2019年版 ユーキャンの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン【新運賃「ANA FLEX」等を反映】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)




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はしがき

旅行業務取扱管理者は、法律により「営業所ごとに、必ず1人以上の旅行業務取扱管理者を選任すること」が義務づけられています。旅行業を営むに当たり、なくてはならない、いわゆる「法定資格」ですから、努力して合格を目指すだけの価値ある資格だといえます。受験に当たり、年齢、学歴などの制限がなく、また、合格者の人数制限もありませんので、誰もが合格を狙える国家試験です。

合格率は全科目受験の場合でおおむね10~20%(国内管理者試験は20~30%)を推移しており、決して高い合格率とはいえませんが、これは多くの受験生が効率良く学習を進められず、準備不足のまま受験に臨んでいることが大きな要因です。そこで本書は、ユーキャンの通信教育「旅行業務取扱管理者講座」で培ったノウハウを活かし、受験経験のまったくない方でも“出題分野に応じた正しいアプローチ方法”で“効率良く”また“楽しく”学習を進められるよう、図解、イラストなどを多用し、わかりやすさと丁寧さにこだわって制作しました。また、国内と総合の2種類の試験に対応していますので、いずれかの試験に臨む方だけでなく、両試験のW受験を目指す方にもぴったりの基本書です。

本書がこの試験の合格を目指す方のパスポートとなり、1人でも多くの方が合格の栄冠を勝ち取られることを願っております。

ユーキャン 旅行業務取扱管理者試験研究会
西川 美保

ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会 (著, 編集)
出版社: U-CAN; 2019年版 (2019/4/12)、出典:出版社HP

本書の使い方

STEP1 まずは学習範囲を確認
各レッスン冒頭には国・総の表示がついています。国内試験を受験される方は国が濃く表示されている部分を、総合試験を受験される方は総が濃く表示されている部分を学習しましょう。また、偶数ページにあるインデックスにも、どちらの試験に対応した学習内容かを表示しています。

STEP2 レッスン概要を把握
各レッスンの冒頭でこれから学ぶ「学習項目」とその「学習ポイント」を確認しましょう。学習の指針として、3段階の重要度表示も参考にするとよいでしょう。

STEP3 本文をしっかり学習
わかりやすい文章と豊富な表、図解で学習を進めましょう。重要な点については以下のコー ナーを設けてさらに効率的な学習を助けます。

Key Point:本文の中でポイントとなる重要箇所をギュッと凝縮したコーナーです。

CASE①:事例、旅程の運賃計算や料金計算、ケーススタディなど、本文の内容を具体的に理解するためのモデルケースです。

本書における法令の基準日
本書は執筆時点2019年1月31日現在において施行されている法令・制度および2019年4月1日までに施行されることが判明している法令・制度に基づいて編集されたものです。本書の掲載内容について、執筆時点以降の法改正・制度改正情報などにより変更が生じ、2019年度試験の対象になるものについては、『生涯学習のユーキャン』ホームページ内「法改正・追録情報」コーナーにてお知らせいたします。http://www.u-can.co.jp/book

長年の指導が生きたコラム解説
通信講座で蓄積されたノウハウを生かした、試験に直結する知識が身につくコラムも充実しています。

合格エッセンス:レッスンをまたがる横断的事項など、合格に必須な重要事項、確実に覚えておくべき事項、得点アップに結びつく事項をまとめました。直前期の見直しにも役立ちます。

よくある質問:通信講座に頻繁に寄せられる「よくある質問」をセレクト。学習の過程で多くの方が疑問に思うポイントを詳しく丁寧に解説しています。

国内・海外観光資源について
出題される範囲が膨大なことから、他のレッスン体裁によらず、試験で出題実績のある重要項目に絞って掲載しています。本書の記述内容だけでなく、姉妹品の問題集、また各種旅行パンフレットなどで学習をより深められることをお勧めします。記号等の凡例については、各レッスンの扉をご覧ください。

地名表記について
本書で用いる地名表記は実際の試験にならい、原則として「都道府県等の公式ホームページ」、「各国・地観光局等の公式ホームページ」および「百科事典」等を参考にしています。なお、海外観光資源における国(地場首都(主要都市)、通貨等は外務省のホームページ「各国・地域情勢」に基づいています。

