食生活アドバイザー®3級公式テキスト&問題集
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はじめに
「食べる」を「生活」の視点で考える
~意識・知識・見識の大切さ~
日本は、経済的にとても豊かになったことで、私たちの食を取り巻く環境は、大きな変貌を遂げてきました。
この変化により「便利で、簡単で、美味しい食事」を手に入れることが容易となりました。しかし、これらと引き換えに、本当の意味での「食の大切さ」「食に対する興味」「食べられることの幸せ」などといった意識が希薄になっていったことは否めません。
そんな現代だからこそ『「食べる」を「生活」の視点で考える』ことが大切である、というコンセプトのもと、1999年「食生活アドバイザー®」は産声をあげました。
スタート当初から現在まで変わらず持ち続けている姿勢が「ミールソリューション」=「食の問題解決策の提案」という考え方です。
食生活アドバイザー®とは、単に「食」に関連したことだけはなく、自己責任時代における「考え方」「生き方」「生活そのもの」に対して、それぞれの立場にあった視点で助言や指導ができる人材です。
したがって食生活アドバイザー®を目指すうえでは、知識の丸暗記ではなく、食と生活に対して好奇心(意識)というアンテナを張り巡らせ、正確で幅広い知識を習得し、自らが見識を持ち、それらの情報発信をできることが大切であり、「意識・知識・見識」の向上こそが、食生活アドバイザーとして重要なエッセンス(本質的なもの)なのです。
本書は、食生活アドバイザー®検定試験の内容に沿って、受験科目ごとのテーマで順序良く効率的に学習ができるだけでなく、本文以外の「脇注」(本文の外に記載がある、本文の詳しい解説)を数多く入れることで、より学習効果が高まるように工夫しました。
また、受験科目ごとの最後には、検定試験に備えた練習問題を多数掲載しており、これらはすべて実際の検定問題の「模擬問題」として作問されているという、「公式テキスト&問題集」だけが持つ、最大の特徴を活かした「検定合格のためのパスポート」といえるでしょう。
さらには学習を進めることで、食生活アドバイザーとしての重要な役割である「ミールソリューション(食の問題解決策)」の提案ができる能力を是非、身につけてください。
本書が、検定合格のバイブルとしてだけでなく、健康で楽しく、有意義な人生を送られる一助となることを願っております。
2019年1月
一般社団法人FLAネットワーク®協会会長
著者 竹内弘光
CONTENTS
はじめに
PART1 食生活アドバイザー®︎になろう
食生活アドバイザー®3級検定試験を受けよう
1 「食」を「生活」の視点で考える
2 食生活アドバイザー®とは
3 食生活アドバイザー®の役割と使命
4 食生活アドバイザー®が活躍する場
5 食生活アドバイザー®検定試験の概要
PART2 食生活アドバイザー3級に必要な知識
第1章 ウエルネス上手になろう
栄養と健康に関する基礎知識
1 栄養と栄養素
2 ココロとカラダの栄養
3 栄養学と食生活学
4 3大栄養素の役割
5 ビタミンとミネラルの役割
6 エネルギー代謝とダイエット
7 食生活と病気予防
8 運動と休養
模擬問題
第2章 もてなし上手になろう
食文化と食習慣に関する基礎知識
1 行事と料理
2 郷土料理と地産地消・土産土法
3 旬の食材
4 おいしさを感じる条件
5 調理の種類
6 日本料理と各国料理
7 調理器具の種類
8 食材の切り方
9 料理の盛り付け方
10 食事のマナー
11 食べ物にまつわる言葉
●模擬問題
第3章 買い物上手になろう
食品学に関する基礎知識
1 食品の種類と役割
2 食品表示の種類
3 加工食品の期限表示
4 アレルギー表示と栄養成分表示
5 食品マークとリサイクルマーク
6 有機農産物・特別栽培農産物と遺伝子組換え表示
●模擬問題
第4章 段取り上手になろう
衛生管理に関する基礎知識
1 食中毒の種類と原因
2 食中毒の予防
3 殺菌と洗浄の基本
4 食品の化学変化と食品加工
5 食品の保存方法
6 食品の安全と遺伝子組換え
7 食品の安全と化学物質
8 食品の安全と感染症
●模擬問題
第5章 生き方上手になろう
食マーケットに関する基礎知識
1 消費者の意識と食マーケットの変化
2 小売の種類
3 供給側からのミールソリューション
4 日本の商慣行と流通の機能
5 物流システムの変化
6 小売システムの変化
●模擬問題
第6章やりくり上手になろう
社会生活に関する基礎知識
1 暮らしと経済
2 円高と円安の影響
3 所得と税金
4 暮らしと契約
5 食品の安全と法律
6 食品と環境問題
7 暮らしとIT社会
8 日本の食料自給率
●模擬問題
索引
別冊 模擬問題の解答と解説
