日本農業技術検定試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)
日本農業技術検定の概要
日本農業技術検定は、農業を学ぶ学生や農業を仕事にしたい人のための検定です。農業高校、農業大学校、農学系の大学などで学ぶ学生・生徒や、就農準備校で学ぶ人たち、農業法人で新規就農や独立就農を目指す研修生、農業後継者などに対して農業についての知識・技能の水準を客観的に評価し、教育研修の効果を高める事を目的として実施しているものです。 試験は受ける級によって異なる部分があり、3級は学科試験のみ、2級からは学科試験に加え、実技試験も課されます。
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日本農業技術検定のオススメテキスト
1.「日本農業技術検定」(一般社団法人 全国農業会議所 )
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2.「2019年版 日本農業技術検定 過去問題集 3級 」(一般社団法人 全国農業会議所 )
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3.「日本の農と食を学ぶ 中級編: 「日本農業検定」2級対応」(全国農協観光協会)
目次 – 新版 日本の農と食を学ぶ 上級編: 日本農業検定1級対応
はじめに
日本農業検定は、「農」に関わる様々な知識から「農業全般」「環境」「食」「栽培」の4分野に分け、これらの基礎的な知識を段階的かつ継続的に学んでいただくものです。
そして、それらの知識を検証する場として検定試験を受けていただき、さらにご自身の「農」に関する知識を深め、多くの方が農業に係る様々な場面で「農業のファン」となり、将来、日本農業検定を勉強したことが、生活の中で役立ち、その価値を認識いただけることを願って実施しているものです。
1級は、日本農業検定の集大成として、2級・3級の農業の基礎的な知識から農業の現場とつながって、より深い総合的な知識を身に付けることを主眼として編成されています。ぜひ、農検1級に挑戦していただきたいと思います。
日本農業検定を通じ、「農業力」を高め、「良き農業の理解者・応援団」となっていただけることを切に願っております。
2020年4月
日本農業検定事務局
日本農業検定1級概要・実施要領
1.出題範囲について
農検1級は2級・3級の集大成として農業の総合的な知識を深められる。分野は、「農業全般」「環境」「栽培」の4分野で、この分野の習得度が問われます。1級の出題範囲は下表のとおりです。
出題分野 | 出題範囲 | 詳細 |
農業全般分野 | 農業全般の基礎知識 | 人間生活と農業/世界の農業と食料情勢/日本の農業と食料を取り巻く現状/国内農業生産の動向/農業・農村の多面的機能/これからの農業革新の方向 |
環境分野 | 環境問題の基礎知識 | 人間生活の3大課題/地球規模の環境問題/農業と環境の保全と整備 |
食分野 | 食と健康・食文化の基礎知識 | 日本人と食の実態/食品の安全・安心/日本型食生活と健康/和食と伝統的食文化/食育のすすめ |
栽培分野 | 作物栽培の基礎知識 | 植物の基本的生理作用/栽培作物の成長と繁殖/栽培環境とその管理 |
おもな作物の栽培の基本 | 穀類/イモ類/根菜類/葉茎菜類/果菜類/果実類 |
2.受検資格
どなたでも受検できます。
3.問題数について
問題数は「農業全般」「環境」「食」「栽培」の4分野から70問。
4.会場・検定日・受検料について
下表を参照。詳細は日本農業検定のHP(https://nou-ken.jp)にて確認して下さい。
種別 | 会場 | 検定日 | 受検料(2020年度現在) | |
個人受験 | 公開会場 東京・大阪 | 1月中旬 | 5,100円 | |
CBT 会場 指定会場 | 1月上旬~中旬 | 5,600円 | ||
団体受検 (学校) |
