解説 悪臭防止法(上)




はしがき

本書は、悪臭防止法による悪臭の規制内容や悪臭に関する裁判例の分析を中心として、悪臭に関する紛争の解決のために必要な知識を集約した書籍である。著者の前著である『騒音・低周波音・振動の紛争解決ガイドブック』 (2011 年,以下このはしがきでは「前著」として引用する)と同じく、感覚公害と呼ばれる公害をテーマにしている。また、悪臭に関する紛争の相談を受けたり受任したりした弁護士や、紛争の当事者,あるいは地方公共団体の公害苦情相談担当者等を主たる読者として想定していることも前著と同様である。

悪臭の事件について相談や依頼を受けたり、悪臭防止法の勉強をしたりしていると、自然な流れとして、においとは何か、人はなぜ(あるいは,どのようなしくみで)においを感じるのかといった、においそのものについての関心がわいてくる。ところが、においや嗅覚について知りたいと思って、代表的な書籍である『改訂嗅覚とにおい物質』(川崎通昭・堀内哲嗣著,社団法人におい・かおり環境協会, 2005年)を読んでみても、ある程度の化学の基本的知識を有していないと、途中でつまずいてしまう。

というのは、この本には、たとえば以下のような用語が説明なしに使用されているからである。

「元素」「原子」「電子」「分子量」「極性物質」「非極性物質」「モル濃度」「脂肪族化合物」「芳香族化合物」「有機化合物」「官能基」「原子番号」「質量数」「置換基」「炭化水素」「水酸基」「二重結合」「異性体」「不飽和結合」「炭素骨格」「分子間力」「水素結合」

これらの用語の中には,高校の化学で勉強した記憶があるものも多いが、そうだとしても、正確な意味は覚えていない。

これらの語の意味を、その都度インターネット等で調べることもできなくはないが、そのような断片的な知識では本当に理解することは難しい。それよりは、高校レベルの基礎的な化学の知識を一から勉強するほうが、遠回りのようではあっても結局は効率的である。

このような考えから、高校レベルの化学を勉強しなおし、基本から整理することにした。それが第1章の前半(1.1 から 1.4まで)である。

このうち, 1.1 から 1.3 までの概略を述べると、以下の通りである。
① 物質を形作る基本的構成単位である原子の構造と、原子が結合して物質ができるしくみを知る(1.1「物質の構造」)。
② 物質の状態(固体・気体・液体)と、物質の量に関するさまざまな概念を知る(1.2「物質の状態と量」)。
③ 物質が化学変化によって他の物質に変化するしくみを知る。またエンタルピー,エントロピー及びそれらを統合したギブスの自由エネルギーという概念を用いて、自然な状態では化学変化がどちらの方向に進むのかも判定する方法を知る(1.3「物質の化学変化」)。

そして、1.4(「有機化合物」)では有機化合物の構造や種類に関する知識を述べた(従って,有機化合物の反応は扱っていない)。

1.4で有機化合物について述べていながら無機物を扱わなかったのは、においを有する物質はほとんど有機化合物だからである。しかし、1.1から1.3までは、特ににおいに関連する知識を選択して述べたわけではなく、一般的な観点から化学の基本的知識を記述している。

中川徹夫神戸女学院大学教授は、本書でも多数引用している『化学の基礎 -元素記号からおさらいする化学の基本-』(化学同人, 2010年)のはしがきで、化学の基本は「化学式」(元素記号,分子式,組成式,電子式,構造式など)、「粒子間の結合」(共有結合,イオン結合,金属結合,分子間結合など),「物質量」(粒子の数・質量・体積と物質量との関係,物質量を経由した粒子の数・質量・体積の相互関係など)、「化学反応式」(化学反応式の作り方、化学反応式を用いた定量的な計算など)の4項目に尽きると述べておられるが、1.1から1.3までの記述はこの4項目をすべてカバーしており、化学の最も基本的な知識を整理したものである。

第1章の後半である1.5から1.9までは、においに関する知識をいろいろな角度から述べている。

1.5で人がにおいを感じるしくみについて述べた後、1.6でにおい物質の特徴を述べ、1.7で嗅覚の特性を説明した。1.6はにおう物質の視点から, 1.7 は人のにおいに対する感覚の視点から,それぞれにおいの特色を述べたものであり,1.6 と 1.7 は一対をなしている。また,1.1 から 1.4 までの部分と最も深く関連するのが 1.6 である。