STEP4 レッスン内容確認テストにチャレンジ
当現した内容の復習、また理解度を確認するため、過去問題と予想問題に挑戦しましょう。 過去問題:実際の試験から該当レッスンに関する重要な問題、典型的な問題を厳選して掲載しています。法改正・制度の変更等により一部改変している問題もありますが、原則的に本試験に準拠しています。

【凡例】総平30改 → 総合試験 平成30年度 改題
予想問題:このテーマで問われそうな箇所、押さえておきたい事項についての問題です。計算問題等、一部の了想問題については、学習内容の確認という意味での設問となっており、本試験の形式に必ずしも沿っていないものがあります。

ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会 (著, 編集)
出版社: U-CAN; 2019年版 (2019/4/12)、出典:出版社HP

Contents

はしがき
本書の使い方
資格について
学習方法

第1編 旅行業法及びこれに基づく命令

第1章 旅行業法
Lesson1 旅行業法の基礎知識
Lesson2登錄制度①
Lesson3 登錄制度②
Lesson4 営業保証金
Lesson5 旅行業務取扱管理者・外務員
Lesson6 旅行業務の取扱いの料金・旅行業約款・標識
Lesson7 取引条件の説明・書面の交付
Lesson8 広告・旅程管理
Lesson9 受託契約
Lesson10 禁止行為,業務改善命令·罰則など
Lesson11 旅行サービス手配業
Lesson12 旅行業協会・弁済業務保証金制度

第2編 標準行業約款運送・宿泊約款

第1章 標準旅行業約款
Lesson1 総則
Lesson2 企画旅行契約の締結
Lesson3 企画旅行契約の変更
Lesson4 企画旅行契約の解除
Lesson5旅程管理・責任
Lesson6 旅程保証
Lesson7 特別補償規程
Lesson8 手配旅行契約
Lesson9団体・グループの取扱い
Lesson 10 旅行相談契約
Lesson11 渡航手続代行契約

第2章 運送・宿泊約款
Lesson12 国際運送約款
Lesson13 国内旅客運送約款
Lesson14 モデル宿泊約款
Lesson15貸切バス約款・フェリー標準運送約款

第3編 国内旅行実務

第1章 JR運賃・料金
Lesson1用語の定義とJR運賃の計算①
Lesson2 JR運賃の計算②
Lesson3 JR運賃の特例と割引
Lesson4 JR料金の基本
Lesson5 JR料金の特例①
Lesson6 JR料金の特例②
Lesson7 乗継割引
Lesson8 団体旅客の取扱い
Lesson9 乗車券類の取扱い
JR運賃表

第2章 国内航空運賃・料金、宿泊料金、貸切バス・フェリーの運賃・料金
Lesson10 国内航空運賃・料金
Lesson11 宿泊料金
Lesson12 貸切バスの運賃・料金
Lesson13 フェリーの運賃・料金

第3章 国内の観光資源
Lesson14 都道府県別観光資源
Lesson15 世界遺産・国立公園・ラムサール条約湿地

第4編 海外旅行実務

第1章 旅行実務
Lesson1 OAG
Lesson2時差と飛行所要時間
Lesson3 ホテル・クルーズ・鉄道パス・海外旅行保険
Lessors4 旅行英語

第2章 国際航空運賃
Lesson5国際航空運賃の基礎知識
Lesson6 普通運賃
Lesson7 特別運賃

第3章 出入国関係法令・実務
Lesson8 旅券法① 新規発給申請等
Lesson9 旅券法② 紛失・焼失の届出等
Lesson10 日本人の出入国手続き
Lesson11 海外での出入国と外国人の出入国

第4章 海外の観光資源
Lesson12 アジア
Lesson13 中東
Lesson14 ヨーロッパ
Lesson15 北米・ハワイ
Lesson16 中南米
Lesson17 アフリカ
Lesson18 オセアニア

さくいん

ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会 (著, 編集)
出版社: U-CAN; 2019年版 (2019/4/12)、出典:出版社HP

