自動車整備士の数学




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凡例

(1) 全体を章・節の2段階に分け,各節の中でも大見出し・小見出しをつけ,そこで扱ってある内容や意味がはっきり分かるようにしてあります。


(2) 受験の対策に必要な自動車工学の理論とSI(国際単位系)の概要及びSIで解く計算問題を,初学者でも十分理解することができるように心掛けてあります。
(3) 自動車工学上の基礎的な原理・法則のおさらい内容を,過去の出題傾向より分析して編集し,その学習内容を熟知して頂くために各節末には多数の例題を入れ,理解度を自己診断できるようにしてあります。
(4) 実例問題については,3級と2級を中心に,電装整備士等の試験問題中から計算を伴なうもの全てとし,最新に至る約10年分を解説してあります。
(5) 解説は,問題を解く上で必要な知識及び関連して知っておいた方が良い内容をまとめてあります。また,どこから手をつけたらよいかという考え方の順序,解法の着眼点などをできるだけ一般的に記述してあります。
(6) 計算は筆算によるため,計算が苦手な人でも理解できるように,その過程をできるだけ丁寧に解説してあります。
(7) 計算式中,基本単位(m,N,s)のみのものは多く単位を省略し,答えのみ書き示し,トルクのN・mや速度のm/sのような組立単位の場合は,答えの単位を明確にするため計算過程に挿入してあります。ただし,単には説明できない場合は省いてあります。
(8) 解説中の計算式は解答に至る一方法で,最も平易な考え方で示してありますので,別途正解に至るものであれば,自分の学力に合わせた計算方法で結構であります。また,実力が十分な受験生にとっては,やや解説が回りくどいかも知れませんが,ご了承下さい。
(9) 本書は解説に必要な図解を出来るだけ多く挿入することを心掛けりますが,ページ数の関係もあり,すみずみまで完全な説明を加えられないのが実情です。
(10) 内容には万全を期していますが,万が一,本書に誤字等がありましたら編集部までご一報下さるよう,よろしくお願い致します。

大須賀 和美 (著)
出版社 : 精文館 (2015/10/31)、出典:出版社HP

●自動車整備士の数学 目次

第1章 単位
1 量と単位
2 国際単位系(SI)の経緯
3 いろいろなメートル法の単位系
4 SIの構成と接頭語
①SI基本単位
②SI補助単位
③SI組立単位
④固有の名称で表すSI組立単位
⑤SIの使い方(単位記号の使い方)
⑥接頭語の選び方
⑦接頭語を使う場合の注意事項
5 接頭語の単位に用いられる指数の性質
①指数
②指数の性質
6 SI以外の単位
①SI単位と併用する単位
②SI単位と併用してよい単位
7 SIでの「重量」と「質量」について
①重量とは
②質量とは
8 SIと重力単位系の一番の違い
9 SIにおける「力」の定義
10 SIのまとめ

第2章 基礎的な原理・法則
1 速度
①速度の単位の換算と換算率
②平均速度
③平均ピストン速度
④回転体の周速度
⑤速度&時間線図と走行距離
⑥加速度
⑦減速度
⑧速度計が示す速度の誤差と誤差率
2 仕事と仕事率
3 圧力
①固体の圧力
②流体(液体及び気体)の圧力.
③パスカルの原理の応用例
4 トルク
①軸トルク
②駆動トルク
③偶力
5 テコ
①テコの原理
②テコの仕事と力のつり合い関係
6 ギヤ比(歯車比)と回転速度比の関係
①3つのギヤの場合のギヤ比
②中間ギヤ(アイドル・ギヤ)が2段階の場合のギヤ比
7 ギヤ比とトルク比の関係
8 減速比と変速比
9 終減速比と総減速比.
10 ディファレンシャル(差動装置)の仕組み
11 プーリ比(滑車比)と回転速度比の関係

第3章 自動車の諸元
1 排気量
2 総排気量
3 圧縮比
4 自動車の荷重
①車両荷重
②車両総荷重
5 「テコの原理」による自動車の軸荷重計算の考え方
6 エンジン性能曲線図
①エンジン性能曲線図の読み方
7 走行性能曲線図
①走行性能曲線図の読み方
②駆動力曲線と走行抵抗曲線の関係

第4章 電気の基礎
1 電気の基本は,電圧,電流,抵抗
2 電気の単位
3 オームの法則
4 オームの法則の覚え方
5 抵抗の接続
①直列接続
②電圧の加わり方と電圧降下
③並列接続
6 電力と電力量
①電力
②電力量

第5章 試験問題実例

大須賀 和美 (著)
出版社 : 精文館 (2015/10/31)、出典:出版社HP