第4版 登録販売者 合格教本




はじめに

登録販売者をめざして本書を手にされたあなたに敬意を表したいと思います。時代は、あなたの活躍を待っています。いまの決意を大切して、どんどん前へ進みましょう。

本書は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月版)」に準拠しつつ、全国の過去問題を詳細に分析して受験地ごとの出題傾向の偏りを標準化しました。つまり、どの都道府県で受験されても合格点をクリアできるだけの内容となっているものと確信します。また、付属のCD-ROMには、実際の試験問題が収録してあり、弱点を徹底的に分析できるようになっています。

まず、あなたが試験に合格すること、それが本書の目的ですが、それがゴールではありません。「セルフメディケーションを支える専門家」、それがライセンス取得後のあなたが背負うべき責任です。受験対策にだけにとどまらず、あなたが現場に出たときに、実践していただきたいことを随所にちりばめてあります。

一般用医薬品(大衆薬/OTC薬)のうち約95%を、第2類と第3類医薬品が占めています。第1類医薬品と要指導医薬品は薬剤師による専売品ですが、一般用医薬品の大部分を、あなたのライセンスで販売することができるのです。

ドラッグストア等で買い物をするときに、私たちは「くすり」を「相談して買う」習慣を忘れて久しくなります。「いちいち説明なんかいらない」とおっしゃるお客さまが多いと思います。習慣は変えられます。最初はわずらわしいと思われるかもしれませんが、あなたのひと声が、医薬品による健康被害からお客さまを守ることになるものと確信します。

あなたの合格を心よりお祈りいたします。私たちと一緒に、新しい時代のセルフメディケーションに貢献しましょう。

2018年6月 本間克明

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

目次

はじめに
登録販売者試験とは
本書の使い方
付属CD-ROMの使い方

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
1-1 医薬品概論
1医薬品の本質
2医薬品のリスク評価
3健康食品

1-2 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
1副作用への配慮
2不適正な使用と有害事象
3相互作用への配慮
コラム カフェインの過剰摂取
4小児への配慮
5高齢者への配慮
6妊娠・授乳中の配慮
7医療機関で治療を受けている人
8プラセボ効果
9医薬品の品質

1-3 適切な医薬品選択と受診の勧め
1一般用医薬品
2セルフメディケーション
3コミュニケーション
4販売時に確認しておきたいポイント

1-4 薬害の歴史
1サリドマイド訴訟
2スモン訴訟
3HIV訴訟
4CD訴訟
5まとめ

第2章 人体の働きと医薬品
2-1 人体の構造と働き
1消化器系
2呼吸器系
3循環器系
4泌尿器系
5感覚器官(目・鼻・耳)
6運動器官(皮膚・骨格・筋肉)
7脳・神経系

2-2 薬が働くしくみ
1体内で薬がたどる運命
2薬の体内での働き
3医薬品の剤形
コラム PTPシートの誤飲

2-3 症状からみた主な副作用
1副作用が生じた場合の対応
2全身に現れる副作用
3精神神経系に現れる副作用
4体の局所に現れる副作用

第3章 主な医薬品とその作用
3-1 精神神経に作用する薬
3-1-1 かぜ薬
1「かぜ」とは
2かぜ薬の主な配合成分
3かぜ薬に配合される漢方処方製剤

3-1-2 解熱鎮痛薬
1解熱鎮痛薬とは
2代表的な配合成分
3鎮痛を目的とする漢方処方製剤
4相互作用
5受診勧奨

3-1-3 眠気を促す薬(催眠鎮静薬)
1代表的な配合成分
2不安・不眠の改善を目的とした漢方
3相互作用
処方製剤

3-1-4 眠気を防ぐ薬
1カフェインの働きと主な副作用

3-1-5 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
1代表的な配合成分

3-1-6 小児の旨を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)
1小児鎮静薬とは
2代表的な配合成分
3漢方処方製剤
4受診勧奨

