アマチュア無線技士試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




アマチュア無線技士の概要

アマチュア無線技士とは、アマチュア無線を楽しむために必要な資格です。日本だけではなく一部の海外でも無線を交信することができます。趣味の範囲で楽しむ人もいると思いますが、れっきとした国家資格ですので、試験対策が必要です。試験は1級から4級までの4種類があります。特に1級を取得すると全てのアマチュア局で無線設備の操作を行うことができます。その他の2・3・4級を取得するには、試験に合格するか、認定団体の養成課程を修了することで取得することができます。

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アマチュア無線技士試験の公式テキストは?

公式テキストの確認はできませんでした。市販のテキストがある程度充実しているので、検定級ごとに適切な教材を選択しましょう。

アマチュア無線技士のおすすめテキスト

1.「第1級アマチュア無線技士問題集」(情報通信振興会)

QCQ企画 (著)
出版社: 情報通信振興会; 第4版 (2018/7/1)、出典:amazon.co.jp

2.「第一級アマチュア無線技士試験問題集 第2集(合格精選450題)」(東京電機大学出版局)

吉川 忠久 (著)
出版社: 東京電機大学出版局; 第2集版 (2018/11/20)、出典:amazon.co.jp

最新の出題傾向を分析し、掲載問題を全面的に見直し。第一線の著者による解説を充実。計算問題には詳細な計算過程を示し、間違いやすい問題には詳しい解説に加えて解法のポイントやテクニックを記載。重要項目を集中学習することで効率的に実力を養成。

3.「やさしく学ぶ 第一級アマチュア無線技士試験」(オーム社)

吉村 和昭 (著)
出版社: オーム社 (2018/11/28)、出典:amazon.co.jp

2015年に発行した一アマとニアマの受験対策書「やさしく学ぶ 第一級・第二級アマチュア無線技士試験」の後継書として、一アマに特化した書籍です。

4.「第1級ハム国家試験問題集 2018/2019年版」(CQ出版)

野口 幸雄 (著)
出版社: CQ出版 (2018/4/19)、出典:amazon.co.jp

本書は昭和63年10月期から平成29年12月期までに行われた第1級アマチュア無線技士国家試験の問題を出題範囲ごとに系統的にまとめ、解答番号を付けた。国家試験を受験する方の必携書です。

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目次 – やさしく学ぶ 第一級アマチュア無線技士試験

まえがき

アマチュア無線を楽しむには、無線従事者免許証を取得して、無線局の免許を得る必要があります。

我が国の無線従事者免許証は、「総合無線従事者|3資格「海上無線従事者」8資格、「航空無線従事者」2資格、「陸上無線従事者」6資格「アマチュア無線従事者」4資格、の計23種類あります。アマチュア無線従事者は第一級~第四級アマチュア無線技士の4資格に分かれています。

このうち、第二級~第四級アマチュア無線技士の免許証は総務大臣が認定した無線従事者養成課程講習会を受講することにより取得することもできますが、第一級アマチュア無線技士(以下「一アマ」という)の免許証を取得するには無線従事者国家試験に合格するしかありません。一アマの試験を目指す動機はいろいろあると思いますが、空中線電力を増加させて海外局との交信を容易にしたいと思っている方も多いのではと思います。運用可能な周波数は一アマ、二アマ共通で、空中線電力は、一アマは1kWまで許可されます。

平成23年12月期の一アマ、二アマの国家試験から電気通信術(モールス符号の受信)の試験が廃止され、法規の試験の中でモールス符号の確認が行われるようになり、試験科目も「無線工学」と「法規」の2科目になりました。平成23年12月期の国家試験の受験者は、8月期の国家試験と比べ、一アマでは約1.7倍、二アマでは約2.5倍に増加しました。これは、電気通信術の試験のハードルがいかに高いかを示しているといえるのではないでしょうか。

平成23年12月期試験以降の合格率は一アマが50%程度で推移していましたが、直近では30%前後と難しくなっています。しかし、「無線工学」「法規」の試験とも出題範囲が決められ、多くの問題が過去問もしくはその類題が占めています。そのため、試験に合格するには、過去問の繰返しの演習が欠かせません。

本書は、2015年に発行した、「やさしく学ぶ第一級・第二級アマチュア無線技士試験」の姉妹書として、一アマに特化した内容になっています。練習問題は、最新の国家試験問題の出題状況に応じて、問題の追加・変更を行っています。それに合わせて、本文のテキスト解説や問題の解説についても見直しを行い、わかりにくい部分や計算過程についての解説を増やしています。

一アマの講習会の講師をしていますが、ある程度理解して計算問題が解ける人の合格率は高く、逆に、過去問の暗記のみで試験に臨んだ人の合格率はそれほど高くないように思います。暗記だけに頼らず、ぜひ、実際に手を動かして計算問題を解いてみてください。計算問題が解けるようになれば合格率は高くなります。本書が皆様の一アマの国家試験の受験に役立てば幸いです。合格を祈念いたします。

2018年10月
吉村和昭

吉村 和昭 (著)
オーム社 (2018/11/28)、出典:出版社HP

目次

1編 無線工学
1章 電気物理
2章 電気回路
3章 半導体
4章 電子回路
5章 送信機
6章 受信機
7章 電源
8章 空中線および給電線
9章 電波搬
10章 測定

2編 法規
1章 電波法の概要
2章 無線局の免許
3章 無線設備
4章 無線從事者
5章 運用
6章 業務書類等
7章 監督等
8章 国際法規

参考文献
索引

吉村 和昭 (著)
オーム社 (2018/11/28)、出典:出版社HP