夜景手帳




はじめに

日本は他国に比べて夜に関する文化を古くから持っている国です。古今和歌集等の文学、月見台に見る建築、浮世絵等の絵画芸術はもちろん、夜祭や送り火といった夜の年間行事の数も世界で最も多い国と言われています。

そして、現代。夜景を愛でるという夜景鑑賞も文化と称してはばからないほど、夜景を提供する自治体や観光施設、鑑賞する人々も共に成熟している状態を迎えています。その証拠に、全国各地における夜景による町おこしのほか、宿泊業・旅行業・交通事業・不動産業や、展望施設・エンタテインメント&アミューズメント施設の様々な分野において、夜景は観光資源として注目され、夜間集客のキラーコンテンツとして活用されています。夜景鑑賞は人々に感動や癒しをもたらし、人々の心や暮らしを豊かにする魅力に富んでいるのです。

これら夜景や夜景鑑賞の魅力を探求し、夜景の観光的価値を理解していただこうと、私たちは2004年に日本初の認定型夜景ブランド「日本夜景遺産」活動を開始。各地で夜景専門の解説員「夜景ナビゲーターの養成」のほか、全国ブームとなった工場夜景を火付け、数々の工場夜景商品を立ち上げてきました。また、2008年に「夜景鑑賞士検定(夜景検定)」を開始。2012年度(第五回)を経て約4000名の夜景鑑賞士が誕生しました。さらに、2008年からは年一回、各地で「夜景サミット」を主催。「世界新三大夜景」や「関東三大イルミネーション」等の認定事業を本格化し、各地域や観光施設の集客はもちろん、我が国の夜景観光へ貢献して参りました。

さて、本手帳は夜景鑑賞の発展と内包する魅力、夜景の種類と特徴等を記述するともに、2012年度までに認定された全国160カ所の「日本夜景遺産」情報を全て収録。夜景検定の「夜景検定公式テキスト」として機能するほか、最新の夜景事情の全てに精通できる“夜景のプロフェッショナル手帳”となっています。普段の夜景鑑賞はもちろん、全国各地への旅のお供としてご活用いただければ幸いです。

一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー
代表理事・夜景評論家 丸々もとお

夜景観光コンベンション・ビューロー (著), 丸々 もとお (編集), 丸田 あつし (写真)
光村推古書院、出典:出版社HP

CONTENTS

日本夜景遺産MAP

日本夜景遺産データ
北海道
東北
首都圈
北信越
東海
関西
中国
四国
九州・沖縄

◆夜景鑑賞の発展と内包する魅力
◆夜景と夜景鑑賞の変遷(神戸編)
◆夜景の種類と特徴
◆夜景のブランド戦略・日本各地の取り組み
◆日本の夜景~日本夜景遺産から~
◆夜景と環境

あなたの街は何万ドル夜景?
自然夜景遺産・標高ランキング
施設型夜景遺産・展望台高ランキング
夜景鑑賞士検定について
夜景観光コンベンション・ビューローとは

夜景観光コンベンション・ビューロー (著), 丸々 もとお (編集), 丸田 あつし (写真)
光村推古書院、出典:出版社HP

日本夜景遺産MAP

夜景観光コンベンション・ビューロー (著), 丸々 もとお (編集), 丸田 あつし (写真)
光村推古書院、出典:出版社HP