機械保全技能検定1・2級 機械系保全作業学科試験 過去問題と解説 令和元年度版




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まえがき

機械保全技能検定は,国家技能検定の128職種のうち,「機械保全」にかかる国家試験で,特級,1級,2級,3級に区分されています.

合格すると,特級,1級の技能検定の合格と認定された者に対しては厚生労働大臣名の,2級,3級の合格者に対しては日本プラントメンテナンス協会名の合格証書が交付され,「機械保全技能士」と名乗ることができます.

「機械系業務は広い分野に活動の場があり,実際の企業では専門業務に就くことが多いので,試験の内容が分からないという意見を聴きます.過去問題を目にすると,いわゆる機械系の全分野が出題範囲となっており,その範囲の広さに驚くことと思います.ところが,実際の出題傾向は限定的であり,重要な項目は繰り返し出題されているので,過去問題を学習すれば短期間の合格が可能となると思われます.

この試験は,平成27年度より指定試験機関である公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施しています.これに伴い,従来2月に行われていた試験が12月(2級),1月(1級)に行われるようになりました.このため本書の書名を「技能検定1・2級…」から「機械保全技能検定…」に変更しています.

本書の解説は日本教育訓練センターの責においてなされたもので,試験作成機関とは一切関係ありません.本書には平成23年度から30年度まで8回分の学科試験全問題について,年度ごとの出題順ではなく,効率よく学習できるよう試験科目とその範囲ごとにまとめて配列し,解答に関する解説のほかに覚えておきたい《補足説明》を付しています.

本書での学習により,多くの読者が,機械保全技能士の栄誉を得られることを期待しています.

2019年5月 編者

機械保全技術研究会 (編集)
日本教育訓練センター (2019/6/12)、出典:出版社HP

目次

第1編 機械の種類・構造・機能

第2編 電気一般
電気の基礎
電気機械器具の使用方法
電気制御装置の基本回路

第3編 機械保全法一般
機械の保全計画
機械の修理・改良計画
機械の履歴簿と故障解析
機械の点検計画
異常原因と対応措置
品質管理の知識

第4編 金属材料の基礎知識
金属材料の種類・性質・用途
金属材料の熱処理
金属の腐食・防食

第5編 安全衛生
労働安全衛生法関係法令

第6編 機械系保全法
機械の主要構成要素の種類と用途
主要構成要素の点検
主要構成要素の異常時における対応
潤滑および給油
機械工作法の種類と特徴
非破壊検査

油圧・空気圧装置の基本回路
油圧・空気圧機器の種類と構造・機能
油圧・空気圧装置の故障原因と防止方法
作動油の種類と性質
非金属材料

金属材料の表面処理
力学の基礎知識
材料力学の基礎知識
JIS 記号・はめあい方式

機械保全技術研究会 (編集)
日本教育訓練センター (2019/6/12)、出典:出版社HP

受検案内

1. 検定試験の基準
技能検定は,実技試験および学科試験によって行われています.実技試験は,実際に作業などを行わせて,その技量の程度を検定する試験であり,学科試験は,技能の裏付けとなる知識について行う試験です.

(1) 実技試験
機械系保全作業では,受検者に対象物または現場の状態,状況等を原材料,標本,模型,写真,ビデオ等を用いて提示し,判別,判断,測定等を行わせることにより技能の程度を評価する判断等試験が行われ,試験時間は,1級および2級とも80分となっています.

(2) 学科試験
学科試験は,単に学問的な知識を試験するものではなく,作業の遂行に必要な正しい判断力および知識の有無を判定することに主眼がおかれています.試験問題の出題形式と出題数は,1級2級とも,真偽法25問と四肢択一法25問の合計50題が出題されています.真偽法は一つの問題文の正誤を解答する形式であり,四肢択一法は一つの問題文について四つの選択肢の中から正解一つを選択する形式です.試験時間は1時間40分(100分間)となっています.

2.受検資格
技能試験を受検するには,原則として機械保全に関する業務についていた実務経験年数により判定されます.受検に必要な実務経験年数は,次のとおりです.

・1級…7年以上
・2級…2年以上

実務経験年数が受検資格に満たない場合は,技能検定の合格歴,学校の卒業歴や職業訓練歴などで短縮されることがあります.短縮要件の詳加)日本プラントメンテナンス協会ホームページ等でご確認ください.

3. 試験の実施日程(機械系保全作業)
受付期間
1郵送申請:9月中旬~9月下旬
2インターネット申請
・個人情報登録:8月初旬~10月上旬
・受験申請の入力:9月中旬~10月上旬

学科・実技試験:12月中旬(2級),翌年1月下旬(1級)
合格発表:翌年3月下旬
詳細については,8月頃に発表されますので,日本プラントメンテナンス協会ホームページ(http://www.kikaihozenshi.jp/)で確認するか,受検サポートセンターにお問い合わせください.

4.合格者
技能検定の合格者には,厚生労働大臣名(1級)または日本プラントメンテナンス協会名等(2級)の合格証書が交付され機械技能士と称することができます.

5. 受検申請書送付先および問い合わせ先
・受検申請書送付先
〒 277-8691 日本郵便株式会社 柏郵便局 私書箱第5号
機械保全技能検定 受検サポートセンターあて

・受検サポートセンター(株式会社シー・ビー・ティソリューションズ内)
TEL:03-5209-0553(平日:10:00~17:00)
FAX:03-5209-0552
E-mail : kikaihozen@cbt-s.com
※公益社団法人日本プラントメンテナンス協会は,機械保全技能検定の業務の一部を株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズに委託しています

機械保全技術研究会 (編集)
日本教育訓練センター (2019/6/12)、出典:出版社HP