3-2 呼吸器官に作用する薬
3-2-1 鎮咳去痰薬
1鎮咳去痰薬とは
2代表的な配合成分
3.漢方処方剤
4相互作用、受診勧奨

3-2-2 口腔咽喉薬・うがい薬
1口腔咽喉薬・含嗽薬に関する一般的な注意事項
2代表的な配合成分
3喉の痛みを鎮めることを目的とした漢方処方
4受診推奨

3-3 腸に作用する薬
3-3-1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)
1胃の不調、薬が症状を抑える仕組み
2制酸成分
3健胃成分
4消化成分
5その他成分
6胃の不調を改善する漢方処方製剤
7受診勧奨

3-3-2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)
1腸について
2整腸成分
3.止瀉薬(下痢止め)
4瀉下成分(下剤)
5腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤
6の薬に関する相互作用、受診推奨

3-3-3 胃腸鎮稿鎮痙薬
1代表的な鎮痙成分
2相互作用、受診勧奨

3-3-4 その他の消化器官用薬
1浣腸薬
2駆虫薬

3-4 心臓などの器官や血液に作用する薬
3-4-1 強心薬
1動悸、切れ等を生じる原因と強心薬の働き
2代表的な配合成分
3漢方処方製剤¥
4強心薬の相互作用、受診勧奨

3-4-2 高コレステロール改善薬
1コレステロールとは
2代表的な配合成分

3-4-3 貧血用薬(鉄製剤)
1貧血症状と鉄製剤の働き
2代表的な配合成分

3-4-4 その他の循環器用薬
1循環器用薬
2漢方処方製剤

3-5 排泄に関わる部位に作用する薬
3-5-1 痔の薬
1時の発症、痔疾用薬の働き
2外用痔疾用薬の代表的な配合成分
3内用痔疾用薬の代表的な成分
4等に用いる漢方処方製剤
5相互作用・受診勧奨

3-5-2 その他の泌尿器用薬
1代表的な配合成分
2漢方処方製剤

3-6 婦人用薬
1適用対象となる体質・症状
2婦人薬の代表的な配合成分
3婦人薬としての漢方処方製剤
4相互作用、受診勧奨

3-7 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)
1アレルギー症状が発生する仕組み
2アレルギー症状を抑える配合成分
3漢方処方製剤
4相互作用、受診勧奨

3-8 鼻炎用点鼻薬
1鼻炎とは
2鼻炎用点鼻薬
3代表的な配合成分

3-9 眼科用薬
1点眼薬とは
2点眼薬における一般的な注意
3点眼薬の副作用
4緑内障の場合
5点眼薬の配合成分

3-10 皮膚に用いる薬
1外皮用薬
2きず口の殺菌消毒成分
3皮膚の痒み、腫れ、痛みを抑える配合成分
4肌の角質化、かさつき等を改善する
5抗菌作用を有する配合成分
6抗真菌作用を有する配合成分
7みずむし・たむし
8頭皮・毛根に作用する配合成分

3-11 歯や口中に用いる薬
3-11-1 歯痛・歯槽膿漏用薬
1歯痛薬(外用)の配合成分
2歯槽膿漏薬(外用)の配合成分
3歯槽膿漏薬(内服)の配合成分

3-11-2 口内炎用薬
1口内炎や舌炎の原因
2代表的な配合成分
3漢方処方製剤
4相互作用、受診勧奨

3-12 禁煙補助剤
1喫煙習慣とニコチン、禁煙

3-13 滋養強壮保健薬
1医薬品として扱われる保健薬
2主な配合成分
3生薬成分
4漢方処方製剤

3-14 漢方処方製剤・生薬製剤
3-14-1 漢方処方製剤
1漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方
2代表的な漢方処方製剤

3-14-2 その他の生薬製剤
1生薬製剤
2代表的な生薬成分

3-15 公衆衛生用薬
3-15-1 消毒薬
1消毒薬の選択
2代表的な殺菌消毒成分・取扱い上の注意

3-15-2 殺虫剤・忌避剤
1殺虫剤・忌避剤とは
2衛生害虫
3代表的な殺虫成分
4殺虫剤の主な剤形、用法
5殺虫剤を使用する際の一般的な留意事項
6忌避剤を使用する際の一般的な留意事項

