認知症ケア指導管理士試験 初級 公式テキスト




はじめに

一般財団法人職業技能振興会は、戦後復興期の1948(昭和23)年6月、失業対策として個人の自立による国内経済の回復を図るため、当時の労働省(現厚生労働省)の認可団体として設立されました。

設立当初は主要産業を占める鉄鋼・自動車・建設などへの授職を目的とし、職業技能の養成・資格付与の役割にありました。現在は、社会・経済・労働 など多様化する環境の変化に対応し、ニーズの大きい時代に即応した技術者および資格者の養成に事業活動の分野を展開しています。

2010(平成22)年には、社会に求められる職業技能の養成を図り、新しい雇用創設および再就職を支援することにより、わが国の労働現場に寄与し、今後ますます必要とされる専門のスキルを持った人材輩出のため、新しい認定資格制度として「認知症ケア指導管理士」を創設しました。

認知症ケア指導管理士は、医療・介護現場で働く方のスキルアップを目的とした認定資格制度です。もちろん、自宅で認知症高齢者を介護するご家族にとっても最適な資格です。

本書は、実施団体が監修する公式テキストであり、認知症ケア指導管理士試験に出題される項目の解説のほか、サンプル問題を収録しています。読者の皆様が認知症ケアの知識と技術を習得し、認知症ケア指導管理士としてご活躍くださることを心よりお祈り申し上げます。

2015年3月

內閣府認可
一般財団法人職業技能振興会

総合ケア推進協議会 (監修), 職業技能振興会
出版社: 総合ケア推進協議会 (2015/3/3)、出典:出版社HP

目次

はじめに
認知症ケア指導管理士試験の概要

第1章 認知症高齢者の現状

第1節 認知症高齢者の現状
第2節 認知症と介護の問題
確認問題

第2章 認知症の医学的理解

第1節 医学的にみた認知症とは
第2節 認知症を引き起こす疾患
第3節 認知症と間違われやすい状態
確認問題

第3章 認知症の心理的理解

第1節 認知症の原因と症状
第2節 認知症高齢者の心理
第3節 行動・心理症状(BPSD)の出現原因
確認問題

第4章 認知症ケアの理念と認知症ケア指導管理士の役割

第1節 認知症ケアの理念
第2節 認知症ケア指導管理士の役割
確認問題

第5章 認知症ケアの実践

第1節 認知症ケアの原則
第2節 認知症の人とのコミュニケーション
第3節 介護者のコミュニケーションスキル
第4節 認知症ケアの実践プロセス
第5節 ケアマネジメントの進め方
第6節 ケアプランの実施と評価
確認問題

第6章 日常生活支援

第1節 認知症高齢者の健康管理
第2節 緊急時の対応
第3節 症状に応じた体位
第4節 行動・心理症状(BPSD)への対応
確認問題

第7章 認知症への薬物療法

第1節 薬物療法の基本
確認問題

第8章 認知症への非薬物療法

第1節 非薬物療法の基本
第2節 非薬物療法の方法と留意点
確認問題

第9章 家族への支援

第1節 家族介護の現状
第2節 家族支援の基本
確認問題

第10章 認知症ケアにおける社会資源

第1節 社会資源の種類
第2節 医療保険制度の概要
第3節 介護保険制度の概要
第4節 公的年金制度と生活保護制度
第5節 成年後見制度と日常生活自立支援事業
第6節 高齢者虐待防止法の概要
第7節 悪徳商法とクーリングオフ制度
第8節 認知症の人に対する医療サービス・保健福祉施策
第9節 各種のインフォーマルサービス
第10節 地域による支援
確認問題

認知症ケア指導管理士試験の概要

●試験概要
(試験日、試験会場、受験料等は、各回の「受験要項」で確認してください。)

試験区分 ・認知症ケア指導管理士(初級)
・上級認知症ケア指導管理士
試験会場 東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡 試験会場
その他の試験会場については、「受験要項」を参照
試験日 ・認知症ケア指導管理士(初級)は年2回(7月・12月)
・上級認知症ケア指導管理士は「受験要項」を参照
受験資格 ・認知症ケア指導管理士(初級)は特になし
・上級認知症ケア指導管理士は「受験要項」を参照
出題数・形式 60問・五肢択一(マークシート方式)
合格基準 問題の総得点の7割を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点
認定 一般財団法人職業技能振興会 及び
一般社団法人総合ケア推進協議会
出題科目 1認知症高齢者の現状
2認知症の医学的理解
3認知症の心理的理解
4認知症ケアの理念と認知症ケア指導管理士の役割
5認知症ケアの実践
6日常生活支援
7認知症への薬物療法
8認知症への非薬物療法
9家族への支援
10認知症ケアにおける社会資源
11応用問題(時事問題など)

 

試験の申込や、願書の入手、試験についての詳細につきましては、資格取得キャリアカレッジホームページ (http://www.ss-cc.jp)にてご確認いただけます。

●受験申込みから合格発表までの流れ
(試験日、試験会場、受験料等は、各回の「受験要項」で確認してください。)
1. 受験要項・願書の入手(1・2のいずれかの方法で入手)
①資格取得キャリアカレッジより入手(いずれかの方法で入手)
・ホームページ(http://www.ss-cc.jp)よりPDFをダウンロードし、印刷
・ホームページ(http://www.ss-cc.jp)より資料請求メールでの取り寄せ
・お電話(03-5823-7885/平日10:00 ~ 18:00)での取り寄せ
②一般財団法人職業技能振興会ホームページ(http://www.fos.or.jp)より PDFをダウンロードし、印刷

2. 受験申込み
・受験料を受験料振込期間内に振込(振込手数料は受験者負担)
・必要書類を出願提出期間内に願書提出先へ送付
<振込先> 三菱UFJ銀行浅草橋支店普通預金 口座番号0398877
一般社団法人総合ケア推進協議会(イッパンシャダンホウジンソウゴウケアスイシンキョウギカイ)
<願書提出先> 〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-32-3 2階
一般社団法人総合ケア推進協議会

3. 受験票・会場地図の送付
・受験料の振込及び受験願書の確認が取れた方には、受験受付締切後、約4週間後に送付

4. 試験実施

5. 合格発表
・試験実施後約6週間を目処に合否を判定し、結果を通知

6. 認定証交付
・認定登録には、別途、認定登録料が必要

総合ケア推進協議会 (監修), 職業技能振興会
出版社: 総合ケア推進協議会 (2015/3/3)、出典:出版社HP