1.8 は,においの分析と評価の方法について述べており,この部分は次の第2章との関連が深い。

最後に, 1.9でさまざまな脱臭技術についての概略的な説明を述べた。

第2章は,現在の悪臭防止法の内容の解説である。

この章では,公益社団法人におい・かおり環境協会編集『ハンドブック悪臭防止法六訂版』を活用して,悪臭防止法による悪臭の規制内容を詳細に記述した。

この第2章は,ハンドブック悪臭防止法六訂版の内容をほぼ網羅しているが,同書と比較した本書第2章の特色は以下の諸点である。

1) ハンドブック悪臭防止法六訂版は,悪臭防止法の各条文について逐条解説をする方式を採用しているが,本書はそうではなく,項目単位で章立てをして説明した。

2) 本書は,複数のインターネットのウェブサイトを活用して,悪臭防止法による規制の対象である22種類の特定悪臭物質に関する詳細な情報を記載した(2.5)。これは,ハンドブック悪臭防止法六訂版にはない本書独自の点である。

その一方で、一覧性のある特定悪臭物質の表も必要であると考え,特定悪臭物質に関する主要な情報のみを記載した一覧表を付録2として掲載した。このような一覧表はハンドブック悪臭防止法六訂版にも掲載されているが(同書 31頁~32頁),同書の一覧表よりも本書の一覧表のほうが簡略であり,その一方で,本書では前記の通り、本文に各特定悪臭物質の詳細な情報を載せている。

3) 本書では,ハンドブック悪臭防止法六訂版の情報だけでなく,環境省が公表している各種の文書(「ガイドライン」や「ガイドブック」)に記載されている情報も記載している。

本書第2章にはこのような特色があることから,この章には、ハンドブック悪臭防止法六訂版とは異なる独自の意義があると考えている。

第3章は,悪臭防止法以外の悪臭にかかわる法令の説明である。

大気汚染防止法と水質汚濁防止法は,悪臭防止法と同じく,有害な物質を排出する行為を規制する法律であるが, PRTR法と化審法(いずれも略称)は,これらとは異なり,化学物質の管理面における規制や化学物質に関する情報の提供を目的とする法律である。

以上4つの法律については,概略ではあるが,ある程度詳細に説明した。また,これらの法律以外にも悪臭に関連する法律は多数あるので,環境省の資料を引用して,それらの法律の名称及び各法律について数行のごく簡単な説明を記載した。

最後に,条例による悪臭の規制にはどのようなものがあるかを類型化して 述べた。

第4章は,悪臭に関する裁判例の分析である。

この章では、前著と同じく,主要な裁判例を選んで検討するという発相ではなく、何らかの意味で悪臭が関連する裁判例はすべて検討するという方針をとり、また裁判所の裁判例だけでなく公害等調整委員会の裁定例も扱った(もっとも,悪臭に関する裁定例は数少ないが)。

他方、騒音の裁判例については、一読するだけでも膨大な時間と労力を要するような長大なもの(航空機騒音,鉄道騒音及び道路騒音の分野にそのようなものが多い)が多数あるのに対して,悪臭の裁判例にはそのようなものはほとんどない(あっても,判決文全体の中で悪臭に関する記述はわずかで ある)ので,前著とは異なり,大規模紛争の裁判例を別扱いにする必要はなかった。

騒音や振動の裁判例における判示事項はすべて悪臭の事件においても妥当すると考えられるので、随所で,騒音や振動の裁判例についての知識を前提として悪臭の裁判例を分析している。また,前著で述べた考えを修正したところ(たとえば,受忍限度は一般人を基準として判断するのかという論点)や,前著では検討していなかった論点を本書では掘り下げて検討したところ(たとえば,被害者が病気になった場合には受忍限度の問題ではなくなるのかという論点や,最判平成 7.7.7 は違法性段階説を採用したのかどうかという論点)もある。従って,裁判例の分析に関しては,前著と本書とは相互補完的である一方,本書は前著から一歩進んだ内容をも含んでいる。

