1級建築施工管理技士 学科問題解説集1建築学・施工・共通編 令和2年度版




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はじめに

1級建築施工管理技士の資格について
建築工事の施工技術の高度化・多様化、さらに専門化にともない、建築施工管理技士の重要性が高まっています。

1級建築施工管理技士は、建設業法に定められた建築工事関係16業種の許可に際して、営業所ごとに置かなければならない専任の技術者並びに工事現場ごとに置かなければならない主任技術者又は監理技術者となることが認められています。

また、特定建設業に係る建築工事業、鋼構造物工事業(指定建設業)については、国土交通大臣が定める国家資格を有するものとして、営業所の専任技術者及び工事現場の監理技術者となることが認められています。

将来性・メリット
1級建築施工管理技士は、建築工事の現場監督として仕事をするために不可欠な資格です。工事に関する技術的知識と管理能力を備えた人材として確実にステップアップしていくことができ、また、資格取得が直接企業の技術力評価につながります。

試験のポイント
近年の全国合格率は、約35%から50%となっており、その年度の問題の難易度により、大きく変動しています。それは、1級建築施工管理技士試験が、一定以上の得点者を合格させるという「基準点試験」である為です。したがって、基本をしっかりと理解しなければならない厳しい試験です。

本書のねらい
本書は、平成30年~平成25年までの過去6年間の出題492問を分野別に①②の2分冊にまとめ、問題と解説を同一頁または見開き頁に編集したもので、非常に理解しやすく、かつ、学習を進めやすい編集となっています。そして、最新の令和元年の問題は②に「本試験にチャレンジ」として、本試験形式で掲載しています。また、全設問肢解説付きで、できるだけ図・表を配置して視覚からも理解をすることができる内容になっています。

すなわち、本書は、単に「解くだけの問題集」ではなく、「読んで理解する問題集」、「項目別の出題傾向を把握する問題集」でもあるべき、という主旨で作成されています。
合格のために必要なのは、なんといっても「繰り返し」です。「繰り返し」によって問題の解き方が徐々に身についてくるとともに、新たな発見があり、学習の楽しみが湧いてくるものです。

本試験までに本書を繰り返し解くことが、合理的で、かつ、効果的な学習方法であり、合格への最短距離となります。本書の内容を繰り返し学習することで、試験における項目別の出題内容を理解し、学科試験に合格されますよう、心よりお祈り申し上げます。

日建学院教材研究会

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2019/12/16)、出典:出版社HP

目次

本書の特徴と活用方法
出題年度・問題解説集番号対応表
ズバリ解説のご案内

1建築学
計画原論
換気
伝熱・結露
日照・日影・日射
採光・照明
音響

構造力学
力学(計算)
構造設計

一般構造
地盤・基礎構造
鉄筋コンクリート構造
鉄骨構造

建築材料
セメント・骨材・コンクリート
金属材料
ガラス
防水材料
石材
左官材料
その他の材料

2施工
躯体工事
地盤調查
仮説工事
土工事・山留め工事
基礎・地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリート工事
鉄骨工事
ALCパネル工事
押出成形セメント板工事
耐震改修工事
その他の工事
建設機械

仕上工事
防水工事
屋根工事
左官工事
塗装工事・吹付け工事
張り石工事
タイル工事
建具工事
カーテンウォール工事
金属工事
断熱工事
内装工事
その他の仕上工事

3共通
設備工事
給排水
空調
電気・避雷
消火・避難
その他の設備
積算

その他
測量
舗装
植栽
契約約款

受驗要領

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2019/12/16)、出典:出版社HP

本書の特徴と活用方法

特徴
1出題傾向を把握できるよう、過去6年間の出題を、分野別に分類して①②の2分冊に編集しています(最新の問題は2に本試験形式で掲載しています)。

2問題の難易度によって、A~Cの3ランクに分類しています。

ランク 難易度
A
基本問題
比較的易しい問題で、類題も多く出題されている。
確実に解答できなければならない問題。
B
標準問題
多少難解で、正解するには応用力を必要とする。
出題頻度が高く、今後においても出題が考えられる問題。
C
難解問題
難解な問題で、正解するには幅広い知識と応用を必要とする問題。

