公害防止管理者試験 ダイオキシン類 精選問題




受験案内

詳しくは、(社)産業環境管理協会(http://www.jemai.or.jp/)にお問合せください。

■受験資格
受験資格の制限はありません.

■スケジュール
例年6月上~中旬に官報に公示,7月上旬から願書配布インターネット受付開始、7月末日まで願書及びインターネット受付,9月中旬受験票送付、10月上旬(10月第1日曜日)に試験が実施され,12月中旬に合格証書及び科目別試験結果の通知が送付されます.詳しくは、(社)産業環境管理協会にお問合せください.

■願書入手
受験案内及び願書は,(社)産業環境管理協会試験センター及び各分室で配布されるほか、経済産業局,都道府県庁,主要市役所の環境関係部署でも入手できます(例年7月上旬から配布).

郵送を希望する場合は、角型2号(A4サイズ)の返信用封筒に,住所氏名を明記し返信用切手を貼って、必要部数を書いたメモと一緒に試験センター又は各分室宛に申し込みます.

■ダイオキシン類関係の試験科目・試験時間・問題数

試験科目 公害総論 ダイオキシン類概論 ダイオキシン類特論
試験時間 50分 50分 75分
出題数 15問 15問 25問

 

■科目別合格制度の導入(平成18年度より)
科目合格した試験科目は、合格した年の初めから3年以内は受験者の申請により,科目免除されます。それまでに他の試験科目に合格すれば,資格が取得できます.

1以上の資格区分の試験に合格した者が、他の資格区分の試験を受験する場合,既に合格している資格区分の試験科目と同一の試験科目については,受験者の申請により、当該試験科目が免除されます。

(なお,本科目別合格制度は、平成18年度以降に実施される試験から適応されるものであり,平成17年度以前に公害防止管理者等の資格を取得している者が,他の資格区分を受験する場合には適用されません.)

■試験方法
試験は科目ごとに多肢選択方式による五者択一式の筆記試験で、答案用紙はマークシート方式です。

■試験地
札幌市,仙台市,東京都,愛知県,大阪府,広島市,高松市,福岡市,那覇市で実施されます。

■受験願書の配布および受付先

社団法人 產業環境管理協会 公害防止管理者試験センター
住所 TEL FAX
本部 101-0044 東京都千代田区鍛冶町二丁目2番1号
(三井住友銀行神田駅前ビル)
03-5209-7713 03-5209-7718
北海道支部
(分室)
060-0806 札幌市北区北6条西6丁目2番地
(第2山崎ビル)
011-737-5014 011-758-4539
東北支部
(分室)
980-0012 仙台市青葉区錦町1-4-5
(地産マンション2階)
022-225-1565 022-265-9040
中部支部
(分室)
460-0008 名古屋市中区栄2-10-19
(名古屋商工会議所ビル6階)
052-221-1457 052-231-8219
関西支部
(分室)
540-0032 大阪市中央区天満橋京町2-6
(天満橋八千代ビル別館6階)
06-6942-3206 06-6949-3299
中国支部
(分室)
730-0011 広島市中区基町5-44
(広島商工会議所ビル5階)
082-228-8736 082-223-7564
四国支部
(分室)
760-0033 高松市丸の内2-5
(コンデンビル本館4階)
087-822-0725 087-851-2452
九州支部
(分室)
812-0011 福岡市博多区博多駅前2-9-28
(福岡商工会議所ビル7階)
092-441-2054 092-472-9177
沖縄県
工業連合会
901-0152 那覇市字小禄1831-1
(沖縄産業支援センター6階)
098-859-6191 098-859-6193

三好 康彦 (著)
出版社: オーム社 (2013/2/21)、出典:出版社HP

はしがき

本書は,公害防止管理者試験制度が変更された平成18年以降の全問題を問題の内容別に分類し,整理し編集し直して解説を行ったものです。ダイオキシン類関係公害防止管理者試験の解説について,本書のように編集したものは見当たらないようです.このような編集には次のような特徴があります.

1これまでの出題傾向が一目でわかり、今後の出題の予想が立てやすいこと.
2重要なところは,繰り返し出題されているので,学習のポイントがわかること.
3同様な過去問題を繰り返し学習することによって,自然に重要項目が覚えられること.

解説に問題の選択肢をそのまま記載していることも多くあります。その理由は,問題の選択肢自体が解説になっているためです。問題の選択肢と解説を二度読むことで確実な理解と記憶を狙ったものです.本書の使用方法は次のとおりです.

