フルーツ検定試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




フルーツ検定試験の公式テキスト

公式ホームページから購入が可能です。
フルーツ検定公式HP
またホームページでは模擬問題や合格者のメッセージを見ることができます。

目次 – フルーツ検定公式テキスト

はじめに

真っ赤に熟したイチゴ、果汁がほとばしるオレンジ、黒い宝石のように輝くブルーベリー。色鮮やかに食卓を彩るフルーツは、私たちの生活を楽しく、豊かにしてくれるものです。

お祝いやお見舞いなどで、フルーツバスケットをもらって心が癒されたり、市場で木箱に入った色とりどりの果物が並ぶ様子にワクワクしたり。そんな経験を持つ人も多いでしょう。また、日本には古くからフルーツを「水菓子」とよび、菓子のひとつとして扱う独特の文化があります。そんな非日常のフルーツも素敵だけれど、もっと毎日の暮らしのなかにフルーツを取り入れてほしい。本書はそうした思いで作成しました。

さまざまな歴史を持つ国内外のフルーツの品種や特徴、見分け方、保存のポイント、栽培の工夫などを知ることで、きっとフルーツがもっと身近な存在になるはずです。「フルーツ検定」は、フルーツ検定実行委員会が主催する検定です。検定の対象者は、フルーツに興味のあるすべての方。本書は、試験のために用いるのはもちろん、フルーツについて学ぶことで、みなさんの日々の食生活がもっと彩り豊かな、広がりのあるものになることを祈っています。

実業之日本社 (編集)
出版社: 実業之日本社 (2016/12/9)、出典:出版社HP

本書の使い方

本書は「フルーツ検定」の公式テキストです。フルーツは、ビタミン、ミネラル、食物繊維など私たちの体にとって不可欠な栄養素が多く含まれています。また、品種改良や栽培の工夫が重ねられたり、鮮度を保つための流通技術が革新したりと、日々、進化をとげています。フルーツ検定は、こうした“生活に役立つ、料理に役立つ、健康に役立つ”フルーツの知識を総合的に身につけることを目的としています。

第1章~5章
第1章~5章は、「果物図鑑」を掲載しています。私たちが日ごろ、よく目にする国産・輸入フルーツから始まり、日本固有の品種や品種改良によって生まれたものが多い柑橘類、さらに夏~秋に果実を実らせ、秋~冬になると完全に落葉する落葉果樹、年間を通じて葉を茂らせている常緑果樹を順に紹介します。

第6章
第6章は、老舗のフルーツ専門店にフルーツカッティングの基礎を学びます。一コマずつ写真を掲載していますので、ぜひ実際にやってみてください。また、フルーツを生食するだけでなく、煮たり焼いたりさまざまな料理にすることで、さらに魅力がアップするフルーツを使ったサラダのレシピも紹介しています。

第7章
第7章は、フルーツの生産や消費動向、流通、輸入・輸出の状況など、フルーツをとりまく情勢について学びます。フルーツをはじめとした「食べ物」から得られる栄養や、その働きについても紹介します。
章の終わりや巻末には、フルーツの最新トレンドやこれからより深く学ぶためのきっかけとなるコラムを掲載しました。

また、検定試験対策としてベーシック(初級)、プロフェッショナル(中~上級)、それぞれの模擬問題も用意しました。本書をひととおり読み終わったら、ぜひ腕試しに取り組んでみてください。

実業之日本社 (編集)
出版社: 実業之日本社 (2016/12/9)、出典:出版社HP

contents

はじめに
本書の使い方
本書の読み方/データ/用語

果物図鑑

第1章 よく目にする国産フルーツ
ミカン
リンゴ
スイカ
日本ナシ/西洋ナシ
カキ
ブドウ
メロン
イチゴ
モモ
スモモ/アンズ
サクランボ
ウメ
クリンビワ
Fruits column ほとんどが手作業で行われるブドウ作りの1年

第2章 よく目にする輸入フルーツ
バナナ
パインアップル
グレープフルーツ
オレンジ
キウイフルーツ
アボカド
レモン
Fruits column 五感を使って楽しみたいフルーツの「おいしさ」

第3章 柑橘類
タンゴール類
文旦類
雑かん類・その他
香酸柑橘類
Fruits column 柑橘類の栽培方法あれこれ

第4章 落葉果樹
イチジク
ザクロ/アケビ
カリン/マルメロ
ナツメ/ポポー
ギンナン/サンショウ
ブルーベリー
ラズベリー/ハスカップ
ブラックベリー/カラント/いろいろなベリー類
ナッツ類
Fruits column 地域特有の食文化を育む日本のフルーツ

第5章 常緑果樹
マンゴー
オリーブ
パパイア/パッションフルーツ
ドラゴンフルーツ/スターフルーツ
アセロラ/アテモヤ/ヤマモモ
ライチ/グァバ
Fruits column 「食べる」以外のフルーツの楽しみ方

第6章 老舗フルーツパーラーのカッティングテクニック&フルーツレシピ
オレンジの飾り切り
リンゴの飾り切り
パインアップルの飾り切り
マンゴーの飾り切り
いちごのおもてなしサラダ
パイナップルのパワーサラダ
いちじくと焼き根菜のサラダ
グリーンキウイサラダ
フルーツドレッシング

第7章 フルーツをとりまく情勢
フルーツの需給構造
フルーツの生産動向
フルーツの消費動向
フルーツの消費拡大対策
フルーツの流通
フルーツの加工
フルーツの輸出
栄養の基本
フルーツに含まれる主な栄養素
フルーツに期待される健康効果
Fruits column 果物か野菜。それが問題だ!?果樹園と畑で異なる地図記号