その他,第4章の内容のより詳細な解説は 4.1 で述べる。

最後に、本書の形式面についていくつか述べる。
①文末脚注(本文中に小数字で示している)は,引用あるいは参照した文献を示す場合にのみ使用し,補足的な説明は本文中に(注)として小さい活字で述べた。従って,本文中の記述の出所や根拠を調べる場合以外は, 文末脚注は無視してかまわない。
②人の呼称は「氏」で統一し,必要に応じて引用文献の執筆当時の地位を記載した。
③年の表記は,原則として第1章では西暦を用い,第2章以降では元号を用いた。
④文献や裁判例をかぎかっこに入れてそのまま引用する際には,読点をコンマに変え,また漢数字を算用数字に変えた。
⑤第1章及び第2章の中の図や絵のうち、出典を示したものは,その出典の文献をスキャナーでスキャンして取り込んだものである。

出典を示していないものは,文献を見て筆者が作成したものであるが、その作成には、一部はエクセルを用い,その他は米国の Advanced Chemistry Development, Inc.のフリーソフトであるChem Sketchを用いた。これはフリーソフトなのでインターネットでダウンロードできるが,平山令明著「Chem Sketch で書く簡単化学レポート」(講談社ブルーバックス, 2004年)は,このソフトの使用方法が説明されている上に,このソフトのインストールCDが付属しているので、便利である。