資格について

① 旅行業務取扱管理者とは
旅行業を営む場合に、原則として営業所ごとに1人以上置かなければならない、と法律(旅行業法)で定められているのが、旅行に関する業務全般を取り扱う責任者(管理者)である「旅行業務取扱管理者」です。旅行業務を取り扱う営業所において、旅行者との取引にかかわる旅行サービスの確実性、取引条件の明確性、その他取引の公正を確保するために、以下の各事項についての管理・監督に関する事務等を行います。

① 旅行に関する計画の作成に関する事項
② 旅行業務の取扱い料金の掲示に関する事項
③ 旅行業約款の掲示および備え置きに関する事項
④ 取引条件の説明に関する事項
⑤ 契約書面の交付に関する事項
⑥ 広告に関する事項
⑦ 企画旅行の円滑な実施のための措置に関する事項
⑧ 旅行に関する苦情の処理に関する事項
⑨ 契約締結の年月日、契約の相手方その他の旅行者または旅行に関するサービスを提供する者と締結した契約の内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管に関する事項
⑩ 前述①〜⑨に掲げるもののほか、取引の公正、旅行の安全および旅行者の利便を確保するため必要な事項として観光庁長官が定める事項

旅行業務取扱管理者は、取り扱える業務の範囲により次の3種類があります。
総合旅行業務取扱管理者:国内・海外の旅行業務を取り扱える
国内旅行業務取扱管理者:国内の旅行業務のみを取り扱える
地域限定旅行業務取扱管理者:拠点区域内の旅行業務のみを取り扱える
※拠点区域内・営業所のある市町村(および隣接する市町村)の区域内

これら3つの資格を認定するため、「総合旅行業務取扱管理者試験(以下、総合試験)」「国内旅行業務取扱管理者試験(以下、国内試験)」「地域限定旅行業務取 扱管理者試験(以下、地域限定試験)」が実施されます。

② 国内試験・総合試験の概要

受験資格
国内試験・総合試験ともに年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できます。また、同じ年に国内試験と総合試験の両方を受験することもできます。
※ただし、「過去一定期間内に実施された旅行業務取扱管理者試験で不正行為を行った者」は受験資格はありません。

試験スケジュール
国内試験・総合試験ともに年1回実施されます。試験によりスケジュールが異なりますので、間違えないよう注意が必要です。

国内試験 総合試験
願書受付期間 6月上旬~7月上旬 7月上旬~8月上旬
試験日 9月上旬の日曜日 10月上旬の日曜日
合格発表日 10月下旬 11月中旬

※上記スケジュールは2018年度の試験日程をもとに作成しています。2019年度の試験の実施概要については変更になる可能性がありますのでご注意ください。

受験案内・受験願書入手方法
国内試験、総合試験ともに下記の3つの方法のいずれかで入手することができます。
① 郵送で取り寄せる(国内試験、総合試験それぞれの試験実施団体の本部に請求)。
② 各試験実施団体の本部または支部で直接受け取る。
③ 各試験実施団体のホームページでダウンロードする。
※詳しくは、各試験実施団体のホームページ等でご確認ください。

受験手数料
① 国内試験…5,800円
② 総合試験…6,500円

試験地
それぞれ以下の都道府県で実施されます(2018 年度実績に基づく)
※試験会場が複数ある試験地では、受験者が試験会場を選択することはできません。受験票に記載された試験会場で受験することになります。
① 国内試験…北海道、宮城、埼玉、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄
② 総合試験…北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄

試験科目・出題数・試験時間
下の表のとおり、国内試験は3科目、総合試験は4科目で実施されます。
①国内試験

試験科目 配点・問題数 試験時間
旅行業法及びこれに基づく命令 100 点 (25問) 120分
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 100 点 (25問)
国内旅行実務 100 点 (37問)

 

② 総合試験

試験科目 配点・問題数 試験時間
旅行業法及びこれに基づく命令 100点 (25問) 80分(午前)
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 100点 (30問)
国内旅行実務 100点 (32 問) 120 分(午後)
海外旅行実務 200 点 (52問)

※ 2018年度試験実績です。

出題形式
解答はすべてマークシート方式です。
① 国内試験:四肢択一問題と与えられた語群の中から正解を選ぶ問題
② 総合試験:四肢択一問題と設問文(選択肢)の正誤を判断する問題