3-16 一般用検査薬
3-16-1 一般用検査薬とは
3-16-2 尿糖・尿タンパク検査薬
3-16-3 妊娠検査薬

第4章 薬事関係法規・制度
4-1 医薬品の分類・取扱い等
4-1-1 法の目的
1医薬品医療機器等法
2登録販売者

4-1-2 医薬品の定義と範囲
1医薬品の定義
2医薬品の製造販売
3一般用医薬品、要指導医薬品と医療用医薬品
4毒薬・劇薬
5生物由来製品
6一般用医薬品のリスク区分

4-1-3 容器・外箱等への記載事項、添付文書等への記載事項
1容器・外箱等への記載事項
2添付文書への記載事項
3記載禁止事項

4-1-4 医薬部外品、化粧品、保健機能食品等
1医薬部外品
2化粧品
3保健機能食品等の食品

4-2 医薬品の販売業の許可
4-2-1 許可の種類
1医薬品の販売業の許可
2薬局
3店舗販売業
4配置販売業

4-2-2 リスク区分に応じた販売従事者、情報提供および陳列等
1リスク区分に応じた販売従事者等
2要指導医薬品の情報提供
3一般用医薬品の情報提供
4リスク区分に応じた陳列等
5要指導医薬品および一般用医薬品を陳列する場合
6陳列、交付場所の閉鎖
7掲示板等について
8特定販売
9医薬品の購入等に関する記録等
10その他の遵守事項等

4-3 医薬品販売に関する法令遵守
4-3-1 適正な販売広告
1販売広告
2医薬品等適正広告基準

4-3-2 適正な販売方法
1販売方法
2不適正な販売方法

4-3-3 行政の監視指導
1薬事監視員
2罰則
3行政庁による処分

別表4-1 医薬部外品の効能効果の範囲
別表4-2 化粧品の効能効果の範囲
別表4-3 特定保健用食品:これまでに認められている主な特定の保健の用途
別表4-4 栄養機能食品:栄養機能表示と注意喚起表示

第5章 医薬品の適正使用・安全対策
5-1 医薬品の適正使用情報
5-1-1 適正使用情報とは
1適正使用情報の理解と活用
2添付文書

5-1-2 添付文書の読み方
1改訂年月
2添付文書の必読および保管に関する事項
3販売名、薬効名およびリスク区分
4製品の特徴
5使用上の注意
6効能または効果
7用法および用量
8成分および分量
9病気の予防・症状の改善につながる
10保管および取り扱い上の注意
11消費者相談窓口事項(いわゆる「養生訓」)
12製造販売業者の名称および所在地

5-1-3 使用上の注意
1使用上の注意【してはいけないこと】
2使用上の注意【相談すること】
3使用上の注意(その他の記載)

5-1-4 製品表示の読み方(外箱等)

5-1-5 安全性情報
1緊急安全性情報
2安全性速報
3医薬品・医療機器等安全性情報

5-1-6 購入者に対する情報の提供
1添付文書情報の活用
2製品の表示情報の活用
3その他の適正使用情報の活用

5-2 医薬品の安全対策
5-2-1 医薬品の副作用情報等の収集、評価および措置
1副作用情報等の収集
2副作用情報等の評価および処置
3健康危機管理体制の整備

5-2-2 医薬品による副作用を報告する方法

5-2-3 医薬品の副作用等による健康被害の救済
1医薬品副作用被害救済制度
2医薬品副作用被害救済制度の内容
3医薬品PLセンター

5-2-4 一般用医薬品に関する安全対策

5-2-5 医薬品の適正使用のための啓発活動
別表5-1 主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等「してはいけないこと」
別表5-2 主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等「相談すること」
別表5-3 医薬品安全性情報報告書

さくいん

別冊 第4版 登録販売者合格教本 確認テスト解答

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

登録販売者試験とは

1登録販売者とは
平成18年に薬事法(現・医薬品医療機器等法)が改正され、医薬品の販売制度の見直しがなされました。これにより、一般用医薬品をリスクの程度に応じて3つに区分し、リスクの低い第2類、第3類医薬品の販売等に携わることができる専門家として「登録販売者」が設けられました。登録販売者は、生活者のセルフメディケーションを支援するために生活者に対して情報を提供したり、相談に対応することが求められています。

