もう過去問ぐるぐるは必要ない！？働きながらの司法書士試験　効率的合格法

最終更新日：2023/04/05

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1 はじめに

2 目次

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はじめに

この本に興味を示して頂き誠にありがとうございます。

私は元々20年ぐらいサラリーマンをしておりまして、働きながら試験勉強をして司法書士試験に合格しました。合格をきっかけに、その年から始まる新人研修を経て、一通りの研修が終わったその年に会社を辞めて独立開業。今は個人事務所を経営しております。

受験は4回目の試験で受かりました。自分の中では「かなり時間がかかってしまった」という認識でしたが、合格した後にお会いしたたくさんの同期のメンバーには、8回目、9回目という方がざらにおり、その時点で初めて自分が比較的短期の合格だったのだと気が付きました。

よく「4回以内に受かれば短期合格」という言葉は受験時代から聞いてはいたものの、当時はやはり短期と言えば1回目、2 回目というイメージは拭えませんでしたので、少し驚きと戸惑いが隠せなかったのを記憶しています。

今思うことは、専業の受験生はともかく、働きながら1回目で受かる人は本当に「スゴイ人」だと思います。そういう素質のある方はこの本を読む必要はありません。

普通の人は兼業の場合、1回目で受かるのはまず無理だと思います。しかしながら、働きながらでも2回目、3回目の合格なら十分に可能性があると思います。かく言う私は先に書きました通り、合格まで4回かかりました。元々気の長いほうではないため、1回目、2回目と勉強を続ける間に、勉強の成果として何も形が残らない、というのがどうしても我慢できず、司法書士試験に受かるまでの間、かなりたくさんの資格に手を出しました。

実際、4年の司法書士試験勉強時代の途中に取得した資格としては、行政書士、ビジネス実務法務検定準1級、ファイナンシャルプランナー3級、2級、AFP、ビジネス会計検定3級、中国語検定準4級、知的財産管理技能士3級などがあります。もちろん自分が将来の実務に備えていずれは取得したいものばかりでしたが、今思えばそういう横道にそれていなければもう少し早く合格したのかもしれません。

しかし、あんなに勉強しているのに資格というタイトルが何も残らない、そして「いつまで勉強するつもりなのだろうね」という遠巻きに聞こえる声が本当につらくて、逃げ道のように他の資格に走った時期があったのでした。

さて、本書に書いてあることは、そんな私が合格した年において、本試験までの約半年の間で悟ったことです。ご縁があって本書をお読み頂いている受験生の方、これから受験を考える方には、是非私のような遠回りをせず、一直線にもっと短期で受かって頂けたらという強い思いを添えて冒頭の御挨拶とさせて頂きます。

平成29年11月
司法書士・行政書士・AFP　水野文俊