特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブ検定テキスト-公式テキスト




はじめに

ハーブを料理に使ったり、ハーブを育てることは、すでに私たちの生活の一部になっています。

また近年は、ハーブがもつ成分を健康や美容に役立てようというメディカルハーブの分野がクローズアップされてきています。これは、現代人が抱える心身のトラブルにハーブが有用であることがあらためて見直されてきたためです。そのため、メディカルハーブの専門家の需要も高まってきています。

メディカルハーブ検定のコンセプトは、「ハーブを日常生活に生かして楽しむ」ことにあります。また、日本メディカルハーブ協会認定資格の「メディカルハーブコーディネーター」への入り口でもあります。

メディカルハーブコーディネーターとは、メディカルハーブを楽しむために必要な最低限の知識として、15種類のハーブの安全性、有用性、さまざまな使い方などを理解し、広めることのできる資格です。

ハーブを楽しむだけでなく、セルフケアに役立つ知識を身につけることは、検定を目指す皆さんの励みになり、さらには合格したときの大きな自信につながるはずです。

日本メディカルハーブ協会検定委員会 (著)
出版社: 池田書店 (2007/6/12)、出典:出版社HP

CONTENTS

はじめに
本書の使い方

INTRODUCTION

特定非営利活動法人
日本メディカルハーブ協会(JAMHA)について
メディカルハーブ検定について

LESSON1 メディカルハーブの世界

メディカルハーブとは?
自然療法

メディカルハーブの歴史
古代ギリシア・ローマの医学
中世から近世のヨーロッパ
近代薬学の台頭
統合医療への流れ

LESSON2 ハーブのプロフィール

ウスベニアオイ
エキナセア
エルダーフラワー
ジャーマンカモミール
セントジョンズワート
ダンディライオン
ネトル
ハイビスカス
パッションフラワー
ペパーミント
マテ
マルベリー
ラズベリーリーフ
リンデン
ローズヒップ

LESSON3 メディカルハーブの機能と仕組み

メディカルハーブに含まれている成分
植物化学成分

機能はどのように発揮されるのか
成分が相乗効果を発揮する
多方向に作用する

メディカルハーブの主な作用
5つの代表的な働き

LESSON4 メディカルハーブを使う

ハーブを利用するためのさまざまな方法
ハーブティー
・温浸剤
・冷浸剤
ハーバルバス
・全身浴
・半身浴
・部分浴
蒸気吸入
フェイシャルスチーム
芳香浴
湿布
・温湿布
・冷湿布
チンキ
・内用チンキ
・外用チンキ
浸出油
・温浸油
・冷浸油
軟膏
パウダー
・パック剤

ハーブ以外の材料
製剤に使う基剤

安全に使用するために
購入時の注意点
使用時の注意点
保存上の注意点

LESSON5 ハーブによる癒しのレシピ

胃腸の不調
花粉症
月経前症候群(PMS)
ダイエット
シミ・色素沈着の予防
シワ・たるみの予防
肌荒れ
冷え性
肩こり・腰痛
風邪・インフルエンザ
アトピー性皮膚炎・湿疹
外傷
便秘
二日酔い
スポーツ前の集中力と持久力のアップ
不眠・抑うつ
不安・緊張
目の疲れ
強壮
口臭予防
部屋の消臭
ペットのケア

巻末付録

メディカルハーブ検定試験の例題
解答
用語辞典

Memo

植物を利用するほかの自然療法との違いは?
科名について
ハーブの安全性
ハーブ1gの目安
湿布と合わせて腹部のマッサージ
マテのアレンジメニュー

日本メディカルハーブ協会検定委員会 (著)
出版社: 池田書店 (2007/6/12)、出典:出版社HP

本書の使い方

本書の内容は特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会が実施するメディカルハーブ検定試験に対応して編集したものであり、以下のような構成になっています。

