総合旅行業務取扱管理者は独学で合格できる?おすすめの勉強法や対策とは




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総合旅行業務取扱管理者の概要

総合旅行業務取扱管理者は、旅行に関するサービスの提供責任者として旅行業務全般の管理と監督を行います。旅行業務を扱う営業所では必要な国家資格です。
海外旅行と国内旅行の両方を扱うことができるため、旅行業界で働くことを考えている人には必見の資格となっています。

試験の内容

試験概要

総合旅行業務取扱管理者の試験は、年に1回、例年10月に実施され、受験資格に制限がないため、誰でも受験することができます。
試験はマークシート形式で、4つある科目の全てで6割以上の得点を取れば合格できます。

出題内容

出題内容は、大きく分けて4つの科目があり、
・旅行業法及びこれに基づく命令
・旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
・国内旅行実務
・海外旅行実務
に分類されます。

まず「旅行業法」は、他の科目と比べても解きやすいといわれています。なぜなら問題量も多くなく、「旅行業の定義」や「取引条件の説明」など、例年似たような問題が出される傾向があるためです。

次に「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」ですが、約款についての正確な知識が長文によって問われます。一見難しそうですが、用語をすり替えただけの問題などもあるため、素早く解くことができます。

続いて「国内旅行実務」では、計算問題も出題されます。こちらには科目合格の制度があり、一度合格すれば次回の受験の際に免除されます。

最後に「海外旅行実務」ですが、いわゆる難問といわれる国際航空運賃の計算問題が出題されます。他の科目と比べても非常に難易度が上がるため、きちんとした対策が必要になります。こちらも科目合格制度があるので、前年度の試験でこの科目で合格点を取っていれば、科目免除になります。

独学で合格できるか?

結論から申し上げますと、総合旅行業務取扱管理者の資格は独学で合格することが可能です。

確かに、国内旅行業務取扱管理者試験と比べると難易度は上がります。合格率が10%程度であることからも、その難易度が伺えます。そのため、より多くの勉強時間が必要であることは事実です。
しかし、適切な方法で計画的に勉強を進めることができれば合格は十分可能でしょう。

総合旅行業務取扱管理者の過去5年の合格率(全科目受験者の合格率)は次のとおりです。
令和2年度 18.5%
令和元年度 13.0%
平成30年度 11.0%
平成29年度 8.8%
平成28年度 12.8%

独学でも合格することは可能ですが、通信講座を利用した方がより効率的に学習を進めることができます。合格率の低さや海外旅行実務の科目の難易度を考えると、自分で計画を立てることが苦手な人や短期間で合格したい人、確実に合格したい人などは、通信講座の利用を検討することをおすすめします。

おすすめの勉強法

では、具体的にどのように勉強すれば良いのでしょうか?
おすすめの勉強法について一例を紹介していきます。

トラベル&コンダクターカレッジ (著, 編集)
出版社: 新星出版社; 改訂7版 、出典:amazon.co.jp

 

 ・テキスト

おすすめのテキストは、『ユーキャンの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン』です。
このテキストは多くの合格者が使っており、高い評価を受けています。要点が分かりやすくまとまっているのがポイントです。
ボリュームは多いですが、その分基礎知識からしっかり説明されているため、初学者でも安心してこの1冊で学習できます。

それに加えて、過去問を必ず使いましょう。問題の傾向を掴むことが非常に重要になるためです。
過去問は日本旅行業協会のHPから過去5年分を見ることもできます。
自分で問題を理解できるならこちらから過去問を解きましょう。
https://www.jata-net.or.jp/seminar/exam/guide/exam.html

解説が欲しい場合は、過去問題集を買いましょう。
過去問集はいくつか販売されています。解説の充実度が変わってくるため、できれば一度中身を確認してから購入するとよいでしょう。
さきほどテキストでおすすめしたユーキャンからも過去問集が出ています。同じ出版社のものを選ぶと、解説が統一されるため、スムーズに学習できます。

なお、テキストはできるかぎり最新のものを揃えましょう。
総合旅行業務取扱管理者試験の出題範囲は、法令の改正や運賃・料金改定などが多いです。最新の知識で学習することが必須ですので、テキストを購入する際には最新の改正対応かどうかを確認しましょう。

 ・勉強スケジュール

多くの方は日中、学校や仕事で忙しいと思われます。今回はそれを加味して勉強スケジュールを提案します。

一般的に総合旅行業務取扱管理者の合格に必要な時間がおよそ300時間といわれています。
そうすると、多く見積もって平日におよそ2時間、休日におよそ3時間確保できたと仮定して、大体3ヶ月半から4ヶ月程度で合格レベルまで上達することができるでしょう。
4ヶ月で計画を立てるとした場合、試験日から逆算して、7月から勉強を開始することになります。

もっとも、日々勉強に充てることのできる時間は人によって大きく異なります。
自分の生活スタイルなどに合わせて、無理のない計画を立てましょう。

・勉強方法

①出題傾向の把握
総合旅行業務取扱管理者の勉強をする上で大切なのが、例年の出題傾向を把握して勉強することです。
特に旅行業法や約款の科目では、毎年類似した問題が多く出題されます。
これを踏まえた上で過去問に取り組むことで、効率的に学習を進めることができます。

②テキストで学習
まずは、テキストを用いて試験の全体を把握していきます。
ここで自分の苦手分野と得意分野をきちんと理解しておきましょう。

全体のおよそ7割から8割を理解できるようになったら、次は地図を用いて地理分野の習得をしていきます。白地図を使って自分で書き込むという作業をするとより正確に記憶できます。
その際、テキストには載っていても、過去数年間で一度も出題されていない国が多少あることに気づくと思います。そういったことも逐一確認しながら進めていきましょう。

また、英語の問題もあるため、頻出の単語や語彙も繰り返し学習して忘れないようにしましょう。

③過去問を解く
ここから過去問に取り掛かります。
過去問を解き、なぜ間違えたのかをテキストを使って調べます。間違えた部分をインプットし直し、また過去問を解くことでアウトプットをする。この反復をしていきます。

ここまで来れば、自分の弱点をしっかりと理解することができていると思います。あとはそこを重点的に取り組むだけです。
ただし、試験直前期は弱点に偏った勉強をするのではなく、全体的に満遍なく勉強しましょう。過去問を時間を計って解くなどすれば、本番の時間配分を意識することもできます。

まとめ

ここまで、総合旅行業務取扱管理者の独学での学習について説明してきました。
できれば通信講座を利用して学習することがおすすめですが、独学で合格を目指すことも可能です。通信講座の場合でも完全独学の場合でも、きちんと計画を立てたうえで、その計画に従って学習を進めることが重要です。
この記事の内容を参考にしながら、ぜひ総合旅行業務取扱管理者の合格を目指してはいかがでしょうか。