試験実施団体が準備・提供した会場 | 1月中旬 | ・小中学生 ・高校生 ・専門学校生 ・特別支援学校生 小中学部 ・特別支援学校生 高等部 |
4,600円 |
団体受検 (その他団体) |
4,600円 |
個人受験の会場は変更される場合があり、詳細は受験票で確認して下さい。CBT受検とは、指定会場にてパソコンを使用して受検する方法のことで、受検会場については、受検申込時にそれぞれ指定します。
5.合格基準について
1級については正答率70%以上。ただし、問題の難易度により若干の得点調整を行う場合があります。
6.申込期間について
日本農業検定HPにて確認して下さい。
7.申し込み方法について
個人で受検する場合:日本農業検定HPから申し込むか、FAXまたは郵便で申し込む。団体で受検する場合:実施団体責任者が日本農業検定HPから申し込むか、FAXまたは郵便で申し込む。
8.試験の結果について
試験実施年度の2月末に試験結果を郵送します。
9.実施主体
一般社団法人全国農協観光協会日本農業検定事務局
〒101-0021東京都千代田区外神田1-16-8(Nツアービル4F)
TEL:03-5297-0325
FAX:03-5297-0260
HP:https://nou-ken.jp
※詳細は日本農業検定HPで確認するか、日本農業検定事務局に問い合わせて下さい。
目次
はじめに
日本農業検定とは
1.農業全般分野農業全般の基礎知識
人間生活と農業
・農耕の始まりと広がり
・縄文時代の日本の農耕
世界の農業と食料情勢
・世界の人口増加と農耕地面積の推移
・世界の食料需給
・食料生産の不安定要素の増大
日本の農業と食料を取り巻く現状
・農業を支える人達の現状と支援策
・農地と耕作放棄地の状況
・日本は世界屈指の食料輸入国
・先進国で最低の食料自給率
国内農業生産の動向
・農業総産出額と生産農業所得
・米一生産と消費の動向
・野菜一生産と消費の動向
・果実一生産と消費の動向
・花き一生産と需要の動向
・畜産一飼養動向と生産基盤の課題
農業・農村の多面的機能
・農業・農村の多面的機能と支援策
・保健休養機能の深化
・都市農業の多様な役割と支援策
これからの農業革新の方向
・水田の活用と飼料用米の増産
・進展する農業技術
・農業の6次産業化・農商工連携
・地域未利用資源の活用へ
・【コラム】経済連携協定の不透明な進路
2.環境分野環境問題の基礎知識
人間生活の3大課題
・人口増加と環境問題
地球規模の環境問題
・地球温暖化と温室効果ガスの削減
・温暖化による影響
・オゾン層の破壊
・大気汚染の広がり
・世界の森林破壊
・世界の海面水位の上昇
・生物多様性の保全
・フードマイレージ、バーチャルウォーター
農業と環境の保全と整備
・環境保全型農業への取り組み
・鳥獣被害の実態と対策
・農業分野の「気候変動適応計画」
・世界農業遺産
・日本農業遺産
・【コラム】放射能汚染からの農業再生
3.食分野食と健康・食文化の基礎知識
日本人と食の実態
・食の変化と肥満の増加
日本型食生活と健康
・主食としての米
・日本の多彩な食材を主菜・副菜に活用
・食が体をつくる
・PFCバランスを保つ
・健康を支える腸内細菌と食物繊維
・食生活改善の目安が「食生活指針」
食品の安全・安心
・食品添加物について
・保健機能食品制度について
・食品の安全に関する法
・食品流通改革
・食中毒の種類と発生傾向およびその対策
和食と伝統的食文化
・日本の食文化=和食の基本
・和食の原型と発展史
・ユネスコ無形文化遺産認定「和食」の特徴
・だしと発酵調味料
・和食調理の基本
食育のすすめ
・食育とは何か
・【コラム】お百姓さんになる日
4.栽培分野(1)
植物の基本的生理作用
・植物の基本生理と必須利用資源
・光合成作用と呼吸作用
・気孔の役割と蒸散の効果
栽培作物の成長と繁殖
・作物の成長に係わる2組の性質
・種子の発芽と環境条件
・栄養器官の成長と環境条件
・栄養成長期の環境適応性
・生殖成長期の環境適応性
・作物の種子繁殖と栄養繁殖
・野菜の生育段階と収穫時期
栽培環境とその管理
・作物を取り巻く環境要素
・気候の利用と気象災害の防止
・栽培環境としての土壌の役割
