ファイリング・デザイナー検定の2級はどのような試験?




 

ファイリング・デザイナー検定2級含めた概要について

ファイリング・デザイナー検定は、3級から1級までの構成で、徐々に難易度が高くなっていきます。

試験時間は、1級のみ90分、その他は60分です。1級では、選択問題の他に記述問題も出題されます。合格基準は正答率70%以上と設定されています。

全国の約270ものテストセンターでCBT方式にて7月、12月に実施されています。1か月程度の期間で希望の日時を選択できるので、融通が利きやすく受検者にとって大変ありがたいシステムとなっております。

受験料は、3級から順に4,000円、6,000円、8,000円です。

ファイリング・デザイナー検定の2級の出題範囲と内容

2級では『組織内におけるトータル・ファイリングシステムを導入・維持管理できる知識技能を有している』かどうかが問われます。3級の『情報活用の基礎』とは異なった視点が必要です。

そもそも、ファイリングシステムとは、文書量の削減を通じて無駄なスペースを省いたり、検索時間の短縮を図るなどしてトータルなのオフィスコストの削減を図ることです。

何故わざわざこのようなシステムを構築する必要があるかというと、災害、事故、テロなどの予測不可能な危機に備えて情報のバックアップを残す重要性が高まっているからです。

その際、不要なものまでおもむろに残しておくのではなく、まず情報を精査し、適切なものだけを処理することが鍵になってきます。この情報の価値判断をするところまでは3級の範囲内ですが、実際にファイリングシステムの組み立てについて学ぶのは2級の内容となっています。

具体的な内容としては、文書管理に関する基礎知識、トータル・ファイリングシステムの構築手法、維持管理手法及び保管システムの実務知識、保存・廃棄システムの実務知識、文書保存関連法規、ペーパーレスファイリングに関する基礎知識、電子記録媒体とマイクロフィルムの基礎知識、文書保存年限に関する基礎知識、電子記録媒体に関する基礎知識などとなっております。

2級ではどんなスキルが得られる?

前述のように、3級よりもより専門的な内容が中心となっているので、組織内での活躍の幅が広がります。普段何気なくファイルを保存することで埋められているデータ上のスペースを整理するスキルは組織内で重宝されることでしょう。

ファイリング・デザイナー検定の2級についてのまとめ

今回は、ファイリング・デザイナー検定2級について取り上げましたが、いかがだったでしょうか。

3級よりも専門知識が増え、難易度も上がりますが、トータル・ファイリングシステムを組めると、より一層仕事の効率や生産性が高められることが見込めます。是非この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。