ビジネス数学検定試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




ビジネス数学検定の概要

「ビジネス数学検定」は、日常生活やビジネスの現場での数字の活用能力を測定する検定です。この検定は、インターネット上で受検できるWBT(Web Based Testing)方式を採用し、5つの力の分析結果や総合スコアは受検直後に表示されます。場所を問わず受検者の都合に合わせて受検できるため、忙しいビジネスパーソンの方も1時間程度で検定を受けられます。また、同一の検定期間において、複数の階級を受検することも可能ですので、ご自身のスキルアップに活用できます。各階級とも合格点は70点となっています。

ビジネス数学検定試験の公式テキスト

公式ホームページから購入が可能です。
ビジネス数学検定公式HP
また、ホームページではサンプル問題や合格者の声を参照することが可能です。

目次 – 実践 ビジネス数学検定2級

はじめに

あなたがイメージする“できる”ビジネスパーソンとはどんな人でしょうか。誰にでも愛想がよく、やさしくて、おしゃれでかっこいい人でしょうか?それとも頭の回転が速く合理的に仕事を進めることのできる人でしょうか?

どちらも必要なことかもしれませんが、ビジネスパーソンとしての能力を考えた場合、合理的に仕事を進めることができる人のほうが、“できる”ビジネスパーソンと考えられるのではないでしょうか。

ビジネスで求められる5つの力

ビジネスシーンで求められるビジネス数学力は、大きく5つに分けられます。物事の状況や特徴をつかむ「把握力」、規則性や変化、相関性などを見抜く「分析力」、いくつかの事象から最適な解もしくはアプローチ方法を選ぶ「選択力」、過去のデータから未来を見通す「予測力」、情報を正確に伝える「表現力」の5つです。

本書は入社して3~5年が経過し、リーダークラスを目指す方々を対象にしていますが、そうした方が直面するビジネスシーンのいたるところで、5つのビジネス数学力を発揮しなければならない状況が考えられます。

新入社員レベルであれば、上司から指示されたことをふまえて、ある事象に関してデータを見つけ出し、簡単な分析を行いながら報告をすればよかったものが、リーダーは、複数の関連する事象を俯瞰しつつ、その中で特に気になる現象に焦点を当てながら細かく分析を行い、その情報をわかりやすく社内やお客様に対して伝えなければなりません。

さらに、その考え方が社内で進めている戦略と合致しているのかどうか、そして、いくつかの選択時の中からより良いアプローチ(方法)を見つけ出すとともに将来にわたってどのようなことが会社のメリットになるのかなどを考え、数字として示したり合理的に説明をしたりしながらプロジェクトを進めていかなければなりません。

それでは実際のビジネスシーンではどうなっているのか、具体的な例とともに紹介します。

使えるビジネス数学力

あなたは飲料メーカーに就職し、商品企画部に配属されてようやく5年が経過しました。入社1年目は、右も左もわからずに直属の上司からいろいろと指導してもらいながら、さまざまな資料を整理したり、簡単なプレゼンテーション資料をまとめたりして、少しずつ仕事を覚えていく日々でした。

2年、3年と経過していくうちに、仕事の楽しさにもようやく目覚め、新商品の開発プロジェクトに参加することとなりました。まずは商品のコンセプトをしっかりと固め。社の売れ筋商品のデータを把握しつつ、新たなニーズがどこにあるかなどを分析することにしました。

さて、ここで確かめてもらいたいことは、データに羅列された数値をいかに情報に変えることができるのかということです。このケースであれば既存商品に関するデータはいくつもあるかもしれませんが、新商品を考える上で必要なものもあれば必要でないものも存在します。

もちろん基本的なデータは市場調査やこれまでの商品に対する意見を集約したものから対象として調査した人の性別や年齢、また、場合によっては土地柄も考慮しなければならないかもしれません。ただし、これらの基本のほかに、新商品ということでこれまでニーズとして捉えていなかったものとの相関が見いだせるかどうかは非常に重要です。このようなデータマイニングを行う上でも数学力は大いに力を発揮します。

これらの作業を重ねコンセプトがまとまり、緻密な売り上げ予測を立て、同時に開発コストや営業コストなどを盛り込みながら、上層部に対してのプレゼンテーションを行います。

これらの作業の中では説得力のある情報はやはり数字となります。つまり、その数字の精度が非常に重要であると言えます。現在、ビジネスに生かせるさまざまな統計手法やプレゼンテーション手法が確立されてはいますが、その根本となる考え方はやはり数学的なロジックです。また、新商品を説明する際に誰にでも正しく認識してもらうためには、論理的にも数理的にも正確な表現が求められます。ここにもビジネス数学の役割が存在しています。

実践ビジネス数学

繰り返しになりますが、本書『実践ビジネス数学検定2級』は入社して3~5年が経過してリーダークラスを目指すビジネスパーソンを対象としています。今さら、数学を学びたくないと考えている方もいらっしゃると思いますが、本書で知ら内容は学校数学とは全く異なるものです。

これまでにも触れている通り、ビジネス数学をいくつかの要素に分解すると「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」という5つの力となります。本書では、これら5つの力をビジネスシーンに置き換えて、実際にビジネスの中で使える数学の問題を出題し解説をしています。

また、実践的なビジネス数学の活用方法を紹介するとともに、『ビジネス数学検定2級』の公式テキストにもなっていますので、PDCAのチェックとして『ビジネス数学検定』を受検いただくことをおすすめいたします。

