NTTコミュニケーションズ インターネット検定.com Master BASIC公式テキスト【第3版】




.com Master BASIC の概要と特徴

◆.com Master BASICとは
インターネットを安心・安全に利用するにあたり、最低限必要な知識(技術的背景、仕組みの理解、モラルなど)を学習、理解することにより、利用者としてさまざまなインターネットサービスを享受してもらうとともに、気づかずに他人に迷惑をかけることを防ぎ、健全なインターネット社会の底上げを促すことを目的とします。本検定により、インターネット利用の上で必要な知識を整理し、適切な知識の習得を促すこととします。

◆.com Master BASICの認定者像
対象は、インターネット利用者すべてとし、「社会人として、必要最低限のインターネットリテラシーを身に付けた方」、すなわち、インターネットやその環境を理解した上で、法律や一般的なルールを守り、基本的なサービスを安心・安全に利用できる方として認定します。

◆.com Master BASICの認定スキル
・コミュニケーションツール(アプリケーション)であるSNSなどの特徴を知るとともに、プライバシーに配慮しながら適切に利用できる。
・インターネットを中心とした情報通信の仕組みを理解するとともに、必要なサービスや情報機器の概要を理解し、自ら選択することができる。
・家庭のインターネット接続環境(ホームネットワークの構成)を理解し、その活用ができる。
・インターネット利用のため基本的なアプリケーションであるWeb、電子メールにおける、必要な設定などができる。
・クラウドサービスの役割や特長を理解し、活用に向けた検討や、利用のための設定ができる。
・マナーやプライバシー、知的所有権などを守り、情報発信ができる。
・インターネット利用時における情報セキュリティの重要性を理解し、アプリケーションなどのアップデートやウイルスへの対策などができる。
・インターネットに関連した代表的なトラブルなどの事例を知り、自分を守るために必要な対策を理解し、実践することができる。
・万一のトラブル時には、必要に応じて周囲に助けを求めたり、ヘルプデスクなどへの状況説明(エスカレーション)ができる。
・IoTなどインターネットに関する新しい技術やサービスの概要を理解できる。

◆カリキュラム概要

1 インターネットの利用
インターネットの概要、インターネットを利用する身近な機器やサービスの種類、SNSの理解 □インターネットの概要、身近にある機器やサービスの特徴を理解できる
□コミュニケーションツールであるSNSが活用できる
2 情報機器の使いこなし
インターネットアクセスに必要な各種情報機器、OSなどの理解 □スマートフォン、パソコンなどの情報機器の仕組みを理解する
□情報機器の基本的な操作ができる
□OSやアプリケーションソフトなどのソフトウェアの特徴を理解する
3 インターネット利用のための技術とモラル
インターネットを支える技術、接続方法、Webブラウザ・電子メールの利用方法、実用的なインターネットサービスの種類、インターネット利用上のマナー、プライバシーの確保、情報セキュリティなどの理解 □家庭におけるインターネットへの接続方法やホームネットワーク環境を理解する
□Web、電子メールなどが活用できる
□メディアリテラシーなどのルールを理解してインターネットを利用することができる
□インターネット利用にともなうリスクを知り、必要な情報セキュリティ対策をとることができる
4 インターネットをとりまく法律
著作権法など、インターネット利用にかかわるさまざまな法律の理解 □インターネットにおける知的財産権について理解する
□特定商取引法や個人情報保護法など、インターネット利用に関連する法律について理解する

 

本書の読み方とページ構成

●本書は、.com Master BASICのカリキュラムに従って、章ごとに大項目単位で区切り、節項の項目ごとの構成で学習できるようになっています。各章の見出しと内容を、順を追って学ぶことで、パソコンとモバイル機器、インターネットの基礎知識が身につきます。
●本書におけるパソコンやスマートフォンの利用例では、とくに記載のない限り、次の環境を前提としています。なお、ご使用のパソコンやスマートフォン、Webブラウザ、メールソフトによっては画面表示や操作方法が異なることがあります。

・Windows 10環境のパソコン。WebブラウザにはGoogle Chrome、メールソフトには
Microsoft Outlookを使用。
・Android環境のスマートフォン。Google Playストアで提供されるアプリを使用。
●本書に記載されている画面およびイラストは一例です。
●本書では、Windows 10をWindows、macOS SierraをmacOSと省略する場合があります。また、本文中の用語は、基本的に画面表示に従っています。

