診療報酬請求事務能力認定試験 受験対策と予想問題集2019年【後期版】: その他各種医療事務試験にも役立つ (2019年【後期版】)




はじめに

現在,診療報酬請求事務に従事する人たちに対する教育訓練が100以上の養成機関で行われており、年間の養成数が2万人を超えるといわれます。

一方,医療機関では,請求事務を外部業者に委託するケースが増える傾向にあります。
こうしたなか,レセプト従事者の資質向上をはかる目的で,1994年2月に厚生大臣(当時)の認可を受けた財団法人日本医療保険事務協会が設立され、同年12月には協会主催の「第1回診療報酬請求事務能力認定試験」が実施されました。以来,年に2回(7月、12月)の試験が行われています。

この試験は,さまざまな養成機関で独自に行われている教育内容やレベルの標準化を目指し,全国一斉に統一試験のかたちで行われるのを特徴としています。内容は、レセプト作成の実践力を問うもので,診療報酬点数表についてのかなりの知識が要求されます。

そこで小社では,医療機関での実務経験が豊富で、なおかつ教育・検定試験などにも明るい編集委員のもとに,認定試験を受験する方たちのための問題集を編纂いたしました。

本書は,第45回~第50回(2019年7月実施)試験問題に,オリジナル予想問題(学科60問,実技6問)を加え,構成してあります。各問題ごとに的確な解説を付記しました。

また,過去の既出試験問題も含め、すべてを最新(2019年10月現在)の法律・点数・薬価に準拠させ改訂してありますので,即実戦に役立ちます。

さらに,過去50回の試験の詳細な傾向分析や,受験対策の実戦マニュアル,試験に必要不可欠な“要チェックポイント”も収録いたしました。
必ずや受験生のみなさまのお役に立つものと信じております。なお,お気づきの点などございましたらご教示いただければ幸いです。

2019年10月
医学通信社

本書の使い方

1.本書は,「医科」のみを対象とし,第45回~第50回試験問題(過去5回分;学科100問,実技10問)と、オリジナル予想問題(学科60問,実技6問)から構成されています。

2.過去の試験問題で,その後の法律改正や診療報酬改定等を経て内容の古くなった問題については、最新(2019年10月現在)の法律・点数・薬価に準拠させ改訂しました。なお,やむをえず大きく改訂したものについては問題文の末尾に(※)と表示してあります。

3.学科問題では,正解を選択肢から選ぶ形式を採っていますが,この形式では,全項目についての正確な知識がなくとも解答できるケースがままみられます。そこで本書では,より正確な知識を問うために,各項目の左に口欄を設け,各項目ごとに解答・採点できるようにしています。

4.オリジナルの実技問題は,1ページ目は設問としての「条件」と「カルテ」,2ページ目は「解説」,3ページ目は「正解レセプト」で構成されています。

5.(点18)とあるのは,『診療点数早見表2018年4月版』(医学通信社)の参照頁です。(点19とあるのは、『診療点数早見表2018年4月/2019年4月増補版』(医学通信社)の参照頁です。

6.本書の別冊付録「レセプト作成マニュアル集」の末尾に解答用レセプト(外来・入院)を付けてあります。コピーをしてご利用ください。

執筆・編集
大西正利
[元・国際医療福祉大学医療福祉学部准教授] 杉本恵申
[診療報酬エキスパート] 長面川さより
[(株)ウォームハーツ代表取締役] 大下裕矢
[セコム医療システム(株)マネジメント・コンサルティング部] 飯塚克俊
[古川病院医事課課長] 金子一也
[相模台病院医事課課長代理]

目次

はじめに

受験対策のキーポイント

1.試験の出題傾向を分析する

2.試験の具体的攻略法を考える
参考:試験合格者の声
資料:診療報酬請求事務能力認定試験ガイドライン
第50回診療報酬請求事務能力認定試験の結果について
第51回診療報酬請求事務能力認定試験の実施について

実戦知識のキーポイント

1.点数表の読解術
点数表の基本的な構成
点数表の基本的な約束事(凡例)
点数表における基本的な用語の意味

2.カルテ読解・レセプト作成術
「施設の概要等」読解のポイント
カルテ読解・点数算定のポイント
レセプト作成のポイント
■診療報酬明細書の「摘要」欄への記載事項一覧(医科)
■診療行為名称等の略号一覧(医科)
■検査の略称
■画像診断の略称
■処方せん・カルテ等における略称

3.医療保険制度等の概要
■医療保障の体系
■医療保険体系と患者負担率(%)一覧表
■医療保険制度一覧
■患者の負担と負担割合
■患者の自己負担限度額
■入院時食事療養費と入院時生活療
■患者から実費徴収が認められるもの,認められないもの
■文書の種類と文書料の扱い
■公費負担医療制度一覧
■診断群分類(DPC)点数の概要
■介護保険制度の概要
■試験に関わる医療制度改定の流れ

オリジナル学科問題
問題
問1~3(医療保険制度等の問題)
問4~5(公費負担医療制度の問題)
問6~7(保険医療機関等の問題)
問8~10(療養担当規則等の問題)
問11~14(初診料/再診料の問題)
問15~18(入院料の問題)
問19~20(入院時食事療養費・生活療養費の問題)
問21~24(医学管理等の問題)
問25~27(在宅医療の問題)
問28~29(投薬の問題)
問30~31(注射の問題)
問32~35(検査・病理診断の問題)
問36~37(画像診断の問題)
問38~40(処置の問題)
問41~43(手術の問題)
問44~45(麻酔の問題)
問46(特定保険医療材料の問題)
問47~49(リハビリテーションの問題)
問50(精神科専門療法の問題)
問51(放射線治療の問題)
問52~53(明細書の記載要領の問題)
問54(医療用語の問題)
問55(薬学の基礎知識の問題)
問56(医学の基礎知識の問題)
問57~58(医療関係法規の問題)
問59~60(介護保険制度の問題)
解説

オリジナル実技問題
外来
問1(内視鏡,特定疾患療養管理料の算定など)
問2(外来化学療法,腫瘍マーカーの算定など)
問3(麻薬加算,深夜手術の算定など)
入院
問4(緊急手術,脊椎麻酔の算定など
問5(手術後医学管理料の算定など)
問6(常勤麻酔科医による診察と麻酔の併施の算定など)

第46回~第50回認定試験/問題と解説
第46回認定試験
学科問題/実技問題
解説と解答
第47回認定試験
学科問題/実技問題
解説と解答
第48回認定試験
学科問題/実技問題
解説と解答
第49回認定試験
学科問題/実技問題
解説と解答
第50回認定試験
学科問題/実技問題
解説と解答