自動車整備士最新試験問題解説3級自動車シャシ




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自動車整備士最新試験問題解説<3級自動車シャシ>

◎試験問題は最近8か年に施行された登録試験の学科問題を年次順に収録してあります。
◎解説は解答を得るヒントを出来るだけ簡潔にまとめてあります。学習に際して詳細な部分については教科書を,また用語に関しては小社「最新版自動車用語辞典」との併用をお勧めします。

目次

平成23年10月施行(登録試験)
平成24年3月施行(登録試験)
平成24年10月施行(登録試験)
平成25年3月施行(登録試験)
平成25年10月施行(登録試験)
平成26年3月施行(登録試験)
平成26年10月施行(登録試験)
平成27年3月施行(登録試験)
平成27年10月施行(登録試験)
平成28年3月施行(登録試験)
平成28年10月施行(登録試験)
平成29年3月施行(登録試験)
平成29年10月施行(登録試験)
平成30年3月施行(登録試験)
平成30年10月施行(登録試験)
平成31年3月施行(登録試験)

自動車整備士試験問題解説編集委員会 (著)
出版社 : 精文館 (2019/6/30)、出典:出版社HP

23・10 試験問題(登録)

【No.1】自動車の諸元に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)図に示す左右タイヤの路面との接触面の中心距離をトレッド(輪距)という。

(2)走行抵抗は,転がり抵抗,空気抵抗,こう配抵抗から成り立っている。
(3)駆動力とは,自動車が走行する際,駆動輪を回し,前進又は後退させようとする力をいう。
(4)自動車総質量とは,空車状態の自動車に最大積載質量の物品を積載したときの質量をいう。

【No.2】ダイヤフラム・スプリング式クラッチ(プッシュ式)の構成部品として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ピボット・リング
(2)リトラクティング・スプリング
(3)レリーズ・レバー
(4)プレッシャ・プレート

【No.3】図に示すトルク・コンバータのAの部品名称として,適切なものは次のうちどれか。

(1)ポンプ・インペラー
(2)タービン・ランナ
(3)ステータ
(4)ギヤ・ユニット

【No.4】FR式のマニュアル・トランスミッションに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)インタロック機構は,走行中にギヤ抜けを防止する働きをする。
(2)メーン・シャフトとプロペラシャフトは,同じ回転速度で回転する。
(3)シンクロナイザ・ハブ内面のスプラインは,メーン・シャフトとかん合している。
(4)トランスミッション・ケースは,一般にアルミニウム合金製であるが,一部鋳鉄製のものも用いられている。

【No.5】FR車に用いられているプロペラ・シャフトに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)プロペラ・シャフトには,一般的に鋳鉄管が用いられている。
(2)プロペラ・シャフトは,トランスミッションの動力をリヤ・アクスドールへ伝える役目をしている。
(3)プロペラ・シャフトが長い場合には,共振を防ぐために2分割又は3分割したものが用いられている。
(4)プロペラ・シャフトの曲がりの点検において,曲がり量は,ダイヤル・ゲージの読み(振れ)の二分の一である。

【No.6】FR車に用いられているファイナル・ギヤに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)ドライブ・ピニオンとリング・ギヤにはスパー・ギヤが用いられている。
(2)ドライブ・ピニオンの歯数をリング・ギヤの歯数で除した値を終減速比という。
(3)ドライブ・ピニオンとリング・ギヤのバックラッシュは,プラスティック・ゲージを用いて測定する。
(4)ドライブ・ピニオンのプレロードの調整において,塑性スペーサを用いて行う方法でプレロードが大き過ぎたときには,スペーサを新品と交換してやり直す必要がある。

【No.7】筒型の複筒式ショック・アブソーバに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)ショック・アブソーバは,一般に分解式のものが用いられている。
(2)ガス封入式ショック・アブソーバには,一般に封入ガスは窒素ガスを用いている。
(3)ショック・アブソーバの減衰力は,一般に圧縮時の方が伸長時よりも大きい。
(4)ガス封入式ショック・アブソーバには,オイルを使用していない。

【No.8】シャシ・スプリングに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)トーション・バー・スプリングは,主に車軸懸架式のサスペンションに用いられている。
(2)ばね定数の単位にはN/mmを用い,その値が大きいほどスプリングは軟らかくなる。
(3)コイル・スプリングを使用したサスペンションは,アクスルを支持するためのリンク機構を必要とする。
(4)リーフ・スプリングの両端の目玉部中心間の距離をキャンバ(反り)という。

