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まえがき

2020年度診療報酬改定対応版!本書の活用法について
医療業界は様々な問題を抱えていますが、その一つとして診療報酬制度が挙げられます。

診療報酬は2年に1回改定が行なわれますが、昨今の傾向としてほとんどの改定が引き下げになっています。こうした影響から医療機関の経営は年々厳しさを増しており、安定的な運営を行ない、継続的に地域医療に貢献していくためには従来の医療的発想だけでは難しい時代になりつつあります。

今後の医療機関の運営を考える上で、企業的発想を取り入れながらも医療法の基本的概念を守りつつ、活用していくような手法を取り入れていく必要があるのかもしれません。こうした厳しい医療環境の中においては、医療事務員の役割は極めて高く、質の高い医療事務員はどの医療機関でも切望されています。

今後、更に医療を取り巻く環境が厳しくなっていくことはほぼ間違いないと思いますが、質の高い医療事務員の必要性は更に高まっていくことでしょう。本書では、このような背景を踏まえて、質の高い医療事務員になる上で必要な情報を掲載するように努めました。

診療報酬の算定についての解説はもちろん、実務においてどのような点が重要で、どのような知識を持ち合わせておかないといけないのかについても解説しました。特に、初学者の方がご自宅で学習できるようにという点に配慮して、内容を組み立ててみました。ポイントは次のようになります。

【本書の特徴】
●頻度の高い診療行為をリストアップ
●初学者がまず理解しておきたい項目を抜粋
●診療点数だけではなく、通則や通知を記載
●届け出が必要な診療行為の施設基準は代表的なものを掲載
●点数解説だけではなく、点数設定されている意味も解説
●実務で必要な病名と診療行為について掲載
●レセプト区分の順番で解説

以上のようなコンセプトで解説しました。また、本書の流れは次のようになります。

①各診療行為の概略解説
②代表的な診療点数一覧
③代表的な診療行為解説
④通則、通知の記載
⑤練習問題
⑥練習問題解答

学習方法としては、まず概略を理解した上で点数算定を学び、算定における注意点を通則や通知、施設基準を確認する流れになります。さらに各レセプト区分の練習問題を解き、習得度を高めてください。

また、第5章では総復習としてカルテから診療報酬明細書を作成する練習問題を掲載しています。診療録=カルテに記載されている内容から診療報酬に関係する記載を正確に読み取る練習に活用していただければと思います。

本書だけで、全ての診療報酬を網羅することはできませんが、初学者の方にまずはご理解いただきたい内容を抜粋しました。診療行為は外来・入院・在宅等の診療に分類することもできますが、本書では外来にスポットをあてています。

更に外来の全診療区分ではなく、一般的な診療科において頻度の高い診療行為に重点を置き、初学者の方にまず理解していただきたい項目として、医療保険制度、基本診療料、医学管理等、投薬料、注射料、検査料、画像診断を取り上げ解説しています。

冒頭にも述べた通り、今後益々重要性が増すであろう質の高い事務職員になっていただく上での第一歩として本書がお役に立てれば幸いです。本書で診療報酬制度に興味を持っていただき、更に広範囲でより詳細な学習を進めていただきたいと思います。

末筆ではありますが、本書の発行に当たりご協力いただきました医療関係者、教育関係者、出版社の方々に深くお礼申し上げます。

水口錠二

もくじ

まえがき

第1章 ゼロからわかる診療報酬請求事務・入門講座
Q1 そもそも保険診療って何?
Q2 医療保険制度って何?
Q3 診療報酬の単価とは何か?
Q4 診療報酬改定は何年に1回行なわれるの?
Q5 医療の値段はどう決まるの?診療報酬単価の決め方は?

Q6 医療保険制度のしくみはどうなっているのか?
Q7 どのような時に医療機関に指導・監査が行なわれるのか?
Q8 指導とは具体的に何が行なわれるの?
Q9 監査で行なわれることとは?
Q10 監査で不正があった際に行なわれる行政上の措置とは何?

Q11保険診療の範囲は?
Q12保険の種類は?
Q13公費負担医療制度とは何?
その他の医療制度に何があるの?

第2章 基本診療料を理解しよう!
1 診療報酬制度と事務職員の役割
2 基本診療料って何?
3 初診料と再診料について
4 初診料の診療報酬点数の考え方
5 複数の診療科を受診した場合

6 初診料の加算
7 再診料の算定
8 再診料が算定できない場合
9 再診料の所定点数と外来診療料の算定
10 電話による再診と同日再診

11 再診料、外来診療料の加算
12 オンライン診療料の算定

第3章 特掲診療料の算定について見ていこう!〈医学管理等・投薬・注射〉
1 【医学管理等】特掲診療料の算定の基礎知識
2 特定疾患療養管理料の算定要件
3 特定疾患療養管理料の算定について
4 悪性腫瘍特異物質治療管理料の算定の基礎知識
5 ニコチン依存症管理料の算定の基礎知識

6 診療情報提供料の算定の基礎知識
7 薬剤情報提供料の算定と基礎知識
8 【投薬】薬剤情報提供料の算定と基礎知識
9 投薬点数の計算方法
10 調剤料の算定の基礎知識
11 【注射】注射料の算定の基礎知識

第4章 特掲診療料の算定について見ていこう!《検査・生体検査・画像診断》
1 【検査】検査料の算定の基礎知識
2 検体検査料の算定のポイント
3 検体検査にまつわるその他の加算
4 献体検査実施料の算定のポイント
5 【生体検査】生体検査料の算定の基礎知識

6 【画像診断】画像診断料の算定の基礎知識
7 画像診断にはどんな種類があるの?
8 診断料・撮影料の算定方法
9 コンピューター断層撮影の算定の基礎知識

巻末練習問題 挑戦!カルテあて診療報酬請求書(レセプト)を作成してみよう!