2登録販売者になるには
医薬品は人の健康や生命に直接影響するものであり、適正に使用された場合であっても有益な効果だけをもたらすとは限らず、好ましくない反応(副作用)を生じることがあります。一般用医薬品は医療用医薬品(病院や調剤薬局でもらう薬)に比べると副作用等による健康被害のリスクは低いといわれていますが、医薬部外品や化粧品、また健康食品とは異なるものであるため、一般用医薬品を販売する専門家になるためには、各都道府県が実施する登録販売者試験に合格しなければなりません。

試験は、医薬品販売の最前線で購入者に対して情報を提供したり、相談対応をする「登録販売者」にふさわしく、実務的な内容を重視したものです。試験問題は各都道府県が作成しますが、試験の出題範囲はあらかじめ厚生労働省から示されています。

3登録販売者試験の概要
(1)試験日程
各都道府県が、試験を少なくとも年1回以上定期的に実施します。登録販売者試験では、地区別にブロックをつくり同一ブロック内では共通問題を使用し試験日を統一しています。

北海道・東北ブロック(北海道・青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島)
北関東・甲信越ブロック(茨城・栃木・群馬・山梨・長野・新潟)
南関東ブロック(埼玉・千葉・神奈川)
東京
東海・北陸ブロック(静岡・岐阜・愛知・三重・富山・石川)
近畿ブロック(福井・滋賀・京都・兵庫・和歌山)
奈良
大阪
中国ブロック(岡山・広島・山口・鳥取・島根)
四国ブロック(香川・愛媛・徳島・高知)
九州・沖縄ブロック(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)

登録販売者試験の試験区分

※住所や勤務地などにより受験地が制限されることがないため、試験実施日が異なる物の熟者な目で受験することができますが、詳細は都道府県に問合せてください。

(2)受験資格
学歴要件は廃止されたので、誰でも受験可能です。

(3)実務経験
受験に際しての実務経験要件は廃止されました。

4試験範囲と出題数および試験形式
(1)試験範囲と出題数

(2)試験形式
マークシート方式の筆記試験。

5合格基準
基準1:原則として、総出題数に対する正答率が7割以上であること。
基準2:試験項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上の正答率であること。

項目ごとの最低正答率は都道府県により異なり、3~4割です。つまり、総合得点で7割以上の正答率であっても、3~4割以下の正答率の試験項目が1つでもあった場合には不合格となります。そのため各項目全てをしっかり学ぶことが重要になります。

6提出書類など
提出書類などは次の通りです。くわしくは都道府県へお問合せください。
1登録販売者試験受験願書
2写真
3その他都道府県知事が必要と認める書類
4受験手数料

7登録販売者試験に合格後、管理者となるための要件
「登録販売者試験に合格後、管理者となるための要件」は次の通りです。

1管理者・管理代行者となるには、過去5年間のうち2年間の実務・業務経験が必要となりました。それまでの間は、管理者・管理代行者の管理・指導の下に登録販売者として販売実務に従事することは可能です。

2管理者・管理代行者要件を満たす登録販売者と、それ以外の登録販売者を名札で区分することになりました。

3薬局等に、登録販売者の勤務経験の記録・保存義務を課すとともに、求めに応じた勤務経験の証明が義務付けられました(管理者となる際に証明が必要なため)。

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

本書の使い方

1本書の構成
本書はテキストと確認テストで構成されています。本書のテキストは、厚生労働省が示した登録販売者試験の「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」に準拠しています。

基本的に左ページがテキスト、右ページが確認テストという見開き2ページで完結した構成になっています。確認テストの内容は、左ページのテキストに書いてあります。確認しながら解いてみましょう。たまに左ページのテキストに書いていない場合もありますが、そのときは問題を解きながらその場で覚えていきましょう。

確認テストは、実際に出題された登録販売者試験問題を分解して正誤問題で×問題)を作成しています。登録販売者試験は、穴埋め問題、成分名や効用の組合せ問題なども出題されますが、多くは正しいか誤っているかを判断させる正誤問題です。したがって正誤問題(○×問題)を繰り返し正解できるようになることが合格への近道になるでしょう。本書では○×問題を1114問収録しています。繰り返し、学習しましょう。また、○×問題だけではなく、試験問題をそのままの形で載せているところもあります。

