潜水士試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




潜水士試験の公式テキスト

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潜水士検定公式HP

目次 – 7日間マスター 潜水士試験 合格テキスト+模擬テスト (国家・資格シリーズ 400)

はじめに

潜水士試験の難易度は国家資格としてはそれほど高くありません。過去問題を徹底的に取り組めばおそらく合格できるでしょう。しかし、何の知識もない状態で過去問題に取り組むよりも、必要最低限の知識を付けたうえで取り組む方が、はるかに楽に合格できます。

とはいっても、一般的な資格試験対策本は、試験の出題範囲をほぼすべて網羅しているために、分厚い参考書となっています。このような参考書で隅から隅まで学習し、理解・暗記できればみなさんが100点をとれますが、途中で嫌になってしまう方も多くいます。

何より、試験を受験される方の本音は、「いかに楽に短期に合格できるのか」だと思います。楽に合格した場合,実務面で不安が残るという方がいるかもしれません。しかし,試験に合格された方は、実務面でも十分通用します。何より、そうでないと、試験問題自体に問題があることになります。

そこで,本書のコンセプトは一般的な資格対策本と違って,とにかく最低限の労力で試験に合格できることを最優先に執筆をいたしました。そして、多くの方が苦手とする物理現象を特に分かりやすく解説することを心がけました。

本書を執筆するにあたり、過去10年間分(20回分)の問題の出題を分析しました。1問ずつ問題をハサミできり、項目ごとに分類し,手作業で分類作業をしました。

執筆にはかなりの時間と労力がかかりましたが、満足のいくものに仕上がりました。本書を活用され,楽に短期間に合格されることをお祈りしております。

SAT株式会社 代表取締役 二見哲史
https://www.sat-co.info/

二見 哲史 (著)
出版社: 弘文社; 改訂2版 (2019/4/1)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに
潜水士試験受験案内
本書を用いた最短学習法

第1編 潜水業務

1日目 水中での物理的作用
1-1 光について
1-2 音について
1-3 気体の性質と障害
1-4 熱について
1-5 圧力について
ゲージ圧力と絶対圧力
アルキメデスの原理
1-6 ボイルの法則とシャルルの法則
ボイルの法則
シャルルの法則
ヘンリーの法則
ダルトンの法則

2日目 潜水器の種類
2-1 硬式潜水と軟式潜水
硬式潜水
軟式潜水
2-2 軟式潜水の分類と特徴
送気式潜水器
自給気式潜水器
ヘルメット式潜水器
全面マスク式潜水器
スクーバ式潜水器
2-3 潜水業務に必要な器具・設備

3日目 潜水事故の要因と対処法
3-1 吹き上げと潜水墜落
吹き上げ
潜水墜落
3-2 水中拘束と溺れ
水中拘束
溺れ
3-3 海中生物による事故
3-4 水中作業による事故
3-5 特殊環境下による事故

第2編 送気,潜降および浮上

4日目 潜水業務に必要な送気
4-1 送気系統
送気式潜水(ヘルメット式潜水,軽便マスク式)
応需(デマンド) 送気式(フーカー式,全面マスク式)
4-2 スクーバ式潜水の給気可能時間の計算
4-3 潜降・浮上の原則
送気式潜水の場合
自給気式潜水の場合
減圧理論(ZH-L16モデル)
酸素中毒を表す計算式

第3編 高気圧障害

5日目 人体のしくみ
5-1 呼吸器・循環器・神経系
【呼吸器系】

胸腔と胸膜腔
【循環器系】心臓
【神経系】
神経の伝達回路
5-2 気体による疾患
酸素中毒
二酸化炭素中毒
一酸化炭素中毒
窒素酔い
5-3 圧力による疾患
減圧症
圧外傷、様々な圧外傷
骨壊死
5-4 温度による影響
水温による人体への影響
低体温症
5-5救急処置法
一次救命処置の流れ
潜水業務への就業が禁止されている業務

