電気工事士2種は独学で合格可能? – 勉強法や対策・注意点など




電気工事士2種の概要

電気工事士とは、その名の通りビルや住宅等で電気設備の工事をする人のことです。
電気工事を行う上で、「電気工事士」資格を持っていることで行える作業があります。そのため、業務独占資格である電気工事士は人気の高い資格の1つでもあります。

電気工事士資格には、第一種と第二種があり、第二種の方が行える工事の範囲が狭いのが特徴です。
具体的には、第二種は一般住宅や商店、小工場などの一般用電気工作物と呼ばれる施設の電気工事のみを行うことが許されています。それに対し、第一種は、一般用電気工作物(第二種の範囲)に加え最大電力500kW未満の中型ビルや集合住宅などでも電気工事を行えます。

電気工事士試験の概要

第二種電気工事士試験は、年2回実施されます。
試験には筆記試験と技能試験があり、例年、上期は、筆記試験が5月下旬、技能試験が7月中旬に行われ、下期は、筆記試験が10月下旬、技能試験が12月中旬に行われます。
技能試験は、筆記試験に合格した人のみ受験することができます。

受験資格に制限はないため、誰でも受験することができます。
なお、筆記試験の免除制度があります。前回の試験で筆記試験に合格している人、高校等で電気工学の課程を修了している人、電気主任技術者免状取得者などは、筆記試験が免除されます。

筆記試験はマークシート形式で50問出題され、60点以上の得点が合格基準です。

2種の難易度は?

第二種電気工事士試験の難易度はどれくらいでしょうか?

まず、第二種試験は年2回行われますが、上期では約10万人前後受験し、下期では7万人前後が受験します。
そんな人気な資格ですが、試験合格率は、学科試験60%前後・技能試験70%前後であり、合格しやすい資格といえます。
それでも、不合格になる人が一定数いますし、電気設備に関する知識や正しい施工作業ができなければ受かりません。

ただ、市販で売られている参考書や過去問を使って対策を行えば、独学でも十分合格を目指せるので、計画的に勉強していきましょう。

独学で合格できるのか?

電気工事士資格を受験する方には、電気系専攻の学生や電気関係に勤める社会人、興味があって受ける方まで様々いると思います。
それぞれ、自分が理解していない試験範囲を勉強することで、独学でも合格することが可能です。

電気工事士試験の受験申込期間から学科試験日まで2ヶ月程度時間がありますが、遅くてもこの2ヶ月間は資格対策の勉強をしましょう。
また、学科試験が終わるまでは、試験勉強の多くの時間を学科試験対策に使いましょう。
その後、学科試験日から技能試験日までは1〜2ヶ月程度あるため、その期間に集中的に技能試験対策をしましょう。

おすすめの対策

学科試験・技能試験どちらも、試験対策用の参考書を購入しましょう。

学科試験は、試験に出される範囲があり、参考書で項目ごとに勉強していくのが一番効率が良い対策方法です。

技能試験は、毎回試験前に発表される候補問題から本番も出題されるため、参考書で候補問題の解説を見ることで他の受験生に差をつけることができます。その他にも、基本作業や欠陥例なども写真付きでわかりやすく解説されているため、心配な人は見ておきましょう。

そのほかにも、数学が苦手な人は、電気計算で必要な範囲だけ勉強できる電気工事士試験対策向けの参考書も販売されています。

また、練習で作った作品を自分自身で合格基準に達しているのか心配な人は、通信講座で添削を受けることもできるので、そちらを利用しましょう。

まとめ

第二種電気工事士試験は、合格率が高く、試験対策をすれば必ず合格することができます。ですが、技能試験では一発不合格になる欠陥がある回路を作れば簡単に落ちます。また、学科試験もいろいろな分野から問題が出されるため、苦手な範囲を勉強しなければ60点の合格ラインに達さない可能性もあります。
必ず合格するためにも、予め決めた期間で毎日コツコツと勉強しましょう。