・地力のある良い土壌とは
・土壌診断の基本指標と簡易診断法
・施肥と肥料養分の役割
・肥料の区分と成分保証
・これからの病害虫防除
・環境保全型の農薬選び
・化学的防除(農薬の使い方)
・物理的防除
・生物的防除
・耕種的防除
・総合的有害生物管理
5.栽培分野(2)おもな作物の栽培の基本
イネ[穀類]
サツマイモ[イモ類]
ジャガイモ[イモ類]
ダイコン[根菜類]
ニンジン[根菜類]
キャベツ[葉茎菜類]
タマネギ[葉茎菜類]
ホウレンソウ[葉茎菜類]
キュウリ[果菜類]
トマト[果菜類]
ナス[果菜類]
果樹全般[果実類]
目次 – 新版 日本の農と食を学ぶ 中級編: 日本農業検定2級対応
はじめに
現在、我が国では農業への関心が高まっています。食の安全・安心といった面はもちろん、文化的・産業的な側面からも、農業は私たちにとって重要なものとして意識されるようになっています。
こうした背景のもと、日本農業検定は、小中学生から年配の方まで多くの皆様に、「農業の良き理解者・応援団」になっていただきたいという思いで実施しており、多くの皆様に「農業を具体的に理解できる能力=農業力」を身につけていただきたいと考えています。
この日本農業検定2級では、3級で学んだプランターでの栽培から、その規模を体験農園・市民農園・家庭菜園に広げて栽培する知識を習得するとともに、それらに関連する農業全般の知識や環境問題、食に関する知識の習得を目指しています。
ぜひ、このテキストで学んで、日本農業検定2級に挑戦していただきたいと思います。そして、検定試験合格後、「農」に関する興味がますます沸き、さらに自分自身を高めたいと思った方は、日本農業検定1級という次のステップへと進んでいただきたいと思います。
この検定試験を通して、多くの方が農業への理解を深め、将来様々なかたちで農業の担い手や応援団になっていただくことを期待するとともに、一人ひとりが食の安全や安心について、高い関心と必要な知識を持っていただくことを切に願っております。
2020年4月
日本農業検定事務局
日本農業検定2級概要
日本農業検定
・農業全般分野
・環境分野
・栽培分野
・食分野
1.出題範囲
「農業全般」「環境」「食」「栽培」の出題範囲は下表のとおりです。
分野 | 出題範囲 |
農業全般分野 | 農業とはなにか/世界の食料農業事情/食料自給の現状/日本農業の現状/農畜産物の需給状況/農業・農村の多面的機能/スマート農業への技術革新/地域農業の動向 |
環境分野 | 生態系の基礎知識/地球規模の環境問題/農業の環境への負荷/農業が守る自然環境 |
食分野 | 食生活と健康/日本の伝統的食生活/食の表示と安全/日本人と食の実態/調理の基本/食品調理・加工と保存 |
栽培分野 | 植物の成長/栽培環境の管理/栽培作業の基礎/サツマイモ・ダイコン・ネギ・トマトなど、2級で取り扱う作物(16品目)の栽培 |
2.問題数
「農業全般」「環境」「食」「栽培」の4分野から70問を出題します。
日本農業検定2級実施要領
1.検定会場・検定日・受検料
各年度の検定日程および受検料の詳細については、ホームページ等で確認してください。
種別 | 会場 | 検定日 | 受検料(2020年度現在) | |
個人受験 | 公開会場 東京・大阪 | 1月中旬 | 4,200円 | |
CBT 会場 指定会場 | 1月上旬~中旬 | 4,700円 | ||
団体受験 | 学校 | 1月中旬 | ・小中学生 | 1,600円 |
・特別支援学校生 小中学部 | 1,600円 | |||
・特別支援学校生 高等部 | 1,800円 | |||
・高校生 | 1,800円 | |||
・専門学校生 | 2,300円 | |||
その他団体 | 3,800円 |
CBTはあらかじめ設定された会場でパソコンを使用して受検する方法です。会場は、受検申込時に受検者が選択できます。
2.受検資格
特にありません。どなたでも受検できます。
3.検定問題数・解答時間・解答方法
検定問題数:70問
解答時間:70分
