生物分類技能検定3級・4級解説集




3級カラー写真問題

出題された主な生物を紹介します

 

キジ
キジ目キジ科。全長雄81cm、雌58cm。留鳥として北海道と沖縄を除く全国に分布します(北海道と沖縄には大陸産の亜種であるコウライキジが導入されて定着しています)。平地か ら山地の林や草地に生息し、地上を歩いて草の種子や昆虫類などを食べます。雄は顔に赤い皮膚の裸出部があるなど特徴 的な姿をしていますが、雌は全体に黄褐色の地に黒褐色の斑 紋がある地味な姿です。

カルガモ
カモ目カモ科。全長60cm。北海道では夏鳥、他の地域では留 鳥または漂鳥で、全国的に繁殖しており、一年を通じてみる ことのできるカモの仲間です。田んぼや河川・湖沼などの水辺に生息し植物質の餌を食べますが、餌づけされていることもよくあります。日本で繁殖する数少ないカモで、オフィス 街の大通りを歩いて渡る親子の姿がニュースで取り上げられ、 話題になりました。

タンチョウ
ツル目ツル科。全長140cm。日本の鳥類では最大級です。留 鳥または漂鳥で、北海道東部の湿原で繁殖しますが、一時は 絶滅寸前の状況でした。その後、保護増殖の努力が実を結び 1,000羽以上にまで回復しましたが、環境省レッドリストで 絶滅危惧II類(VU)にランクされています。繁殖期につがいが求愛のダンスを踊ることでも知られています。

ヒヨドリ
スズメ目ヒヨドリ科。全長28cm。留鳥または漂鳥。低地から 山地に生息し、日本全国で繁殖します。庭や公園など都市部 でふつうにみられピーヨピーヨと大きな声で鳴きます。雑食性で、花の蜜など植物質の餌から昆虫類まで食べます。ミカ ンやキウイフルーツなどの果物、キャベツやブロッコリーな どの葉もの野菜への食害が問題となっている地域もあります。長い距離を飛ぶときは、はっきりとした波状飛行をします。

メジロ
スズメ目メジロ科。全長約12cm。留鳥または漂鳥として全国に分布し、平地から山地の林で繁殖します。非繁殖期にはサ ザンカやツバキの花を訪れて、蜜を吸う姿が都市部でもよくみられます。ウグイスと間違えて覚えられることも多いです が、ウグイスよりも明るい黄緑色と眼の周りにある白いアイリング、短い尾などで見分けることができます。

ムクドリ
スズメ目ムクドリ科。全長24cm。留鳥または漂鳥として全国に分布し、村落周辺から市街地にも多数生息します。昆虫や木の実などを食べ、キュルキュルと聞こえる声で騒がしく鳴きます。秋から冬にかけて非常に大きな群れをつくり電線や鉄塔などに集団でとまったり、駅前の樹木を集団ねぐらにしたりするため、鳴き声による騒音や糞による被害が問題になることもあります。

スズメ
スズメ目スズメ科。全長14cm。留鳥または漂鳥として全国に分布し、農耕地、村落、住宅地に多数生息します。人家の周辺で暮らすもっとも馴染み深い鳥のひとつですが、近年、生息数の減少を指摘する研究者もいます。昔からイネを食べる害鳥とされていますが、繁殖期には雛の餌として水田などでイネの害虫である昆虫類をたくさん捕らえる益鳥でもあります。

アカハライモリ
有尾目イモリ科。全長7~13cm。日本固有種で、本州、四国、九州に分布し、池、水田、湿地などの止水域や、ゆるい流れ に生息します。腹部にある赤いまだら模様には地域や個体により違いがあることがわかっています。繁殖期は4~7月で 般化した幼生は3~5cmほどに成長すると変態して上陸し、成 熟すると繁殖のためにまた水場に戻ります。