村頭 秀人 (著)
出版社: 慧文社; A5版 (2017/11/2)、出典:出版社HP

上巻目次

第1章 においと嗅覚の化学

1.1 物質の構造
1.1.1 物質と原子
物体と物質/物質の分類/元素と原子/原子・分子と物質の関係
1.1.2 原子の構造と種類
原子の内部構造(原子核・陽子・中性子・電子)/陽子・中性子・電子の 数と原子の種類(元素・元素記号)/周期表/金属元素と非金属元素/同位体/原子と原子核の大きさ/陽子・中性子・電子の質量/質量数/ボミーア模型/最外殻電子・価電子/小軌道 /電子配置/電子式/イオン/元素は何種類あるか/元素はいつできたか
1.1.3 原子の結合
1.1.3.1 原子が結合する理由と結合の種類
単体と化合物/結合しない原子/イオン化エネルギーと電子親和力/結合の種類
1.1.3.2 イオン結合
1.1.3.3 共有結合
共有結合のしくみ/電子式による表示/分子式による表示/共有電子対/二重結合・三重結合/構造式/示性式/原子価/原子が共有結合をする理由/配位結合
1.1.3.4 金属結合
1.1.3.5 電気陰性度
1.1.4 原子の結合方法による物質の分類
4種類の物質/水素結合とファンデルワールス結合/物質の種類と電気の通しやすさ/物質の種類と溶けやすさ
1.2 物質の状態と量
1.2.1 物質の状態
物質の三態/粒子の動き/エネルギー/物質の状態変化と熱及びエネルギーの関係/圧力/固体と液体の移り変わり(融解・凝固)/液体と気体の移り変わり(蒸発と沸騰・凝縮と凝固)/気体と固体の移り変わり(昇華)/溶解/固体と気体の溶解度/イオンの水和/溶液の濃度の表し方/ 状態図
1.2.2 物質の量
相対質量/原子質量単位/原子量/分子量・式量/物質量(モル)・アボガドロ数
1.2.3 物質量と他の物理量との関係
物理量と物質量/粒子の数と物質量/質量と物質量/体積と物質量/物 理量と物質量の関係のまとめ/気体の性質(ボイル・シャルルの法則)/気体の状態方程式/混合気体/理想気体と実在気体
1.3 物質の化学変化
1.3.1 化学変化と化学反応式
物理変化と化学変化/化学反応式/化学変化に伴う物理量の量的な関係/化学変化に伴う質量の量的な関係/化学変化に伴う体積の量的な関係
1.3.2 酸と塩基
酸と酸性/塩基性(アルカリ性)・塩基/水のイオン積/pH/中和と塩
1.3.3 酸化と還元
酸化と還元の関係/酸素の授受を伴う酸化還元反応/水素の授受を伴う酸化還元反応/電子の授受を伴う酸化還元反応/酸化数/酸化剤・還元剤
1.3.4 化学反応とエネルギー
エネルギー/運動エネルギー/位置エネルギーと、位置エネルギーから 他のエネルギーへの変換/ポテンシャルエネルギー/その他のエネルギ ー/化学結合エネルギー(化学エネルギー)/化学エネルギーと熱エネルギー/エネルギー保存の法則/ヘスの法則
1.3.5 化学反応の方向をきめるもの
1.3.5.1 エネルギーの要因
水素原子はなぜ水素分子になるのか/エンタルピー/標準生成エンタルピー/結合切断エンタルピーと結合生成エンタルピー
1.3.5.2 エントロピーの要因
1.3.5.3 ギブスの自由エネルギー
1.3.5.4 反応の速度
1.4 有機化合物
1.4.1 有機化合物の意義と特徴
有機化合物の意義/多様性/熱に対する安定性(燃焼しやすさ)/融点・沸点/溶解性/比重/反応速度/人体の構成要素
1.4.2 構造式による有機化合物の表現方法
分子式と構造式/線結合構造式(完全構造式)/簡略構造式(短縮構牛/骨格構造式
1.4.3置換基・官能基と基本骨格
炭化水素/置換基・官能基
1.4.4 有機化合物の分類
炭化水素の分類/鎖式炭化水素(アルカン・アルケン・アルキン) / 環式炭化水素/高分子化合物(ポリマー)
1.4.5 異性体
定義と種類/構造異性体/立体異性体
1.4.6 有機化合物の命名法
IUPAC 命名法と慣用名/数詞/アルカンの命名法/アルケンの命名法/ アルキンの命名法/環状化合物の命名法/メチル基を持つ環状化合物の命名法/メチル基を持つ鎖状化合物の命名法
1.4.7 化学式・化学法則についてのまとめ
化学式/イオン式/構造式/示性式/組成式(実験式)/ 分子式/電子式/構造式・示性式・組成式・分子式の実例/化学の基本法則
1.5 においを感じるしくみ
においを感じるしくみの概略/嗅覚器/嗅細胞/嗅細胞でのにおい受容と電位発生・嗅覚伝達/嗅細胞におけるにおい物質の電気信号への変換の過程/におい受容体とにおいの種類
1.6 におい物質の特徴
概略/構成元素/分子量/気体または蒸発(揮発)しやすい物質/溶解性/可燃性/不安定性/官能基/異性体/複合臭
1.7 嗅覚の特性
刺激(におい物質)と感覚/濃度変化によるにおいの質の変化/男女差・年齢差・個人差/個人内変動・日内変動/喫煙/温度・湿度/順応/マスキング・変調/嗅覚脱失・嗅盲
1.8 においの分析と評価
1.8.1 においの特性
1.8.2 においの質(分類)
原臭/においの質の分類/ JIS K 0102 による分類/嗅覚測定用基準臭
1.8.3 においの認容性 (快・不快度)
1.8.4 においの強度と広播性
臭気強度/臭気濃度/臭気指数/におい物質の濃度(刺激量)とにおいの感覚強度(感覚量)の関係 (スティーブン則とウェーバー・フェヒナーの法則)
1.8.5 機器分析法と嗅覚測定法
両方式の比較/三点比較式臭袋法
1.9 脱臭技術
1.9.1 脱臭技術の分類
1.9.2 燃焼法
概要/直接燃焼法/蓄熱式燃焼法/触媒燃焼法
1.9.3 洗浄法(吸収法)
1.9.4 吸着法
概要/回収方式/濃縮方式/交換方式
1.9.5 生物脱臭法
概要/土壌脱臭法/腐植質脱臭法/充てん塔式脱臭法/活性汚泥ばっ気脱臭法/スクラバー脱臭法
1.9.6 消臭・脱臭剤法
1.9.7 希釈・拡散法

