TEAPからみたTOEICとTOEFLの比較 – どのような違いがあるか確認しよう
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みなさん、英語の資格試験といえば何を思い浮かべますか?
ほとんどの方が「TOEIC」と答えるでしょう。TOEICはメジャーな資格でもあり、日常英会話のスキルを証明してくれます。
しかし、誰もが同じ目的をもって英語を勉強しているわけではありません。日常会話のため、ビジネスのため、学生であれば入試や留学など将来の進路のため…、このように人によって目的はさまざまであるため、レベルや目的など自分に合った検定を選ぶことが重要です。
ここでは、英語力を問う「TEAP」「TOEIC」「TOEFL」の3つの試験について比較して紹介していきます。
それぞれの概要
TEAP
TEAPとは、主に高校生を対象とした大学入試を想定して作られた試験であり、「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測定するために設計された問題内容となっています。具体的なテスト内容は、リーディング、リスニング、ライティングとスピーキングの四技能で、すべて大学教育での場面を考えて作られています。リーディングとリスニングは選択問題、ライティングは解答用紙への記入、そしてスピーキングが1対1の面接となっています。難易度の目安としては、英検準2級〜準1級程度と言われています。
TOEIC
TOEICとは、ビジネスの場や日常生活での会話、文章でのやりとりなどといった英語能力を測るための試験です。リスニングとリーディングの二技能を問う問題から成り立ちます。全てマークシート方式で行われ、リスニング100問・リーディング100問の990点満点です。受験者数は毎年およそ250万人いる大規模な試験となっています。
TOEFL
TOEFLは、主に英語圏の大学に留学する人向けの検定で、『英語での授業についていけるか』を判定するものとなっています。120点満点の試験で、特徴としては全てパソコンで受験する点が挙げられます。英語力と同時に、タイピングスキルなどが必要になります。受験料が他の試験と比べて割高です。
それぞれの試験内容
TEAP
リーディング、リスニング、ライティングとスピーキングの四技能から出題されます。リーディングは、細かく分けると図表の読み取り、Eメールなどの読み取り、短めの長文問題、長文空所補充問題、長文問題に分けられ、リスニングに関してもグラフなど図表を読み解く必要があります。ライティングでは、解答用紙に自分の考えを記載する必要があります。スピーキングでは、対面式で伝える力、相手に質問する力、スピーチをする力が問われます。
TOEIC
試験の内訳は、内訳はリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)の合計約2時間で、200問のマークシート方式となります。出題形式は毎回変わらず、英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳問題はありません。リスニングは以下のように細分化されます。part1:写真描写、part2:応答、part3:会話、part4:説明文。そしてリーディングはpart5:短文穴埋め、part6:長文穴埋め、part7:長文読解に分けられます。
TOEFL
TEAPと同様、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの四技能すべてから出題されます。試験の途中に10分の休憩を挟みますが、4セクションで構成された合計約3時間の試験ですので、集中力が必要です。
それぞれのレベルの違い
TEAPは「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測定する問題、TOEICは「ビジネスの場や日常生活での英語能力」を測るための試験、そしてTOEFLは主に「英語圏の大学に留学する人向け」の検定となっています。難しい順に並べると「TOEFL>TOEIC>TEAP」ということになります。
筆者はすべての試験を受けた経験があるので、この難易度の認識は正しいと言えると思います。各々の目的に合ったテストを受験しましょう。
点数換算
それぞれの点数を比較、換算した表が以下のようになります。あくまで目安なので、参考程度にレベルを確認してみて下さい。
TOEIC | TOEFL | TEAP |
300点以上 | 32点以上 | 165点以上 |
400点以上 | 40点以上 | 200点以上 |
500点以上 | 53点以上 | 235点以上 |
600点以上 | 65点以上 | 270点以上 |
700点以上 | 75点以上 | 305点以上 |
800点以上 | 88点以上 | 340点以上 |
900点以上 | 101点以上 | 375点以上 |
まとめ
今回は、TEAP,TOEIC,TOEFLのそれぞれの違いを説明しました。どれも英語力を測るという点では同じですが、目的やレベルによって適切な試験があると思います。自分の目的に沿った相応しい試験を受けるようにしましょう。