受験科目の免除について

① 科目免除制度
国内旅行業務取扱管理者(旧主任者を含む)資格をお持ちの方は、合格の次年度以降に総合試験を受験する場合、「旅行業法」「国内旅行実務」の2科目が免除となります。

② 科目合格制度
国内・総合各試験において、「国内旅行実務」または「海外旅行実務」が合格基準点に達した場合、その科目を一部合格とし、翌年の試験においてのみ当該科目の受験が免除されるという科目合格制度があります。ただし、国内試験、総合試験の相互間の免除は認められていません。詳しくは、試験実施団体のホームページ等でご確認ください。

合格ライン
合格ラインは、国内試験・総合試験ともに、各科目それぞれで満点の6割~6割5分以上の得点と推測されます。なお、過去3年間の合格ラインは、各科目それぞれで6割以上でした。

過去3年間の試験実施状況

年度 国内試験 総合試験
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
2016年度 14,469 4,641 32.10% 5,437 696 12.80%
2017年度 13,772 4,958 36.00% 4,936 432 8.80%
2018年度 13,550 5,188 38.30% 4,512 495 11.00%

※国内試験は「3科目受験」、総合試験は「4科目受験」のデータです。

③ 試験実施団体
国内試験実施団体
一般社団法人 全国旅行業協会
〒107-0052 東京都港区赤坂4-2-19赤坂シャスタイーストビル3階
TEL:03-6277-6805(試験係)
ホームページ:”http://www.anta.or.jp/

総合試験実施団体
一般社団法人 日本旅行業協会
〒100-0013 東京都千代田区霞が関2-3-3-3全日通霞が関ビル3階
TEL:03-3592-1277(試験係)
ホームページ:http://www.jata-net.or.jp/

ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会 (著, 編集)
出版社: U-CAN; 2019年版 (2019/4/12)、出典:出版社HP

学習方法

1. 試験の全体像を確認しよう!!(受験科目と出題分野)
試験対策の入り口は「試験の全体像を知る」ところから始まります。旅行業務取扱管理者試験は、下に示すとおり、「旅行業法(科目1)」「約款(科目2)」からなる法規科目と、「国内旅行実務(科目3)」と「海外旅行実務(科目4)」からなる実務科目とに大きく分類することができます。各科目は具体的に次のような様々なテーマによって構成されています。

科目およびテーマ 本書該当範囲
法規 科目1 旅行業法(旅行業法及びこれに基づく命令) 第1編
科目2 約款(標準旅行業約款、運送約款及び宿泊約款) 第2編
2-① 標準旅行業約款 第1章
2-② 運送・宿泊約款 第2章
実務 科目3 国内旅行実務 第3編
3-① 国内運賃・料金・実務 第1章、第2章
3-② 国内観光資源 第3章
科目4 海外旅行実務 第4編
4-① 海外時刻表等(資料)の読取り 第1章
4-② 国際航空運賃 第2章
 4-③ 語学(英語) 第1章
4-④ 出入国に関する法令・実務 第3章
4-⑤ 海外観光資源 第4章

※国内試験は科目1~3、総合試験は科目1~4が、それぞれ受験科目です。
※科目・テーマの具体的な内容・詳細は各編の冒頭ページをご参照ください。

2. テキストの使い方
受験科目と各科目のテーマを確認したところで、本書(以降「テキスト」とする)を使って具体的に学習を始めます。できれば、問題集を準備しておくと学習効半が高まりますので、良質なもの(最低でも、年度ごとの改正点が反映されているもの)を一冊でよいので、ぜひ準備しておきましょう。

(1) テキスト→問題→テキスト→問題…の繰り返し
学習の基本は原則として「テキストを読み、問題を解く」の繰り返しです。一度読んだくらいではすっきり理解できない項目も多いはずですから、正しく理解し、知識が身につくまでは、この流れを繰り返す必要があります。「これ!!」と決めて、そこのテキストを選んだのですから、合格まで強い意志で読み込みましょう。

(2) テキストを読む「目的」は…
漫然とテキストを読んでいるだけでは、なかなか効率良く学習を進めることはできません。次のように目的をはっきりさせることが大切です。

