うかる! 証券外務員一種 必修テキスト 2020-2021年版




【証券外務員(一種)試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)】も確認する

はじめに

外務員資格は、証券会社や銀行などの金融機関で金融商品を取り扱う人にとって必須の資格です。外務員資格は一種外務員、二種外務員、特別会員一種外務員、特別会員二種外務員、特別会員四種外務員、信用取引外務員の6種類に分かれています。
一種外務員と二種外務員では、許されている職務の範囲が異なります。一種外務員は、二種外務員が行うことのできる職務に加え、信用取引、先物取引、オプション取引などの職務に携わることが可能です。

本書は、一種外務員試験の出題内容すべてをカバーした総合的なテキストです。証券会社や銀行などの金融機関への研修・受験指導を長年にわたって行ってきた弊社の経験・ノウハウと『2020年版 外務員必携』の徹底的な分析によって、初学者でも理解しやすく、効率的に学習できるテキストに仕上げました。

短期間で一種外務員試験に合格するためには、幅広い内容を理解するだけでなく、良質な練習問題を繰り返し解く必要があります。本書と同時発売の『うかる! 証券外務員一種 必修問題集 2020-2021年版』もあわせてご活用ください。

読者の皆様が、本書を最大限に活用し、短期間で合格を勝ち取られることを心からお祈りしております。

2020年9月
フィナンシャル バンク インスティチュート株式会社
CEO 山田明

フィナンシャルバンクインスティチュート (編集)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2020/9/17) 、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の特長と使い方
資格・試験制度の概要

1章 株式会社法概論
1節 会社
2節 株式会社の特色と設立
3節 株式と株主の権利
4節 株式の譲渡
5節 株券と株主名簿
6節 株式会社の機関
7節 会社の計算
8節 新株発行・社債
9節 組織の再編

2章 財務諸表と企業分析
1節 財務諸表
2節 連結財務諸表
3節 景気の動向と収益率・配当性向・配当率
4節 企業分析

3章 株式業務
1節 株式と証券会社の全体像
2節 取引の種類・売買の形態
3節 売買の受託
4節 金融商品取引所における株式の売買
5節 株式の店頭取引
6節 上場株券等の取引所金融商品市場外での売買
7節 外国株式の取引
8節 株式ミニ投資
9節 株式の上場
10節 証券投資計算

4章 取引所定款・諸規則
1節 定款・取引参加者規程
2節 有価証券上場規程
3節 業務規程
4節 受託契約準則

5章 協会定款・諸規則
1節 日本証券業協会の定款と諸規則
2節 協会員の投資勧誘・顧客管理等に関する規則
3節 協会員の従業員に関する規則
4節 協会員の外務員の資格・登録等に関する規則
5節 有価証券の寄託の受入れ等に関する規則
6節 広告等の表示及び景品類の提供に関する規則
7節 店頭有価証券に関する規則
8節 上場株券等の取引所金融商品での売買等に関する規則
9節 外国証券の取引に関する規
10節 その他の規則

6章 金融商品取引法
1節 総論
2節 金融商品取引業者
3節 金融商品取引業の行為規制
4節 金融商品取引所の適切な運営の確保
5節 市場阻害行為の規制
6節 情報開示(ディスクロージャー)制度
7節 株券等の大量保有の状況に関する開示制度(5%ルール)等

7章 金融商品の勧誘・販売に関係する法律
1節 金融商品の勧誘・販売に関係する法律

8章 付随業務
1節 付随業務

9章 債券業務
1節 債券の基礎知識
2節 発行市場と流通市場
3節 債券市況とその変動要因
4節 債券売買手法
5節 転換社債型新株予約権付社債(転換社債)
6節 債券投資計算

10章 投資信託及び投資法人に関する業務
1節 投資信託とは
2節 投資信託の種類
3節 証券投資信託の仕組み
4節 証券投資信託の運用
5節 証券投資信託の販売
6節 証券投資信託のディスクロージャー
7節 証券投資信託の計算
8節 証券投資信託の税金
9節 投資法人
10節 ETF
11節 公社債投資信託