最後になりますが、現在日本が置かれている状況は大変厳しいものがあります。企業が生き残るためにイノベーションは欠かせませんが、それを実践するために、根拠ある数字はあなたにとって強力なアイテムなることは間違いありません。ビジネス数学力を身につけ、「できる」ビジネスリーダーを目指しましょう。

2017年5月吉日 公益財団法人 日本数学検定協会

(公財)日本数学検定協会 (編集)
出版社: 日経BP (2017/5/11)、出典:出版社HP

本書の読み方、使い方

本書は「ビジネス数学検定2級」の合格レベルに達するためのテキストです。リーダークラスで必要とされるビジネス数学力を身につけることができます。

ビジネス数学力を構成する5つの力「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」のそれぞれについて8問ずつ、全40問の問題を掲載しています。問題はそれぞれ1問完結型になっているので、解く順番は自由です。

それぞれの問題は、「問題」「考え方」「解説」「ポイント」の4ステップで構成されています。数学が苦手な人でも、本書に記された「考え方」や「解説」を読むことで、ビジネス数学力の基礎となる思考プロセスを身につけることができます。

ステップ1=問題
「ビジネス数学検定2級」で出題される問題の類似問題です。1問あたりの制限時間を2分として、まずは自力で問題を解いてみましょう。

ステップ2=考え方
正解に至るまでの考え方を示しています。空欄になっている部分に数字や用語を書き込みながら、問題を解くための思考プロセスを身につけてください。

ステップ3=解説
問題の正解と考え方の空欄にあてはまる数字や用語をチェックしてください。本書に示した考え方とは別の考え方で解いた場合は、本書のような考え方もあるのだということを理解するとよいでしょう。正解にたどり着くまでの考え方は、たくさん知っておきましょう。

ステップ4=ポイント
問題に関わる数学的な背景、問題に関する周辺知識、実際のビジネスシーンでの活用方法など、知識をさらに深め、活用する方法を示しています。

本書をひと通り読み終えたら、あなたのビジネス数学力は、飛躍的に高まっているはずです。自身のスキルレベルを把握するためにも、ぜひ、「ビジネス数学検定2級」を受検してみましょう。検定に合格することは、あくまでもスキルアップの一つのステップにすぎません。身につけたビジネス数学力を、実際のビジネスの現場で生かせるようにすることが、みなさんの最終ゴールです。「できる」ビジネスパーソンを目指し、早速、ビジネス数学力を高める一歩を踏み出しましょう。

(公財)日本数学検定協会 (編集)
出版社: 日経BP (2017/5/11)、出典:出版社HP

「ビジネス数学検定」のご案内

「ビジネス数学検定」とは、実用技能数学検定「数学検定」を運営する公益財団法人日本数学検定協会が開発した、ビジネスパーソンに必要な数学力・数学技能を測定する検定です。ビジネスで特に必要とされる数理的な考え方を「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」の5つの力に分類し、さまざまなビジネスシーンを想定した問題を通して測定します。

ビジネスに必要な5つの力

把握力 物事の状況・特徴を理解するカデータやグラフの意味を正確に把握する力
規則性・変化・相関を見抜く力
分析力 データを高い精度で加工する力
選択力 いくつかの事象から最適なものを選ぶカ数理的な根拠をもとにして選ぶ力
予測力 過去のデータから未来を予測するカ事業の将来像を見抜く力
表現力 情報を正確に表現する力
物事をわかりやすく伝える力

これら5つの力を測定することで、数理的な能力の強みや弱みを認識し、「ビジネスパーソンとしてさらに活躍するには、どのようなスキルを磨けばよいのか」を把握することができます。自分自身のスキルアップのために個人で受検するだけでなく、企業における内定者研修や新人研修、リーダー研修などでも利用されています。

ビジネス数学検定は、インターネット上で受験できるWBT(WebBasedTesting)方式を採用しています。そのため、自宅や会社などご都合に合わせた場所で、ご自身の都合に合わせて早朝や深夜などの時間帯でも、受験することができます。
合否判定や分析結果は受検直後に画面上に表示されるので、検定結果をすぐに活用できる利点もあります。

検定概要

ビジネス数学検定は、「ビジネス数学検定3級」「ビジネス数学検定2級」「ビジネス数学検定1級」の3つの階級が用意されています。

ビジネス数学検定3級
対象:エントリークラス(新入社員や学生など)
問題数:30問(5者択一問題)
検定時間:60分
合格点:70点
検定料:2,000円(税抜き)

ビジネス数学検定2級
対象:リーダークラス(中堅社員など)
問題数:30問(5者択一問題)
検定時間:60分
合格点:70点
検定料:4,000円(税抜き)

ビジネス数学検定1級
対象:マネジメントクラス(管理職など)
問題数:30問(5者択一問題)
検定時間:90分
合格点:70点
検定料:6,000円(税抜き)

