1級土木施工管理技士 過去問コンプリート 2019年版




はじめに

本書は,1級土木施工管理技術検定試験の最新過去問8年分を収録しています。

まず昨年度の問題を解き,誤りの選択肢のどこの語句が間違いか、どの語句なら正解なのかを解説を読んで理解し,満点が取れるまで繰り返し解いてください。

次にその前年の問題を解き,先と同じ方法で解説を理解しながら繰り返し勉強するうちに出題傾向がわかり,類似問題に対する応用力がつき、合格ラインの6割を超えられる実力がつきます。過去問の出題実績では、およそ過去問6割,過去問の応用問題2~3割,新規問題1~2割です。すなわち過去問の攻略が合格への近道といえます。本書を存分に活用し,合格されることを願っています。

2018年11月
日本大学教授 保坂成司

スマホでいつでもどこでも学習できる!
2018年12月中旬リリース予定。Android版及びiOS版あり。アプリは本書とは別売です。

本書の内容(学科試験)を収録した学習アプリです。通勤・通学のスキマ時間を使っての予習や復習,苦手分野の克服,直前の総仕上げなど,本書と合わせて活用することで、合格力をさらに高めることができます。ぜひご利用ください。

特長
●年度別・単元別に問題を解ける。
●正答率がひと目でわかる。
●問題のブックマークができる。
●不正解問題だけを選ぶことができる。

動作環境:Android 4.4以上/iOS11.0以上 Google Play またはApp Storeからダウンロードしてください。本アプリはスマートフォン専用アプリです。タブレットでの動作保証はしておりません。通信状況などにより、正常に作動しない場合があります。

保坂 成司 (監修), 森田 興司 (著), 山田 愼吾 (著), 小野 勇 (著)
出版社: 誠文堂新光社 (2018/12/7)、出典:出版社HP

本書の特長と使い方

本書は、1級土木施工管理技術検定試験の過去問8年分の問題と解答・解説を収録しています。問題は年度別に収録されており,本試験と同じ雰囲気で解くことができます。すべての問題に解説がついているので,初めての受験者でも安心して学習できます。巻末には,実地試験の経験記述の攻略法を掲載しています。

学科試験(問題A・問題B)
解答は四肢択一式です。問題Aは選択問題(61問中30問),問題Bは必須問題(35問)です。

解答・解説
重要語句は太字になっています。正解以外の選択肢も必要に応じて解説を付しています。

実地試驗
解答は記述式です。必須問題と選択問題 (10問中6問)の組み合わせです。

経験記述の攻略法
経験記述の出題内容と攻略法を紹介しています。経験記述は毎年ほぼ同じ出題形式です。事 前に準備しておくことがとても大切です。

ポイント
過去問を解く際は、時間を意識することが大切です。本試験のつもりで時間を計りながら問題を解きましょう。見直しの時間を考慮すると,1問あたり問題Aは約4分,問題Bは約3分が目安です(見直し時間は問題Aは約30分,問題Bは約25分が目安です)。

※本書は2018年11月現在の法改正等に対応しています。試験実施後、法改正等により問題に不態が生じた場合は、その旨を解説で示しています。

保坂 成司 (監修), 森田 興司 (著), 山田 愼吾 (著), 小野 勇 (著)
出版社: 誠文堂新光社 (2018/12/7)、出典:出版社HP

1級土木施工管理技術検定試験 試験の概要

1級土木施工管理技術検定とは
建設業法第27条に基づいて実施されている国家試験です。検定試験に合格すると、建設業法に定められている土木工事関係8業種の許可に際して必要となる主任技術者または管理技術者となることができます。高度な専門知識と管理能力が要求されるため社会的評価が高く,自営でも企業内でも必須の資格です。

試験データ

試験日 学科試験:7月上旬 実地試験:10月上旬
申込用紙販売 2月中旬〜3月中旬
(「学科・実地試験」と「実地試験のみ」の2種類があり1部600円)
申込受付期間 3月上旬〜下旬(簡易書留郵便による個人別申込に限る)
試験地 札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、
岡山、広島、高松、福岡、那覇の13地区
受験料 学科試験:8,200円 実地試験:8,200円

 

試験時間と試験内容
●学科試験(四肢択一式)

試験の種類 午前の部(問題A) 午後の部(試験B)
試験時間 2時間30分 2時間
出題形式 選択問題(61問中30問) 必須問題(35問)
合格基準 得点が60%以上

 

● 実地試験(四肢択一式)

試験時間 2時間45分
出題形式 問題1(必須)、問題2~11(選択:10問中6問)
合格基準 得点が60%以上

 

受験資格
学歴や資格,実務経験年数によって規定されています。学科・実地試験の受験者は次の(イ)(ロ)(ハ) (ニ)のいずれかに該当する者が受験できます。

学科・実地試験受験者
(イ) 学歴

学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
大学/専門学校「高度専門士」 3年以上 4年6か月以上
短期大学/高等専門学校/専門学校「専門士」 5年以上 7年6か月以上
高等学校/中等教育学校
専門学校(「高度専門士」「専門士」を除く)
10年以上 11年6か月以上(※1)
その他 15年以上

 

上記実務経験年数のうち,1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。

(口)2級土木施工管理技術検定合格者

区分 学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
2級合格後の実務経験 5年以上
2級合格後
5年未満の者
高等学校/中等教育学校/
専門学校(「高度専門士」
「専門士」を除く)
9年以上 10年6か月以上(※1)
その他 14年以上

 