LESSON1 「メディカルハーブの世界」
メディカルハーブの定義と歴史を解説しています。

LESSON2 「ハーブのプロフィール」
検定試験の対象になっている15種類のハーブについて主要成分や主な作用など個々の特徴をまとめています。

LESSON3 「メディカルハーブの機能と仕組み」
ハーブに含まれる成分とその作用の仕組み、主な作用などを解説しています。

LESSON4 「メディカルハーブを使う」
ハーブから機能成分を取り出して活用するためのいろいろな方法を紹介。ハーブ以外に使用する素材や安全な方法についても解説しています。

LESSON5 「ハーブによる癒しのレシピ」
日常的に起こる心と体のトラブルに対してどのようにハーブを使えばいいか、症状別の具体的な活用方法を紹介しています。

メディカルハーブ検定試験は上記「LESSON1」~「LESSON5」の内容から出題されます。各レッスンを熟読した上で、巻末の例題を解いて、自分の苦手な分野を見極めるなど、受験準備にいそしんでください。

※なお、各レッスンの内容中「MEMO」の部分は検定の出題対象ではありません。ハーブを楽しむための参考知識としてお役立てください。

日本メディカルハーブ協会検定委員会 (著)
出版社: 池田書店 (2007/6/12)、出典:出版社HP

INTRODUCTION

特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)について

日本では1970年代から欧米の生活文化としてハーブが紹介され、ハーブ料理やハーブ栽培などの分野で急速に普及しました。その一方で医療や健康作りの分野での活用については、情報が不足していたこともあって取り組みが遅れ、公的な団体も存在していませんでした。

そこで、1999年に医療従事者や学識経験者、業界関係者などが集い、メディカルハーブ広報センターを設立、2006年には特定非営利活動法人として認可を受け、日本メディカルハーブ協会と名称を変更しました。

日本メディカルハーブ協会は、メディカルハーブの安全性と有用性の普及啓発を目的に、以下の3事業を中心にさまざまな活動を行っています。

①調査・研究事業
メディカルハーブの安全性、有用性に関する調査ならびに研究などを行います。

②指導者、専門家を育成するための教育事業
メディカルハーブに関する資格の認定などを行います。

③普及事業
講習会、セミナー、シンポジウムなどの開催による啓発活動、会報誌の発行、ホームページの運営などを行います。

特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 組織図

メディカルハーブ検定について

日本メディカルハーブ協会では、これまで通学制の教育プログラムを設け「ハーバルセラピスト」「シニアハーバルセラピスト」「ハーバルプラクティショナー」「ホリスティックハーバルプラクティショナー」という4つの資格認定を行ってきました。すでに多くの人が資格を取得して、さまざまなジャンルで活躍しています。

しかし、これらの資格を取得するためには一定の期間、協会の認定校や認定教室に通学して資格認定試験のための勉強をする必要があります。このため、認定校や認定教室が生活圏にない地方の人や仕事、家事、育児などでまとまった時間のとりにくい人たちから、自宅で時間を選ばずにメディカルハーブが学べるプログラムを求める声が多く寄せられていました。

そこで、メディカルハーブを身近に楽しく学ぶ入り口として、メディカルハーブ検定を実施しています。

この検定は、メディカルハーブを安全に楽しむために必要な最低限の知識をコンパクトにまとめたものであると同時に、合格後に「メディカルハーブコーディネーター」の資格認定にもつながるものです。自身の美容と健康のためだけでなく、家族や友人とメディカルハーブを楽しむための知識として、あるいはハーブショップやアロマサロンなどでのサービスに必要な知識として活用してください。

検定概要

試験の日時・実施場所
日本メディカルハーブ協会のウェブサイトで告知
http://www.medicalherb.or.jp/

受験料
6000円(税別)

受験資格
特に問いません(年齢、経験など)

受験形式
マークシートによる選択式解答

出題範囲
『メディカルハーブ検定テキスト』

申込方法
受験要項に記載
※合格者には合格証書が交付されます。

メディカルハーブコーディネーター資格認定について
検定合格後に、日本メディカルハーブ協会の会員になると、メディカルハーブコーディネーター資格が認定され認定証が交付されます。

日本メディカルハーブ協会検定委員会 (著)
出版社: 池田書店 (2007/6/12)、出典:出版社HP