出題範囲
各階級の出題範囲は次の通りです。

階級 出題内容
3級 把握力 グラフ(折れ線グラフ・棒グラフ・円グラフなど)の把握
労働時間の把握・給料の把握・簡単なデータの把握
平均値の把握・時差の把握・集合の把握など
分析力 定価・利益の計算・売上高の計算・割合を用いた計算
金利の計算・為替差益の計算・仕入原価の計算
債券利回りの計算・税額(所得税など)の計算など
選択力 交通機関の選択・数値の比較による選択
スコアシートによる選択・割合を用いた選択
期待値による選択など
予測力 到着時刻の予測・平均を用いた予測
加重平均を用いた予測
一次関数・連立方程式を用いた予測など
表現力 折れ線グラフでの表現・棒グラフでの表現・円グラフでの表現
図表の適切な使用法・関数のグラフ表現
バブルチャートによる表現など
2級 把握力 簡単なデータの把握・平均値の把握・時差の把握 集合の把握・論理的な文章把握
グラフからの相関関係の把握・商品の位置づけの把握など
分析力 金利の計算・為替差益の計算・仕入原価の計算
債券利回りの計算・税額(所得税など)の計算
損益分岐点分析・財務諸表分析など
選択力 スコアシートによる選択・割合を用いた選択
確率や期待値による選択・株式投資
財務諸表分析や投資指標を基にした選択など
予測力 平均変化率を用いた予測
一次関数・連立方程式を用いた予測
データに基づいた業績の予測など
表現力 図表の適切な使用法・関数のグラフ表現
バブルチャートによる表現・レーダーチャートによる表現
三角グラフによる表現・べん図による表現など
1級 把握力 集合の把握・論理的な文章把握
グラフからの相関関係の把握・高度な統計処理
作業工程の把握・品質管理など
分析力 損益分岐点分析・財務諸表分析
キャッシュフロー現在価値分析(DCF法・NPV法)
クリティカルパス分析・ポートフォリオ分析など
選択力 確率や期待値による選択・株式投資
財務諸表分析や投資指標を基にした選択
デシジョンツリーを用いた選択・ゲーム理論
予測力 加重平均を用いた予測・相乗平均を用いた予測
統計に基づく予測・複数のデータに基づく予測
マクロ経済学による予測・ミクロ経済学による予測
表現力 バブルチャートによる表現・べん図による表現
対数グラフによる表現・統計分析の結果の表現
三次元グラフによる表現など

 

受検の際に必要な持ち物
検定はインターネット上で行われますが、受検の際には以下の持ち物をご用意ください。
・筆記用具
・計算用紙
・電卓または関数電卓
・表計算ソフト(1級のみ)

検定結果
検定終了直後に、合否判定などの検定結果が画面上に表示されます。「合格」「不合格」のほか、総得点、「5つの力」のそれぞれの得点、「5つの力」のレーダーチャートなどが、検定結果として表示されます。

受検方法
ビジネス数学検定の受検方法は、個人で受検できる「個人受検」と企業や大学・高等学校で一括申し込みを行って受検する「団体受検」があります。「個人受検」は年6回(変動することがあります。最新情報は公式サイトでご確認ください)の実施です。同一の検定期間で複数の階級を受検することも可能です。「団体受検」は随時受付中です。

詳しいお申し込み方法は「ビジネス数学検定公式サイト」をご覧ください
ビジネス数学検定公式サイト→http://www.su-gaku.biz/

お問い合わせ先
公益財団法人日本数学検定協会
〒110-0005東京都台東区上野5-1-1文昌堂ビル6階
TEL:03-5812-8340
受付時間9:30~17:00(土日祝を除く)
FAX:03-5812-8346
URL:http://www.su-gaku.biz/

(公財)日本数学検定協会 (編集)
出版社: 日経BP (2017/5/11)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の読み方、使い方
「ビジネス数学検定」のご案内

第1章 把握力
問題1B社の売上高は?
問題2エネルギー量の多い製品は?
問題3ドバイとの会議が可能な時間は?
問題4全資格の取得者は何人?
問題5取引状況から何が言える?
問題6品質管理が得意な人は誰?
問題72年後の減価償却額はいくら?
問題8標準偏差から何が読み取れる?

第2章 分析力
問題9単利と複利どちらが得?
問題10MMFで2年運用して得た金額は?
問題11利付債券の最終利回りは?
問題12損益分岐点売上高はいくら?
問題13限界利益率に基づく損益分岐は?
問題14税引前当期純利益はいくら?
問題15売上高営業利益率は?
問題16自己資本比率は何%?

第3章 選択力
問題17総合評価の高い提携先はどこ?
問題18都市アメニティの高い市は?
問題19期待売上高の高い営業先は?
問題20暑さ予測に基づく最適計画は?
問題21株価収益率が最も低い会社は?
問題22ROEが最も高い会社は?
問題23営業利益率が向上した会社は?
問題24ハービッツの基準で判断するとどれ?

第4章 予測力
問題25製品の納品日はいつになる?
問題26月次売上高が上回るのは何カ月後?
問題271年後に会員数が多くなる店舗は?
問題28需要量の傾向を示すグラフはどれ?
問題29来年の売上高はいくらになる?
問題30年間売上高を上回るのは何年?
問題316カ月稼働したときの営業利益は?
問題324年後の売上高は?

第5章 表現力
問題33どのグラフが適切?
問題34このグラフは何を表している?
問題35正しいバブルチャートは?
問題36複利の受取金額は?
問題37正しいローソク足はどれ?
問題38べん図で表すとどうなる?
問題39三角グラフの読み方は?
問題40簡略化した正しいネットワーク図は?