第2章 悪臭防止法による悪臭の規制

2.1 悪臭防止法の歴史
2.1.1 悪臭防止法の制定まで
悪臭防止法制定以前の状況/悪臭防止法の制定/機器分析法の採用
2.1.2 制定後,現在までの主要な変更点
(特定)悪臭物質の追加/3種類の規制基準/嗅覚測定法の導入
2.2 悪臭防止法の目的及び基本概念
目的/工場その他の事業場/悪臭/生活環境
2.3 規制されあるいは義務づけられる行為及び罰則
事業者の義務(1)…通常の場合/事業者の義務(2)…事故発生時/国民の責務
2.4 規制地域
都道府県知事または市長による規制地域の指定/規制地域の指定権者/ 指定の対象/排出・漏出/市町村長の意見の聴取/規制地域の指定等の公示
2.5 特定悪臭物質
2.5.0 本節の内容
2.5.1 アンモニア
2.5.2 メチルメルカプタン
2.5.3 硫化水素
2.5.4 硫化メチル
2.5.5 二硫化メチル
2.5.6 トリメチルアミン
2.5.7 アセトアルデヒド
2.5.8 プロピオンアルデヒド
2.5.9 ノルマルブチルアルデヒド
2.5.10 イソブチルアルデヒド
2.5.11 ノルマルバレルアルデヒド
2.5.12 イソバレルアルデヒド
2.5.13 イソブタノール
2.5.14 酢酸エチル
2.5.15 メチルイソブチルケトン
2.5.16 トルエン
2.5.17 スチレン
2.5.18 キシレン
2.5.19 プロピオン酸
2.5.20 ノルマル酪酸
2.5.21 ノルマル吉草酸
2.5.22 イソ吉草酸
2.6 規制基準
2.6.1 規制基準に関する定めの概観
2.6.2 機器分析法による規制基準
2.6.2.1 機器分析法による規制基準全般
規制基準の指定権者/自然的・社会的条件の考慮/地域を区分した上での規制基準の設定/特定悪臭物質の種類ごとの規制基準の定め/3種類の規制基準/測定方法
2.6.2.2 敷地境界線の地表における規制基準
2.6.2.3 気体排出口における規制基準
算出方法/具体的な計算例
2.6.2.4 排出水に関する規制基準
4条1項3号の定め/この規制基準の必要性と制定の経緯/規制基準の設定方法
2.6.3 嗅覚測定法による規制基準
2.6.3.1 嗅覚測定法による規制基準全般
2.6.3.2 敷地境界線における規制基準
4条2項1号の定め/環境省令の定める範囲
2.6.3.3 煙突等の気体排出口の臭気指数による規制基準
4条2項2号の規定/排出口の実高さが15メートル以上の施設の規制基準の設定方法/排出口の実高さが15メートル未満の施設の規制基準の設定方法
2.6.3.4 排出水の臭気指数による規制基準
2.7 国、地方公共団体及び行政機関の責務・権限
国の責務/環境大臣の責務/都道府県知事または市長の権限・責務/市町村長の都道府県知事や市町村長に対する要請/市町村長の悪臭の測定義務・測定の委託/市町村長の報告徴収及び検査/地方公共団体の責務/水路等を管理する者の義務
2.8 その他の悪臭防止法の規定
経過措置/条例との関係

第3章 悪臭に関するその他の法令

3.1 大気汚染防止法・水質汚濁防止法
3.1.1 悪臭防止法との関係
3.1.2 大気汚染防止法
目的/環境基本法に基づく環境基準との関係/規制対象物質/規制等の内容/事業者の無過失損害賠償責任/適用除外/条例との関係/悪臭防止法との相違点
3.1.3 水質汚濁防止法
目的/環境基本法に基づく環境基準との関係/排水規制の対象/排水基準/排水基準の遵守の強制/排出水の汚染状態の測定・排出水の排出方法の適正化/事故時の措置/事業者の無過失損害賠償責任/適用除外/条例との関係/その他の規定/悪臭防止法との相違点/要監視項目/水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト
3.2 PRTR法(化学物質排出把握管理促進法,化管法)
3.2.1 PRTR法の目的
3.2.2 PRTR制度
概要/しくみ/対象化学物質・対象製品/対象事業者/届出事項/集計データの公表
3.2.3 化管法 SDS制度
概要/しくみ/対象化学物質・対象製品/対象事業者/提供する情報
3.3 化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)
制定の背景と経緯/改正の経緯/目的/現行法の内容
3.4 悪臭と関連するその他の法律
大気汚染防止法/水質汚濁防止法/ダイオキシン類対策特別措置法/下水道法/廃棄物の処理及び清掃に関する法律/化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律/都市計画法/建築基準法/化製場等に関する法律/と畜場法/家畜伝染病予防法/肥料取締法/食品衛生法/毒物及び 劇物取締法/薬事法/労働安全衛生法/高圧ガス保安法/墓地,埋葬等に関する法律/クリーニング業法/建築物における衛生的環境の確保に関する法律
3.5 条例による悪臭の規制