1回目ざっと読む(全体像を把握する)
本文をざっと読んで、全体のイメージを把握。ここでの目的は全体像の把握なので、確認テストには手をつけず、わからないところがあってもOK。最後まで一気に読み進めるのがポイント。

2回目丁寧に読む(正しく理解する)
今度は1回目よりも丁寧に、欄外の補足事項などにも目を通しながら理解するために読む(確認テストにも挑戦!!)。わからない箇所はチェックしておくなど、今回の目的は「正しい理解」。

3回目記憶するために読む(知識を定着させる)
3回目以降は、理解した内容を記憶するために繰り返しテキストを読み込むこと。難しいと感じた項目、間違った確認テストなどに重点を置いて、納得できるまで読むことが大切!

受験科目は「法規」と「実務」とがあり、出題傾向は大きく異なりますので、これらを一気に学習するのは困難です。原則として科目ごと(テキストでいうと「編」ごと)に、1回目、2回目…とテキストを熟読し、1科目目の理解が済んでから2科目目、3科目目と進めていく方法が最も負担が少ないでしょう。

3. テーマ別攻略法
この試験は実に様々なテーマで構成されていますから、戦略も一つではありません。そこで、ユーキャンでは、科目ごとの分類だけでなく、すべてのテーマを大きく3つに分類し、それぞれに適した学習方法をおすすめしています。

(1) 問題重視型(早めに問題に取り組もう!!)
該当テーマ旅行業法 科目1、標準旅行業約款 科目2-①、運送・宿泊約款 科目2-②、出入国に関する法令・実務 科目4-④

これらはいずれも「例年、類似した問題が繰り返し出題される」という点で共通しています。したがって、早い段階での過去問題・予想問題への取組みを重視した次のような学習方法が適しているといえるでしょう。
テキスト1回目 → 問題を見る → テキスト2回目 → 問題を解く

問題を見ることで、「どんなレベルの、どのような内容の問題が出題されるか」を確認しましょう。これを行うことによって、「どんな知識が必要。どこまで覚えればよいのか」の判断がつき、以降の学習の効率化を図ることができます。

(2) 論理先行型(まずテキストをしっかり学習しよう!!)
該当テーマ 国内運賃・料金・実務 科目3-①、海外時刻表等(資料)の読取り 科目4-①、国際航空運賃 科目4-②

これらはいずれも、「計算手順の理解、資料の見方」が重要で、なおかつ該当する箇所の学習を一通り済ませていないと実際の試験問題を解くことができない点で共通しています。また、攻略に当たり相応の時間を要するのが特徴です。したがって、まずはテキストに記載されている各事例を使って一つずつ手順を確認し、知識を定着させることを優先しましょう。
テキスト1回目 → テキスト2回目 → 問題を見る(解く)

(3) 日常的学習型(日常の細切れ時間を活用して少しずつ知識を増やそう!!)
該当テーマ 国内観光資源 科目3-②、語学(英語)科目4-③、海外観光資源 科目4-⑤
これらの共通点として、「出題範囲が膨大」「出題予測がしにくい」ことがあげられます。したがって、(1)や(2)の学習と並行し、早い段階から着実に知識を増やしていくことが大切です。観光資源の学習については、「費やした時間」と「得点」はおおむね比例しますが、語学(英語)については一朝一夕で対応できるものではありません。満点を取る必要はないのですから、英語が苦手な場合はあまり深追いせず、他のテーマで確実に得点できるような対策を立てましょう。

4. 科目免除・科目合格制度を有効活用しよう!! (W受験のすすめ)
総合試験を受験する方には、同じ年度の国内試験受験をおすすめします。前述のとおり、総合試験と国内試験の受験科目は大半が共通しています。最初から「総合試験合格」に照準を合わせている場合でも、「試験慣れ」という意味でも効果があり、また、万一、総合試験の受験準備が整わず、国内試験のみの合格となった場合でも、翌年以降の総合試験受験時に科目免除の適用を受けることができます。

また、「資格について」に記載したとおり、一定の基準のもと、合格基準の液型措置として科目合格の制度も導入されています(P13 参照)。これらの科目免除・科目合格制度を有効活用し、合格をぐっと引き寄せましょう。

ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会 (著, 編集)
出版社: U-CAN; 2019年版 (2019/4/12)、出典:出版社HP