(公財)日本数学検定協会 (編集)
出版社: 日経BP (2017/5/11)、出典:出版社HP

目次 – 実践 ビジネス数学検定3級

はじめに

「彼はいい人なんだけど、ちょっと頼りなさそう」「挨拶はしっかりできるし、人当たりはいい。でも、物事をきちんと把握できていなさそう」「一生懸命な姿勢は理解できるけど、何を伝えようとしているのかわからない」。あなたの周りに、こんな“残念な人”はいませんか。もしかしたら、あなた自身が周囲からこう評価されているかもしれません。

1分1秒を争うビジネスシーンでは、素早く情報を把握・分析し、的確な判断を下すことが求められます。実は“残念な”ビジネスパーソンに共通して欠けているスキルの一つが、「ビジネス数学力」です。数字を基に論理的に物事を考えたり判断したりできないことが、ビジネスシーンにおいて残念な印象を与えてしまうのです。

ビジネスで求められる5つの力

ビジネスシーンで求められるビジネス数学力は、大きく5つに分けられます。物事の状況や特徴をつかむ「把握力」、規則性や変化、相関性などを見抜く「分析力」、いくつかの事象から最適な解を選ぶ「選択力」、過去のデータから未来を見通す「予測力」、情報を正確に伝える「表現力」です。これらの力は、ビジネスシーンの至るところで求められます。あなたは今、大事な商談を成立させるための準備をしていたとしましょう。まず、あなたは新聞や雑誌、統計資料などを基に、商談先の経営状況や扱う商材のトレンド、国内外の消費者動向などを正しく「把握する」必要があります。

もちろん、数字をピックアップするだけでは意味がありません。集めたデータを基に、市場の規則性や変化、関連する事項を「分析する」ことで、状況把握が正しいかどうか、見落としているリスクはないかどうかを見極める必要があります。

すべてが思惑通りに行くようなビジネスはまれです。メリットとデメリットを見極め、最適な方策を「選択する」必要があります。このとき、過去の取り引きデータやトレンドなどのデータを基に、商談がうまく進んだ場合の利益や失敗した場合の損失などを「予測する」ことも不可欠です。

こうしたプロセスを通して、あなたは商談の方向性を決めます。その意思決定が正しいことを上司に報告したり、商談先に対して取り引きすることの利点を明確に示したりするには、これまで集めた情報や分析結果などを、わかりやすく「表現する」ことも必要です。

「できる」と思い込んでいませんか

さて、あなたはこの5つの力をフルに活用して、ビジネスに臨めているでしょうか。実は本人は「できている」と思っていても、実際には大きな勘違いをしていることも少なくありません。
ほとんどのビジネスパーソンは、グラフに示された数字を読み取ることはできます。ところが、「その割合はどのように求めているのか」「その数字に妥当性はあるのか」「そもそも、その数字から何が読み取れるのか」といったことを聞いてみると、とたんに言葉に詰まるビジネスパーソンは少なくありません。文章の中に数字などの事象が埋め込まれていると、まったく読み取れないビジネスパーソンもいるのが実情です。

ほかにも、「あるデータを参考にしてプレゼンテーション資料を作ったら、そもそも参考にした資料に誤りがあることを取り引き先から指摘されて恥をかいた」「表計算ソフトでの計算結果をうのみにしていたが、実は計算式が間違っていて思わぬ損失を招いた」「同じソリューションを提案したにもかかわらず、競合先のプレゼンテーションのほうがポイントを突いてわかりやすかった。その結果、失注してしまった」など、ビジネス数学力が不足していたことによる失敗例は数多くあります。

このように、ビジネス数学力が不足していると、どんなにビジネスチャンスが目の前にあったとしても、それを生かすことはできないのです。

「ビジネス数学力」は訓練で高められる

ここまで読んでいただいても、「いまさら数学はちょっと…」と思う方はいるでしょう。でも、ご安心ください。中学・高校でつまずいた難しい数学のテクニックは必要ありません。重要なことは、ビジネスシーンに潜んでいる数字を見つけ出し、それらの関係性をしっかりと把握し、目的に応じてそれらを組み合わせる思考プロセスを身につけることなのです。そして、これらのベースとなるビジネス数学力は、基本的な訓練を続けることで、飛躍的に高めることができます。

ビジネス数学力を高める早道が、当財団(公益財団法人日本数学検定協会)が企画・実施している「ビジネス数学検定」です。商品企画やサービス設計、マーケティングなど、さまざまなビジネスシーンに関連する問題を通じて、「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」のレベルを試せる検定試験です。どんなビジネス数学力が欠けているのかを、試験結果を基に診断した分析シートも受検者に渡されます。

さまざまな問題に触れることで、いつの間にか数字感覚が身についたり、数字が持つ意味を理解できるようになったりします。まずは本書を開いてみてください。そして、気になる問題を解いてみてください。ビジネス数学力を身につけ、「スマート」なビジネスパーソンに変貌する一歩を踏み出してみましょう。

2017年3月吉日
公益財団法人 日本数学検定協会

(公財)日本数学検定協会 (著)
出版社: 日経BP (2017/3/9)、出典:出版社HP

本書の読み方、使い方

本書は「ビジネス数学検定3級」の合格レベルに達するための公式テキストです。新入社員などエントリーレベルで必要とされるビジネス数学力を身につけることができます。ビジネス数学力を構成する5つの力「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」のそれぞれについて8問ずつ、全40問の問題を掲載しています。問題はそれぞれ1問完結型になっているので、解く順番は自由です。

それぞれの問題は、「問題」「考え方」「解説」「ポイント」の4ステップで構成されています。数学が苦手な人でも、本書に記された「考え方」や「解説」を読むことで、ビジネス数学力の基礎となる思考プロセスを身につけることができます。

