電気工事士の話題の通信講座を徹底比較!評判での気になるランキングは?




電気工事士の概要

電気工事士とは?

電気工事士は、電気設備の工事を行うために必要な国家資格です。
取り扱える工事の範囲によって種類が分かれており、第二種は一般住宅や小規模の店舗など600V以下で受電する設備の工事、第一種は第二種の範囲に加えて最大電力500kW未満の工場、ビルなどの工事を行うことができます。

資格を取得するには?

電気工事士になるには、電気工事士試験に合格した後、申請して免状の交付を受けるというのが基本的な流れとなります。

電気工事士試験は、マークシート式の筆記試験と技能試験に分かれており、どちらも合格する必要があります。
試験は、第二種は年2回、第一種は年1回実施されています。
受験資格に制限はないので、誰でも受験することができます。

試験の合格率は、第二種は、筆記試験が約60%、技能試験が約70%、第一種は、筆記試験が約50%、技能試験が約60%となっており、難易度は低め〜普通くらいです。

独学でも合格できそうな難易度ですが、筆記試験は独学で合格できるとしても、技能試験は完全に独学で合格するのは難しいでしょう。
工具を使って配線を実際に行うので、映像で学習したり添削を受けたりしないと、本番で自分では気づけないミスをしたり時間内に終えられなかったりする可能性もあります。

そのため、電気工事士試験の対策は通信講座を利用することをおすすめします。
電気工事士の通信講座は数多くあり、どの講座を選べば良いか迷う人も多いと思います。

そこでこの記事では、電気工事士講座の中からおすすめの4つについて講座の概要を紹介しながら、それぞれ比較して見ていきます。
ぜひ講座を選ぶ際の参考にしてみてください。

ユーキャンの電気工事士講座

講座の概要

ユーキャンの電気工事士講座には、次の3つのコースがあります。
・第二種電気工事士講座 本科コース
・第二種電気工事士講座 技能試験コース
・第一種電気工事士講座

第一種の講座は、筆記と技能の両方の対策ができる講座が1つ、第二種の講座は、筆記と技能の両方の対策ができる本科コースと技能対策のみの技能試験コースの2つのコースに分かれています。

第二種 第一種
本科コース 技能試験コース
価格(税込) 63,000円 39,000円 69,000円
対応試験 筆記+技能 技能のみ 筆記+技能
学習期間 8ヶ月 3ヶ月 8ヶ月
練習材料
添削 ○(筆記+技能) ○(技能添削) ○(筆記+技能)
質問 ○(1日3問まで) ○(1日3問まで) ○(1日3問まで)
教育訓練給付 ×

おすすめポイント

●8ヶ月でゆっくり学習できる
ユーキャンの講座は標準学習期間が8ヶ月と、他社の講座よりも長くなっています。
その分、ゆっくり時間をかけて学習できるので、特に初めて電気工事士の勉強をするという人におすすめできます。

●技能対策の添削もある
技能試験は配線などの実技を行う試験ですが、ユーキャンの講座では技能試験の添削も受けることができます。
技能の添削は他社の講座にはあまり見られず、ユーキャンの特徴の一つです。

完全に独学で技能の勉強をすると、ミスに気付けなかったり作業の流れがつかめなかったりするケースが多いですが、添削指導を受けることで、自分では気づけなかったミスを把握できたり、より完成度の高い施工物を作ることができるようになります。

また、3つのどのコースにも練習用材料がついてきます。自分で材料を揃える必要がなくなるので、すぐに技能対策に取り掛かることができます。

●学習サポートが充実
ユーキャンの講座を受講すると、添削指導を受ける他、メールや郵便で質問ができる(1日3回までの制限あり)、「学びオンラインプラス」というwebサービスを利用できる、法改正などの最新情報をお知らせしてもらえるなど、充実の学習サポートを利用することができます。

●教育訓練給付制度の対象
ユーキャンの電気工事士講座は、教育訓練給付制度の対象講座となっています。
この制度は、一定の条件を満たした人は、最大で受講費用の20%の給付を受けることができるというものです。これを利用すれば、約13,000円の給付を受けることができるので、その分費用を抑えることができます。