NTTコミュニケーションズ (著)
出版社: NTT出版; 第3版 (2017/4/14)、出典:出版社HP

目次

.com Master BASIC の概要と特徴
本書の読み方とページ構成

第1章 インターネットの利用
1.1 インターネットとは
1.1.1 身近にあるインターネット
1 ネットワークとインターネット
2 インターネットでできること
1.1.2 インターネットにつながる身近な機器
1 パソコンやスマートフォン
2 ネット家電
3 ウェアラブルデバイス
4 ネットワークカメラ
5 自動車のインターネット利用
6 サービスロボット
7 その他の情報機器
1.1.3 インターネットを利用する身近なサービス
1 検索・情報収集
2 SNS や電子メールサービス
3 ブログ
4 オンラインショッピング
5 動画配信・共有
6 音楽・音声配信
7 電子書籍
8 オンラインゲーム
1.2 SNS
1.2.1 SNS とは
1 SNSとは
2 代表的なSNS
3 SNS の特長と注意点
1.2.2 SNSの種類
1 Facebook(フェイスブック)
2 Instagram(インスタグラム)
3 LINE(ライン)
4 Twitter(ツイッター)
5 mixi(ミクシィ)
6 Google+(グーグルプラス)
7 Skype(スカイプ)
1.2.3 SNSの活用
1 公開範囲を限定する
2 ほかのSNSやインターネットサービスとの連携

第2章 情報機器の使いこなし
2.1情報機器の仕組み
2.1.1 情報機器の種類
1 パソコン
2 スマートフォン
3 タブレット型情報機器
4 その他の情報機器
2.1.2 情報機器の構成要素
1 情報機器の基本的な構成
2 周辺機器を接続するインターフェース
3 ネットワークに接続するインターフェース
2.1.3 情報機器の周辺機器
1 マウス、タッチパッド
2 キーボード
3 タッチパネル
4 スキャナ
5 デジタルカメラ
6 Webカメラ
7 ヘッドセット
8 メモリカードリーダ
9 ディスプレイ
10 プリンタ
11 スピーカ
2.1.4 データサイズと記録メディア
1 デジタルデータとは
2 デジタルデータのサイズを表す単位
3 記録メディアの種類と特徴
2.1.5 情報機器選定のポイント
1 情報機器を購入する際のポイント
2.2 ソフトウェア
2.2.1 OSとは
1 ハードウェアとソフトウェア
2 OS
3 パソコン用のOS
4 スマートフォンやタブレット型情報機器向けOS
2.2.2 アプリケーションソフトとファイル
1 アプリケーションソフトとは
2 ファイル
2.2.3 アプリケーションソフトの種類と拡張子
1 アプリケーションソフトの種類
2 拡張子
2. 3情報機器の機能と操作
2.3.1 OSの基本設定
1 インターネット接続の設定
2 アカウントの設定
3 各種基本設定
2.3.2 入力機器の操作
1 マウス
2 タッチパッド
3 キーボード
4 タッチパネル
2.3.3 日本語入力の基本
1 文字コード
2 日本語入力
2.3.4 アプリケーションソフトの利用
1 アプリケーションの起動
2 作業データの保存
3 作業ウィンドウ
2.3.5 ファイルとフォルダの管理
1 ファイルやフォルダの表示
2 ファイルやフォルダの操作
2.3.6 情報機器操作のトラブル対処
1 ハングアップ(フリーズ)時の対処
2 バックアップと復元