ちょっと知りたい!フルーツのイイ話
モモには神秘的な力がある?
ビタミンの発見で解決した国民病
品種改良や突然変異で誕生する新品種
脂肪分が高いフランス料理には赤ワインを
ブドウからつくられるお酒、ワイン

「フルーツ検定」試験実施概要
ベーシック(初級)模擬問題
ベーシック(初級)解答と解説
プロフェッショナル(中~上級)模擬問題
プロフェッショナル(中~上級)解答と解説

参考文献・協力一覧
さくいん

実業之日本社 (編集)
出版社: 実業之日本社 (2016/12/9)、出典:出版社HP

本書の読み方

1基本情報
フルーツの名前は、原則としてカタカナで表記しています。分類、英名、原産地、主な産地、輸入国を紹介します。

2出回る時期
よく目にする時期を紹介しています。ただし、フルーツの出回る時期は、気象条件の変動を受けやすいため、ひとつの目安としてください。また、収穫量が少ないフルーツもありますので、必ずその時期になれば手に入るというわけではありません。

3フルーツの特徴
名前の由来や産地、来歴、栽培方法、食べ方など、そのフルーツの特徴を紹介します。

4写真
フルーツの写真です。引き出し線を使って、選び方・見分け方のコツを紹介します。

5見分け方
さらに、見分け方を箇条書きで紹介します。

6栄養のこと
そのフルーツの栄養について、特徴的なものを紹介します。

7保存のポイント
フルーツは新鮮なうちに食べたほうが良いもの、追熟したほうが良いものがあります。保存のポイントや注意点を紹介します。

8分類や品種、種類、仲間など
そのフルーツの分類や品種、仲間などを、さまざまな形で紹介します。特に柑橘類などは、品種改良により数多くの品種が存在するため、掛け合わせをカッコ(【】)で記しました。カットの方法やミニコラムなどで、より詳しくそのフルーツについて学べます。

9まめ知識
さらに、そのフルーツの知識を深めるためのミニ情報を紹介します。

本書のデータ、用語など

農林水産省では、園芸作物の生産振興を効果的に推進するため、おおむね「2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするもの」を「果樹」として取り扱っています。この定義に従いますと、フルーツとして認識されることの多い、メロンやイチゴ、スイカは「一年生草本植物」のため、「野菜」と分類されることになります。また、一般的にフルーツかどうかの境界線があいまいな、クリやウメなどが「果樹」となります。

本書では、読者が幅広いフルーツの知識を得て、豊かな食生活を送る一助となることを目的としているため、農林水産省が生産量などを把握している131品目の「果樹」をベースに、輸入量の多い果樹(バナナ、パインアップル、グレープフルーツなど)や、スイカ、メロン、イチゴなどの「果樹」に分類されていないものも「フルーツ」として紹介しています。

また、第1章の「よく目にする国産フルーツ」については、2013(平成25)年の「作況調査(果樹)」に基づく「果樹生産出荷統計」、「特産果樹生産動態等調査」の「出荷量*」を、第2章の「よく目にする輸入フルーツ」は、2015年(平成27年)の「農林水産物輸出入概況」の「数量」を基礎データとしました。上記のデータを元に、なるべく、みなさんが多く目にするフルーツの順に掲載していますが、特性や品種などが似ている品目を一緒のページで紹介するなど、必ずしも順番にはなっていません。

第3章の「柑橘類」については、第1章、第2章でとりあげていない柑橘類を「タンゴール類」「文旦類」「雑かん類・その他」「香酸柑橘類」にわけて紹介しました。分類は、各所の専門家などの協力を得ましたが、交配によって生まれる柑橘類の分類は非常に難しく、この分類以外にもさまざまな考え方があることをご了承ください。

第4章、第5章は、第1~3章でとりあげていない「落葉果樹」「常緑果樹」を紹介しています。
この章でも、マメ科の落花生を「ナッツ類」として紹介するなど、厳密にフルーツと野菜を分けていないことをご了承下さい。

「出荷量」……収穫量のうち、生食用、加工用として販売した量をいい、生産者が自家消費した量、生産物を贈与した量、収穫後の減耗量を差し引いた重量をいう。なお、出荷量の計測は、集出荷団体等の送り状の控えまたは出荷台帳に記入される出荷の時点における出荷荷姿の表示数量(レッテルの表示量目)を用いる。

出荷量の多い国産フルーツ

順位 名称 トン
1 ミカン 804,400
2 リンゴ 550,700
3 スイカ 304,700
4 日本ナシ 356,400
5 カキ 177,400
6 ブドウ 173,600
7 メロン 153,100
8 イチゴ 151,800
9 モモ 114,100
10 ウメ 107,400

2013(平成25)年「果樹生産出荷統計」「特産果樹生産動態等調査」

輸入量の多いフルーツ

順位 名称 トン
1 バナナ 959,679
2 パインアップル 150,598
3 グレープフルーツ 100,959
4 オレンジ 84,113
5 キウイフルーツ 78,647
6 アボカド 57,588
7 レモン 48,557
8 メロン 23,766
9 ブドウ 21,915
10 マンダリン 11,644

2015(平成27)年「農林水産物輸出入概況」

実業之日本社 (編集)
出版社: 実業之日本社 (2016/12/9)、出典:出版社HP