こんな人におすすめ

ユーキャンの電気工事士講座は、次のような人におすすめできます。
・はじめて電気工事士試験を受験する人
・ゆっくり時間をかけて学習したい人
・技能試験の添削を受けたい人
・質問、添削などのサービスを利用したい人
・練習材料もまとめて揃えたい人

以上、ユーキャンの電気工事士講座について紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「電気工事士 ユーキャン」の記事も確認する



ユーキャンの通信講座のお申込みはこちら

翔泳社アカデミーの電気工事士講座

講座の概要

翔泳社アカデミーの電気工事士講座には、次の4つのコースがあります。
●第二種電気工事士短期合格特別講座
・総合コース
・技能コース
●第一種電気工事士短期合格特別講座
・総合コース
・技能コース

第一種、第二種どちらにも対応しており、それぞれ総合コースと技能コースの2つのコースがあります。総合コースは筆記試験と技能試験の両方の対策ができるコース、技能コースは技能対策のみのコースです。

第二種 第一種
総合 技能 総合 技能
価格(税込) 60,500円 39,600円 88,000円 46,200円
対応試験 筆記+技能 技能のみ 筆記+技能 技能のみ
学習期間 3ヶ月 1ヶ月 4ヶ月 1ヶ月
練習材料
工具セット × ×
添削
質問
教育訓練給付 × × ×

おすすめポイント

●短期間で合格を目指せる
翔泳社アカデミーの講座の標準の学習期間は、第二種(総合コース)が3ヶ月、第一種(総合コース)が4ヶ月となっています。
他社の講座はだいたい4ヶ月〜6ヶ月が標準的な学習期間として設定されているので、翔泳社アカデミーの場合、短期間で学習を終えることができます。
時間をかけず短期間集中で合格を目指したい人におすすめです。

●動画講義の視聴スタイルを選べる
第二種の講座では、動画講義の視聴方法をWEBとDVDの2通りから選べます。
自分の学習場所や学習スタイルに合わせて選ぶことができます。

●材料がセット、工具セットもある
全てのコースで、技能対策の練習用材料が教材に含まれています。自分で買い揃える必要がないので、スムーズに技能対策の練習を始めることができます。
また、第二種の講座には工具もセットになってコースもあります。まだ自分で工具を揃えていないという人でも技能試験に必要なものをすべて揃えることができます。

この工具セットと材料セットはすべて、高い評価を受けているホーザン製のものなので安心できます。

●質問もできる
専用の質問シートで質問をすることができます。郵送のほかメールやFAXでも質問できます。

●教育訓練給付制度の対象
4つのコースのうち、第二種の総合コースは、教育訓練給付制度の対象となっています。
最大20%、12,100円の給付を受けることができるので、その分費用を抑えることができます。

こんな人におすすめ

翔泳社アカデミーの電気工事士講座は、次のような人におすすめできます。
・短期間で合格を目指したい人
・工具も練習材料もすべて揃えたい人
・技能対策だけしたい人

以上、翔泳社アカデミーの電気工事士講座について紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「電気工事士 翔泳社アカデミー」の記事も確認する



第二種電気工事士 短期合格特別講座

JTEXの電気工事士講座

講座の概要

JTEXの電気工事士講座には、次の4つがあります。
・第二種電気工事士合格講座(DVD・試験セット付)
・第二種電気工事士受験講座(DVD付)
・第一種電気工事士合格講座(DVD・試験セット付)
・第一種電気工事士受験講座(DVD付)

第一種、第二種それぞれに対応しており、DVD付の講座と試験セット付の講座の2種類に分かれています。試験セットは、技能対策の練習材料が付いてきます。DVDは技能対策用で作業の様子が映像で収録されています。