村頭 秀人 (著)
出版社: 慧文社; A5版 (2017/11/2)、出典:出版社HP

文献略称一覧表(文末脚注の中で用いた略称をゴシック体で示す)

[環境省] 環境省・臭気指数制度導入のすすめ→環境省環境管理局大気生活環境室『悪臭防止法に定める臭気指数制度導入のすすめ』(発行年は不明だが,内容から見て 2000 年以降である)
環境省・臭気指数規制ガイドライン →環境省環境管理局『臭気指数規制ガイドライン』 (2001年)
環境省・臭気対策行政ガイドブック →環境省環境管理局大気生活環境室『臭気対策行政ガイドブック」(2002年4月)
環境省・悪臭苦情対応事例集→環境省環境管理局大気生活環境室「悪臭苦情対応事例集(東京都における臭気指数及び臭気濃度規制の運用事例)」(2003年3月)
環境省・2号規準 →環境省水・大気環境局大気生活環境室『よくわかる臭気指数規制2号規準』(作成 2006 年度,改訂 2012 年度) [単行本] 新しい科学の教科書化学編 →検定外中学校理科教科書をつくる会(編集代表:左巻健男)『新しい科学の教科書-現代人のための中学理科一化学編』(文一総合出版,2009年) 石黒・対策技術 →石黒辰吉著『臭気の測定と対策技術」(オーム社,2002年)
今西他・理工系のための化学→今西誠之・金子聡・小塩明・湊元幹太・八谷巌編著『わかる理工系のための化学」 (共立出版,2012年)
岩崎・環境 →岩崎好陽著「においとかおりと環境』(アサヒビール, 2010年)
宇野・おさらいする本 →宇野正明著 『高校の化学をイチからおさらいする本』(中経出版,2006年)
旺文社化学事典→齋藤隆夫監修『旺文社化学事典』(旺文社,2010年)
大川・勉強法 →大川貴史著『高校化学とっておき勉強法」(講談社ブルーバックス,2002年)
大野他・化学入門 →大野公一・妹尾学・今任稔彦・高木誠・福田豊・池田功著『化学入門』(共立出版社, 1997年)
岡野・有機化学→岡野雅司著『岡野の化学をはじめからていねいに無機・有機化学編』(ナガセ, 2005年)
岡野・理論化学 →岡野雅司著 『岡野の化学をはじめからていねいに 理論化学編』(ナガセ,2005年)
化学入門編 → 日本化学会化学教育協議会「グループ・化学の本 21」編『「化学」入門編
身近な現象・物質から学ぶ化学のしくみ」(化学同人, 2007年)
川崎他・嗅覚とにおい物質→川崎通昭・堀内哲嗣郎共著『改訂嗅覚とにおい物質』社団法人におい・かおり環境協会, 2005年)
川瀬・脱臭技術→川瀬義矩著 『はじめての脱臭技術』(東京電機大学出版局, 2011年)
川端・ビギナーズ→川端潤著『ビギナーズ有機化学第2版』(化学同人, 2013年)
完全図解周期表 → Newton 別冊『完全図解周期表第2版』(ニュートンプレス, 2011年)
技術と法規水質編 →公害防止の技術と法規編集委員会編『新・公害防止の技術と法規2016水質編」(一般社団法人産業環境管理協会, 2016年)
技術と法規大気編→公害防止の技術と法規編集委員会編『新・公害防止の技術と法規2016 大気編』(一般社団法人産業環境管理協会, 2016年)
木原・基本と仕組み →木原信浩著「よくわかる有機化学の基本と仕組み(秀和システム、2006年)
京極・ほんとうの使い道→京極一樹著『ちょっとわかればこんなに役に立つ中学・高校 化学のほんとうの使い道』(実業之日本社・2012年)
金原・基礎化学 →金原黎監修「専門基礎ライブラリー新編基礎化学』(実教出版、2013年)
倉橋他・においとかおりの本→倉橋隆・福井寛・光田恵著 「トコトンやさしいにおいとかおりの本』(日刊工業新聞社・2011年)
齋藤・「化学」がわかる →齋藤勝裕著『生きて動いている「化学」がわかる』(ベレ出版、2013年)
齋藤・きほん →齋藤勝裕著『有機化学のきほん』(日本実業出版社,2009年)