ツチガエル
無尾目アカガエル科。全長4~5cm。日本では本州、四国、九 州に分布しています。北海道には人為的に持ち込まれたものが生息しています。湿地や水田などに生息し、5~9月に産卵します。遅い時期に孵化した幼生は、変態せずにそのまま水中で越冬します。成体の皮膚にはいぼがたくさんあります。 体表から出される嫌な臭いの粘液は、天敵から身を守るのに役立っていると考えられています。

ミシシッピアカミミガメ
カメ目ヌマガメ科。最大背甲長28cm。北アメリカ原産。イシガメ類やクサガメとは、頭部から頸部の模様や、甲羅の形状や模様などで区別できます。アカミミガメは複数の亜種に分けられますが、写真はそのうちのミシシッピアカミミガメです。本亜種は、ペットとして流通した結果、現在では世界各地に分布しています。日本にも多くの地域に定着していて、在来の生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されています。

ニホンヤモリ
有鱗目ヤモリ科。全長10~14cm。日本では、本州、四国、 九州に分布します。全身は細かい鱗で覆われています。指は幅広く、その裏側にある大きな鱗(指下板)によって滑らかな壁も登ることができます。ヤモリ類の多くの種は夜行性で、 瞳孔はネコのように縦長です。目の表面は透明な鱗で覆われ、まぶたを動かすことはできません。

ニホンマムシ
有鱗目クサリヘビ科。全長40~65cm。北海道、本州、四国、九州に分布します。森林やその周辺の田畑に多く生息し、カエルやネズミを中心に、小型脊椎動物を幅広く餌にします。 頭部は三角形で、上顎の前方にある長い毒牙を使い餌を捕えます。胎生(卵胎生)で、卵ではなく子ヘビを産みます。子には産まれたときから毒があります。

モツゴ
コイ目コイ科。全長8cm。日本では本来、関東以西の本州、四国、九州に分布し、移入により北海道、東北、沖縄にも分 布しています。平野部の浅い湖沼や池、水路の中・低層に生息し、底生動物や付着藻類などを食べます。吻端から尾びれ直前まである1本の黒い線と尖った頭に上向きについた口が特徴です。よく似たムギツクとは口ひげがないことで区別できます。

オニヤンマ
トンボ目オニヤンマ科。体長81~107mm。ほぼ全国に分布 します。平地から山地の河川上流から中流域や、小川の周辺などに生息しますが、市街地に姿を現すこともあります。日本最大のトンボで、幼虫も大型です。成虫の雄は、雌を探すために水上の決まった場所を往復するパトロールと呼ばれる行動をします。静止するときには、写真のように翅を開いたままぶら下がる姿勢で、木の枝などにとまります。

トノサマバッタ
バッタ目バッタ科。体長35~55mm。日本全土に分布し、平地から低山地の開けた環境に生息します。丈の低い草やまばらに裸地がある草地などを好み、イネ科の草などを食べます。 クルマバッタやクルマバッタモドキに類似しますが、本種の翅には帯状の模様がないことなどで、見分けられます。体の色は褐色のものと緑色のものがいます。飛んでいるときに翅でパタパタパタと音を出すことがあります。
しい

ヘイケボタル
コウチュウ目ホタル科。体長7~10mm。北海道、本州、四国、九州に分布し、成虫は水田や池などの水辺でみられます。幼虫は水中でモノアラガイなどの貝類を食べて育ちます。ゲンジボタルよりも小さく、短い間隔で光ります。比較的、水質の悪化に強く市街地近くの谷戸でもみることができますが、開発の危険にさらされている生息地も多くあります。

キアゲハ
チュウ目アゲハチョウ科。開長70~90mm。北海道、本州、四国、九州に分布し、平地から山地の明るい草原に生息します。農地、公園、人家周辺などでもみられます。幼虫は、ニンジンなどセリ科植物を食草とし、害虫としても知られています。幼虫は、日中、やや敏速に飛翔し、花を訪れ吸蜜します。近縁種のアゲハ(ナミアゲハ)と比べて全体に黄色みが強いことや、前翅の基部が黒いことで見分けることができます。

