基本情報技術者 表計算 とっておきの解法




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はじめに

本書は、基本情報技術者試験の午後で出題される言語問題「表計算」の対策書です。表計算というと、Microsoft社のExcelを連想される方も多いと思います。

実際、試験で出題される表計算の仕様はExcelの仕様と似ているので、本書で身につけた知識は、Excelを使用した業務に役立てることができます。

本書は全部で6章の構成になっています。まず、第1章では、ワークシートの使い方や「表計算」で用いられる用語の意味を説明します。次に、第2章~第4章では、関数について説明します。比較的わかりやすい基本的な関数を第2章で説明し、応用的な関数(試験に頻出の関数)を第3章で説明します。また、第4章では、その他の関数を説明します。「表計算」問題を攻略するためには、関数の理解は必要不可欠です。したがいまして、第2章~第4章までは、一つ一つ順を追って丁寧に学習することをお勧めします。

さて、第5章では、苦手意識を持たれている方が多いマクロについて詳しく説明します。本書では、全章を通して、ワークシートの図を豊富に掲載するとともに、ページ内に適宜、「ポイント」「補足」「注意」といったアイコンを使用して説明を補っていますから、「表計算は初めて」という方でも、関数やマクロをスムーズに学習することができます。

また、学習した内容をより一層理解してもらうために、各章ごと、過去問にもとづいた問題やオリジナル問題を多く掲載しています。多くの問題を繰り返し解くことで、確かな実力を身につけてください。そして、第1章~第5章で学習した内容の総仕上げが第6章です。ここでは、過去問を精選し掲載していますから、これまで学習した内容が理解できているかどうか、確かな実力が身についているかどうかを確認することができます。

なお、第5章の「マクロ」を完全に理解するためには、何といってもアルゴリズムの知識が必要不可欠です。もう少しアルゴリズムを学習したいという方は、本書の姉妹書籍である『かんたんアルゴリズム解法~流れ図と擬似言語〜』を是非ご活用ください。

最後になりましたが、読者の皆様が本書により「表計算」問題を克服し、基本情報技術者試験に合格されることを心よりお祈りいたします。

2018年4月
監修者 大滝みや子
著者 田嶋益光

田嶋 益光 (著), 大滝 みや子 (監修)
出版社: リックテレコム (2018/5/19)、出典:出版社HP

目次

基本情報技術者試験について
読者特典(本書の電子版等の無料ダウンロードサービスについて)

第1章 表計算ソフトの仕様
1ワークシートの概要
2値と式
3算術演算子
4相対参照と絶対参照
5別のワークシートのセル参照

第2章 基本的な関数
1合計や平均を求める関数
〈ここで説明する関数〉合計関数 平均関数

2最大や最小を求める関数
〈ここで説明する関数〉最大関数 最小関数

3整数部や余りを求める関数
〈ここで説明する関数〉整数部関数 剰余関数

4切上げ・切捨て・四捨五入の関数
〈ここで説明する関数〉切上げ関数 切捨て関数 四捨五入関数

5 IF関数の基本
〈ここで説明する関数〉IF関数

6 IF関数の入れ子
〈ここで説明する関数〉IF関数

7論理積・論理和・否定の関数
〈ここで説明する関数〉論理積関数 論理和関数 否定関数

第3章 応用的な関数
1セルの個数を求める関数
〈ここで説明する関数〉個数関数 条件付個数関数

2縦(垂直)方向に検索を行う関数
〈ここで説明する関数〉垂直照合関数

3横(水平)方向に検索を行う関数
〈ここで説明する関数〉水平照合関数

4抽出範囲を指定して検索を行う関数
〈ここで説明する関数〉照合検索関数

5行と列を指定して値を取り出す関数
〈ここで説明する関数〉表引き関数

6検索結果の位置を返す関数
〈ここで説明する関数〉照合一致関数

7条件を指定できる合計関数
〈ここで説明する関数〉条件付合計関数

第4章 その他の関数
1文字列を結合する関数
〈ここで説明する関数〉結合関数

2乱数を作る関数
〈ここで説明する関数〉乱数関数

3順位を求める関数
〈ここで説明する関数〉順位関数

4平方根を求める関数
〈ここで説明する関数〉平方根関数

5標準偏差を求める関数
〈ここで説明する関数〉母標準偏差関数 標本標準偏差関数

第5章 マクロ
1マクロとは
2マクロを読む
3マクロの問題を解く

第6章 実戦問題
実戦① 学習の進捗管理
実戦② 顧客情報の匿名化
実戦③ 受講者のグループ分け
実戦④ 鉄道運賃の計算
実戦⑤ 社員の基本給および賞与計算
実戦⑥ 図書の管理

索引

田嶋 益光 (著), 大滝 みや子 (監修)
出版社: リックテレコム (2018/5/19)、出典:出版社HP

基本情報技術者試験について

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」で定められた国家試験です。基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の一つであり、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象としています。

【基本情報技術者試験の概要】

試験日  4月の第3日曜日, 10月の第3日曜日
試験時間 午前 150分(13:00~15:30) 午後 150分 (9:30~12:00)
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
出題数/解答数 80問/80問 11問/5問
合格基準 午前,午後ともに,満点の60%以上(素点方式)
試験期間 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) https://www.jitec.ipa.go.jp/

 

本書で学習する「表計算」は、午後試験の問11で出題されます。午後試験の構成を下表に示します。

【午後試験の構成】

問番号 分野 選択方法 配点
出題数 解答法
問1 情報セキュリティ 1問必須 20点
問2〜問4 ソフトウェア・ハードウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計 3問 2問 15点
問5 プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略・企業と法務 1問 2問 15点
問6 データ構造及びアルゴリズム 1問必須 25点
問7〜問11 ソフトウェア開発 (C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト) 5問 1問 25点
合計 11問 5問 100点

 

田嶋 益光 (著), 大滝 みや子 (監修)
出版社: リックテレコム (2018/5/19)、出典:出版社HP