1ページ目問題
2ページ目考え方
3ページ目解説
4ページ目ポイント

ステップ1(1ページ目)=問題
「ビジネス数学検定3級」で出題される問題の類似問題です。1問あたりの制限時間を2分として、まずは自力で問題を解いてみましょう。

ステップ2(2ページ目)=考え方
正解に至るまでの考え方を示しています。空欄になっている部分に数字や用語を書き込みながら、問題を解くための思考プロセスを身につけてください。

ステップ3(3ページ目)=解説
問題の正解と考え方の空欄にあてはまる数字や用語をチェックしてください。本書に示した考え方とは別の考え方で解いた場合は、本書のような考え方もあるのだということを理解するとよいでしょう。正解にたどり着くまでの考え方は、たくさん知っておきましょう。

ステップ4(4ページ目)=ポイント
問題に関わる数学的な背景、問題に関する周辺知識、実際のビジネスシーンでの活用方法など、知識をさらに深め、活用する方法を示しています。

本書をひと通り読み終えたら、あなたのビジネス数学力は、飛躍的に高まっているはずです。自身のスキルレベルを把握するためにも、ぜひ、「ビジネス数学検定3級」を受検してみましょう。検定に合格することは、あくまでもスキルアップの一つのステップにすぎません。身につけたビジネス数学力を、実際のビジネスの現場で生かせるようにすることが、みなさんの最終ゴールです。「できる」ビジネスパーソンを目指し、早速、ビジネス数学力を高める一歩を踏み出しましょう。

(公財)日本数学検定協会 (著)
出版社: 日経BP (2017/3/9)、出典:出版社HP

「ビジネス数学検定」のご案内

「ビジネス数学検定」とは、実用数学技能検定「数学検定」を運営する公益財団法人日本数学検定協会が開発した、ビジネスパーソンに必要な数学力・数学技能を測定する検定です。ビジネスで特に必要とされる数理的な考え方を「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」の5つの力に分類し、さまざまなビジネスシーンを想定した問題を通して測定します。

ビジネスに必要な5つの力

把握力 物事の状況・特徴を理解する力
データやグラフの意味を正確に把握する力
分析力 規則性・変化・相関を見抜く力
データを高い精度で加工する力
選択力 いくつかの事象から最適なものを選ぶ力
数理的な根拠をもとにして選ぶ力
予測力 過去のデータから未来を予測する力
事業の将来像を見抜く力
表現力 情報を正確に表現する力
物事をわかりやすく伝える力

 

これら5つの力を測定することで、数理的な能力の強みや弱みを認識し、「ビジネスパーソンとしてさらに活躍するには、どのようなスキルを磨けばよいのか」を把握することができます。自分自身のスキルアップのために個人で受検するだけでなく、企業における内定者研修や新人研修、リーダー研修などでも利用されています。

ビジネス数学検定は、インターネット上で受検できるWBT(Web Based Testing)方式を採用しています。そのため、自宅や会社などご都合に合わせた場所で、ご自身のご都合に合わせて早朝や深夜などの時間帯でも、受検することができます。合否判定や分析結果は受検直後に画面上に表示されるので、検定結果をすぐに活用できる利点もあります。

検定概要

ビジネス数学検定は、「ビジネス数学検定3級」「ビジネス数学検定2級」「ビジネス数学検定1級」の3つの階級が用意されています。

ビジネス数学検定3級
対象:エントリークラス(新入社員や学生など)
問題数:30問(5者択一問題)
検定時間:60分
合格点:70点(100点満点)
検定料:2,000円(税抜き)

ビジネス数学検定2級
対象:リーダークラス(中堅社員など)
問題数:30問(5者択一問題)
検定時間:60分
合格点:70点(100点満点)
検定料:4,000円(税抜き)

ビジネス数学検定1級
対象:マネジメントクラス(管理職など)
問題数:30問(5者択一問題)
検定時間:90分
合格点:70点(100点満点)
検定料:6,000円(税抜き)

出題範囲
各階級の出題範囲は次のとおりです。

階級 出題内容
3級 把握力 グラフ(折れ線グラフ・棒グラフ円グラフなど)の把握
労働時間の把握・給料の把握・簡単なデータの把握
平均値の把握・時差の把握・集合の把握 など
分析力 定価・利益の計算・売上高の計算・割合を用いた計算
金利の計算・為替差益の計算・仕入原価の計算
債券利回りの計算・税額(所得税など)の計算 など
選択力 交通機関の選択・数値の比較による選択
スコアシートによる選択・割合を用いた選択
期待値による選択 など
予測力 到着時刻の予測・平均を用いた予測
加重平均を用いた予測
一次関数・連立方程式を用いた予測 など
表現力 折れ線グラフでの表現・棒グラフでの表現・円グラフでの表現
図表の適切な使用法・関数のグラフ表現
バブルチャートによる表現 など
2級 把握力 簡単なデータの把握・平均値の把握・時差の把握
集合の把握・論理的な文章把握
グラフからの相関関係の把握・商品の位置づけの把握 など
分析力 金利の計算・為替差益の計算・仕入原価の計算
債券利回りの計算・税額(所得税など)の計算
損益分岐点分析・財務諸表分析 など
選択力 スコアシートによる選択・割合を用いた選択
確率や期待値による選択・株式投資
財務諸表分析や投資指標を基にした選択 など
予測力 平均変化率を用いた予測
一次関数・連立方程式を用いた予測
データに基づいた業績の予測 など
表現力 図表の適切な使用法・関数のグラフ表現
バブルチャートによる表現・レーダーチャートによる表現
三角グラフによる表現・ベン図による表現 など
1級 把握力 集合の把握・論理的な文章把握
グラフからの相関関係の把握・高度な統計処理
作業工程の把握・品質管理 など
分析力 損益分岐点分析・財務諸表分析
キャッシュフロー現在価値分析(DCF法・NPV法・IRR法)
クリティカルパス分析・ポートフォリオ分析 など
選択力 確率や期待値による選択・株式投資
財務諸表分析や投資指標を基にした選択
デシジョンツリーを用いた選択・ゲーム理論 など
予測力 加重平均を用いた予測・相乗平均を用いた予測
統計に基づく予測・複数のデータに基づく予測
マクロ経済学による予測・ミクロ経済学による予測 など
表現力 バブルチャートによる表現・ベン図による表現
対数グラフによる表現・統計分析の結果の表現
三次元グラフによる表現 など

