図解でわかる! 減価償却
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はじめに
減価償却。なんだか難しそうな言葉ですね。
この減価償却は、会計処理をしていくうえでは避けて通れないものです。法人でも、個人事業者でも、ちょっとした固定資産を持っていたら、必ず減価償却をしなければならないからです。普段の経理処理や決算などでは、当たり前のように「減価償却」という言葉が飛び交っているため、いまさら「減価償却が難しい」とはなかなか言えない雰囲気があります。
「そもそも、減価償却って何?」
「何のために減価償却をするの?」
「減価償却をしなかったら、いったいどうなる?」
「いったい減価償却のどういうところが難しいんだろう?」
本書では、他人に聞きづらい、このような基本的なことがらから、わかりやすく解説しています。徹底的に初心者目線にたって、減価償却の実務が一からわかる本になっています。全体の内容も「中小企業に本当に必要な減価償却実務のポイント」という観点で構成されています。会計知識ゼロの方でも、すらすら読めて「一度読んで減価償却のだいたいのことがわかった」と減価償却の概要が理解できるはずです。
・会社の社長さんや個人事業者の方
・経理の仕事に就かれている方
・会計事務所で働かれている方
・幅広い会計知識を身につけたい方
・最低限のことをおさえておきたいビジネスマンの方
このような方々のほかに、「減価償却について一通りのことを押さえておきたい」という方々にぜひお読みいただきたい本です。
本書がみなさんの減価償却の理解の助けとなり、日々の業務がさらに充実したものになれば幸いです。
2017年9月
税理士 小野恵
目次
はじめに
第1章 減価償却の基本のキ
そもそも減価償却とは?
資産って何?
減価償却は絶対しなくてはいけないの?
減価償却ができる資産
減価償却ができない資産 その1
減価償却ができない資産 その2
第2章 減価償却のイメージをつかもう
減価償却に大事なキーワード
未償却残高と減価償却累計額の関係
減価償却の計算方法
減価償却はいつから始める?
耐用年数とは
法定耐用年数とは
取得価額とは
減価償却の何が難しい?
法人と個人事業者で減価償却の方法は違う?
第3章 決算書と減価償却の関係
決算書とはどんなもの?
決算書の役割とは?
貸借対照表とは
損益計算書とは
キャッシュ・フロー計算書
第4章 減価償却と仕訳
仕訳って何?
仕訳の具体的な切り方
仕訳の頻出パターンとは?
決算仕訳ってどんなもの?
仕訳と決算書の関係
直接控除法の仕訳
間接控除法の仕訳
減価償却費の仕訳は貸借対照表ではどう表される?
減価償却費の仕訳は損益計算書ではどう表される?
減価償却費の仕訳はキャッシュ・フロー計算書ではどう表される?
第5章 会計と税務の違いを理解しよう
会計上の「利益」と税務上の「所得」の違い
大企業と中小企業での減価償却の違い
会計上の減価償却 税法上の減価償却
減価償却に関連がある別表は?
会計上と税務上で減価償却が違ったら?
償却超過額とは?
償却不足がある場合
第6章 減価償却のやり方
取得価額の決め方
車を買ったら
固定資産を購入したときの消費税はどう考える?
固定資産台帳とは
減価償却の具体的な計算方法
買った時期で減価償却の計算方法は変わる?
定額法とは
旧定額法のポイントは?
定率法とは
250%定率法とは
旧定率法とは
償却方法は自分で選べる?
10万円未満の資産の取扱い
20万円未満の資産の取扱い
30万円未満の資産の取扱い
償却資産申告書とは?
少額資産の取扱いのまとめ
固定資産を売却したら
固定資産を廃棄したら
第7章 固定資産の種類と減価償却の注意点
建物の減価償却
建物の取得価額
未完成の建物はどう経理処理する?
建物附属設備の減価償却
建物と建物附属設備の区分のポイント
構築物の減価償却
機械装置の減価償却
車両運搬具の減価償却
器具備品の減価償却
無形固定資産の減価償却
繰延資産の減価償却
ソフトウェアの減価償却
第8章 こんなときはどうする?
新品資産と中古資産の違いは?
中古資産の耐用年数
固定資産を修理したとき
修繕費か資本的支出かの判断
災害で被害を受けた固定資産の修繕は?
使わなくなった固定資産がある場合
中小企業に有利な制度
特別償却の処理
増加償却
償却方法の変
耐用年数の短縮
第9章 減価償却なんでもQ&A
中古のベンツは節税になる?
賃貸不動産に対しての造作
土地とマンション
定額法と定率法
リース取引
リース資産の減価償却
リースと固定資産購入はどっちが有利?
減価償却は節税と関係があるの?
赤字を避けたい
固定資産にまつわる仕訳
索引