QC検定2級合格テキスト&問題集
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まえがき
本書は、品質管理検定(QC検定)2級に挑戦している方々、並びに品質管理の基本を勉強している方々に提供することを目的に作成しました「QC検定2級テキスト&問題集」です。
1) 2015年に改定された2級QC検定レベル表の項目を目次にしています。
2) 内容は、第Ⅰ部:品質管理の実践編と第Ⅱ部:品質管理の手法編です。
3) 文中、重要なキーワードは色文字で表示していますので、確実に覚えていただければ幸いです。
4) 第Ⅱ部で統計的手法を紹介しますが、初めての方でも理解しやすいようにアルゴリズムに図解を添えて解説しています。
5) 統計的手法では、手法解説、問題、解答の順に進めています。
ここでは、まず手法解説を読み、問題を解いて解答を解答欄に記入してください。そして解答を見て間違ったところは、もう一度解説を読んで理解するようにしてください。
6) 最終章に、品質管理検定(QC検定)2級の模擬問題を用意しています。問題の内容は、本試験と同じ形式で□内に適切と思われる言葉を選択肢から選ぶ問題と「○」「×」方式で記入する模擬問題です。
試験時間は90分です。もちろん本書の解説を見ないで試してください。計算には、シンプルな電卓を使い、関数電卓やスマートホンは使わないでください。70%以上の正解を目指してください。
本書を読まれた方々よりいろいろご意見をいただければ嬉しい限りです。
2019年12月 今里健一郎
目次
まえがき
第Ⅰ部 品質管理の実践編
第1章 QC的ものの見方・考え方
1-1 応急対策、再発防止、未然防止、予測予防
1-2 見える化、潜在トラブルの顕在化
第2章 品質の概念
2-1 品質の定義
2-2 要求品質と品質要素
2-3 ねらいの品質とできばえの品質
2-4 品質特性、代用特性
2-5 当たり前品質と魅力的品質
2-6 サービスの品質、仕事の品質
2-7 顧客満足(CS)、顧客価値
第3章 管理の方法
3-1 維持と管理
3-2 継続的改善
3-3 問題と課題
3-4 課題達成型QCストーリー
第4章 品質保証と新製品開発
4-1 結果の保証とプロセスによる保証
4-2 保証と補償
4-3 品質保証体系図
4-4 品質機能展開
4-5 DRとトラブル予測、FMEA、FTA
4-6 保証の網(QAネットワーク)
4-7 製品ライフサイクル全体での品質保証
4-8 製品安全、環境配慮、製造物責任
4-9 初期流動管理
4-10 市場トラブル対応、苦情とその処理
第5章 プロセス保証
5-1 作業標準書、プロセス(工程)の考え方
5-2 QC工程図、フローチャート
5-3 工程異常の考え方とその発見・処置
5-4 工程能力調査、工程解析
5-5 変更点管理、変化点管理
5-6 検査の目的・意義・考え方
5-7 検査の種類と方法
5-8 計測の基本
5-9 計測の管理
5-10 測定誤差の評価
5-11 官能検査、感性品質
第6章 方針管理
6-1 方針(目標と方策)
6-2 方針の展開とすり合せ
6-3 方針管理のしくみとその運用
6-4 方針の達成度評価と反省
第7章 機能別管理
7-1 マトリックス管理
7-2 クロスファンクショナルチーム(CFT)
7-3 機能別委員会
7-4 機能別の責任と権限
第8章 日常管理
8-1 業務分掌、責任と権限
8-2 管理項目(管理点と点検点)、管理項目一覧表
8-3 異常とその処置
8-4 変化点とその管理
第9章 標準化
9-1 標準化の目的・意義・考え方.