 

3最新の法改正・基準改定に対応した内容としています。

学習方法
試験に合格するためには、試験傾向を把握し、過去問題は確実に正解する必要があります。そこで限られた時間内に必要な情報を効率よく習得できるよう、次のような学習方法を実施して下さい。

1問題は解答肢を選択するだけではなく、全ての設問肢について解説を読み、何度も出題されている設問肢については、マーキングしておきましょう。

2特に間違った設問肢については、どこを理解していなかったのかを解説でしっかりと確認しましょう。

3解答肢の丸暗記はしないようにしましょう。また、関連する事項や手順なども把握するようにしましょう。

4問題を1問でも多く把握するために、とにかく問題を解く時間をつくりましょう。

5「問題番号の左」、「解説肢番号の左」に*のある設問は、今後の出題があまり考えられない、または、難解で学習効率が低く、試験対策として重要でない事項です。学習においては、深入りする必要はありません。

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2019/12/16)、出典:出版社HP

出題年度・問題解説集番号 対応表

出題年度
H30 H29 H28 H27 H26 H25
出題番号 1 1 2 3 4 5 6
2 8 10 6 9 11 12
3 13 14 15 16 17 18
4 81 37 47 38 50 52
5 45 46 48 49 51 53
6 54 55 56 57 58 59
7 39 40 41 42 43 44
8 33 34 31 35 36 32
9 19 20 21 22 23 29
10 24 25 26 27 28 30
11 62 65 60 66 61 64
12 78 75 63 76 80 77
13 67 214 79 68 69 215
14 72 70 187 73 71 74
15 84 82 85 83 86 87
16 263 262 266 264 267 265
17 252 248 249 250 253 251
18 245 242 246 243 244 247
19 254 257 255 258 256 259
20 268 260 269 270 261 271
21 91 92 93 94 95 96
22 98 88 99 89 101 90
23 102 103 100 104 105 106
24 110 107 111 108 112 109
25 117 113 114 119 115 116
26 121 122 118 123 120 124
27 125 129 126 130 127 128
28 135 131 132 137 133 134
29 139 140 136 141 142 138
30 152 143 153 144 154 145
31 149 146 150 147 151 148
32 163 166 169 167 168 170
33 165 160 164 159 161 162
34 174 171 175 172 173 177
35 180 178 181 176 182 179
36 204 202 206 203 205 207
37 183 185 184 188 186 189
38 217 218 219 220 221 222
39 198 190 199 200 191 201
40 208 211 209 212 210 213
41 192 195 193 196 194 197
42 228 226 229 233 230 227
43 231 223 232 224 234 225
44 241 157 155 158 156 216
45 240 238 239 236 235 237
66 97

試験問題の構成

学科試験問題は4肢択一式の出題となっています。学科試験の午前の試験問題(問題A)は、建築学等の分野から出題され、午後の試験問題(問題B)は、施工管理法と法規から出題されています。共通と施工管理法の分野は、全問解答しなければなりませんが、建築学・施工および法規は、選択解答となっています。

試験区分 分野別区分 出題数と解答数 試験時間
区分 細分 細目 出題数 解答数 問題A
2時間30分
学科試験 建築学等 建築学 計画原論
一般構造
構造力学
建築材料
15 12
共通 設備関係
契約関係
その他
5 5
施行 躯体工事関係 13 5
仕上工事関係 12 5
施工管理法 施行計画 5 5
施行計画
工程管理
品質管理
安全管理
20 20 問題B
2時間00分
法規 建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
その他関連法規
12 8
82 60

注)選択問題は、余分に解答すると減点されます。

日建学院教材研究会 (著)
出版社: 建築資料研究社; 令和2年度版 (2019/12/16)、出典:出版社HP