さらに、本書付属CD-ROMには、平成29年度の試験問題を7地域分収録してあります。最後の仕上げ、あるいは確認テストの成果を試すためにも問題を解いてみましょう。CD-ROMの使い方については後述します。

①節のテーマ:節番号とテーマを示しています。
②図表:わかりづらい点は図示しています。
③確認テスト:左ページで学んだことの確認テストです。実際の試験問題を使用しています。
☑︎☑︎☑︎:チェック欄です。解けなかった問題にチェックを入れるなど、演習のチェックに使いましょう。
④照ページ:別冊「確認テスト解答」の参照ページを書いてあります。

2本書の使い方
前述しましたが、本書の基本構成は、見開きで左側がテキスト、右側が確認テストとなっています。確認テストは左側のテキストを読めばほぼ答えられる構成になっています。本書のテキスト部分は、非常にシンプルでコンパクトですが、登録販売者試験で問われる内容はほぼ左側のテキスト部分に書いてある内容に集約されます。繰り返し読み、学習しましょう。
本書の使い方は、3パターンあります。

1左ページのテキストを読んで、右ページの問題を解く
もっともベーシックな使い方です。テキストを読んで、覚えて、問題を解く、という学習を繰り返しましょう。繰り返すことによって、問題を解く力が養われます。

2左ページのテキスト部分を通して読む
テキストとしての使い方です。左ページのテキスト部分を読み進めます。一通りテキストを読んで理解してから、問題を解きたい方に最適です。

3問題集として使う
上級者向けです。左ページのテキスト部分をすべて読んでしまった方や、他の本で学習をした方、あるいは実務でほぼ試験に出る内容を知っている方向けです。右ページの確認テストを解いてみて復習用にお使いください。解答がわからなくても、左ページのテキスト部分を読めば、ほぼ答えはわかります。本書は復習をしたい方にも最適です。

3別冊「確認テスト解答」
巻末に別冊として「確認テスト解答」をつけました。書籍から取り外しができますので、切り離してお使いください。

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP

付属CD-ROMの使い方

1付属CD-ROMについて
付属CD-ROMには試験対策・学習ソフトDEKIDAS-2(デキダス2)が収録されています。学習ソフトDEKIDAS-2は、登録販売者試験問題の本試験問題をパソコンで学習し、弱点を分析するソフトです。このソフトで登録販売者試験を7回分挑戦することができます。

収録した試験問題は、すべて平成29年の試験問題です。7地域とも午前午後に分かれ、各々の試験は120分です。DEKIDAS-2には7地域合計840問の問題が収録されています。各地域の問題をパソコンで解くだけではなく、DEKIDAS-2はジャンル別に問題を出題する機能、間違った問題だけを出題する機能、弱点がすぐわかるレーダーチャート分析機能、1問あたりの問題に時間制限をかける機能などがあります。

収録問題
平成29年北海道・東北(青森県)
平成29年近畿(滋賀県)
平成29年北関東・甲信越(群馬県)
平成29年中国(山口県)
平成29年南関東(千葉県)
平成29年九州・沖縄(鹿児島県)
平成29年東海・北陸(愛知県)

2注意事項
動作環境
対応OS:Windows10/8/8.1/7/7SP1(各32/64ビット版)
(Apple社Macでは動作しません)。
ディスプレイの解像度:1024×768ピクセル以上
CドライブがシステムドライブとなるPC

DEKIDAS-2は上記OSで動作確認をしましたが、お使いのパソコン環境(ハードウェア構成やインストールしたソフトウェア)によっては、これらOSでも動作しないこともあります。あらかじめご了承ください。

注意
・付属CD-ROMを実行した結果、万一障害などが発生しても、弊社、プログラムの開発
者および著者は一切責任を負いません。ご自身の責任においてご使用ください。
・DEKIDAS-2の使い方に関するお問い合わせにはお答えできません。

3DEKIDAS-2の起動方法

付属のCD-ROMをCD-ROM(DVD)ドライブにセットすると、トップメニューが表示されます。表示されない場合は、[コンピューター](マイコンピュータ)から、CD-ROMドライブのDEKIDAS-2のアイコンをダブルクリックするかdekidas_v2.exeをダブルクリックすれば表示されます。