第3章 インターネット利用のための技術とモラル
3. 1インターネットの仕組みと接続方法
3.1.1 インターネットの仕組み
1 IPアドレス
2 ドメイン名とホスト名
3 通信速度
4 インターネットサービスプロバイダ(ISP)
3.1.2 有線によるインターネット接続
1 有線による接続の種類
2 FTTH 接続
3 ADSL 接続
4 CATV 接続
3.1.3 無線によるインターネット接続
1 無線による接続の種類
2 移動体通信ネットワーク
3 モバイル WiMAX
4 公衆無線LAN
5 テザリング
6 モバイルルータ
3.1.4 ISPとの契約
1 ISPとの契約形態
3.1.5 家庭内LAN
1 家庭内LAN
2 パソコンとスマートフォンの連携
3.2 Webブラウザと電子メールの利用
3.2.1 WebブラウザとWebページ
1 WebブラウザとWebページ
2 Webページ
3 Webブラウザの種類
3.2.2 Web ブラウザの基本操作
1 Webブラウザの基本操作
2 Webページ閲覧の操作
3 Webページの検索
4 ブックマークの利用
3.2.3 Webブラウザの使いこなし
1 Webブラウザに保存される情報の管理
2 閲覧履歴を残さない閲覧
3 ポップアップブロックの設定
4 Web ページの印刷
3.2.4電子メールの仕組み
1 電子メールとは
2 電子メールサービスの種類
3 電子メールの仕組み
3.2.5 電子メール送受信のためのソフトウェア
1 メールソフト
2 メールソフトの設定
3 Webメール
4 Webメールの設定
3.2.6 電子メールの送受信
1 メールの作成と送信
2 メールの宛先
3メールの受信と開封
4 メールの返信と転送
3.2.7 Web ブラウザやメール利用時のトラブル対処
1 Webブラウザのトラブル対処
2 電子メールのトラブル対処
3.3インターネット社会と情報システム
3.3.1 社会を支える情報システム
1 情報システムとは
2 地震速報、防災情報
3 電子カルテ、遠隔医療
4 年金情報、個人番号
5 電子申請による行政手続き
6 eラーニング
7 インターネットバンキング、オンライントレード
8 ポイントサービス
9 ビットコイン
10 ビッグデータ
3.3.2 クラウドサービス
1 クラウドサービスとは
2 クラウドサービスの特長と注意点
3 クラウドサービスの例
3.4 インターネット社会のルールと情報の取り扱い
3.4.1 インターネット上のコミュニティにおける基本的なルール
1 インターネット上のコミュニティにおける基本的なルール
2 SNS のマナー
3 掲示板、Q&A サイトのマナー
3.4.2 インターネット上のメディアリテラシー
1 メディアリテラシー
2 インターネット上の情報の信ぴょう性
3.4.3 メッセージサービス利用上のマナー
1 電子メールとSNS の使い分け
2 SNSメッセージサービス利用上の注意
3 電子メール送信時の注意
4 ファイル添付の際の注意点
5 HTMLメール利用の際の注意点
6 返信と転送の際のマナー
7メーリングリスト利用時の注意
3.4.4 ショッピングサイト利用の注意点
1 オンラインショッピング利用の注意点
2 ネットオークション利用の注意点
3.5 インターネットの安全な利用
3.5.1 個人情報やパスワードの管理
1 個人情報管理の注意点
2 ソーシャルエンジニアリング
3 パスワードの管理
4 暗号化通信の利用
5 共用パソコン使用時の注意点
6 メディアやパソコンの処分に関して
3.5.2 マルウェアと不正アクセス
1 マルウェアとは
2 マルウェアの感染経路
3 マルウェアに感染しないために
4 スマートフォン用アプリの危険性
5 マルウェアに感染してしまったら
6 不正アクセスとは
3.5.3 情報機器を危険から守るための技術的対策
1 マルウェア対策ソフトの導入
2 Webサイトの危険の検知
3 OSやソフトウェアのアップデート
4 不正アクセスの防止
5 機器の不正利用の防止
3.5.4 インターネット上のトラブル被害
1 ワンクリック詐欺・架空請求
2 有害サイトへのアクセストラブル
3 フィッシング詐欺
4 オンラインショッピング、ネットオークションのトラブル
5 通話や通信料金体系を知らないことによるトラブル
6 アプリ内課金でのトラブル
7 犯罪行為への荷担
3.5.5 電子メールの安全な利用
1 マルウェアが混入したメール
2 フィッシングメール
3 標的型攻撃メール
4迷惑メール
5 チェーンメール
付録:知っておこう!安全に利用するために
1 安易な情報入力はしない
2 セキュリティ関連の機能を無効にしない
3 外出先のパソコンを利用するときの注意
4 ソフトウェアの導入
5 パソコンの買い換え、廃棄の注意点

第4章 インターネットをとりまく法律
4.1 知的財産権にかかわる法律
4.1.1 知的財産権と著作権法
1 知的財産権
2 著作権
3 著作権を侵害する行為
4.1.2 ソフトウェアの著作権
1 ライセンスと著作権
2 アクティベーション
3 ダウンロードするソフトウェアのライセンス
4.2 インターネット社会の法律
4.2.1 電子商取引に関連する法律
1 特定商取引法
2 電子消費者契約法
4.2.2 個人情報保護法など
1 個人情報保護法
2 プロバイダ責任制限法
4.2.3 情報セキュリティ関連法
1 情報セキュリティと刑法
2 不正アクセス禁止法
4.2.4 マイナンバー法
1 マイナンバー制度
2マイナンバーの利用範囲
4.2.5 公職選挙におけるインターネット利用
1 選挙に関するインターネットの適切な利用
付録 知っておこう! インターネットにかかわるトラブル事例
1 個人情報の流出
2 SNSへの不適切な投稿
3 マルウェア感染による冤罪被害
4 SNSアカウントの乗っ取り

索引

インターネット検定の検定内容や受検方法など最新情報については以下の公式サイトで公開しています。
インターネット検定公式サイト
URL http://www.com-master.jp

●本書は、唯一公式の「NTTコミュニケーションズインターネット検定.com Master BASIC」の学習用テキストです。
●テキストの内容には、受検者の皆さんが効率的に学習を行えるよう、検定試験の出題範囲を出題分野ごとに系統的に解説しました。
●本書の内容に関する電話でのお問い合わせは受け付けておりません。

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* Google、Gmail、Google+、Androidなどは、Google Inc.の商標です。
* Adobe、Adobe Acrobat Reader、Adobe Photoshop、Adobe Flash Playerは、Adobe Systems Software Ireland Ltd.の商標です。
*本書で記述した内容・掲載した参考URLは2016年12月現在のものです。
*本書で説明に利用しているアドレス・ドメインについては、架空のアドレス・ドメインを利用している場合がありますのでご了解ください。

NTTコミュニケーションズ (著)
出版社: NTT出版; 第3版 (2017/4/14)、出典:出版社HP