9-2 社内標準化とその進め方
9-3 工業標準化、国際標準化
第10章 小集団(QCサークル活動
10-1 小集団改善活動(QCサークル活動など)とその進め方
第11章 人材育成
11-1 品質教育とその体系
第12章 診断・監査
12-1 品質監査
12-2 トップ診断
第13章 品質マネジメントシステム
13-1 品質マネジメントの原則
13-2 ISO 9001
13-3 第三者認証制度
13-4 品質マネジメントシステムの運用
第14章 倫理・社会的責任
14-1 品質管理に携わる人の倫理
14-2 社会的責任
第1~14章までの問題の解答
第Ⅱ部 品質管理の手法編
第15章 データとデータのまとめ方
15-1 データの取り方とまとめ方
15-2 基本統計量
15-3 サンプリングの種類と性質
第16章 新QC七つ道具
16-1 親和図法
16-2 連関図法
16-3 系統図法
16-4 マトリックス図法
第17章 統計的方法の基礎
17-1 確率分布
17-2 期待値と分散
17-3 正規分布
17-4 二項分布
17-5 ポアソン分布
17-6 統計量の分布
17-7 大数の法則と中心極限定理
第18章 計量値の検定と推定
18-1 検定・推定とは
18-2 検定の解析手順
18-3 推定の解析手順
18-4 母分散がわかっている場合の平均値の検定と推定
18-5 1つの母分散に関する検定と推定
18-6 2つの母分散の比に関する検定と推定
18-7 目的に見合った平均値の検定と推定
18-8 母集団とある値を比較するt検定と推定
18-9 2つの母平均の差に関する検定と推定
18-10 等分散とみなした2つの母集団を比較するt検定と推定
18-11 等分散でない場合の2つの母集団を比較するウェルチの検定
18-12 一対の2つの母集団を比較するt検定と推定
第19章 計数値データにもとづく検定と推定
19-1 母不適合品率に関する検定と推定
19-2 2つの母不適合品率の違いに関する検定と推定
19-3 母欠点数に関する検定と推定
19-4 母欠点数の差に関する検定と推定
19-5 分割表による検定
第20章 管理図
20-1 ばらつき管理と管理図
20-2 X ̅-s管理図
20-3 X管理図
20-4 np管理図、p管理図
20-5 u管理図、c管理図
第21章 抜取検査
21-1 抜取検査の考え方
21-2 計数規準型抜取検査
21-3 OC曲線
21-4 JIS Z 9004計量規準型抜取検査(σ未知)の実施手順
第22章 実験計画法
22-1 実験計画法とは
22-2 実験計画法の種類と方法
22-3 ばらつきから意味のある情報を引き出す実験計画法
22-4 一元配置実験
22-5 二元配置実験
22-6 繰り返しのある二元配置実験
22-7 繰り返しのない二元配置実験
第23章 相関分析
23-1 相関分析とは
23-2 2つの要因の関係を見える化する散布図
23-3 相関係数
23-4 無相関の検定
23-5 系列相関
第24章 単回帰分析
24-1 単回帰分析とは
24-2 回帰式の推定
24-3 回帰関係の有意性
24-4 回帰係数の有意性
24-5 寄与率
24-6 残差検討
第25章 信賴性工学、その他
25-1 品質保証の観点からの再発防止、未然防止
25-2 耐久性、保全性、設計信賴性
25-3 信頼性モデル
25-4 信頼性データのまとめ方と解析
25-5 顧客值創造技術
25-6 IE、VE
25-7 設備管理、資材管理、生產における物流・量管理
最終章 QC検定2級模擬問題
[模擬問題1] お客様対応
[模擬問題2] CSR(企業の社会的責任)
[模擬問題3] 品質機能展開
[模擬問題4] 総合的品質管理
[模擬問題5] 確率分布
[模擬問題6] 検定と推定
[模擬問題7] 二元配置実験
[模擬問題8] 相関分析
[模擬問題9] 抜取検査
[模擬問題10] 管理図
[模拆問題11] 単回帰分析
[模擬問題121 信賴性
解答記入欄
解答と解説
・索引
●問題の目次
問題1. QC的考え方、品質の概要
問題2. 維持と改善
問題3. 品質機能展開と品質保証
問題4. プロセス管理
問題5. 方針管理
問題6. 機能別管理
問題7. 日常管理、診断・監査
問題8. 売れないパンは何個
問題9. サイコロを振ったときに“3”の目が出る確率
問題10. 自動車のある部品の故障
問題11. 買ってきた金魚は大きいか
問題12. 改善後の機械の分散が変わったのか
問題13. どっちがばらつきが大きい
問題14. 接着強度が向上したのか
問題15. 新しい肥料は効果があるのか
問題16. 碍子の汚損度はどれくらい
問題17. 新工程で不良率が低減したのか
問題18. 2つの工場の不良率に差があるのか
問題19. 交通事故撲滅のキャンペーンは効果があったのか
問題20 ヒューマンエラーは低減できたのか
問題21. お酒の嗜好に男女の差があるのか
問題22. チョコレートの大きさは異なるのか
問題23. カラオケは誰が上手か
問題24. 運動量はダイエットに効果があるのか
問題25. 経年と劣化度の回帰分析