【No.9】独立懸架式のラック・ピニオン型ステアリング装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)トーインは,ラック・エンドを回して調整する。
(2)ステアリング・ギヤ比(減速比)は,ハンドルの動き量(角度)をフロント・ホイールの動き量(角度)で除した比である。
(3)リンク機構にピットマン・アームを使用している。
(4)ボール・ナット型に比べてリンク機構もボール・ジョイントの数も少ないので,摩擦が少なく小型軽量にできるが,路面から受ける衝撃がハンドルに伝わりやすい。

【No.10】油圧式パワー・ステアリングに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。(1)パワー・ステアリングのリザーブ・タンクの油量は,一般にエンジンをアイドリング状態にして,規定の範囲にあることをレベル・ゲージ又は目視により確認する。
(2)プレッシャ・リリーフ・バルブは,オイル・ポンプの最高油圧を制御している。
(3)ラック・ピニオン型では,パワー・シリンダはラック・チューブに組み込まれている。
(4)インテグラル型では,コントロール・バルブはステアリング・リンク機構の途中に設けられている。

【No.11】タイヤの呼び「195/60 R 14 85H」の「H」が表しているものとして,適切なものは次のうちどれか。
(1)速度記号
(2)プライ・レーティング
(3)負荷能力
(4)荷重指数

【No.12】フロント・ホイール・アライメントの点検及び測定時の注意事項に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ホイールに損傷がなく,タイヤの空気圧は規定値にあることを確認する。
(2)トーインの測定は,キャンバ・キャスタ・キング・ピン・ゲージを用いる。
(3)車両が水平状態にあることを確認する。
(4)測定する前にフロント中央部を3~4回上下動させて,サスペンションを落ち着かせる。

【No.13】ドラム・ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)デュアル・ツー・リーディング・シュー式では,前進時のみに自己倍力作用が働く。
(2)自己倍力作用とは,制動時にシューがドラムに食い込もうとして制動力が増大する作用である。
(3)フェード現象とは,過熱のためライニング表面が硬化して摩擦係数が小さくなり,ブレーキの効きが低下する現象をいう。
(4)ブレーキ・ライニングの基材には,一般に非アスベスト繊維に充てん剤として摩擦・摩耗材を加え,結合材で固めたものが用いられている。

【No.14】真空式制動倍力装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)真空式制動倍力装置は,パワー・ピストン,バルブ機構,リアクシション機構などから構成されている。
(2)真空式制動倍力装置のバキューム・バルブとは,ポペットとパワー・エピストンのシート部に接したポペットの先端部分をいう。
(3)真空式制動倍力装置の機能点検で不具合がある場合には,まず,チェック・バルブ及びバキューム・ホースの詰まり又は漏れを点検する。
(4)真空式制動倍力装置において,ブレーキ・ペダルを踏まないとき,バキューム・バルブは閉じ,エア・バルブは開いている。

【No.15】ディスク・ブレーキにおいて,パッドとディスクとのすき間を自動的に調整している部品として,適切なものは次のうちどれか。
(1)ブーツ
(2)アジャスト・レバー
(3)ピストン・シール
(4)テンション・スプリング

自動車整備士試験問題解説編集委員会 (著)
出版社 : 精文館 (2019/6/30)、出典:出版社HP

【No.16】フレーム及びボデー等に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)乗用車には,独立したフレームを用いず,フレームをボデーの一部として組み立てた一体構造のものが多い。
(2)部分強化ガラスは,薄い合成樹脂膜を2枚以上の板ガラスで挟んで張り合わせたものである。
(3)ウインド・ガラスには,安全ガラスが使われており,合わせガラス,強化ガラス及び部分強化ガラスがある。
(4)トラックのフレームでサイド・メンバとクロス・メンバの結合方法は,一般に溶接されているが,一部の大型車にはリベットを用いている。

【No.17】灯火装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)セミシールド・ビーム型ヘッドランプは,後方から電球(バルブ)が交換できるようになっている。
(2)IC式ターン・シグナル・フラッシャ・ユニットのIC内部は,発振回路,リレー駆動回路,ランプ断線検出回路の三つに大別される。
(3)ハロゲン・ランプの封入ガスは水素を用いている。
(4)ハザード・ウォーニング・ランプは電球の断線があっても,点滅回数が変化しないようにしている。