モンシロチョウ
チョウ目シロチョウ科。開長45~50mm。全国に分布します。 おもに平地から丘陵地の農地周辺などに生息し、人家周辺や都市部の公園などでもみられます。幼虫は、アブラナ科植物を食草とし、キャベツなどの害虫としても知られています。成虫は、日中にキャベツ畑など農地周辺を活発に飛翔し、タンポポや ヒメジョオンなどを訪れて吸蜜します。近縁種のスジグロシロ チョウはより大型で、翅に黒いすじがあるので見分けられます。

アサギマダラ
チョウ目タテハチョウ科。開長100mm。全国でみられますが、 越冬するのは関東以西で、北日本の個体はほとんどが西南日本から飛来した個体です。成虫は大型で、翅には淡い水色(あさぎ色)に赤褐色の縁取りがある美しいチョウです。緩やかに飛翔し、花を訪れて吸蜜します。春に北上、秋に南下の長距離移動をすることでも知られ、各地でマーキングによる移 動の調査が行われ2,000km以上を飛んだ記録もあります。

セアカゴケグモ
クモヒメグモ科。体長雄4mm/14mm程度。オーストラリア原産。日本では1995年に最初に確認された外来生物で、 現在では約30府県への侵入が確認されています。離は有毒で、 まれると激しい痛みや吐などの症状がおこり、重体になる例も知られています。脚の内部、石の下など人間の生活に生息します。腹部の腹面にある赤色の砂時計形の斑紋が特徴です。外来生物法により定数は物に指定されています。

スギナ
トクサ科の多年草。北海道、本州、四国、九州に分布し、 地から山地に生育するシダ類です。道ばたや庭先にもよくみられ、地下茎を伸ばして群生します。春先に地上に出る胞子茎は「つくし」の名で知られます。つくしの後に地上に出てくる栄養茎は、つくしとは外見がまったく異なり、スギナと呼ばれますが、植物学上は両者をスギナと呼びます。栄養茎は高さ20~40cmになり、光合成を行います。

コナギ
ミズアオイ科の1年草。全国に分布し、おもに水田に生育します。近縁のミズアオイに似ますが、全体に小型で、花序は葉より低い位置につき、葉も小さいのが特徴です。昔は茎や葉を食用にしました。また、全草が民間薬として腹痛に用いられます。花期は9~10月です。高さは20~30cmになります。

ミズバショウ
サトイモ科の多年草。北海道、本州の中部地方より北に分布し、雪の多い地域によくみられます。湿原や湿潤な林内、小川の淵などに群生します。サトイモ科の植物は花序を仏炎苞と呼ばれる苞が囲んでいるのが特徴です。本種では葉よりも先に花序が開き、白い仏炎苞が目立ちます。花期は低地では3 月頃、高地では6月頃です。葉は、花の後に大きく伸び、長さ 80cmほどの大きさになります。

シュンラン
ラン科の多年草。北海道、本州、四国、九州に分布し、尾根筋や明るい林内のやや乾燥した場所に生育します。花茎は肉 質で太く、花はふつう1個つきます。花期は4月。高さ10~ 25cmになります。

フクジュソウ
キンポウゲ科の多年草。近年、フクジュソウには4種あることがわ かり、フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、シコクフクジュソウ、キタミフクジュソウに分けられました。このうちフクジュソウは北 海道、本州、四国に分布します。山間部の沢や田の畔、草地、明るい林内などに生育します。花期は3~4月で早春に開花すること から、春を告げる花としても知られています。花は日が当たっているときだけ開きます。高さ10~25cmになります。

ドクダミ
ドクダミ科の多年草。本州、四国、九州、沖縄に分布します。地下茎をのばして日陰に群生することが多く、都市部でもよくみられます。葉はハート型で、花弁のようにみえる白い部分は総苞片です。全体に独特の臭気があります。花期は6~7月です。薬草やお茶としても利用されます。

ユキノシタ
フキノシタ科の多年草。本州、四国、九州に分布し、湿った岩の上や斜面などにみられます。5個の花弁は上の3個が小さく、下の2個が大きいため、漢字の「大」の字の形のようにみえます。不安定な場所でも走出枝を出し、その先に新しい株をつくるため、群生することが多いです。花期は5~6月です。高さは20~50cmになります。庭の日陰に植栽されることもあります。

