インテリアコーディネーター資格の難易度はどれくらい?合格率や必要な勉強時間もチェック!




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インテリアコーディネーターは住まいに関するお客様の希望を叶え、より快適な住環境を構築するサポートをする仕事です。

公益社団法人 インテリア産業協会が主催している同名の資格試験がありますが、今回はその試験の難易度について詳しく見ていきたいと思います。

インテリアコーディネーター資格とは?

インテリアコーディネーターとは

インテリアコーディネーターは、住宅をはじめとした建築物の内装をコーディネートする仕事です。顧客の希望に沿って壁紙、照明、家具などのトータルコーディネートを行います。

インテリアコーディネーターとして働く上で必携資格はありませんが、インテリアに関する幅広い知識が必要とされます。そこでおすすめとなるのが公益社団法人 インテリア産業協会が行っている「インテリアコーディネーター資格試験」です。

インテリアコーディネーター資格試験の概要

公益社団法人 インテリア産業協会が主催している「インテリアコーディネーター資格試験」は、年に一度開催され、毎年1万人弱の人が受験しています。女性に特に人気の資格で、合格者の約75%は女性となっています。

試験はマークシート形式の一次試験と、プレゼンテーション、論文で行われる二次試験から構成されており、一次試験に合格した人に二次試験の受験資格が与えられます。
一次試験における受験資格は特に設けられていないので、どなたでも受験が可能です。

また、一次試験に一度合格すると次年度から3年間は一次試験が免除されるシステムがあります。

受験料は一次/二次のどちらか一方のみの場合は各11,550円、一次・二次併願の場合は14,850円となっており、合格した場合は登録料として別途14,300円かかります。

主催 公益社団法人 インテリア産業協会
受験資格 一次試験:なし

二次試験:一次試験合格者

試験形式 一次試験:マークシート

二次試験:プレゼンテーション、論文

受験料 一次/二次試験のみ:各11,550円

一次・二次併願:14,850円

受験地 北海道、岩手県、宮城県、群馬県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
試験日 一次試験:10月第2日曜日

二次試験:12月第1日曜日

試験時間 一次試験:160分

二次試験:180分

試験内容 【一次試験】

インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること

インテリアコーディネーターの仕事に関すること

インテリアの歴史に関すること

インテリアコーディネーションの計画に関すること

インテリアエレメント・関連エレメントに関すること

インテリアの構造・構法と仕上げに関すること

環境と設備に関すること

インテリアコーディネーションの表現に関すること

インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

【二次試験】

プレゼンテーション・論文によるインテリア計画及びそのプレゼンテーションに関すること

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出典:出版社HP

インテリアコーディネーター資格試験の難易度は?

インテリアコーディネーター資格試験の難易度はどの程度なのでしょうか。

2020年度試験では、受験者数8,468人に対して合格者は2,045人となり、合格率は24.1%となっています。本資格の合格率は例年20〜25%程度となっており、難易度的には高い方であると言えます。

試験ごとに詳しく見ていくと、2020年度一次試験の合格率が34.1%、二次試験では58.0%となっていて、一次試験の方がより難易度が高いことがわかります。

難易度が高い理由として、出題範囲が広い、問題数が多いなどの理由が挙げられます。また、受験資格が特に設けられていないことから、未経験の受験者も含まれていることも理由の一つとして考えられます。

合格率は低めですが、問題が難しすぎて解けない!というような試験ではないため、しっかりと時間をかけて着実に対策していくことが大切です。一次試験合格者には3年間の免除期間も与えられるので、まずは集中的に一次試験の対策をするのが良いでしょう。

過去の受験データは公式ホームページで詳しく公開されています(https://www.interior.or.jp/examination/ic/result/)。

どのように勉強する?

インテリアコーディネーターの資格を取得するためには、最低でも一次試験対策で200時間、二次試験対策で100時間の計300時間必要だと言われています。1日の勉強量にもよりますが、半年ぐらいは勉強期間を確保した方が良いでしょう。

勉強方法としては、独学や通信講座が挙げられます。

独学のメリットの1つとして、費用が安く済むということがあります。独学の場合、参考書代と受験料ぐらいで済むため、講座を受講した場合と比べて圧倒的に出費が少なくなります。また、自分のペースで計画を立て、学習を進めることができます。

一方で、これはデメリットにもなり得る面だと言えます。本資格試験では長期間での勉強時間が必要とされるため見通しがつきにくく、スケジュール管理も難しくなります。

独学での試験勉強は、過去にインテリア系の資格を取得していて、すでに基本知識が身についている人が向いていると言えます。

インテリアコーディネーター資格試験では、専門的で幅広い知識が求められること、二次試験では製図の試験もあることなども考慮すると、初学者は通信講座も検討してみるのが良いでしょう。

まとめ

今回はインテリアコーディネーター資格試験の難易度についてまとめてきました。

本資格は試験範囲が広いなどの理由で合格率は低くなっていますが、試験問題の難易度自体はそこまで高くないため、しっかりと時間をかけて対策していけば合格も可能な試験であると言えます。試験勉強が大変な分、試験対策の過程で多くの知識が身につくため得るものも多いでしょう。レベルアップのために、インテリアコーディネーター資格試験の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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出典:出版社HP