国内旅行業務取扱管理者って本当に役に立つ?メリットや総合との比較まで




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国内旅行業務取扱管理者の概要

旅行業務取扱管理者は、旅行会社でお客様に旅行を提供・販売する際に必要な資格です。各旅行会社に最低一人はこの資格を持つ者を置かなければならないという決まりがあります。

3つの旅行業務取扱管理者

旅行業務取扱管理者には、国内旅行を取り扱う「国内旅行業務取扱管理者」と、国内・国外の旅行を取り扱う「総合旅行業務取扱管理者」のほか、特定の地域限定で旅行を販売できる「地域限定旅行業務取扱管理者」があります。
それぞれの特徴を紹介します。

トラベル&コンダクターカレッジ (著, 編集)
出版社: 新星出版社; 改訂7版 、出典:amazon.co.jp

 

●国内旅行業務取扱管理者

旅行の企画から販売まで、国内旅行に関わる業務を取り扱うために必要な資格です。あくまで国内旅行のみの取り扱いとなります。

●総合旅行業務取扱管理者

この資格は国内旅行業務取扱管理者と似ています。大きく違う点は、扱う旅行が国内だけでなく、全世界に広がることです。世界が舞台である分、やりがいや楽しさをより感じる人もいるでしょう。

●地域旅行業務取扱管理者

2018年に新設された資格です。地域の旅行をより普及させるために作られました。地域を限定した特定のエリア内での旅行を取り扱うことができます。これまで地域の旅行業務に携わるには国内旅行業務取扱管理者の資格が必要でしたが、この資格の新設によりそのハードルが下がった形となります。

国内旅行業務取扱管理者は役に立つ?

旅行業界で働くためには国内旅行業務取扱管理者の資格が必須であるわけではありません。
国内旅行業務取扱管理者が必要とされるのは、旅行会社が営業所で業務を行う時です。なぜなら、各営業所に必ず一名以上、有資格者を配置しなければならないというルールがあるからです。

では、国内旅行業務取扱管理者を取得するとどのような場面で役に立つのでしょうか?
国内旅行業務取扱管理者を取得するメリットをいくつか紹介していきます。

●就職や転職で有利になる
国家資格となっており、取得するにはそれなりの労力や時間を要します。特に新卒であればその点を高く評価されることがあります。
旅行業界で唯一の国家資格であるため、特に新卒の就活生は就職活動でアピールすれば十分有利になるといえますし、転職の場面でも資格を持っていることで役立つこともあります。

●給料アップ、キャリアアップ
資格を持っていることで、給料が上がったり、特別な手当がもらえることで、収入がアップすることが考えられます。
また、キャリアアップや将来的には独立したり自分の旅行会社を持ったりすることもできるようになります。

●さらなるステップアップを目指せる
国外の旅行も取り扱うことのできる総合旅行業務取扱管理者の試験は、国内旅行業務取扱管理者で学んだ知識がベースになります。そのため、国内旅行業務取扱管理者は、ステップアップとして将来的に総合旅行業務取扱管理者の資格を取得しようと考えている人にとっても、その足がかり的な役割を果たします。

●他の試験で科目免除がある
旅行業には「全国通訳案内士」という資格があります。旅行業務取扱管理者の資格を持っていると、通訳案内士の一次試験で、地理科目の免除を受けることができます。

このように、国内旅行業務取扱管理者は多くの面で役に立つ資格となっています。

総合旅行業務取扱管理者と比べて

総合旅行業務取扱管理者と比べると、国内旅行業務取扱管理者は扱うことのできる旅行の範囲が狭いためにあまり魅力に感じない方もいるかもしれません。
しかし、全くそんなことはなく、国内でも大いにスキルや知識を身につけることができます。
国内だけをとっても、日本という国ほど多くの文化、歴史、自然がある国はなかなかありません。また近年では、日本の食文化が世界遺産として登録されるなど、注目度が上がっています。
そんな素敵で魅力あふれる日本の文化に深く触れることができるのは非常に魅力的なことだと考えます。

また、国内旅行業務取扱管理者の資格を活かすことのできる職場は旅行会社だけではありません。鉄道会社、航空会社、ホテル、観光所窓口など、国内旅行業務取扱管理者の勉強で学んだ内容を活かせる職業はたくさんあります。
そのため、国内旅行業務取扱管理者の資格を持っているだけでも、十分に活躍することが期待できます。

まとめ

この記事では、国内業務取扱管理者とは何か、実際に役に立つのかを説明しました。
旅行業界への就職を考えている人にとってはかなり重要な資格であるということがわかりました。
国内だけの取り扱いとはなりますが、その分魅力を深く伝えることができる仕事に関わることができるという点で、役に立つ、やりがいのある資格であると言えます。