ニガウリ(ゴーヤ、ツルレイシ)
ウリ科の1年草。雌雄同株で、雄花と雌花がつきます。熱帯アジア原産で、日本には江戸時代はじめに渡来しました。葉は 掌状に深く裂け、茎はつる性でよく伸び、巻きひげで他物に絡みつきます。食用にするのは若い果実で、熟すと果皮が裂けて赤い肉質に包まれた種子が現れます。高温に強いため、日除けとして栽培されることがあります。

オカトラノオ
サクラソウ科の多年草。北海道、本州、四国、九州に分布し、 丘陵地の日当たりのよい林縁や草地などに生育します。総状花序に白い小さな花を多数つけます。和名は花序をトラの尾 に見立てたことによります。花期は6~7月です。高さ60cm ~1mになります。

ガガイモ
ガガイモ科の多年草。 北海道、本州、四国、九州に分布し、 日当たりのよいやや乾いた原野などに生育します。つる性で、 地下茎を長く伸ばして繁殖します。花の内側には白毛が密生 し、白っぽく見えます。花期は8月です。

キュウリグサ
ムラサキ科の一年草(越年草)。全国に分布し、道ばたや庭などに多くみられます。花期は3~5月で、秋から冬に芽生え、早春から花を咲かせます。花序は先が巻いているさそり形花 序で、下から上に向かって開花するにつれ、まっすぐに伸び ていきます。高さは15~30cmになります。

ヒメオドリコソウ
シソ科の一年草(越年草)。ヨーロッパ原産の外来種です。道ばたや庭などにみられます。種子にエライオソーム(アリの 好む物質)をもち、アリにより種子分散されます。秋から冬に芽生え、花期は3~5月で、早春から花を咲かせます。高さ10~25cmになります。

ハハコグサ
キク科の一年草(越年草)。全国に分布し、道ばたや畑などに ふつうにみられます。全体に綿毛に覆われており、白っぽく みえます。春の七草のゴギョウ(オギョウ)はこのハハコグ サです。花期は4~6月です。高さは15~40cmになります。

オニタビラコ
キク科の1年草(越年草)。全国に分布し、道ばたや公園、庭 などによく生えています。「オニ」は大きいという意味で、水田に多いコオニタビラコとは葉の形や全体に大型であること、 茎に毛が多いことなどで見分けることができます。単独で生えていることも、群生することもあります。高さ20cm~1m になります。

ホオノキ
モクレン科の落葉高木。北海道、本州、四国、九州に分布し、丘陵地や山地に生育します。花期は5~6月で、葉の展開後に枝先に直径約15cmの大きな花が開きます。花は黄白色で芳香 があります。葉も幅10~25cm、長さ20~40cmと大型で、 食品を包むのに利用する地域があります。高さは大きいもので30mほどになります。

モクレン
モクレン科。中国原産の落葉低木。庭木や公園樹としてよく植栽されます。幹は下部からよく枝分かれして伸びます。花期は4月で、花が咲いた後に葉を伸ばします。花は紅紫色で大型です。高さ2~4mになります。同じ中国原産で近縁のハクモクレン(白木蓮)に対し、シモクレン(紫木蓮)とも呼ばれます。

ヤマボウシ
ミズキ科の落葉高木。本州、四国、九州に分布し、山地の林内や林縁に生育します。公園などに植栽されることもあります。街路樹としてよく植栽される北アメリカ原産のハナミズキと近縁で、花や葉はよく似ています。白い花びらのように見えるのは総苞片で、総苞片の中心に小さな花が密集してつきます。花期は5~7月です。高さは5~15mになります。

アセビ
ツツジ科の常緑低木~小高木。本州の東北南部から四国、九州に分布し、山地の尾根筋など日当たりのよいところに生育します。漢字では馬酔木と書き、馬が食べると酔ったようになるといわれる有毒植物で、シカは食べません。近年のシカの個体数増加により、林内でシカの届く高さの植物がすべて食べられてなくなり、本種だけが葉を茂らせていることも珍しくありません。高さ8mほどになります。花期は2月下旬~5月です。