齋藤・元素 →齋藤勝裕著『元素がわかると化学がわかる」(ペレ出版,2012年)
齋藤・はじめて学ぶ →齋藤勝裕著『理系のためのはじめて学ぶ化学(有機化学]」(ナツメ社,2008年)
齋藤・有機化学がわかる →齋藤勝裕著『ファーストブック有機化学がわかる』(技術評論社,2009年)
櫻井・元素 →櫻井博儀著『元素はどうしてできたのか誕生・合成から「魔法数」まで』(PHPサイエンスワールド新書,2013年)
左巻・化学の疑問 →左巻健男監修『読んでなっとく 化学の疑問』(技術評論社,2010年)
左巻他・教科書 →左巻健男編著『新しい高校化学の教科書』(講談社ブルーバックス,2006年)
7時間でわかる本 → PHP 研究所編『元素と周期表が7時間でわかる本』(PHP研究所,2012年)
渋谷他・においの受容 →渋谷達明・外池光雄編著『アロマサイエンスシリーズ21 においの受容』(フレグランスジャーナル社,2002年)
スクエア図説化学→佐野博敏・花房昭静監修『スクエア最新図説化学」(第一学習社、2007年)
角・基礎化学→角克宏著『環境を学ぶための基礎化学(化学同人, 2014年)
大系環境・公害判例3巻 →判例大系刊行委員会編著『大系環境・公害判例第3巻 騒音・振動』(2001年)、
地球のしくみ→新星出版社編集部編『徹底図解 地球のしくみ』(新星出版社,2006年)
東京化学同人化学辞典→大木道則・大沢利昭・田中元治・千原秀昭編『化学辞典』(東京
化学同人,1994年)
任田・有機化学 →任田康夫著『歴史から学びはじめる有機化学」(プレアデス出版,2008年)
東原・メカニズム→東原和成著『香りを感知する嗅覚のメカニズム」(八十一出版,2007 年)
中川・化学の基礎→中川徹夫著「化学の基礎-元素記号からおさらいする化学の暴牛』(化学同人, 2010年)
楢崎・におい→楢崎正也著「におい一基礎知識と不快対策・香りの活用」(オーム社,2010年)
馬場・基礎化学→馬場正昭著『教養としての基礎化学 身につけておきたい基本の考え方」(化学同人, 2011年)
ハンドブック→社団法人におい・かおり環境協会編集『ハンドブック悪臭防止法六訂版』(ぎょうせい, 2012年)
ビジュアル化学 → Newton別冊「すぐわかる!ビジュアル化学」(ニュートンプレス 2011年)
平山・化学反応→平山令明著 『熱力学で理解する化学反応のしくみ」(講談社ブルーバックス, 2008年)
福間・復習する本 →福間智人著『忘れてしまった高校の化学を復習する本』(中経出版.2012年)
平成28年理科年表 →国立天文台編『理科年表 平成 28 年』(丸善出版,2015年)
溝呂木・基礎知識 →溝呂木昇著 『公害防止管理者になるための化学の基礎知識』(産業環境管理協会,2002年)
三田・不思議な旅 →三田誠広著『原子への不思議な旅人はいかにしてアトムにたどりついたか」(ソフトバンククリエイティブ株式会社,2009年)
宮本他・有機化学 →宮本真敏・斉藤正治共著 「大学への橋渡し 有機化学』(化学同人,2006年)
山本他・よくわかる化学→山本喜一・藤田勲著『ゼロからのサイエンスよくわかる化学」(日本実業出版社,2008年)
用語と解説 →環境庁大気保全局大気生活環境室監修『最新においの用語と解説改訂版』(社団法人臭気対策研究協会, 1998年)
吉野・高校化学 →吉野公昭著『もう一度高校化学』(日本実業出版社,2010年)
米山他・有機化学が好きになる→米山正信・安藤宏著「有機化学が好きになる〈新装版>』(講談社ブルーバックス, 2011年)
渡辺他・教わりたかった化学→渡辺正・北條博彦著『高校で教わりたかった化学』(日本 評論社,2008年)
村頭 秀人 (著)
出版社: 慧文社; A5版 (2017/11/2)、出典:出版社HP