 

受検の際に必要な持ち物
検定はインターネット上で行われますが、受検の際には以下の持ち物をご用意ください。
・筆記用具
・計算用紙
・電卓または関数電卓
・表計算ソフト(1級のみ)

検定結果
検定終了直後に、合否判定などの検定結果が画面上に表示されます。「合格」「不合格」のほか、総得点、「5つの力」それぞれの得点、「5つの力」のレーダーチャートなどが、検定結果として表示されます。
検定結果

受検方法
ビジネス数学検定の受検方法は、個人で受検できる「個人受検」と企業や大学・高等学校で一括申込を行って受検する「団体受検」があります。「個人受検」は年6回(変動することがあります。最新情報は公式サイトでご確認ください)の実施です。同一の検定期間で複数の階級を受検することも可能です。「団体受検」は随時受付中です。

詳しいお申し込み方法は「ビジネス数学検定公式サイト」をご覧ください。
ビジネス数学検定公式サイト→http://www.su-gaku.biz/

お問い合わせ先
公益財団法人日本数学検定協会
〒110-0005東京都台東区上野5-1-1文昌堂ビル6階
TEL:03-5812-8340
受付時間9:30~17:00(土日祝を除く)
FAX:03-5812-8346
URL:http://www.su-gaku.biz/

(公財)日本数学検定協会 (著)
出版社: 日経BP (2017/3/9)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の読み方、使い方
「ビジネス数学検定」のご案内

第1章 把握力
問題1業界シェアの動向は?
問題2売上状況は?
問題3どれだけ売れ筋に頼っている?
問題4契約数は何万件?
問題5製品Aのカロリーは?
問題6肥満は何人?
問題7インドはいま何時?
問題8未開拓の顧客はどれくらい?

第2章 分析力
問題9小売店Aの利益は?
問題10Nさんの年収は?
問題11完全失業率は?
問題125年後の受け取り利息は?
問題13定期預金の満期、いくらになる?
問題14為替差益(差損)はどれくらい?
問題15平均賃金はいくら?
問題16リースが得になるのはどの場合?

(公財)日本数学検定協会 (著)
出版社: 日経BP (2017/3/9)、出典:出版社HP

目次 – ビジネス×数学=最強

目次

はじめに
本書の使い方

第1章 数学的「情報整理」術 まとめ上手になろう
【第1節】 まずは分類のイロハから【MECEな分類】
【第2節】 新しい発想を生み出す整理1【掛け算的整理】
【第3節】 新しい発想を生み出す整理2【次元を増やす】
【第4節】 目標別資料作成法【グラフの使い分け】
【第5節】 数字を使って説得力をもたせる【数値化】
【第6節】 「暑い日はビールが売れる」は本当か?【相関係数】

第2章 数学的「発想」術 ひらめき上手になろう
【第1節】 数字の代わりに文字を使う本当の理由【一般化】
【第2節】 「過去の経験」が有難かったり迷惑だったりする理由【帰納】
【第3節】 「上司の説教」が有難かったり迷惑だったりする理由【演繹】
【第4節】 「答え」の見つけ方【必要条件と十分条件1】
【第5節】 白か黒かを確実に判断する方法【必要条件と十分条件2】
【第6節】 論理的(数学的)であるための最初の一歩【定義の確認】

第3章 数学的「問題解決」法 生きかた上手になろう
【第1節】 隠れているものを見る【余事象の利用】
【第2節】 ふたつめの「逆の視点」【立場を変える】
【第3節】 否定から真理を導く【背理法】
【第4節】 ミクロの視点をもつ【微分】
【第5節】 マクロの視点をもつ【積分】
【第6節】 最悪を回避する【ゲーム理論】

おわりに
おすすめブックガイド

永野 裕之 (著)
出版社: すばる舎 (2015/6/9)、出典:出版社HP

はじめに

あなたにとって「数学力」とは何ですか?多くの方が数学と聞いて連想するのは、方程式、関数、図形、ベクトル、確率、数列、微分・積分……などの単元名と、それに関連する数式やグラフのようです。

あなたはどうですか?「数学力」とは数学の問題が解ける力のことだと思っていませんか?本書の目的は、これが誤解であることに気づいてもらうことと、あなたがすでにもっている「数学力」を使えるようになってもらうことです。

数学力とは、単に関数や方程式やベクトルの問題が解ける力のことではなく、物事を論理的に考えられる力、すなわち、論理力のことです。極言すれば、三角関数も、2次方程式も、等差数列も、この能力を磨くための道具にすぎません。