11章 証券税制
1節 所得税の概要
2節 利子所得等の課税
3節 配当所得等の課税
4節 株式等の譲渡所得等に対する課税
5節 特定口座
6節 NISA
7節 その他の所得税
8節 上場株式の評価(財産評価基本通達)

12章 経済・金融・財政の常識
1節 経済
2節 金融
3節 財政

13章 証券市場の基礎知識
1節 金融システムと証券市場
2節 証券市場

14章 セールス業務
1節 法律・ルールの遵守(コンプライアンス)
2節 倫理コード
3節 IOSCOの行為規範原則

15章 信用取引
1節 信用取引制度の概要
2節 上場銘柄の信用取引制度
3節 投資計算

16章 先物取引
1節 総論
2節 指数先物取引
3節 国債先物取引
4節 証拠金制度

17章 オプション取引
1節 オプション取引の基本
2節 株式関連オプション
3節 債券オプション

18章 特定店頭デリバティブ取引等
1節 デリバティブ取引の基礎
2節 デリバティブ取引の規制
3節 店頭デリバティブ取引

索引

本書は2020年7月現在の法令に基づいて作成しています。法改正等により、刊行後に修正すべき箇所が生じた場合は、随時最新情報を日本経済新聞出版ホームページに掲載します。試験では、関連法令・諸規則等に制度変更があった場合は新制度に基づいて出題されます。改正情報にご注意ください。

フィナンシャルバンクインスティチュート (編集)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2020/9/17) 、出典:出版社HP

本書の特長と使い方

学習効率を重視した記述
本書は『2020年版 外務員必携』に基づいて作成した、「一種外務員資格試験」対応のテキストです。
試験では『外務員必携』の語句や表現のまま出題されるので、そのまま覚えるのが試験対策として有効です。そのため本書では、あえて一般的な表現に直さずに記載している箇所があります。理解を助ける図表や用語解説を付けたので、がんばって試験特有の語句に慣れましょう。
また、外務員試験合格のカギは、法律用語が多くボリュームもある「金融商品取引法」(金商法)の攻略です。本書では、金融業界になじみのない初学者も比較的イメージしやすい会社や株式の仕組みなどを先に学び、金商法がより理解しやすくなるようにしています。

フキダシ
具体例やポイント、受験テクニックなどを解説しています。

無料のWEB模擬試験にも挑戦!
http://www.f-bank.co.jp/

問題集へのリンク
同時発売の『うかる! 証券外務員一種 必修問題集 2020-2021年版』に完全リンク。テキストで学んだら、すぐに問題集を解いて知識を定着させましょう。

赤字・赤シート
重要な部分は赤字で表記。付属の赤シートを使うと暗記に便利です。

計算問題
計算式を暗記するだけでなく、使い方を身につけられるよう、なるべく例題を入れています。必ず解いてみましょう。

重要度
節ごとに3段階の重要度を明記。学習計画を立てる際の参考にしてください。

アイコン
アイコンが見出しに付いている場合はその項目全体を、文中や文末に付いている場合は直前の1文または1段落をさします。
重要、暗記
試験での重要項目。正しく理解・暗記しておきましょう。
注意
間違えやすい部分。用語の定義や説明を正しく覚えましょう。
用語
難解な用語を詳しく解説しています。
理解
理解しづらい箇所。何度も読んで、しっかり理解しましょう。
計算
計算方法をマスターし、応用力をつけておきましょう。
ひっかけ
説明を入れ替えたひっかけ問題として出やすい箇所です。

フィナンシャルバンクインスティチュート (編集)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2020/9/17) 、出典:出版社HP

資格・試験制度の概要

1 証券外務員とは
証券外務員とは、金融商品取引業者等(証券会社・金融機関等)で金融商品取引業務を行う者です。外務員になるには、試験に合格後、いずれかの金融機関等に所属し、氏名等を登録しなければなりません。

2 一種外務員資格試験について
日本証券業協会は2012年(平成24年)1月より、一種外務員資格試験(以下、一種試験)を一般に開放し、誰でも受けられる制度に変更しました。
一種試験は、日本証券業協会が主催しており、プロメトリック(株)が試験の申込受付をしています。詳細は実施機関のホームページ等をご確認ください。

