電気工事士試験での実技とは? – 1種,2種での対策、揃えておくものをチェック!
電気工事士の概要
電気工事士とは、住宅やビルなどで配線などの電気作業や建物設備の保守管理を行う人のことです。電気工事士になるためには「電気工事士資格」が必要なため、学生から社会人の方まで幅広く受験しています。
電気工事士資格には第一種と第二種があり、扱える電気工事の範囲が違います。
第一種では「最大電力500kW未満の電気工事」を、第二種では「600V以下の電気工事」を実施することができます。これは、第一種電気工事士資格を取れば、第二種の範囲も入ります。
ほとんどの人が最初に第二種を取得します。第一種は、実務経験も必要なため、就職してから取得するケースが多いです。
試験の概要ですが、学科試験と技能試験の2つがあります。学科試験を合格すれば、技能試験を受験でき、技能試験に合格することで資格を得られます。
また、技能試験は受験者の半分以上が受かることができています。そのため、学科試験の勉強を中心に対策をしていくことをおすすめします。
この記事では、技能試験について出題される範囲や効率の良い勉強方法などについて解説していきます。
電気工事士の技能試験とは
電気工事士の技能試験とは、学科試験合格者(免除者)しか受験できない最終関門です。つまり、電気工事に関する知識をある程度持ち合わせた人しか受けることのない試験です。
この試験を突破できれば、電気工事士資格を取得することができます。時間をかけて十分に対策をして試験に臨みましょう。
技能試験は、電気回路の接続や配線のつなぎ方などを実際に用意された工具と材料を用いて作業して評価されます。
第一種と第二種で出題される作業範囲が少しだけ異なります。
第一種では、最大電力500kW未満の自家用電気工作物及び一般用電気工作物の電気工事に係る基本的な作業を行います。
第二種では、一般用電気工作物の電気工事に係る基本的な作業を行います。
どちらも、実際に手を動かして作業するため大変ですが、第一種の方が複雑で本番の試験時間も60分(第二種は40分)あります。
作業は、最初のうちは時間もかかりますが、慣れてくるにつれて時間もかからずミスも減るので本番まで計画的に練習をしましょう。
実技試験本番までにやること
まず、技能試験は先にネット上で候補問題が公表されています。試験本番も候補問題のうちから出題されます。そのため、候補問題を使いながら実際に手を動かすことで合格に近づくことができます。
では、具体的にどのような対策をしていけばいいのでしょうか。
まず、候補問題だけをみて頭の中のイメージだけで対策をすることはやめましょう。
候補問題として公表されている配線図は、工事の種別が明記されていません。これはつまり、本番の問題によって、作業方法が異なるということです。そのため、施工条件の指示にしたがって適切な手順を行う自信がないならば、技能試験対策の参考書を買うことをおすすめします。
また、1人で技能試験対策をしていると、一発で不合格になる欠陥配線図を作る可能性もあるので、可能であれば他の人に評価してもらう機会を作るといいと思います。
技能試験には工具が必要なため、必要な工具をあらかじめ購入しておくことを忘れないようにしましょう。
おすすめの対策
先ほども解説したように、電気工事士試験には筆記試験と技能試験があります。
筆記試験の対策
筆記試験の対策には、まず過去問と対策本または教科書を準備しましょう。
まず、過去問を解いて、自分の実力と苦手な部分を把握して、重点的にその部分を対策本などの参考書を使って勉強するとよいでしょう。
技能試験の対策
次に、技能試験の対策は、電気工事士技能試験の参考書を購入することをおすすめします。
参考書には写真や図が多く用いられているため、過去問だけで対策するより理解しやすいです。また、参考書には一発不合格になる欠陥例も書かれているので、必ず見ておいてください。
ただ、技能試験は参考書を読むだけでは対策できず、実際に材料と工具を用意して施工の練習をすることが必要です。本番の制限時間で、何回も練習することが大切です。
また参考書には、候補問題の解説もされているので困った時はいつでも確認することができます。
自分が作った作品が合格基準になっているか心配な人は、添削やアドバイスなどを行って頂ける対策講座などを受験することをおすすめします。自分が気づいていないところまで的確なアドバイスをしてくれるので、受験して損することはないです。
まとめ
技能試験は、候補問題が公開されていることもあり、試験対策をしやすいです。
そのため、学科試験の合格発表から技能試験の試験前までに、必ず時間を見つけ手を動かして練習してみましょう。そうすることで、作業にかかる時間もだんだんと短くなり、本番も余裕を持って作業することができるでしょう。
学科試験を合格して安心する気持ちもわかりますが、気持ちを入れ替えて計画的に技能試験の対策をしましょう。