では「論理力」とはいったい何でしょうか?一概にはいえないかもしれませんが、

・人に自分の考えが伝えられる
・人のいっていることがわかる

という2つの力のことだと私は思っています。

人の上に立って自分の考えを皆に伝え、人々を引っぱっていくためには、自分の考えを相手にきちんと伝えられる論理力が不可欠です。また、たとえ自分と考え方がちがっても人の意見が理解できるのも論理力のなせる業です。人間は有史以前より主義主張のちがいから多くの争いを生んできましたが、論理力をもって、相手の考えることや欲していることが理解できれば、そして自分の考えを伝えることができれば、悲惨な争いの多くは未然に防げたでしょう。

私は数学教師としていささか針小棒大にすぎますが、数学を通して論理力を身につけた人が増えることは世界平和につながると信じています。こんなふうに書くと、「方程式を解いたり、図形の性質を証明したりしなくても、論理力を磨くことはできるんじゃないの?」という声が聞こえてきます。たしかにそうかもしれません。でも、論理力を効率よく育てるためには、まずは誤解が入り込む余地のない言葉=数学を使って論理を積み上げる訓練をするのが最も近道なのです。だからこそ、世界中の学校で文系、理系の区別なく数学は必須科目になっています。

永野 裕之 (著)
出版社: すばる舎 (2015/6/9)、出典:出版社HP

本書の使い方

ヒラメキを必然に変えるために

数学力=論理力と書いてきましたが、論理的に考えることが理系の専売特許だなんて私はさらさら思っていません。むしろ、文系の人のなかに眠る数学力=論理力を呼び覚ましてもらいたいといつも思っています。だからこそ私は本書の筆を執りました。

いま、「そんなこといったって……数式を見ると、頭痛がしてくるし……」と思ったあなた、ご安心ください。本書には数式はほとんど登場しません(わずかに登場するにしても中学レベル以下です)。その代わり、できるだけ読者の皆さんの身近にある日常を引き合いに出し、そのなかに隠れている数学的なものの考え方(=論理的な考え方)を紹介するように心がけました。

そして何より、「数学的なもの」を敬遠しがちな方にも読みやすいように、イラストや図版を多用しながら「わかりやすさ」には最も配慮して書いたつもりです。また、各節(全部で18節あります)の最後には、会議の資料、プレゼン、マーケティング、商品開発…..といったビジネスに直結する数学的スキル、さらには、接待、上司の説教、飲み会…..といった仕事上のごく日常的なシーンを切り口に、「問題」を設けてあります。ぜひ、クイズに答えるような気持ちで考えてみてください。

繰り返しますが、本書に紹介する「数学的」な考え方のほとんどは、すでにあなたのなかにあるはずです。しかし、多くの方は、それに対して無意識です。無意識のうちに数学的に考えることで得られたアイディアは、本人にとっても、周囲にとってもヒラメキに感じられ〈不確実なものですが、意識して数学的に考えられるようになれば「ヒラメキ」は〈必然のもの〉になります。
ビジネスのあらゆるシーンで意識的に数学力を発揮できるようになれば、これほど心強いことはないでしょう。

いま、この本を手にしてくれているあなたにも、ぜひそうなってもらいたいタイトルに「最強」という言葉を使ったのは、そんな私の願いと期待の表れです。本書を読み終えたとき、「あ、この考え方は「数学的」なのか。これからは意識して使ってみよう」と思ってもらえれば、筆者としてこれ以上の喜びはありません。

永野 裕之 (著)
出版社: すばる舎 (2015/6/9)、出典:出版社HP

目次 – 「仕事」に使える数学

はじめに

いきなりですが、質問です。皆さんが持っている「数学」のイメージって、どのようなものでしょうか。

■難しい
■解ければ、楽しそうだけど
■学校の授業で一番つまらなかった
■生理的に無理

おやおや、なかなか厳しいですね。では、皆さんが持っている「数学の専門家」のイメージって、どのようなものでしょうか。

■一言でいうと、頭がよさそう
■ちょっと、とっつきにくい雰囲気があるかな
■あまりコミュニケーション能力がないイメージ
■モテなさそう
■変人

実は、これらはすべて私の知人が答えた内容です。しかしまた、これは酷いですね(苦笑)。もちろん、ポジティブなイメージをお持ちの方もいるでしょう。しかし、このようなネガティブなイメージが多いこともまた事実。一部の数学ファンを除けば、数学に魅力を感じることができずにオトナになってしまった方が多いことも頷けます。

本書の著者である私は、先ほど登場したイメージとおそらく真逆です。

■頭脳は悪くはない、程度です
■とても親しみやすいキャラクター、らしいです
■コミュニケーション能力はあるほうだと言われます
■短いながらもモテ期はありました
■よくも悪くも普通

本書はこれまでの「数学本」とはちょっと違います。かつて皆さんが苦しんだ学校数学をまたそのまま勉強するのではなく、ビジネスパーソンの皆さんに仕事で使える数学をレクチャーするものです。

ご心配には及びません。ペンとノートが必要な本ではありませんし、気合を入れて(?)読むものでもありません。デートの待ち合わせ前、バスタイム、就寝前のベッドの中、いつでも構いません。好きな時に、好きなだけ、自分のペースで読んでいただく本です。

私は数学者でもなければ、学校の数学教師でもありません。ビジネス数学コンサルタントです。ビジネスパーソンの皆さん、ぜひ私と一緒に「仕事に使える数学」を学びましょう。

ああ、大切な言葉を忘れていました。
「楽しく」

深沢 真太郎 (著)
出版社: ダイヤモンド社; 第二版 (2013/2/1)、出典:出版社HP

目次

はじめに
目次

第1章 ビジネスパーソンに、難しい数学なんていらない!