上記実務経験年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。

(ハ)専任の主任技術者の経験が1年(365日)以上ある者

区分 学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
2級合格後の実務経験 3年以上
2級合格後3年未満の者 短期大学/高等専門学校/
専門学校「専門士」
7年以上
高等学校/中等教育学校/専
門学校(「高度専門士」「専門士」
を除く)
7年以上 8年6か月以上(※1)
その他 12年以上
2級土木の資格のない者 高等学校/中等教育学校/専
門学校(「高度専門士」「専門士」
を除く)
8年以上 11年以上(※1 ※2)
その他 13年以上

 

(ニ)指導監督的実務経験年数が1年以上及び主任技術者の資格要件成立後専任の監理技例首の設置が必要な工事において当該監理技術者による指導を受けた実務経験年数が2年以上ある者

区分 学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
2級合格後の実務経験 3年以上(注1)
2級土木の資格のない者 高等学校/中等教育学校/
専門学校(「高度専門士」
「専門士」を除く)
8年以上(注2)

 

(注1)3年以上の実務経験のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数を含み,かつ専任の監理技術者による指導を受けた実務経験年数2年以上を含む。
(注2)8年以上の実務経験のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数を含み,かつ5年以上の実務経験の後,専任の監理技術者による指導を受けた実務経験年数2年以上を含む。

※1 高等学校の指定学科以外を卒業した者には、高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)による試験,旧大学入学資格検定規程(昭和26年文部省令第13号)による検定,旧専門学校入学者検定規程(大正13年文部省令第22号)による検定又は旧高等学校高等科入学資格試験規程(大正8年文部省令第9号)による試験に合格した者を含む。

※2 2級土木施工管理技術検定合格者以外の者で,高等学校指定学科以外を卒業し,建設機械施工技術検定に合格した者の土木施工管理に関する必要な実務経験年数は9年6か月以上となる(合格証明書の写しを添付)。

●実地試験受験者
(イ)当年度の1級土木施工管理技術検定・学科試験の合格者
(ロ)学科試験免除者
1)平成30年度1級土木施工管理技術検定・学科試験の合格者
2)技術士法による第二次試験のうち技術部門を建設部門,上下水道部門,農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る),森林部門(選択科目を森林土木とするものに限る),水産部門(選択科目を水産土木とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門若しくは上下水道部門に係るもの,「農業土木」,「森林土木」又は「水産土木」とするものに限る)に合格した者で,1級土木施工管理技術検定・学科試験の受検資格を有する者

土木施工管理技術検定試験に関する申込書類提出及び問い合わせ先
一般財団法人 全国建設研修センター試験業務局土木試験部土木試験課
HP: http://www.jctc.jp/ TEL:042-300-6860
〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2

保坂 成司 (監修), 森田 興司 (著), 山田 愼吾 (著), 小野 勇 (著)
出版社: 誠文堂新光社 (2018/12/7)、出典:出版社HP

2018(平成30)年度 最新過去問分析

問題A(選択問題) :得意分野の知識の再確認を!
自分の得意分野を選択できますが,知識があいまいなことがあるので,解説で確認しましょうNo.1~No.15の土工,コンクリート,基礎工は,ほぼ必須の12問選択なので,特に力を入れ,過去問を繰り返し解いてください。No.50~No.61の法規は,出題箇所がほぼ決まっています。本書の8年分の過去問を解くと出題内容がわかるので,選択肢の引っかけ箇所に注意して覚えましょう。

No.1~No.15 15問のうちから12問を選択
No.16~No.49 34問のうちから10問を選択
No.50~No.61 12問のうちから8問を選択

問題B(必須問題) :頻出問題は必ず勉強!
全問解答の必須問題で,施工計画と施工管理から出題されます。工程管理の工程管理図表の特長やネットワーク式工程表など,毎年確実に出題されている項目もあるので、8~11ページの出題実績を見て,頻出問題は必ず解けるようにしましょう。また,安全管理は労働安全衛生規則等の法令から出題されているので,インターネット(e-Govなど)で法令文を検索してください。

No.1~No.35 全35問をすべて解答

実地試験問題:学科試験の設問文を用いて勉強!
問題2~6は土工,コンクリート,法規などの穴埋め問題ですが,問題7~11は土工,コンクリート工,安全対策などの設問に対する記述であり,総合力が試されます。いずれの問題も学科試験の設問文とほぼ同じ内容なので,学科試験の同じ分野の過去問をしっかりと勉強するとよいでしょう。なお,問題1の経験記述に関してはP.568を参照してください。

問題1 必須問題
問題2~6 選択問題(1)の5問のうちから3問を選択
問題7~11 選択問題(2)の5問のうちから3問を選択

保坂 成司 (監修), 森田 興司 (著), 山田 愼吾 (著), 小野 勇 (著)
出版社: 誠文堂新光社 (2018/12/7)、出典:出版社HP

2011(平成23)~2018(平成30)年度 出題実績

試験対策として出題実績を知ることは重要です。2011(平成23)~2018(平成30)度の過去8年間に出題された問題を表にしました(●は1題・◎は2題出題)。出題項目は偏りなく学習するのがよいですが,出題頻度が高い項目は特に重点的に学習しましょう。

問題A

目次

はじめに
本書の特徴と使い方
試験の概要
最新過去問分析
出題実績

2018
平成30 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2017
平成29 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2016
平成28 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2015
平成27 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2014
平成26 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2013
平成25 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2012
平成24 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

2011
平成23 年度
学科試験 問題A
問題B
実地試験
解答解説

経験記述の攻略法

保坂 成司 (監修), 森田 興司 (著), 山田 愼吾 (著), 小野 勇 (著)
出版社: 誠文堂新光社 (2018/12/7)、出典:出版社HP