受驗資格 誰でも
試驗美施日 原則として、月曜日から金曜日(祝日・年末年始等を除く)
試験会場 全国の主要都市に設置されている試験会場
試験時間 160分
試験の方法 出題・解答等は試験会場に備え付けられたパソコンで行う(マウス使用)
合否判定 440点満点のうち、7割(308点)以上の得点で合格
合格発表 試験終了後、試験会場にて「外務員試験受験結果通知」が渡される
試験申込期間 申込日の翌日を1日目として、5日目(土日祝日、年末年始を除く)の日か ら1か月間に行われる試験の受験を申し込める
申込先 プロメトリック(株)
(1)オンライン http://pt.prometric-ip.com/testlist/js/jsda/jp/index.html
(2) 電話03-6204-9728 受付:土日・祝日・年末年始を除く9時~18時

 

3 出題形式

問題形式 問題数 配点
○×方式 70問 1問2点
5肢選択方式
(5つのうち正解を1つあるいは2つ選ぶ)
30問 1問10点 (5肢択一は各5点)

 

4 出題科目と本書の該当箇所
本書は学習のしやすさを重視した構成となっています。外務員試験の出題科目との対応は以下のとおりです。

一種出題科目 本書の該当箇所
法令・諸規則 金融商品取引法 6章 金融商品取引法
金融商品の勧誘・販売に関係す る法律 7章 金融商品の勧誘・販売に関係する法律
協会定款・諸規則 5章 協会定款・諸規則
取引所定款・諸規則 4章 取引所定款・諸規則
商品業務 株式業務 3章株式業務
15章 信用取引
債券業務 9章 債券業務
投資信託及び投資法人に関する 業務 10章 投資信託及び投資法人に関する業務
付随業務 8章 付随業務
関連科目 証券市場の基礎知識 13章 証券市場の基礎知識
株式会社法概論 1章 株式会社法概論
経済・金融・財政の常識 12章 経済・金融・財政の常識
財務諸表と企業分析 2章 財務諸表と企業分析
証券税制 11章 証券税制
セールス業務 14章 セールス業務
デリバティブ取引 16章 先物取引
17章 オプション取引
18章 特定店頭デリバティブ取引等

 

5 配点・出題形式について(推定)
配点・出題形式についてはフィナンシャル バンク インスティチュートの推定によります。

一種出題科目 配点 ○×問題 5肢選択問題
1 金融商品取引法 32点 6問(12点分) 2問(20点分)
2 金融商品の勧誘・販売に関係する法律 6点 3問(6点分) 0問(0点分)
3 協会定款・諸規則 46点 8問(16点分) 3問(30点分)
4 取引所定款・諸規則 12点 6問(12点分) 0問(0点分)
5 株式業務 52点 6問(12点分) 4問(40点分)
6 債券業務 40点 5問(10点分) 3問(30点分)
7 投資信託及び投資法人に関する業務 34点 7問(14点分) 2問(20点分)
8 付随業務 10点 0問(0点分) 1問(10点分)
9 証券市場の基礎知識 10点 0問(0点分) 1問(10点分)
10 株式会社法概論 20点 5問(10点分) 1問(10点分)
11 経済・金融・財政の常識 20点 0問(0点分) 2問(20点分)
12 財務諸表と企業分析 20点 5問(10点分) 1問(10点分)
13 証券税制 22点 6問(12点分) 1問(10点分)
14 セールス業務 10点 5問(10点分) 0問(0点分)
15 先物取引 42点 1問(2点分) 4問(40点分)
16 オプション取引 34点 2問(4点分) 3問(30点分)
17 特定店頭デリバティブ取引等 30点 5問(10点分) 2問(20分)
合計 440点 70問(140分) 30問(300点分)

 

※株式業務には信用取引(○×問題は1問:2点分、5時選択問題は2問:20点分で合計22点分)を含みます。

フィナンシャルバンクインスティチュート (編集)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2020/9/17) 、出典:出版社HP