第4編 関係法令

6日目 関係法令
1. 空気槽に関する法令
2. 特別教育に関する法令
3. ガス分圧の制限に関する法令
4. 酸素ばく露量の制限に関する法令
5. 潜降・浮上に関する法令
6. 減圧状況の記録等に関する法令
7. 送気・吸気に関する法令
8. 設備・器具点検に関する法令
9. 連絡員に関する法令
10. 潜水作業者携行物に関する法令
11. 健康診断に関する法令
12. 再圧室に関する法令
13. 潜水士免許に関する法令
14. 譲渡等に関する法令

第5編(7日目) 模擬テスト

第1回 模擬テスト 問題
解答と解説
第2回 模擬テスト 問題
解答と解説
第3回 模擬テスト 問題
解答と解説

さくいん

二見 哲史 (著)
出版社: 弘文社; 改訂2版 (2019/4/1)、出典:出版社HP

潜水士試験受験案内

潜水士免許が必要な職業
潜水士免許が必要な業種は多岐にわたりますが,水深に関係なく潜水業務を行う場合,潜水士免許が必要になります。具体的な職種としては
・ダイビングのインストラクター
・水中カメラマン
・サルベージなどの水中作業業務
・海洋生物の研究調査
・海上自衛隊・海上保安庁の潜水士
などがあります。事業者は潜水士の免許を持たない者に対して潜水業務を行わせることはできません。

受験資格
学歴、年齢、経験などの制限は一切ありません。小学生でも受験できます。ただし、合格後の免許交付は18歳以上という規定がありますので,実際の潜水業務に就けるのは18歳以上ということになります。

試験日
例年,1月・4月・7月・10月の4回実施されておりますが,試験会場によって異なりますので、詳細は「安全衛生技術試験協会」のHPをご確認ください。

試験科目および配点

科目 配点 問題数 合格に必要な正解数
午前実施 潜水業務 30点 10
送気・潜降および浮上 25点 10
午後実施 高気圧障害 25点 10
関係法令 20点 10

※科目ごとの得点が40%以上,かつ全体で60%以上の正解率が必要です。

受験料 6,800円
持ち物 定規,電卓(スマートフォンや関数電卓は使用不可)

試験会場

試験会場 住所 電話番号
北海道安全衛生技術センター 〒061-1407
北海道恵庭市黄金北3-13
0123-34-1171
東北安全衛生技術センター 〒989-2427
宮城県岩沼市里の杜1-1-15
0223-23-3181
関東安全衛生技術センター 〒290-0011
千葉県市原市能満2089
0436-75-1141
中部安全衛生技術センター 〒477-0032
愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5
0562-33-1161
近畿安全衛生技術センター 〒675-0007
兵庫県加古川市神野町西之山字迎野
079-438-8481
中国四国安全衛生技術センター 〒721-0955
広島県福山市新涯町2-29-36
084-954-4661
九州安全衛生技術センター 〒839-0809
福岡県久留米市東合川5-9-3
0942-43-3381

 

試験実施団体
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL 03-5275-1088

以上の内容については、変更の可能性がありますので,必ず各自で試験実施団体への問合せをお願いします。

二見 哲史 (著)
出版社: 弘文社; 改訂2版 (2019/4/1)、出典:出版社HP

本書を用いた最短学習法

資格試験の最短学習法はよく言われているように過去問を中心に取り組むことが大切です。とはいっても,何の知識もない状態で過去問題に取り組むのは知識の整理ができないばかりか,かえって非効率な学習法になってしまいます。

そこで,本書では基本的な事を押さえたうえで過去問題に取り組む。
つまり,

1.インプット(知識の注入)
イラスト・図解が豊富でわかりやすい解説
2.アウトプット(過去問演習)
分野別に厳選された問題を解いて理解度の確認
3.模擬テスト(総仕上げ)
過去10年の試験問題を徹底分析。本番のシミュレーションに

という構成にしております。

本書を利用すれば、独学でも7日間で合格できるようにプログラムされております。この場合、一日の学習時間はどのぐらい必要かという疑問が出ると思います。人によって差はありますが最低でも2,3時間程度の学習は必要かと思います。まとめた学習時間をとるのではなく、通勤時間などのスキマ時間にも学習をするようにしてください。

二見 哲史 (著)
出版社: 弘文社; 改訂2版 (2019/4/1)、出典:出版社HP