は卒業者が、実務経験を積む前に学科試験のみを受験できるようになりました。この制度によって学科試験に合格した方は、定められた有効期間内に所定の受検資格を満たすと、実地試験を受験することが可能となります。

試験のポイント
近年の学科合格率は、約35%から60%弱となっており、その年度の問題の難易度により、変動しています。これは、一定以上の得点者を合格させるという「基準点試験」である為です。したがって、基本をしっかりと理解しなければならない試験といえます。

本書のねらい
本書は、過去6年間の出題を分野別に編集したもので、非常に理解しやすく、かつ、学習を進めやすい編集となっています。そして、最新の令和元年(後期)の問題は、「本試験にチャレンジ!!」として、本試験形式で掲載しています。なお、平成29年度より、学科試験のみ年2回実施になりましたが、本書では後期試験のみ掲載しています。また、解説にはできるだけ図を配置して視覚からも理解をすることができる内容になっています。

すなわち、本書は、単に「解くだけの問題集」ではなく、「読んで理解する問題集」、「項目別の出題傾向を把握する問題集」でもあるべき、という主旨で作成されています。
合格のために必要なのは、なんといっても「繰り返し」です。「繰り返し」によって問題の解き方が徐々に身についてくるとともに、新たな発見があり、学習の楽しみが湧いてくるものです。

本試験までに本書を繰り返し解くことが、合理的で、かつ、効果的な学習方法であり、合格への最短距離となります。本書の内容を繰り返し学習することで、試験における項目別の出題内容を理解し、学科試験に合格されますよう、心よりお祈り申し上げます。

日建学院教材研究会

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2020/3/4)、出典:出版社HP

目次

本書の特徴と活用方法
出題年度・問題解説集番号 対応表

1建築学
計画原論
換気
伝熱・結露
日照・日影・日射
採光・照明
色彩

一般構造
基礎構造
木構造
鉄筋コンクリート構造
鉄骨構造

構造力学
反力
虎力
曲げモーメント
応力度
荷重・外力

建築材料
木材
コンクリート
金属材料
防水材料
シーリング材
その他・融合

2施工
躯体工事
地盤調查
仮設工事
土工事・山留め工事
基礎・地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリート工事
鉄骨工事
木工事

仕上工事
防水工事
屋根工事
左官工事
張り石工事
タイル工事
金属工事
ガラス工事
建具工事
塗装工事
内装工事
特殊コンクリート工事

3共通
設備工事
給排水設備
空気調和設備
電気設備
消火・避難設備

その他
測量
舗装
その他(建設機械)

4施工管理法
施工計画
事前調查
施工計画
申請・届出

工程管理
工程計画・工程管理
工程表

品質管理
品質管理の基本
品質検査
材料の保管

安全管理
労働災害
作業主任者
各種作業の安全

5法規
建築基準法
総則:用語
手続き
一般構造規定

建設業法
建設業の許可
建設工事の請負契約
施工技術の確保

労働基準法
労働契約
年少者の就業制限

労働安全衛生法
安全衛生管理体制
労働者の就業等

その他の法規
騷音規制法
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
建設リサイクル法
消防法
道路法

本試験にチャンレンジ!!
2級建築施工管理技術検定試験 受験要領

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2020/3/4)、出典:出版社HP

本書の特徴と活用方法

特徴
1出題傾向を把握できるよう、過去6年分の出題を、分野別に分類して編集しています(最新の令和元年度(後期)の問題は本試験形式で掲載しています)。

2問題の難易度によって、A~Cの3ランクに分類しています。

ランク 難易度
A
基本問題
比較的易しい問題で、類題も多く出題されている。
確実に解答できなければならない問題。
B
標準問題
多少難解で、正解するには応用力を必要とする。
出題頻度が高く、今後においても出題が考えられる問題。
C
難解問題
難解な問題で、正解するには幅広い知識と応用を必要とする問題。

3最新の法改正・基準改定に対応した内容としています。

学習方法
試験に合格するためには、試験傾向を把握し、過去問題は確実に正解する必要があります。そこで限られた時間内に必要な情報を効率よく習得できるよう、次のような学習方法を実施して下さい。

1問題は解答肢を選択するだけではなく、全ての設問肢について解説を読み、何度も出題されている設問肢については、マーキングしておきましょう。

2特に間違った設問肢については、どこを理解していなかったのかを解説でしっかりと確認しましょう。

3解答肢の丸暗記はしないようにしましょう。また、関連する事項や手順なども把握するようにしましょう。

4問題を1問でも多く把握するために、とにかく問題を解く時間をつくりましょう。

5「問題番号の左」、「解説肢番号の左」に*のある設問は、今後の出題があまり考えられない、または、難解で学習効率が低く、試験対策として重要でない事項です。学習においては、深入りする必要はありません。

出題年度・問題解説集番号 対応表

出題年度
H30 H29 H28 H27 H26 H25
出題番号(全受検種別共通) 1 5 1 7 12 2 3
2 10 4 11 16 6 8
3 18 9 15 19 17 13
4 26 32 27 30 28 29
5 31 37 33 34 35 36
6 42 40 39 38 43 41
7 20 23 24 21 25 22
8 56 58 59 57 60 76
9 48 44 45 46 47 49
10 50 51 52 53 54 55
11 66 69 70 67 71 68
12 180 61 62 65 63 64
13 74 72 203 73 181 204
14 225 236 212 226 75 222
15 262 250 251 261 263 252
16 255 258 14 259 256 257
17 247 253 248 254 249 260
18 88 326 327 330 328 331
19 107 333 335 334 336 337
20 115 339 340 341 342 343
21 120 344 345 346 349 347
22 139 350 351 352 355 353
23 147 357 359 361 362 363
24 153 366 367 368 371 369
25 155 372 375 374 365 373
26 179 269 274 270 276 271
27 187 273 313 275 315 277
28 171 312 279 314 280 281
29 198 282 285 286 288 284
30 207 290 291 292 283 293
31 227 294 295 297 299 296
32 233 305 306 302 310 300
33 268 304 308 309 303 311
34 272 316 319 321 320 317
35 278 358 324 322 325 360
36 287 82 83 84 85 86
37 289 79 89 78 77 81
38 296 80 93 87 90 91
39 307 92 94 95 96 97
40 301 98 99 100 102 101
41 318 103 104 108 105 106
42 323 110 111 113 112 109
43 329 116 114 117 118 119
44 332 122 123 124 126 125
45 338 127 128 129 130 131
46 348 132 133 134 135 121
47 354 136 138 145 137 146
48 356 141 142 143 144 140
49 370 148 149 150 151 152
50 364 267 154 264 265 266
51 159 160 156 157 158
52 162 163 161 164 165
53 184 182 178 185 183
54 166 168 170 167 169
55 188 189 190 186 191
56 211 213 214 172 215
57 173 174 176 177 175
58 194 195 196 200 197
59 202 192 199 201 193
60 205 206 208 210 209
61 219 220 217 237 223
62 216 231 221 218 232
63 230 228 239 229 238
64 224 240 241 234 235
65 243 244 245 246 242

 

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2020/3/4)、出典:出版社HP