解答方法:4者択一方式にて、パソコンまたはマークシートによる解答方法
4.合格基準
正答率は原則60%以上。問題の難易度により若干の合格基準の調整を行なう場合があります。
5.申込期間
日本農業検定ホームページでご確認下さい。
6.申込方法
(1)個人で受検する場合
①日本農業検定ホームページから申し込む
②ファックスまたは郵便で申し込む
(2)団体で受検する場合
実施団体責任者が日本農業検定ホームページから申し込む
7.検定の結果について
試験実施年度の2月末に試験結果を郵送する。
8.実施主体
一般社団法人全国農協観光協会日本農業検定事務局
〒101-0021東京都千代田区外神田1-16-8(Nツアービル4F)
TEL:03-5297-0325
FAX:03-5297-0260
ホームページ:https://nou-ken.jp
目次
はじめに
日本農業検定2級概要
日本農業検定2級実施要領
1.農業全般分野
農業とはなにか
・農耕のあゆみ
・農業の基本
世界の食料農業事情
・穀物需要の増加が進む2つの要因
・穀物需給の不安定化
食料自給の現状
・食料自給率とは
・食料自給率の推移
日本農業の現状
・農家戸数と農業就業人口の推移
・農地と耕作放棄地
農畜産物の需給状況
・米
・野菜
・果実
・畜産物
農業・農村の多面的機能
・環境保全への貢献
・地域社会の維持・活性化
スマート農業への技術革新
・無人農機の活用
・環境制御の新技術
地域農業の動向
・生産者と消費者との活発な交流
・女性農業者の活躍
・【コラム】農業競争力強化プログラム
2.環境基礎分野
生態系の基礎知識
・生物のつながりと生態系
・生態系を活かす環境保全型農業
地球規模の環境問題
・温暖化による影響
・地球温暖化の原因と対策
・オゾン層破壊・大気汚染
・生物多様性の保全
農業の環境への負荷
・農業が環境に及ぼす負の影響と対策
農業が守る自然環境
・里地里山の保全
・農業・農村を取りまく生き物
・【コラム】環境にやさしい生活
3.食の基礎分野
食生活と健康
・健康に良い食習慣
・日本型食生活(和食)の長所
・栄養素の種類と働き
・食事バランスガイド
・6つの基礎食品群
・保健機能食品と食品添加物
・年齢によって変わる食事摂取量
・主食(米飯)が持つ大切な価値
日本の伝統的食生活
・四季の行事食
・旬の食材
・各地の郷土料理
・世界に誇れる発酵食品
食の表示と安全
・食品表示の見方一生鮮食品
・食品表示の見方一加工食品
・食品の安全に関する制度
日本人と食の実態
・膨大な食品ロス(食品廃棄物)
調理の基本
・食品の調理と加工
・食材ごとの調理基礎
食品調理・加工と保存
・食中毒予防
・食品の保存法
・【コラム】もちの形と全国のお雑煮
4.栽培分野(1)
植物の成長
・種子のつくりと働き
・発芽の環境条件
・光合成作用と呼吸作用
・気孔と蒸散作用
・花芽分化と発達
・開花・受粉・結実
栽培環境の管理
・気候の利用と気象災害の防止
・気象の人工的調節
・おもな病害と防除の基本
・おもな害虫と防除の基本
・安全(効果的)な農薬の利用
・環境保全型の総合防除
・作物が育ちやすい土壌(物理性)
・作物が育ちやすい土壌(化学性)
・作物の生育と肥料
・化学肥料の種類と特徴
・有機質肥料の種類と特徴
・堆肥の種類と特徴
栽培作業の基礎
・連作障害と輪作の基本
・土壌の管理作業
・直まき栽培と生育管理
・移植栽培と育苗管理
・移植栽培と栽培管理
・移植栽培と栽培管理
・【コラム】野菜の種類とその分類
5.栽培分野
(2)おもな作物の栽培例
イネ[穀類]
サツマイモ[イモ類]
ジャガイモ[イモ類]
ダイコン[根菜類]
ニンジン[根菜類]
ネギ[葉菜類]
ハクサイ[葉菜類]
ブロッコリー[葉菜類]
ホウレンソウ[葉菜類]
カボチャ[果菜類]
キュウリ[果菜類]
スイカ[果菜類]
スイートコーン[果菜類]
トマト[果菜類]
ナス[果菜類]
ピーマン[果菜類]
目次 – 新版 日本の農と食を学ぶ 初級編: 日本農業検定3級対応
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