メニューが表示されず、「このアプリケーションを実行するには…」のメッセージが表示された場合、右ページの「起動直後にメッセージが出た場合」をお読みください。なお動作が遅いときは、ハードディスク上の任意のフォルダに、CD-ROMの中身をそのままコピーしてDEKIDAS-2のアイコンをダブルクリックするかdekidas_v2.exeをダブルクリックすることでも起動できます。

[DEKIDAS実行]をクリックすると、初期起動時は名前入力用のダイアロクボックスが表示されるので、ユーザ名を入力してください。名前を入力すると「ようこそ○○さん」と表示され、[次へ]をクリックするとメインメニューが表示されます。

4メインメニュー
メインメニューでは、出題モードの選択や、解答分析の結果表示などができます。試験日はあらかじめ2020年1月1日に初期設定されているので、[設定]ボタンで変更してください。

5出題された問題を選ぶ「問題選択モード」
問題選択モードでは、出題時期(地域)や出題ジャンルを、自由な組み合わせで選択できます。また、未解答や不正解のものだけの出題や、時間制限の設定、出題順の設定も可能です。初期状態では、あらかじめ、最新の問題1回分[平成29年度九州・沖縄(午後)]が選択されています。一度に出題できる問題数の上限は300問です。

特定のジャンルの問題のみが解ける「ジャンルの選択」
学習する上で重要なのは「ジャンルの選択」です。たとえば「人体の働きと医薬品」のジャンルの学習を終えたなら、「人体の働きと医薬品」のジャンルだけを選択すれば、そのジャンルだけの問題を解くことができます。

類似問題を数多く解ける「ジャンルの選択」
「出題時期の選択」で「全て選択」をチェックし、解きたいジャンル(たとえば「人体の働きと医薬品」を選択すると、7地域分のさまざまな解きたいジャンルの類似問題を解くことができます。表示される出題数が多いと感じる方は、「出題数」のボックスで出題数を減らすこともできます。

間違えた問題を解けるまで繰り返せる-「オプションの選択」
DEKIDAS-2は学習の履歴を保存していますので、解答を間違えたり、解けなかった問題を何度でも解くことができます。不正解の問題、未解答の問題を解くには、「出題時期の選択」(出題地域の選択)をしてから、「オプションの選択」で設定します。

6小テストを行う一模擬問題モード
模擬試験モードでは、本試験の半分の出題数(60問)・制限時間(120分)で、ランダムに問題を抽出し、出題します。抽出された問題は、ジャンル順に並べられます(5ジャンルすべて出題します)。

7問題解答画面
出題される問題を解きます。下部の解答状況ウィンドウで、表示されている問題以外の解答状況を確かめたり、ジャンプしたりすることができます。[答え]ボタンは、模擬試験モードでは表示されません。

一問一答の問題集のように使える一「答え」ボタン
問題を解いてみてすぐに答えが知りたい場合、「答え」ボタンをクリックすると、その問題の解答が表示されます。一問一答の問題集のようにどんどん問題を解いて、答えを確認したい方には便利な機能です。

8採点画面
問題解答画面で[試験終了]ボタンをクリックすると、採点画面が表示されます。正解率やレーダチャートの計算は、直前に解いた問題数を分母とします(未解答も計算します)。

9結果分析
[メインメニュー]で[分析]ボタンをクリックすると、学習履歴の分析が表示されます。最後に答えた問題については、太字で表示されます。水色は不正解、ピンクは正解を示します。正誤状況を印刷することもできます(「通常使っているプリンタに設定」されているプリンタから印刷します)。ここでの正解率・レーダチャートの計算には、未解答の問題は含みません。なお、分析画面が表示されるまでに、若干時間がかかることがあります。

10DEKIDAS-2の終了
[メインメニュー]で[終了]ボタンをクリックし、続けてトップメニューで[終了]ボタンをクリックします。

11よくある質問
「PDFボタンが動作しない」
Windows7上でChromeをお使いの場合、PDFボタンがうまく動かない場合があります。その場合は、CD-ROM内のPDFフォルダの中の、index.htmを直接ダブルクリックしてください。

本間 克明 (著)
出版社: 技術評論社; 第4版 (2018/6/19)、出典:出版社HP