マンリョウ
サクラソウ科の常緑低木。関東地方以西から四国、九州、沖縄に分布します。葉には波状の大きな鋸歯があるのが特徴です。庭木や鉢植えとして植栽されることが多く、縁起がよい名前であることから正月飾りとしても使われます。花期は7~ 8月です。果実は11月頃から赤く熟し、翌年の4月頃までみら れます。

シュロ
ヤシ科の常緑高木。もともとの分布は九州といわれています。 暖地では庭などによく植栽され、鳥に運ばれた種子により林内に野生化したものもよくみられ、いまでは東北地方まで分布しています。葉は熊手のような形で、直径80cmほどにまで なります。樹皮からとれる繊維は、縄(シュロ縄)などに加工されます。花期は5~6月です。高さ5~10mになります。

自然環境研究センター (著, イラスト), 生物分類技能検定事務局 (著)
出版社: 一般財団法人自然環境研究センター (2014/7/11)、出典:出版社HP

はじめに

生物分類技能検定は2014年度で開始から16年目を迎えました。これまでの総受験者数は30,000名を超え、合格者の年齢は8歳から76歳までと、生物に関心をもつ幅広い世代 の方々に受験していただいています。

一方で、これまで受験のための参考書や解説書はなく、3級、4級を目指している方々から「どのように勉強したらいいですか?」という問い合わせをいただくことも少なくありませんでした。そこで、学習の一助になればと本書を企画しました。

生物分類技能検定は「生物を分類する力」をはかる試験です。その力を身につけるには、実際の生物にふれ、観察し、名前を調べることが大切です。まずは、身近な生物に親 しむことから始めてみましょう。近くの公園でみられる動植物や、普段食べている野菜や 魚介の観察は、すぐにでも始められます。また、観察と同時に、図鑑をはじめとした動植 物に関する本に親しみ、それぞれの生物の特徴をはじめ、分布や生育・生息環境、生態などを学びましょう。そのなかで、だんだんと生物の分類に必要な“目の付けどころ”が身についてくると思います。

本書は、そのヒントとなるように、また、生物分類技能検定の合格に役立てていただけ るように、当センターの研究員を中心に原稿を作成し、生物分類技能検定事務局が編集・ 制作しました。自然環境保全への関心の高まりとともに生物多様性という言葉も社会に浸透してきました。生物分類技能検定が生物多様性の基礎である生物の「種」を正確に認識することのきっかけとなり、ひいては日本の生物多様性を守ることにつながれば何よりの 幸いです。

2014年7月 生物分類技能検定事務局

本書の使い方

生物分類技能検定の3級・4級試験問題は、「I. 分類と形態に関する問題」、「Ⅱ. 生態に関する問題」、「III. 生物の一般問題」、「Ⅳ.実物を用いた問題」の4つに区分されて出題されています。

本書では最近5年間に出題された試験問題のなかから、テーマやキーワードごとに代表的なものを選定し、級ごとに次の3つの章に区分して解説しています。

 

生物分類技能検定3級・4級試験の区分
I. 分類と形態に関する問題
Ⅱ. 生態に関する問題
Ⅲ. 生物の一般問題
IV. 実物を用いた問題

本書の区分
I. 分類、形態、生態に関する問題
Ⅱ. 生物の一般問題
III. 実物を用いた問題

本書の区分

I. 分類、形態、生態に関する問題
「I. 分類と形態に関する問題」、「II.生態に関する問題」として出題された問題について、哺乳類、鳥類、植物などの分類群ごとに編集し、さらに各分類群のなかでテーマ、出題意図を問題ごとに解説しています。また、3級のカラー写真を使った問題については、出題写真をまとめて口絵に掲載し、写真に写っている生物を紹介しています。

Ⅱ. 生物の一般問題
「Ⅲ. 生物の一般問題」として出題された問題について、生物の分類にとらわれず、「学 名・分類学」、「標本」、「外来生物」などの主要なキーワードごとに整理して解説しています。