【No.18】計器に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)フューエル・ゲージは,指針によって状能を示すレシーバ・ユニットと液面を感知するセンダ・ユニットで構成されている。
(2)磁石式のアナログ式スピードメータでは,誘導盤に発生する回転力は,磁石の回転速度(車速)に比例して増加する。
(3)ウォータ・テンパラチャ・ゲージには,抵抗式(サーミスタ)センダ・ユニットを使用している。
(4)磁石式のアナログ式スピードメータでは,車速の信号はFR式のマニュアル・トランスミッションの場合,カウンタ・シャフトからケーブルにより,スピードメータの駆動部に伝えられる。

【No.19】冷房装置(クーラ)に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)コンデンサは,低温,低圧のガスを凝縮して液化する。
(2)冷媒の交換や抜き取りなどを行う場合は,冷媒回収機で回収タンクに冷媒の種類別に回収する。
(3)コンプレッサは,高温,高圧の冷媒を低温,低圧のガス冷媒に変える。
(4)エキスパンション・バルブは,低温,低圧の冷媒を高温,高圧の霧状の冷媒に変える。

【No.20】鉛バッテリに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)密閉型のMFバッテリでは,急速充電は絶対に行ってはならない。
(2)密閉型のMFバッテリでは,栓を開けてもバッテリの性能には変化がない。
(3)バッテリの活物質とは,電解液と接触して化学反応により電気を蓄えたり放出(放電)したりする物質をいう。
(4)密閉型のMFバッテリは,密閉無漏洩構造で,内部で発生したガスが極板に吸収されるため,原理的には使用中に電解液の減少がなく,電解液の補水が不要である。

【No.21】図のようにかみ合ったギヤA,B,C,DのギヤAをトルク140N・mで回転させたときのギヤDのトルクとして,適切なものは次のうちどれか。ただし,伝達による損失はないものとし,ギヤBとギヤCは同一の軸に固定されている。なお,図中の( )内の数値はギヤの歯数を示す。

(1)70N・m
(2)140N・m
(3)280N・m
(4)420N・m

【No.22】9Ωの抵抗3個を並列接続したときの合成抵抗として,適切なものは次のうちどれか。
(1)3Ω
(2)6Ω
(3)18Ω
(4)27Ω

【No.23】コンデンサの静電容量を表すときに用いられる単位として,適切なものは次のうちどれか。
(1)Ω(オーム)
(2)V(ボルト)
(3)A(アンペア)
(4)F(ファラド)

【No.24】非鉄金属に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)アルミニウムは,電気の伝導率が銅の約3倍である。
(2)青銅は,銅に錫を加えた合金である。
(3)黄銅は,銅に亜鉛を加えた合金である。
(4)ケルメットは,銅に鉛を加えた合金である。

【No.25】潤滑剤に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)潤滑剤には,摩擦熱を吸収して物体を冷却する作用がある。
(2)グリースの硬さの度合は,ちょう度で表される。
(3)ギヤオイルの粘度は,粘度指数の大きいものほど温度による粘度変化の度合が大きい。
(4)ブレーキ・グリースは,シューとホイール・シリンダの接触部や,バック・プレートとシューとの接触部などに用いられる。

【No.26】電気信号を光信号に変換する半導体の名称と電気用図記号の組み合わせとして,適切なものは次のうちどれか。

【No.27】ホイールの振れを測定するときに用いられる測定器として,適切なものは次のうちどれか。
(1)マイクロメーター
(2)ダイヤル・ゲージ
(3)ノギス
(4)シックネス・ゲージ

【No.28】「道路運送車両法」に照らし,点検整備記録簿に記載しなければならない事項として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)点検の結果
(2)整備の概要
(3)整備に入庫した年月日
(4)点検の年月日

【No.29】「道路運送車両の保安基準」及び「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に照らし,次の文章の( )に当てはまるものとして,適切なものは次のうちどれか。
前部霧灯は,同時に( )以上点灯しないように取り付けられていること。
(1)2個
(2)3個
(3)4個
(4)5個

【No.30】「道路運送車両の保安基準」及び「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に照らし,自動車の後面に備える後退灯の点灯を確認できる距離の基準として,適切なものは次のうちどれか。
(1)夜間にその後方30m
(2)夜間にその後方50m
(3)昼間にその後方75m
(4)昼間にその後方100m

自動車整備士試験問題解説編集委員会 (著)
出版社 : 精文館 (2019/6/30)、出典:出版社HP