公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 マクロ経済学




新スーパー過去問ゼミ5 – はじめに

刊行に当たって
公務員試験の過去問を使った定番問題集として、公務員受験生から圧倒的な信頼を寄せられている「スー過去」シリーズ。その「スー過去」が、5回目の大改訂を施して「新スーパー過去問ゼミ5」に生まれ変わりました。
「5」では、最新の出題傾向に沿うよう内容を見直すとともに、より使いやすくより効率的に学習を進められるよう、細部までブラッシュアップしています。

「新スーパー過去問ゼミ5」改訂のポイント
1平成27~29年度の問題を増補
2過去15年分の出題傾向を詳細に分析
31行解説・STEP解説,学習方法・掲載問題リストなど学習効率向上のための手法を改良
4本を開いたまま置いておける、柔軟で丈夫な製本方式を導入

もちろん、「スー過去」シリーズの特長は、そのまま受け継いでいます。
・テーマ別編集で、主要試験ごとの出題頻度を明示
・「必修問題」「実戦問題」のすべてにわかりやすい解説
・「POINT」で頻出事項の知識・論点を整理

本シリーズは、「地方上級」「国家一般職[大卒]」試験の攻略にスポットを当てた過去問ベストセレクションですが、「国家総合職」「国家専門職[大卒]」「市役所上級試験など、大学卒業程度の公務員採用試験に幅広く対応できる内容になっています。「公務員試験は難関といわれていますが、良間の演習を繰り返すことで、合格への道筋はおのずと開けてくるはずです。本書を開いた今この時から、目標突破へ向けての着実な準備を始めてください。あなたがこれからの公務を担う一員となれるよう、私たちも応援し続けます。
資格試験研究会公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 マクロ経済学

資格試験研究会 (編集)
実務教育出版 (2017/9/25)、出典:出版社HP

本書の構成と過去問について

●本書の構成
1学習方法・問題リスト:
巻頭には、本書を使った効率的な科目の攻略の仕方をアドバイスする「マクロ経済学の学習方法」と、本書に収録した全過去問を一覧できる「掲載問題リスト」を掲載している。過去問を選別して自分なりの学習計画を練ったり、学習の進捗状況を確認する際などに活用してほしい。

2試験別出題傾向と対策:
各章冒頭にある出題箇所表では,平成15年度以降の国家総合職(国家I種)、国家一般職(国家II種)、国家専門職(国税専門官),地方上級(全国型・東京都・特別区),市役所(C日程)の出題状況が一目でわかるようになっている。具体的な出題傾向は、試験別に解説を付してある。
※市役所C日程については平成29年度の情報は反映されていない。

3必修問題:
各テーマのトップを飾るにふさわしい、合格のためには必ずマスターしたい良問をピックアップ。解説は、各選択肢の正認ポイントをズバリと示す「1行解説」、解答のプロセスを示す「STEP解説」など、効率的に学習が進むように配慮した。また、正答を導くための指針となるよう、問題文中に以下のポイントを示している
(アンダーライン部分):正誤判断の決め手となる記述
(色が敷いてある部分):覚えておきたいキーワード
「FOCUS」には、そのテーマで問われるポイントや注意点、補足説明などを掲載している。
必修問題のページ上部に掲載した「頻出度」は、各テーマをA,B,Cの3段階で評価し、さらに試験別の出題頻度を「★」の数で示している(★★★最頻出,★★頻出、★:過去15年間に出題実績あり、一:過去15年間に出題なし)。

4POINT:
これだけは覚えておきたい最重要知識を,図表などを駆使してコンパクトにまとめた。問題を解く前の知識整理に、試験直前の確認に活用してほしい。

5実戦問題:
各テーマの内容をスムーズに理解できるよう、バランスよく問題を選び、詳しく解説している。問題ナンバー上部の「*」は、その問題の「難易度」を表しており(***が最難)。また、学習効果の高い重要な問題にはマークを付している。
必修問題とマークのついた問題を解いていけば、スピーディーに本書をひととおりこなせるようになっている。なお、収録問題数が多いテーマについては、「実戦問題1」「実戦問題2」のように問題をレベル別またはジャンル別に分割し、解説を参照しやすくしている。6索引:
巻末には、POINT等に掲載している重要語句を集めた用語索引がついている。用語の意味や定義の確認、理解度のチェックなどに使ってほしい。

●本書で取り扱う試験の名称表記について
本書に掲載した問題の末尾には、試験名の略称および出題年度を記載しています。
1国家総合職,国家I種:国家公務員採用総合職試験.国家公務員採用I種試験(平成23年度まで)
2国家一般職,国家II種:国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験],国家公務員採用III種試験(平成23年度まで)
3国家専門職,国税専門官:国家公務員採用専門職試験(大卒程度試験].国税專門官採用試験
4地方上級:地方公務員採用上級試験(都道府県・政令指定都市)
(全国型):広く全国的に分布し、地方上級試験のベースとなっている出題型
(東京都):東京都職員I類B採用試験(平成20年度まで)
(特別区):特別区(東京23区)職員I類採用試験
※地方上級試験については、実務教育出版が独自に分析し、「全国型(全国型変形タイプ)」「関「東型(関東型変形タイプ)」「中部・北陸型」「法律・経済専門タイプ」「その他の出題タイプ」「独自の出題タイプ(東京都,特別区など)」の6つに大別している。
5市役所:市役所職員採用上級試験(政令指定都市以外の市役所)
※市役所上級試験については、試験日程によって「A日程」「B日程」「C日程」の3つに大別している。