第二種 第一種
合格講座 受験講座 合格講座 受験講座
価格(税込) 47,300円 29,700円 52,800円 31,900円
対応試験 筆記+技能 筆記+技能 筆記+技能 筆記+技能
学習期間 4ヶ月 4ヶ月 4ヶ月 4ヶ月
練習材料 × ×
添削 レポート4回 レポート4回 レポート4回 レポート4回
質問
教育訓練給付 × × × ×

おすすめポイント

●技能対策が充実
JTEXとは技術系の資格を中心とした通信講座で、東京都知事の認可を受けた職業訓練法人でもあります。50年の歴史で高い信頼を得ており、電気工事士の講座では技能試験対策に強みを持っています。

特徴的なのは、技能対策のDVDです。電気工事士試験では毎年、技能試験の候補問題が公表され、本番ではその中から出題されます。JTEXでは、公表問題の全てについて作業開始から終了までの実作業を映像で収録したDVDが教材に含まれています。これを見ることで、作業の流れや細かい作業の手順などを確認できるので、より具体的にイメージを持つことができます。
試験セット付の講座を選べば、練習材料もセットで揃えることができます。

●レポート提出が4回
どのコースもレポート提出があり、計4回の添削指導を受けることができます。
添削を受けて自分の弱点を把握し、復習と演習を繰り返すことで、実力をつけることができます。
なお、ユーキャンにはあった技能試験の実技の添削は、JTEXにはないので注意してください。

●費用が安め
筆記と技能の対策ができて、技能対策のDVDや添削4回など、内容が充実していながら、費用は他社と比べて安いです。
材料セットが付かない講座であれば3万円前後とかなり安くなるので、自分で材料を用意できるという人はこちらをおすすめします。
全体的なバランスが良く、コストパフォーマンスが高い講座といえます。

こんな人におすすめ

JTEXの電気工事士講座は、次のような人におすすめできます。
・技能対策に力を入れたい人
・添削指導を受けたい人
・費用を抑えたい人

以上、JTEXの電気工事士講座について紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「電気工事士 JTEX」の記事も確認する



技術系の通信教育講座ならJTEX

たのまなの電気工事士講座

講座の概要

たのまなの電気工事士講座には、次の2つがあります。
・第二種電気工事士受験講座(技能試験DVD付)
・第一種電気工事士受験講座(技能試験DVD付)

第一種と第二種にそれぞれ対応した講座となっています。
どちらの講座も筆記試験と技能試験の両方に対応しています。

第二種 第一種
価格(税込) 29,700円 31,900円
対応試験 筆記+技能 筆記+技能
学習期間 4ヶ月 4ヶ月
練習材料 × ×
添削 レポート4回 レポート4回
質問
教育訓練給付 × ×

おすすめポイント

●JTEXと提携
たのまなの電気工事士講座はJTEXと提携しています。そのため、教材もJTEXと同じものを使用しています。
メインテキストが同じだけでなく、技能対策のDVDもあるので、しっかりと技能試験の対策もできます。

ただし、他社の講座にはあった練習材料がたのまな講座には付いてきません。そのため材料は自分で揃える必要があります。

●レポート提出が4回
JTEXと同じくレポート提出が4回あります。
提出したレポートは講師が添削してアドバイスをしてくれるので、弱点の把握などに役立ちます。

●サポートが充実
たのまなには「充実の絆サポート」というサポート制度があります。
学習サポートだけでなく、就職・転職などのサポートも充実しています。
たのまなの受講生であれば誰でも利用できるサービスで、たのまなを利用するメリットの一つといえます。

●費用が安い
この記事で紹介した講座の中で、たのまなの講座は費用が最も安いです。
ただ安いというだけでなく、筆記と技能の両方の対策ができ、添削を受けることもできるという充実した内容となっているので、かなりお得といえます。

こんな人におすすめ

たのまなの電気工事士講座は、次のような人におすすめできます。
・費用をできるだけ抑えたい人
・添削指導を受けたい人
・サポート制度を利用したい人

以上、たのまなの電気工事士講座について紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「電気工事士 たのまな」の記事も確認する



【ヒューマンの通信講座*『たのまな』】
全国にスクールがある『ヒューマンアカデミー』の通信講座。講座は250以上!