Ⅲ. 実物を用いた問題
「Ⅳ.実物を用いた問題」として出題された問題について、観察やスケッチのポイントを 解説しています。スケッチの基本的なポイントは4級実物問題のページに掲載しています。

資料
生物の分類を学ぶ上で基礎となる動物と植物の各部の名称とともに、鳥類の渡り区分を掲載しています。

受験のための参考資料
学習する上で参考になるWebサイトの他、現在、入手がしやすく比較的廉価な図鑑類を中心に紹介しています。

3つの区分
「I 分類、形態、生態に関する問題」、「Ⅱ.生物の一般問題」、 「Ⅲ.実物を用いた問題」に分けて解説しました。

インデックス
級ごとにインデックスを 入れました。

分類群とキーワード
哺乳類、鳥類、植物などの分類群やキーワードごとに編集しました。

例題
解説の内容に関連する例題を掲載 しました。

解説
出題テーマ・意図を説明し正答を導き出すための考え方を出題テーマに沿って理解できるよう にしました。また、誤りの選択肢についても、 「なぜ誤りなのか」を解説しました。

コラム
専門家によるコラムを収録しました。

生物分類技能検定試験について
試験の詳細や日程、お申込方法などは、ホームページをご覧ください。
一般財団法人自然環境研究センターhttp://www.jwrc.or.jp/

・問合せ先
一般財団法人自然環境研究センター生物分類技能検定事務局
〒130-8606 東京都墨田区江東橋3丁目3番7号
TEL:03-6659-6110(平日9時30分~17時30分)
FAX:03-6659-6320(24時間受付)

※過去問題集も好評発売中!!
近年出題された問題をまとめた過去問題集を販売しています。詳細はホームページをご覧ください。 書店等では販売していません。
「生物分類技能検定3級・4級試験問題集」本体1,429円+税(送料別)

自然環境研究センター (著, イラスト), 生物分類技能検定事務局 (著)
出版社: 一般財団法人自然環境研究センター (2014/7/11)、出典:出版社HP

目次

3級カラー写真問題
はじめに
本書の使い方

4級 問題の解説
Ⅰ分類、形態、生態に関する問題
1. 哺乳類
2. 鳥類
3. 爬虫類・両生類
4. 魚類
5. 昆虫類
6. その他の無脊椎動物
7. 動物全般
8. 植物
9. その他の生物

Ⅱ生物の一般問題
1. 生物学一般
2. 学名・分類学
3. 和名・呼び名
4. 標本
5. 分布・生物地理
6. レッドリスト・レッドデータブック
7. 法律・条約
8. 外来生物
9. 鳴き声・聞きなし
10. 利用・文化

Ⅲ 実物を用いた問題

3級 問題の解説
Ⅰ 分類、形態、生態に関する問題
1. 哺乳類
2. 鳥類
3. 爬虫類・両生類
4. 魚類
5. 昆虫類
6. その他の無脊椎動物
7. 動物全般
8. 植物
9. その他の生物

Ⅱ 生物の一般問題
1. 生物学一般
2. 学名・分類学
3. 和名・呼び名
4. 標本
5. 分布・生物地理
6. レッドリスト・レッドデータブック
7. 外来生物
8. 鳴き声・聞きなし
9. 利用・文化

Ⅲ実物を用いた問題

資料
各部の名称
鳥類の渡り区分

受験のための参考資料
参考文献

コラム
日本にいるシカって? -ニホンジカとカモシカの違い-
地球上には何種の生物がいるのか?
生物の名前
レッドリストとレッドデータブック
聞きなしってなに?
日本にモグラは何種いる? -地理的変異と種同定-
チョウと植物の関係
異物同名
外来生物ってなに?
日本人とかんぴょうの細くて長い関係

自然環境研究センター (著, イラスト), 生物分類技能検定事務局 (著)
出版社: 一般財団法人自然環境研究センター (2014/7/11)、出典:出版社HP