●本書に収録されている「過去問」について
1平成9年度以降の国家公務員試験の問題は、人事院により公表された問題を掲載してい
る。地方上級の一部(東京都,特別区)も自治体により公表された問題を掲載している。それ以外の問題は、受験生から得た情報をもとに実務教育出版が独自に編集し、復元したものである。
2問題の論点を保ちつつ問い方を変えた、年度の経過により変化した実状に適合させた。などの理由で,問題を一部改題している場合がある。また、人事院などにより公表された問題も、用字用語の統一を行っている。
3東京都I類の専門択一式試験は、平成21年度から廃止されている。しかし、東京都の問題には良間が多く、他の試験の受験生にも有用であるため、本書では平成20年度までの東京都の問題を一部掲載している。公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 マクロ経済学

資格試験研究会 (編集)
実務教育出版 (2017/9/25)、出典:出版社HP

目次 – 公務員試験新スーパー過去問ゼミ5

マクロ経済学
「新スーパー過去問ゼミ5」刊行に当たって
本書の構成と使い方…
経済原論の学習方法…
合格者に学ぶ「スー過去」活用術
学習する過去問の選び方…
掲載問題リスト

第1章国民所得の決定
テーマ145度線分析・
テーマ2IS曲線…
テーマ3LM曲線…
テーマ4IS-LM分析・
テーマ5マンデル=フレミングモデル
テーマ6消費関数
テーマ7投資関数…
テーマ8貨幣理論

第2章乘数理論
テーマ9乗数理論の基本(租税・貿易があるパターン)
テーマ10IS-LM型の計算問題

第3章総需要・総供給分析
テーマ11総需要曲線…….
テーマ12労働市場と総供給曲線(AD-AS分析)
テーマ13フィリップス曲線と自然失業率仮説
テーマ14インフレ需要曲線・供給曲線・
第4章終济成長理論
テーマ15ハロッド=ドーマーの成長理論
テーマ16新古典派の成長理論・

第5章GDP統計と産業連関表
テーマ17GDP統計
テーマ18産業連関表

索引

経済原論の学習方法

1.学習を始める前に
経済原論の学習方法で最も大切なことは、公務員試験の世界と学問の世界を区別することです。
試験の世界で必要なのは、問題を解くためのルールや公式を暗記することと,それを限られたられた時間内に素早く問題に当てはめて処理する処理能力のスピードアップ化を図ることです。学問の世界ではそのルールや公式(公理や命題といわれます)を数学的に導出することに重点が置かれますが、それは試験の世界とは異なる世界なりますがそれは試験の世界とは異なる世界なのです。難しい数学を理解しないと経済原論で得点ができないような誤解がよくありますがそれは試験の世界と学問の世界を区別していないことから生じます。

もちろん、ベストなのは学問的に経済理論を完璧に理解したうえで公務員試験の問題を解けるようになることですが、そのためには何年もの月日を要することになり、短期間で多数の科目を合格レベルに持っていく必要がある公務員試験の学習方法としては、必ずしも適切ではありません。特にマクロ経済学では、専門書の間でも理論構成や専門用語の使い方が統一されていない部分があるため、中途半端に学問的な部分に深入りすると混乱する可能性もあります。本書は過去問を分析し切ったうえで、「公務員になるためにとにかく1点でも多く得点できればいいんだ」という方のために書かれたものです。

2.本書の使い方
(1)この問題集では、試験と学問の世界を明確に区別しています。そのうえで過去問をパターンごとに分けて,それぞれに対し問題を解くための公式やルールを明らかにし、設問の何をどう扱えば解答が求まるかを具体的かつ明確に指摘しています。あとはそのルールにのっとってゲーム感覚で問題を解くことができます。なお論点のイメージを明確にするために、学問的な背景にも参考として言及はされています。またまた本書で取り上げている
問題は,過去の頻出項目から最新の新傾向の問題までを含み,試験に必要なほぼ全ての論点をカバーしています。

(2)公式やルールを本当に身につけて、処理能力のスピードアップ化を図るには、繰り返し反復練習することが必要です。問題を見ただけで条件反射的に解法のルールが思い浮かぶように練習を積み重ねてください。
本書(および姉妹版の『新スーパー過去問ゼミ5ミクロ経済学』)に腰を据えてじっくりと取り組むだけで,必ずや地方上級、国家一般職,国税専門官試験などの合格レベルに達することができます。

(3)各論点には、取っ付きやすい論点も取っ付きにくい論点もあります。取っ付きにくい論点が出てきた場合には、まずはそれを後回しにして本書を読み進んでください。本書を読み進んでいくに従い経済原論の考え方に慣れてきて、以別は取っ付きにくく感じられた論点がわかってくることがよくあります。
なお,実戦問題に付いている難易度ランクが***の問題については、難易度が高いため当初は飛ばして読み進んでかまいません。
(4)地方上級で出題される経済政策は、本書で扱っている経済原論とほぼ重なっているので、本書で効率的な学習が可能になります。公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 マクロ経済学

資格試験研究会 (編集)
実務教育出版 (2017/9/25)、出典:出版社HP