講座比較一覧

ここまで、各講座について内容やおすすめポイントを見てきましたが、全ての講座を一覧にして比較してみましょう。第二種と第一種でそれぞれ比較してみます。

第二種

ユーキャン 翔泳社アカデミー JTEX たのまな
本科コース 技能試験コース 総合 技能 合格講座 受験講座
価格(税込) 63,000円 39,000円 60,500円 39,600円 47,300円 29,700円 29,700円
対応試験 筆記+技能 技能のみ 筆記+技能 技能のみ 筆記+技能 筆記+技能 筆記+技能
学習期間 8ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 1ヶ月 4ヶ月 4ヶ月 4ヶ月
練習材料 × ×
添削 ○(筆記+技能) ○(技能添削) レポート4回 レポート4回 レポート4回
質問 ○(1日3問まで) ○(1日3問まで)
教育訓練給付 × × × × ×

第一種

ユーキャン 翔泳社アカデミー JTEX たのまな
総合 技能 合格講座 受験講座
価格(税込) 69,000円 88,000円 46,200円 52,800円 31,900円 31,900円
対応試験 筆記+技能 筆記+技能 技能のみ 筆記+技能 筆記+技能 筆記+技能
学習期間 8ヶ月 4ヶ月 1ヶ月 4ヶ月 4ヶ月 4ヶ月
練習材料 × ×
添削 ○(筆記+技能) レポート4回 レポート4回 レポート4回
質問 ○(1日3問まで)
教育訓練給付 × × × × ×

JTEXとたのまなはどちらを選ぶ?

ここまで、4社の講座を比較してきましたが、その中でも同じ教材を使用しているたのまなとJTEXの講座を取り上げて比較していきたいと思います。

たのまなとJTEXは同じ教材を使用しているなら、どちらを選んでも同じでしょうか?
どちらにしたらよいか迷っている人も多いと思いますので、この2つを費用や技能対策、サポート面などの点で比較していきます。

●費用
試験セット(練習材料セット)が付かないJTEXの「電気工事士受験講座(DVD付)」とたのまなの「電気工事士受験講座(技能試験DVD付)」は、第二種、第一種ともに、価格が全く同じです。そして、どちらの講座も同じ教材を使用しています。

そのため、この2種類の講座は、費用と内容が同じであるため、どちらを選んでも同じといえます。

●技能試験対策
たのまなは第一種、第二種それぞれ1種類ずつの講座しかありません。
これに対し、JTEXには試験セットが付いた「電気工事士合格講座(DVD・試験セット付)」もあります。

技能試験の練習材料がセットで買えるのはJTEXのみなので、講座の購入と一緒に練習材料も揃えたいという人は、JTEXを選ぶと良いでしょう。

●サポート
質問や添削指導がある点はたのまなもJTEXも同じですが、たのまなには独自のサポート制度があります。
たのまな受講生であれば誰でも利用できる制度で、就職サポートなども含まれるので、これを利用できるというのが、たのまなを選択するメリットといえます。

●選ぶポイントは独自のサービスなど
このように、たのまなとJTEXの講座は内容も費用も全く同じです。
そのため、講座の内容以外の面で比較し、自分が求めるサービスなどがより合っているのがどちらかという観点で選択すると良いでしょう。

まとめ

ここまで見てきたように、電気工事士の各講座はそれぞれに特徴があります。

ユーキャンは初学者でも安心でき、技能の添削もある、翔泳社アカデミーは短期間で効率よく勉強できる、JTEXは技能対策に強い、たのまなは費用が安い、と簡単に特徴をまとめることができます。

教育訓練給付制度の対象になっていない講座もありますが、およそ価格が高い講座は対象になっており、価格がもとから低い講座は対象になっていないという傾向にあるので、そこまで気にする必要はないでしょう。

技能試験の対策が講座によって内容が大きく異なっているので、技能対策は重視して選ぶと良いでしょう。

ぜひこの記事を参考にしながら、自分に合った講座を選び、電気工事士試験の合格を目指してください!