01 仕事が速い人は、最初に何をしているのか?
ある数字ゲームが教えてくれる大切なこと

02 次の枠を埋めてみよう
答えを計算するだけの算数は、ビジネスパーソンにはいらない

03 ワリカンをスマートにできるようになろう
ビジネスで本当に必要な数字力とは

04 次のうち、仲間ハズレはどれ?
「これって、つまり〇〇〇と同じことだよね」と置き換える能力

05 あの人の言っていることは矛盾している?
最も差がつくのは数字リテラシーではなく、推理する能力

06 方程式とツルカメ算、どちらが正しい解き方?
ビジネスでは、ちょっと強引なくらいでちょうどいい

07 いまからでも学べる!「仕事に使える数学」とは
皆さんが大嫌いだったあの数学は、ビジネスパーソンに何をもたらすのか

第2章 ダマされた!振り回された!恥かいた!あなたにも、きっとあるこんな経験

08 えっ、御社の売上げって、そんなに増えたの?
恥をかいたビジネスパーソン、恥をかいた企業

09 平均を正しく理解できていないオトナたちへ
わかっているつもりでも、やっぱりハマる落とし穴

10 この計算結果、何かおかしくない?
ビジネスで大切なのは、計算スピードよりも誤りに気づくこと

11 アンケートのサンプル数は、 どうやって決めればいい?
ビジネスに密接な関係のある「統計学」を少しだけ体感しよう

12 分岐点を知らない人は、ビジネスでも損をする
なぜ、数学の授業でグラフを描き、交点を求める作業をしたのか

13 優秀なビジネスパーソンでも勘違いする「確率」のキホン
確率と割合を混同すると、おかしな解釈が生まれてしまう

14 私は、ビジネスにおいて「決断」は一切しない
あらゆる場面で、選択する際に使える数学テクニック

第3章 「学生時代、数学の成績がよかった人は年収が高い」って本当?

15 数学で受験した文系ビジネスパーソン
あの頃の成績や得意・不得意は、まるで関係なかった!

16 理由を説明できる能力を身につけよう
あなたは、「円周率とは何か」説明できますか?

17 数字にツッコミを入れられるようになる
数字のチカラに惑わされたり、振り回されないように

18 否定するために数学を使うこともある
「数学の完璧さ」をビジネスではこう使え!

19 あなたには「発想」を楽しむ余裕がありますか?
こんなにも違う、ピタゴラスとレオナルド・ダ・ヴィンチ

20 数学で整理上手になろう
ビジネスパーソンだからこそ、必要なある視点とは?

21 「筋トレ」としての数学と「使う」ための数学
ビジネスパーソンの数学の学び直しには2種類ある

深沢 真太郎 (著)
出版社: ダイヤモンド社; 第二版 (2013/2/1)、出典:出版社HP

第4章 たったこれだけ! 数字アレルギーを克服するための 7つのサプリ

22 「×」を「-」に換える楽しみ
必ず使うからこそ、いつでもストレスフリーに

23 なぜ、インド式算数がいいのか
計算力の向上に最適なトレーニングとは?

24 ビジネスにおける「割合」の役割とは
必要なのは「量」そのものではなく、「量」を評価すること

25 なぜ、多くの法則は「比」で表現されているのか
ビジネスでは、「比」は求めるのではなく使うもの

26 数字を「使う」トレーニングは引き算が有効
デキるビジネスパーソンは「引き算思考」

27 割り算は、扱い方を間違えると怖い存在に
ビジネスの正しい評価は「割り算」をすること

28 すべてのものを数字で翻訳するクセをつける
数式や数字の羅列をただ眺めていても意味がない

第5章 文系ビジネスパーソンでも必ずできる!ビジネスシーンで得をする数字テクニック

29 定性的なものを「定量的なもの」へ
評価は重みづけをしてから

30 そのデータ、本当に使えるの?
エクセルで「相関係数」を算出しよう!

31 迷わず意思決定できる上司になろう
確率を使って「期待値」を求めよう

32 迷ったら、その結論を否定してみる
「背理法」をビジネスで応用

33 損をしないための「引き算」と「割り算」
「分岐点」はどう把握するかが重要である

34 新規獲得単価はいくらに設定すべきか
マーケティングと比の関係

35 そんないい加減な予測値ではダメ
数学を使えば、根拠はつくり出せる

36 5分で上司を説得するプレゼン術
優れたプレゼンに共通する2つのポイント

37 そのスケジュール、もう1日短縮できますよ
「並行」させてから、足し算する発想を持とう

38 3分だけ、お時間いただけますか?
数字のチカラをコミュニケーションでも使え!

39 数学者の書いた本は読みたくない
私が「ビジネス数学」の指導者になった本当の理由

最終章 数学を味方にすると、あなたのビジネスはこう変わる!

40 仕事の量が変わる
やらないことを決めて引き算せよ

41 日報が変わる
受け手が知りたい情報は、その数字ではない!

42 会議が変わる
損益の考え方で時間を決めろ

43 プレゼンが変わる
究極までシンプルにして「見える化」せよ

44 話し方が変わる
現場で説明することが上達の秘訣

45 人生が変わる。
三段論法で最後のメッセージ

おわりに

深沢 真太郎 (著)
出版社: ダイヤモンド社; 第二版 (2013/2/1)、出典:出版社HP