(1)出題問題それ自体が「公害防止管理者等資格認定講習会用テキスト」をコンパクトにまとめたものであり、一種の解説として見ること.
(2)全くの初心者がいきなり本書の問題を解こうと挑戦して難しいと感じた場合,問題をよく読み,解説を次に読み問題と解説の内容を理解することから始めること(すなわち,無理に問題を解き、学習意欲をなくさないこと).
(3)何度も繰り返して勉強をすること,1日に30分程度でよいから毎日,問題と解説に目を通すこと.

なお,巻末に索引を掲載し,試験によく出てくる用語やその定義等の検索ができるので,活用してください.

各種法律の学習において、解説に条文を明記しているのでその条文を少なくとも一度は読むことをお薦めします.各種法律の条文や環境白書の内容等はインターネットによって自由に閲覧できるので、是非,それらが容易に閲覧できるような学習環境をつくることが望まれます.

法律になじみのない読者にとっては、最初、戸惑うこともあるかもしれませんが,何度も眺めているうちになじみが出てきて,どの法律も同じような形式になっていることに気づき,親しみがわいてくるようになります.

ところで、ダイオキシン類関係公害防止管理者試験の内容は,ダイオキシン類の化学物質に関する知識や技術だけでなく,大気,水質の分野の知識も求められています.これは、ダイオキシン類の環境問題に取り組むには、環境問題全般について幅広い環境汚染防止や環境保全の知識・技術を求められていることを示しています.

この試験問題に対する学習が,関係するほかの国家資格の学習に拡大されることを期待します。そのことが一層視野や能力を広くし,かつ深く掘り下げることになり、また多くの社会分野との結びつきにつながっていくことになります.

読者の皆様が,この国家試験を勉強することによって,環境分野により広い視野が得られ,日常の仕事にそれらが広く活用されることを願ってやみません.

最後に,本書の読者から多くの合格者が誕生すれば,これに勝る喜びはありません.

平成25年1月
著者しるす

三好 康彦 (著)
出版社: オーム社 (2013/2/21)、出典:出版社HP

目次

第1章 公害総論

1.1環境基本法
1.2特定工場における公害防止組織の整備に関する法律の概要
1.3環境関連法令
1.4環境影響評価法
1.5最近の環境の現状
1.5.1地球環境問題
1.5.2我が国の環境問題
1.6廃棄物
1.7環境管理手法
1.7.1環境マネジメント
1.7.2ライフサイクルアセスメント
1.7.3リスクマネジメント
1.7.4環境調和型製品
1.8環境関係事項
1.9用語

第2章 ダイオキシン類概論

2.1歴史的経緯
2.2ダイオキシン類対策特別措置法
2.2.1法の目的
2.2.2定義
2.2.3耐容一日摂取量(TDI)
2.2.4環境基準
2.2.5特定施設及び届出関係
2.2.6計画変更命令
2.2.7排出基準(勧告を含む)
2.2.8総量規制
2.2.9事故時の措置
2.2.10測定
2.2.11その他(混合問題)
2.3特定工場における公害防止組織の整備に関する法律
2.4ダイオキシン類化合物
2.4.1化学構造
2.4.2コプラナーPCB(PCBも含む)
2.4.3分子量
2.4.4物理的・化学的性質
2.4.5分配係数
2.4.6TFE・毒性関係
2.4.7生成機構・発生源
2.5インベントリー
2.6環境中での挙動(汚染)
2.7人体汚染
2.8国又は地方公共団体のダイオキシン類対策

第3章 ダイオキシン類特論

3.1ダイオキシン類の発生
3.1.1生成抑制..
3.1.2燃焼
3.2ダイオキシン類除去法
3.2.1大気関係
3.2.2水質関係
3.3発生源
3.3.1大気関係
3.3.2水質関係
3.4汚染土壌浄化技術
3.5ダイオキシン類の分析
3.5.1排ガス試料
3.5.2水の試料の採取
3.5.3前処理
3.5.4排ガス濃度・抽出液中の量
3.5.5スパイクの回収率・添加量
3.5.6空試験及び二重測定
3.5.7GC/MS関係
3.5.8精度管理
3.5.9検出下限と定量下限
3.5.10測定結果の表示及び報告
3.5.11生物検出法

参考文献
索引

三好 康彦 (著)
出版社: オーム社 (2013/2/21)、出典:出版社HP